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【2019年に29年ぶり復活!東映まんがまつりが戻ってきた理由】

水沢 陽菜 水沢 陽菜 • 更新: • 公開: • 読了約 15 分
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2002年に東映アニメフェアが終了してからも、かつての東映まんがまつりを懐かしむファンは少なくなかった。そんななか、2018年12月1日、東映アニメーションが翌2019年の旧名称復活を正式発表した。

実際の公開日は2019年4月26日。約29年ぶりに「東映まんがまつり」の看板が劇場に戻った。

復活の理由は本当の子ども向け映画を届けること

復活の背景として注目したいのが、東映アニメーションの浅間陽介プロデューサーによる説明だ。

浅間プロデューサーは、当時の子ども向けアニメ映画が少ないと感じていたことを明かし、かつての興行名を復活させる理由を、子どもたちが映画館という空間で一緒に楽しめる作品を届けるためだと説明した。

「本当の子ども向けの映画を、映画館という空間で」

この発言から読み取れるのは、単に昔のブランド名を再利用することが目的ではなかったという点だ。

当時の子どもたちがテレビや動画配信で作品を個別に楽しむだけでなく、映画館で複数の作品を体験し、家族や友達と感想を共有できる機会をつくる。東映まんがまつりが長年担ってきた役割を、現代の子ども向けコンテンツで再構築しようとしたのである。

2019年の上映作品は懐かしさより現役の人気を重視

復活第1弾は、過去の名作を再上映する企画ではなく、当時の子どもたちに親しまれていた4作品を集めた新しいプログラムだった。

上映作品は次の4本だ。

  • 『おしりたんてい』:トロルによる児童書を原作とする推理アニメ。名探偵おしりたんていと助手ブラウンの活躍を描く。
  • 『爆釣バーハンター』:バンダイ、小学館、東映アニメーションによる共同プロジェクト。釣り好きの少年トッタが不思議な世界で冒険する。
  • 『うちの3姉妹』:松本ぷりっつの育児エッセイブログを原作とした作品。フー、スー、チーの3姉妹の日常を描く。
  • 『りさいくるずー』:coyoteによる段ボール工作をモチーフにしたオリジナルアニメーション。

公開時の東映アニメーションの発表資料によると、『おしりたんてい』は2018年11月時点でシリーズ累計500万部を突破していた。『うちの3姉妹』も原作単行本の累計発行部数が380万部を超えるなど、子どもたちに認知されたコンテンツが集められていた。

上映時間は77分。4作品を組み合わせることで、一つの作品だけでは得られない多様な楽しみ方を実現した。

復活によって変わったのはターゲットの考え方

かつての東映まんがまつりを知る親世代と、初めて映画館で作品を見る子ども世代が、同じプログラムを楽しめることも復活企画の特徴だった。

ただし、2019年版は昭和の人気作品を並べた懐古企画ではない。新しい世代に支持されている児童書、テレビアニメ、ブログ発の作品を組み合わせており、当時の市場に合わせた選択がなされていた。

ここに復活の本質がある。昔の作品をそのまま再現するのではなく、複数の作品を一つの映画体験として届ける興行モデルを現代に合わせて再構築したのだ。

【2020年上映作品を完全解説!仮面ライダー電王も参戦】

東映まんがまつり

2019年の復活を受けて、2020年には第2弾の開催が発表された。注目を集めたのは、アニメ作品だけでなく、実写特撮の人気シリーズ『仮面ライダー電王』がラインナップに加わったことだ。

2020年の4本立てラインナップ

当初の公開予定日は2020年4月24日だった。2019年12月の発表で明らかになった上映作品は次の4本である。

1.『映画おしりたんてい テントウムシいせきの なぞ』

2019年版に続く『おしりたんてい』の劇場版第2弾。児童書やテレビアニメで親しまれていた名探偵が、今度は劇場で新たな謎に挑む作品だった。

2.『仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!』

特撮ファンにとって大きな注目作。『仮面ライダー電王』の世界観を引き継ぎ、少女アンナがデンライナーに乗り、モモタロスたちと冒険する物語である。平成元年の世界へ向かうという時間旅行の設定も特徴だ。

『仮面ライダー電王』は、テレビシリーズ終了後も劇場作品や関連企画が展開されてきた人気シリーズ。子ども向けアニメの集合体という印象が強い東映まんがまつりに、特撮ヒーロー作品が参加することで、往年の興行らしいジャンルの幅広さも感じさせた。

