2026年11月1日、東京競馬場で開催された第174回天皇賞(秋)は、戸崎圭太騎手が騎乗した4番人気のダノンデサイルが優勝しました。2着には川田将雅騎手のネブラディスク、3着には岩田望来騎手のレガレイラが入り、上位人気馬が苦戦する波乱の結果となりました。
今回の天皇賞秋では、1番人気クロワデュノールが5着、2番人気マスカレードボールが11着に敗退。対照的に、4番人気ダノンデサイルが上がり3ハロン32秒9の末脚を繰り出し、見事にGⅠタイトルを獲得しています。JRAの公式レース記録をもとに、2026年の出走騎手一覧、全着順、人気馬の結果、歴代優勝騎手、騎手別成績を詳しく整理します。
【2026年最新】天皇賞秋の出走騎手一覧と全着順

2026年11月1日の第174回天皇賞(秋)は、東京競馬場の芝2000mで行われました。
出走したのは17頭。騎手には戸崎圭太騎手、川田将雅騎手、岩田望来騎手、C.ルメール騎手をはじめ、国内外の実績豊富なジョッキーが顔をそろえました。
レースは晴天、芝は良馬場。勝ち時計は1分56秒7でした。
2026年天皇賞秋の騎手と馬の組み合わせ・全着順JRA公式発表に基づく全17頭の着順と騎手は以下のとおりです。
出典:JRA「第174回天皇賞(秋)」2026年11月1日レース成績。
上位3頭の騎手と馬の組み合わせ今回の結果で特に注目したいのは、上位3頭の組み合わせです。
- 1着:戸崎圭太騎手×ダノンデサイル
- 2着:川田将雅騎手×ネブラディスク
- 3着:岩田望来騎手×レガレイラ
戸崎騎手にとって天皇賞(秋)は初勝利。ダノンデサイルもGⅠで続いていた惜敗に終止符を打ちました。
川田騎手は8番人気のネブラディスクを2着に導き、岩田望来騎手も3番人気レガレイラで3着を確保しています。
一方、C.ルメール騎手が騎乗したマスカレードボールは11着。前年の優勝騎手が連覇を逃したことも、今回のレースを象徴する結果でした。
【レース分析】戸崎圭太騎手はなぜダノンデサイルを勝利に導いたのか
2026年の天皇賞(秋)を振り返るうえで重要なのは、ダノンデサイルの末脚と戸崎騎手の位置取りの判断です。
大外17番枠から後方待機を選択ダノンデサイルは17番枠からのスタートでした。
外枠から無理に先行集団へ加わるのではなく、戸崎騎手は馬のリズムを優先して後方でレースを進めます。
先頭ではレディネスが主導権を握り、リアライズシリウスやホウオウビスケッツなどが好位を形成。人気を集めたクロワデュノールも前方寄りの位置で追走しました。
対照的に、ダノンデサイルは後方で脚を温存します。
JRAのレース回顧では、戸崎騎手のレース中の感触について次の言葉が紹介されています。
「リズムも手ごたえも良かった」
直線では大外から一気に加速。内側や中央で競り合う馬たちをまとめてかわし、ネブラディスクとレガレイラに差をつけました。
結果は2着に2馬身半差。推定上がり3ハロンは32秒9という優秀な数字でした。
ダノンデサイルにとっても大きな復活劇ダノンデサイルは2024年の日本ダービー優勝馬です。
さらに2025年にはアメリカジョッキークラブカップ、ドバイシーマクラシックも制覇。国内外で実績を残してきました。
しかし、2026年の天皇賞(秋)を迎えるまでには、GⅠで4戦連続3着という惜敗が続いていました。
今回の勝利は、単なる一つのGⅠタイトル獲得ではありません。これまでの実績に見合う能力を、東京の大舞台であらためて証明したレースでした。
戸崎騎手にとっても、この馬の能力を引き出した騎乗として記憶される一戦になりました。
人気馬の敗因と結果にも注目今回の天皇賞(秋)は、上位人気馬の明暗がはっきり分かれました。
1番人気クロワデュノール:5着
単勝オッズ2.3倍で1番人気に支持されましたが、勝ち馬から離れた5着。好位でレースを進めたものの、最後の直線ではダノンデサイルの末脚に及びませんでした。
2番人気マスカレードボール:11着
前年の優勝馬で、単勝オッズ2.5倍の2番人気。C.ルメール騎手とのコンビで連覇を目指しましたが、今回は後方から追い込んで11着に終わりました。
3番人気レガレイラ:3着
岩田望来騎手とのコンビで3着を確保。勝ち馬には届かなかったものの、人気に応える上位入線となりました。
対して4番人気ダノンデサイルと8番人気ネブラディスクがワンツーフィニッシュ。人気だけでは結果を読み切れないことを示したレースでした。
【歴代記録】天皇賞秋の優勝騎手と騎手ランキング
天皇賞(秋)の騎手を評価するときは、単純な知名度だけでなく、過去の優勝実績を確認することが大切です。
