ヴァンダレイ・シウバの入場曲は、フィンランドのDJ・音楽プロデューサーDarude(ダルード)が手掛けた「Sandstorm(サンドストーム)」です。PRIDE時代、会場に鳴り響く高速のシンセサイザーサウンドとともに登場するシウバの姿は、総合格闘技ファンにとって忘れられない名場面の一つ。UFCに活躍の舞台を移してからも、この楽曲は彼の代名詞として知られています。
一方、PRIDEの公式選手データには「Sandstorm - Darude [Louie DeVito]」という表記があり、UFCの記録ではシンプルに「Sandstorm / Darude」と記載されています。加えて、PRIDE無差別級グランプリ2006決勝戦という大会名との関係や、収録アルバム「N.Y.C. Underground Party, Vol. 3」の存在も気になるところです。2026年の最新情報を踏まえ、曲名・アーティスト・使用バージョンから入場シーンの背景まで整理します。
【曲名とアーティストを特定】ヴァンダレイ・シウバの入場曲はDarudeのSandstorm

ヴァンダレイ・シウバの入場曲として知られるのは、Darudeの「Sandstorm」です。楽曲の正式なアーティスト表記はDarude、曲名はSandstorm。日本語では「ダルードのサンドストーム」と呼ばれています。
Darudeはフィンランド出身のDJ・音楽プロデューサーで、本名はVille Virtanen(ヴィレ・ヴィルタネン)。「Sandstorm」は1999年にシングルとして発表されたインストゥルメンタル楽曲です。疾走感のある電子音、反復するシンセサイザーの旋律、強烈なビートが特徴で、トランスを代表する世界的なヒット曲となりました。
なぜSandstormがシウバの代名詞になったのかこの曲がシウバの入場と強く結び付いた理由は、音楽の特徴と選手のキャラクターが見事に重なったことにあります。
UFC公式サイトのシウバ追悼特集でも、彼の入場曲としてDarudeの「Sandstorm」が紹介されています。同記事では、楽曲が会場に流れ始めると、シウバが頭をリズムに合わせて揺らしながら入場する姿が描かれています。
シウバの代名詞は、攻撃的なファイトスタイルだけではありません。相手を正面から見据える鋭い視線、落ち着きのない動き、試合前の独特な手首の動作など、入場から試合開始まで一貫した存在感を放っていました。
そこに「Sandstorm」の高速ビートが重なることで、観客は曲のイントロを聞いただけでシウバの登場を連想するようになりました。
PRIDE時代の映像を振り返ると、入場曲は単なるBGMではなく、選手の個性を観客に伝える演出装置として機能していたことが分かります。シウバの場合、その役割を最も強く担ったのが「Sandstorm」でした。
【PRIDE版とUFC版を比較】Sandstormの使用バージョンは何が違う?
ヴァンダレイ・シウバの入場曲を調べると、PRIDE版とUFC版で表記が異なることに気付きます。
PRIDEの公式選手データには「Sandstorm - Darude [Louie DeVito]」と記載されています。一方、UFCの大会別入場曲記録では「Sandstorm / Darude」というシンプルな表記です。
この違いを理解するには、楽曲そのもののクレジットと、実際に大会で使用された音源の編集・ミックスを分けて考える必要があります。
PRIDE版はLouie DeVitoの名前が付くPRIDE CLASSICSの公式選手データでは、シウバの入場曲にLouie DeVitoの名前が併記されています。
Louie DeVitoは、ニューヨークのクラブミュージックシーンで知られるDJ・ミックスコンピレーションの制作者です。2000年に発売された「N.Y.C. Underground Party, Vol. 3」も彼がミックスを担当した作品で、収録曲の11曲目にDarudeの「Sandstorm」が入っています。