3.『映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 つりたい焼き』

廣嶋玲子の児童書シリーズを原作とする作品。幸運な人だけがたどり着ける不思議な駄菓子屋を舞台に、魅力的な商品と不思議な出来事が描かれる。

4.『りさいくるずー まもれ!もくようびは資源ごみの日』

段ボール工作が動き出す独特の世界観を持つ『りさいくるずー』の新作。2019年版から続く作品として、プログラムの個性を支えた。

この4作品の組み合わせは、推理、特撮、ファンタジー、工作アニメという異なるジャンルを一度に楽しめる構成だった。

新型コロナウイルスの影響で公開日は8月14日に延期

2020年版には、当時の映画興行を大きく揺るがした新型コロナウイルス感染拡大の影響も及んだ。

東映は2020年4月8日、当初4月24日に予定していた公開の延期を発表。政府や関係機関の方針、感染状況を踏まえた対応だった。

その後、6月27日に新たな公開日が2020年8月14日と発表され、夏休みの映画として劇場公開された。

ここで押さえておきたいのは、2020年版が中止になったわけではないということだ。公開時期は変更されたものの、4作品のラインナップを維持して上映が実現した。

2021年には第3弾が公開された

東映まんがまつりは2020年で途切れたわけではない。2021年8月13日には、第3弾となる新しい興行が公開されている。

中心となった作品は次の2本だった。

  • 『映画おしりたんてい スフーレ島のひみつ』:おしりたんてい劇場版第3弾。風が吹き続けるスフーレ島を舞台に、かいとうUとの対決や島の秘密が描かれる。
  • 『深海のサバイバル!』:朝日新聞出版の「科学漫画サバイバル」シリーズを原作とする科学冒険アニメ。深海調査中の危機に立ち向かうジオたちの物語。

また、『りさいくるずー』も案内役として登場した。2019年と2020年の4本立てから、2021年は2本の主要作品を軸とした構成へ変化している。

【東映まんがまつりの現在は?2026年最新情報と今後の展望】

2026年11月現在、東映まんがまつりを調べるうえで重要なのは、2019年のブランド復活と、2026年に行われた過去作品の再上映を区別することだ。

2019年に新作興行として復活したシリーズは、2020年、2021年にも作品を公開した。一方、2022年以降については、2019年から2021年と同じ形で続く新作興行の定期開催は確認できない。

しかし、東映まんがまつりの歴史的価値が失われたわけではない。2026年には、東映アニメーションの70周年を記念する大規模な上映企画が開催され、往年の興行形式が改めて注目された。

2026年7月から国立映画アーカイブで大規模上映

2026年7月21日から9月6日まで、東京の国立映画アーカイブで「フィルムでみよう!東映アニメーション」が開催された。

東映アニメーションの創立70周年を記念した企画で、上映されたのは67作品・45プログラム。1950年代の短編や長編作品から、1970年代のテレビアニメ、1980年代の人気作品まで、東映動画時代からの歴史をフィルム上映で振り返る内容だった。

特に東映まんがまつりのファンにとって注目されたのが、1986年12月の「'87お年玉 東映まんがまつり」の再現上映である。

上映された作品は次の3本だった。

  • 『ゲゲゲの鬼太郎 激突!! 異次元妖怪の大反乱』
  • 『ドラゴンボール 神龍の伝説』
  • 『キン肉マン 正義超人VS戦士超人』

3作品を合計149分の一つのプログラムとして上映。当時の映画興行の雰囲気を、現代の劇場で体験できる貴重な機会となった。

さらに『マジンガーZ 対 暗黒大将軍』や『聖闘士星矢 真紅の少年伝説』の応援上映、関係者によるトークイベントなども企画された。単なる作品の再上映にとどまらず、アニメーション制作の歴史や劇場文化を振り返るイベントだった。

2026年現在の状況をどう理解すべきか

現状を整理すると、東映まんがまつりには大きく3つの側面がある。

  • 歴史的ブランド:1967年から1989年までの旧名称による興行の記憶。
  • 現代の復活シリーズ:2019年から2021年までの新作を中心とする劇場興行。
  • 文化的アーカイブ:2023年の復刻上映イベントや、2026年の国立映画アーカイブによる再現上映など。

2023年には、東映ビデオが1973年夏の興行を一部再現する「一部復刻!東映まんがまつり1973年夏」を開催した。『マジンガーZ 対 デビルマン』『仮面ライダーV3 対 デストロン怪人』を4Kリマスター版で上映する企画である。

こうした取り組みを見ると、現在の東映まんがまつりは、毎年決まった時期に新作を公開する興行ブランドというよりも、子ども向け映画文化を象徴する歴史的な名称として再評価されている側面が強い。

今後、再び新作4本立てが実現する可能性は?