特に近年のレースでは、C.ルメール騎手と武豊騎手の存在感が際立っています。
2016~2026年の歴代優勝騎手JRAの過去GⅠ成績と各年のレース結果を整理すると、直近の優勝馬と騎手は次のようになります。
- 2026年:ダノンデサイル/戸崎圭太
- 2025年:マスカレードボール/C.ルメール
- 2024年:ドウデュース/武豊
- 2023年:イクイノックス/C.ルメール
- 2022年:イクイノックス/C.ルメール
- 2021年:エフフォーリア/横山武史
- 2020年:アーモンドアイ/C.ルメール
- 2019年:アーモンドアイ/C.ルメール
- 2018年:レイデオロ/C.ルメール
- 2017年:キタサンブラック/武豊
- 2016年:モーリス/R.ムーア
この期間では、C.ルメール騎手が6勝、武豊騎手が2勝。横山武史騎手、R.ムーア騎手、戸崎圭太騎手がそれぞれ1勝しています。
2026年の戸崎騎手の勝利によって、近年の優勝騎手の顔ぶれにも新たな名前が加わりました。
天皇賞秋の騎手別成績を比較2016~2025年の過去10回を対象とした騎手別成績では、C.ルメール騎手が圧倒的な数字を残しています。
特に注目したい4人の成績は次のとおりです。
C.ルメール騎手
- 騎乗:10回
- 1着:6回
- 2着:0回
- 3着:1回
- 勝率:60.0%
- 複勝率:70.0%
武豊騎手
- 騎乗:7回
- 1着:2回
- 2着:0回
- 3着:0回
- 勝率:28.6%
- 複勝率:28.6%
川田将雅騎手
- 騎乗:10回
- 1着:0回
- 2着:1回
- 3着:4回
- 勝率:0%
- 複勝率:50.0%
戸崎圭太騎手
- 騎乗:7回
- 1着:0回
- 2着:0回
- 3着:1回
- 勝率:0%
- 複勝率:14.3%
この数字は2016~2025年を対象とした集計で、2026年の結果は含みません。
2026年の結果を加えると、各騎手の天皇賞(秋)における通算的な対象期間の成績は次のように変わります。
- C.ルメール騎手:6勝、3着1回、11戦
- 戸崎圭太騎手:1勝、3着1回、8戦
- 川田将雅騎手:2着2回、3着4回、11戦
- 岩田望来騎手:3着2回、2戦
この比較から分かるのは、騎手の評価には勝利数だけでなく、安定して上位に入る能力も関係するということです。
川田騎手は今回の2着を含めて3着以内が多く、岩田望来騎手も2026年に3着という実績を追加しました。
一方、戸崎騎手は今回の優勝によって、それまでの3着実績を大きく更新しています。
なお、これらは過去10回の集計に2026年の結果を加えた比較であり、天皇賞(秋)の全歴史を対象とした通算ランキングとは異なります。
【コース適性】東京芝2000mで好成績を残す騎手は誰?
天皇賞(秋)は東京競馬場の芝2000mで開催されます。
そのため、レースそのものの成績だけでなく、同じコースでの騎手別成績も参考になります。
ただし、東京芝2000mにはGⅠ以外のレースも含まれます。コース全体での成績と天皇賞(秋)の成績を混同しないことが重要です。
東京芝2000mの騎手別成績2023年1月28日から2026年10月25日までの集計を参考にすると、注目騎手の成績は以下のとおりです。
- C.ルメール騎手:33勝、19回2着、14回3着。勝率37.9%、複勝率75.9%。
- 戸崎圭太騎手:12勝、17回2着、16回3着。勝率13.6%、複勝率51.1%。
- 川田将雅騎手:6勝、6回2着、4回3着。勝率23.1%、複勝率61.5%。
- 岩田望来騎手:1勝、2回2着、1回3着。勝率9.1%、複勝率36.4%。
集計期間:2023年1月28日~2026年10月25日。民間競馬データベースによる東京芝2000mの集計。JRA公式の騎手ランキングではありません。
数字から読み取れる4人の特徴C.ルメール騎手は東京芝2000mで高い安定感
勝率37.9%、複勝率75.9%という数字は、今回の注目騎手の中でも際立っています。
東京コースでの豊富な実績に加え、天皇賞(秋)でも過去10回で6勝。コース適性とGⅠ実績の両面で注目される騎手です。
戸崎圭太騎手は連対率にも注目
戸崎騎手は勝率13.6%ですが、複勝率は51.1%。2着・3着を含めた安定感も見逃せません。
2026年にはダノンデサイルで天皇賞(秋)を初制覇しており、コース実績に大舞台での勝利が加わりました。
川田将雅騎手は高い連対率
川田騎手は勝率23.1%、複勝率61.5%。勝利だけでなく2着・3着も含めて安定した結果を残しています。
2026年のネブラディスクとの2着は、こうしたコース実績を考えるうえでも興味深い結果です。