そのため、PRIDEの記録にあるLouie DeVitoという表記は、使用音源を特定する手掛かりとして重要です。ただし、Louie DeVito本人が「Sandstorm」の作曲者、あるいは公式リミキサーであることを意味するわけではありません。
UFC版はDarudeの楽曲名を基本に記録UFCでは、2007年12月のUFC 79、2008年5月のUFC 84などで、シウバの入場曲が「Sandstorm / Darude」と記録されています。
UFC公式の特集記事でも、シウバの象徴的な入場曲としてDarudeの「Sandstorm」が紹介されており、PRIDE時代から続くイメージがUFCでも維持されていたことが確認できます。
一部の格闘技音楽アーカイブでは、PRIDE参戦時とUFC参戦時の音源について、細かなアレンジの違いが指摘されています。ただし、両団体が公式に別々のリミックス作品として命名・登録したという記録は確認できません。
したがって、PRIDE版とUFC版を完全に別の楽曲として扱うのは適切ではありません。基本となる楽曲は同じ「Sandstorm」であり、使用された編集やミックスの違いと、公式データ上の表記の違いを区別するのが正確です。
【2006年GP決勝戦の記録を検証】SandstormとLouie DeVitoの関係
シウバの入場曲を調べるうえで、特に興味深いのが「PRIDE無差別級グランプリ2006決勝戦」という記録です。
PRIDE CLASSICSの選手データでは、入場曲の項目に「Sandstorm - Darude [Louie DeVito] (PRIDE無差別級グランプリ2006 決勝戦)」と記載されています。
この表記から分かるのは、同大会におけるシウバの入場曲として、Louie DeVitoの名前が付いたSandstormが記録されていることです。ただし、ここには大会名と個別の試合結果を混同しやすいポイントがあります。
シウバが戦ったのは決勝戦ではなく準決勝2006年9月10日にさいたまスーパーアリーナで開催されたPRIDE無差別級グランプリ2006決勝戦では、トーナメントの準決勝と決勝が同じ大会内で行われました。
シウバは準決勝でミルコ・クロコップと対戦。1ラウンド5分22秒、左ハイキックによるKO負けを喫しています。
その後、決勝ではミルコ・クロコップがジョシュ・バーネットを下して優勝しました。つまり、シウバの試合が行われた大会自体は「決勝戦」という名称ですが、シウバ自身が決勝戦に出場したわけではありません。
PRIDE公式選手データにも、ミルコ・クロコップ戦の結果と大会名が掲載されています。この違いを押さえると、入場曲の記録にある括弧書きの意味も理解しやすくなります。
2006年大会と楽曲情報の関係を一覧で整理| 対象 | 記録・内容 | 確認できる意味 |
|---|---|---|
| 選手 | ヴァンダレイ・シウバ | PRIDEの元ミドル級王者 |
| 入場曲 | Sandstorm / Darude | 代表的な入場テーマ |
| PRIDE公式表記 | Darude [Louie DeVito] | 使用バージョンを考える手掛かり |
| 関連アルバム | N.Y.C. Underground Party, Vol. 3 | 2000年発売のミックスコンピレーション |
| 関連イベント | PRIDE無差別級グランプリ2006決勝戦 | 2006年9月10日開催 |
| シウバの対戦相手 | ミルコ・クロコップ | 準決勝で対戦し、シウバはKO負け |
| 大会の優勝者 | ミルコ・クロコップ | 決勝でジョシュ・バーネットに勝利 |
| UFCの記録 | Sandstorm / Darude | UFC 79、UFC 84などで使用を確認 |
この表で重要なのは、入場曲の記録に付いた「決勝戦」という名称が、シウバの個別の試合の勝ち上がりを示すものではない点です。大会の正式名称とトーナメント上の試合段階は別の情報として扱う必要があります。
【原曲と収録アルバムを特定】SandstormはどのCDに入っている?