新作興行としての復活を期待する声に対して、2026年11月時点で新たな公開日や正式な上映作品の発表は確認できない。

ただし、復活を検討するうえで過去の実績には参考になる点がある。2019年版では児童書やテレビアニメを中心に4作品を編成し、2020年版では『仮面ライダー電王』を加えた。2021年版では科学漫画を原作とする『深海のサバイバル!』を取り入れている。

共通しているのは、知名度のある作品を単純に並べるのではなく、子どもたちが劇場で楽しめる作品を組み合わせていることだ。

今後、新しい興行が企画される場合も、児童書、テレビアニメ、特撮、教育的なテーマを持つ作品など、複数のジャンルを横断する編成が一つの可能性になる。もっとも、これは過去の構成から考えられる展望であり、次回開催が決定したという意味ではない。

【東映まんがまつりに関するよくある質問(FAQ)】

Q1:東映まんがまつりは何年に始まった?
A1:東映アニメーションの公式発表では1967年から始まった子ども向けオムニバス興行とされている。ただし、その前身には1964年の「まんが大行進」があり、1967年7月に「東映まんがまつり」の名称が使用された。

Q2:東映まんがまつりはなぜ1990年に終了した?
A2:1989年夏の興行を最後に旧名称が使われなくなり、1990年3月には「東映アニメまつり」、同年7月から「東映アニメフェア」へ移行した。実写作品を外してアニメ中心の興行へ再編したことが大きな背景にある。興行形式そのものが1990年に完全終了したわけではない。

Q3:2020年の東映まんがまつりでは何が上映された?
A3:『映画おしりたんてい テントウムシいせきの なぞ』『仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!』『映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 つりたい焼き』『りさいくるずー まもれ!もくようびは資源ごみの日』の4作品。当初の4月24日公開予定から延期され、2020年8月14日に公開された。

Q4:東映まんがまつりは2026年も開催されている?
A4:2026年11月時点で、2019年から2021年のような新作興行の開催は確認できない。一方、2026年7月21日から9月6日には国立映画アーカイブで東映アニメーションの記念上映企画が開催され、1986年の東映まんがまつりも再現上映された。

東映まんがまつりは、1967年に名称が使われ始めた子ども向け映画興行であり、アニメや特撮、実写作品を組み合わせる独自のスタイルによって、長年にわたり子どもたちに親しまれてきた。

1990年には「東映アニメフェア」へと名称が変わり、2002年にはその興行も終了した。しかし、2019年には約29年ぶりに旧名称が復活。『おしりたんてい』『爆釣バーハンター』『うちの3姉妹』『りさいくるずー』の4本立てで、新しい世代に向けた劇場体験が再び提供された。

2020年には『仮面ライダー電王』や『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』が加わり、2021年には『深海のサバイバル!』との同時上映へと発展した。その後は新作興行の定期開催が確認できないものの、2026年には国立映画アーカイブで過去の興行が再現されるなど、歴史的な価値が改めて注目されている。

【プロの結論】東映まんがまつりが残した本当の財産

東映まんがまつりの価値は、単に『ドラゴンボール』や『キン肉マン』といった人気作品を同時上映したことだけではない。

一つの作品だけを目的に映画館へ行くのではなく、知らなかった作品との出会いまで含めて楽しめる仕組みをつくったことにある。

この興行モデルには、現在のエンターテインメントにも通じる3つの強みがある。

  • 新しい作品との出会い:好きな作品を目的に来場した子どもが、別のジャンルにも興味を持つきっかけになる。
  • 世代を超えた共有体験:親が懐かしむ作品と、子どもが初めて出会う作品を同じ劇場で楽しめる。
  • 映画館ならではの一体感:家庭で個別に視聴するのとは違う、複数の観客が同じ作品を共有する楽しさを生み出す。

歴代作品を調べる際には、1967年のブランド成立、1990年の名称変更、2002年の東映アニメフェア終了、2019年の旧名称復活を混同しないことが大切だ。また、2026年の再現上映は新作シリーズの再始動とは異なる。

東映まんがまつりは、過去の映画興行というだけではない。日本のアニメーションがテレビと映画館を行き来しながら、子どもたちの娯楽文化を築いてきた歴史そのものでもある。2026年の記念上映は、その歴史を次の世代へ伝える機会としても意味を持っている。

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水沢 陽菜

美容・健康カテゴリを担当。引用元の研究・公的機関の資料を確認したうえで、誰にでも読める形に整えます。

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