岩田望来騎手は今後の積み上げに期待
今回のレガレイラとの3着は、天皇賞(秋)での実績を増やす結果となりました。
東京芝2000mの成績は前述の3人より少ないため、今後の騎乗数や上位入線の積み重ねにも注目したいところです。
【プロの結論】天皇賞秋の騎手を評価するときの重要な判断基準
天皇賞(秋)の騎手を比較する際には、単純な勝利数だけで判断しないことが大切です。
2026年のレース結果は、その理由を分かりやすく示しています。
1. 騎手と競走馬の相性を重視する今回の勝利を象徴するのは、戸崎圭太騎手とダノンデサイルの組み合わせです。
ダノンデサイルは大外17番枠から後方で脚を温存し、直線で持ち味を発揮しました。
騎手の実績だけではなく、馬の脚質や気性、レース展開との相性まで考えることが重要です。
2. 東京芝2000mの実績とGⅠ実績を分ける東京芝2000mで好成績を残す騎手が、必ずしも天皇賞(秋)でも勝つわけではありません。
C.ルメール騎手のように両方で優秀な成績を残すケースもあれば、今回の戸崎騎手のように初制覇を達成するケースもあります。
過去の数字は参考材料であり、未来の着順を保証するものではありません。
3. 人気と実力を同一視しない2026年は1番人気クロワデュノールが5着、2番人気マスカレードボールが11着でした。
一方、4番人気ダノンデサイルと8番人気ネブラディスクが1着・2着を占めています。
単勝人気は市場の評価を示すものですが、当日の馬の状態や展開、騎手の判断まですべて反映するわけではありません。
4. 騎手ランキングは集計期間を確認する騎手別成績を見る場合は、次の違いを確認する必要があります。
- 天皇賞(秋)の過去10回の成績
- 天皇賞(秋)の歴代優勝回数
- 東京芝2000m全体の成績
- 直近数年間の騎手成績
これらはそれぞれ異なる指標です。
特に、出走数の少ない騎手は1回の好走で複勝率が大きく変動します。数字の高さだけでなく、実際に何回騎乗したかも併せて確認が必要です。
【よくある質問】天皇賞秋の騎手に関するFAQ
Q1:2026年の天皇賞秋で優勝した騎手は誰ですか?
A1:戸崎圭太騎手です。ダノンデサイルに騎乗し、2026年11月1日の第174回天皇賞(秋)を制しました。戸崎騎手にとって同レース初勝利です。
Q2:2026年の天皇賞秋で2着・3着だった騎手は誰ですか?
A2:2着はネブラディスクに騎乗した川田将雅騎手、3着はレガレイラに騎乗した岩田望来騎手です。
Q3:C.ルメール騎手は天皇賞秋で何勝していますか?
A3:2016~2025年の過去10回では6勝しています。2018年のレイデオロ、2019年・2020年のアーモンドアイ、2022年・2023年のイクイノックス、2025年のマスカレードボールで優勝しました。
Q4:天皇賞秋で最も実績のある騎手は誰ですか?
A4:近年の成績ではC.ルメール騎手が際立っています。武豊騎手も歴代優勝実績を持つ代表的な騎手です。ランキングを比較するときは、集計期間と対象レースを確認してください。
Q5:2026年の天皇賞秋で1番人気と2番人気はどうなりましたか?
A5:1番人気クロワデュノールはC.デムーロ騎手とのコンビで5着、2番人気マスカレードボールはC.ルメール騎手とのコンビで11着でした。
Q6:天皇賞秋の騎手成績と東京芝2000mの騎手成績は同じですか?
A6:異なります。天皇賞(秋)の成績は同レースへの騎乗結果ですが、東京芝2000mの成績は同コースで開催されたさまざまなレースの結果を集計したものです。
2026年11月1日に開催された第174回天皇賞(秋)は、戸崎圭太騎手とダノンデサイルが優勝しました。
2着は川田将雅騎手とネブラディスク、3着は岩田望来騎手とレガレイラ。C.ルメール騎手とマスカレードボールは11着という結果でした。
今回のレースから読み取れる要点は3つあります。
- 戸崎圭太騎手が天皇賞(秋)初制覇を達成したこと。
- C.ルメール騎手や武豊騎手など、歴代の実績豊富な騎手にも注目すべきこと。
- 東京芝2000mのコース成績と、天皇賞(秋)そのものの騎手成績を区別する必要があること。
特にダノンデサイルの勝利は、競走馬の能力と騎手の判断がかみ合った結果でした。
今後の天皇賞(秋)を楽しむ際も、騎手の過去の勝利数だけではなく、馬との組み合わせ、コース適性、直近の成績、レース展開まで確認することが、より深く競馬を理解するためのポイントになります。
2026年の戸崎圭太騎手による初制覇は、天皇賞(秋)の歴代優勝騎手を振り返るうえでも、新たな節目となる結果です。