シウバの入場曲を実際に聴きたい人にとって、次に気になるのが収録アルバムです。
関連する作品として知られているのが、Louie DeVitoがミックスを担当した「N.Y.C. Underground Party, Vol. 3」です。
NYC Underground 3では11曲目に収録「N.Y.C. Underground Party, Vol. 3」は2000年発売のダンスミュージック系コンピレーションアルバムです。収録曲は17曲で、Darudeの「Sandstorm」は11曲目に配置されています。
アルバムの販売情報を掲載するTower RecordsやAllMusicでも、Sandstormの収録とLouie DeVitoの関係を確認できます。
この作品はDarudeの単独オリジナルアルバムではありません。複数のダンスミュージックをまとめたコンピレーションであり、Louie DeVitoがミックスを担当した作品です。
ここを混同すると、「Louie DeVitoがSandstormを作曲した」「PRIDEで流れた曲はLouie DeVitoのオリジナル楽曲だった」といった誤解につながります。
Sandstormの原曲はBefore the Stormにも収録Darude自身の作品を探すなら、2000年に発売されたデビューアルバム「Before the Storm」も押さえておきたいところです。
「Sandstorm」はこのアルバムに収録されており、1999年にシングルとして発表された楽曲の代表的な収録作品です。
音楽専門メディアMusicRadarの2017年のインタビューでは、DarudeがプロデューサーのJaakko Salovaara(JS16)との制作過程を振り返っています。楽曲制作ではJS16のスタジオが重要な役割を果たし、二人の共同作業によって「Sandstorm」が形になりました。
なお、「Before the Storm」にはJS16による「Sandstorm (JS16 Remix)」も収録されています。原曲とリミックスは別の音源であり、入場曲のバージョンを調べる際には曲名だけでなく、収録盤やミックス名まで確認することが大切です。
Louie DeVitoはリミックスを担当したのかここは特に誤解が生じやすい部分です。
Louie DeVitoは「N.Y.C. Underground Party, Vol. 3」のミックス担当者として記録されています。一方、Darudeの楽曲制作・原曲クレジットでは、Ville VirtanenとJS16の関係が確認できます。
そのため、PRIDE公式データの「[Louie DeVito]」という表記だけを根拠に、Louie DeVitoがSandstormの公式リミックスを制作したと断定することはできません。
アルバムの収録情報とPRIDEの選手データを組み合わせると、Louie DeVitoの名前はコンピレーションのミックス情報と関連付けて理解するのが自然です。
【UFC・RIZINでも受け継がれる】Sandstormが格闘技の定番曲になった理由
「Sandstorm」はPRIDEだけの思い出にとどまりません。シウバがUFCに参戦した後も、入場曲として使われ、格闘技ファンに広く認識されてきました。
UFC 79とUFC 84で確認できる使用記録MMA Fightingが掲載した大会別の入場曲一覧では、2007年12月のUFC 79でシウバが「Sandstorm / Darude」を使用したことが記録されています。
加えて、2008年5月24日開催のUFC 84でも同じ組み合わせが掲載されています。PRIDE時代に確立した楽曲と選手のイメージが、アメリカのUFCの舞台でも引き継がれていたことを示す記録です。
UFC公式サイトもシウバの象徴的な入場曲として「Sandstorm」を取り上げています。単に一度使われた曲ではなく、長年にわたって選手のイメージと結び付いた楽曲として紹介されている点が特徴です。
RIZINでもシウバの入場曲として認識されるRIZINについては、シウバ本人の試合での使用記録と、ほかの選手がシウバの曲を使用したケースを分けて考える必要があります。
2018年のRIZIN.11では、ディエゴ・ブランダオンが試合後インタビューで、ヴァンダレイ・シウバの入場曲を使って入場したことに触れています。憧れのPRIDEを意識した選曲であり、シウバの楽曲が後輩世代にも影響を与えていたことが分かります。
さらに2026年3月7日のRIZIN.52では、シウバの弟子として知られるルイス・グスタボが「Sandstorm」で入場しました。スポニチの大会報道でも、ヴァンダレイのものと同じ入場曲を使用したことが紹介されています。
これらは、シウバ本人のRIZIN参戦記録という意味ではなく、彼の象徴的な入場曲が別の選手によって受け継がれている事例です。
2026年にはDarudeによる新しいStorm 25も登場2026年9月18日には、Darudeが「Sandstorm」の新しいミックス「Storm 25」を発表しました。
DJ Magの報道によると、このバージョンはライブセット向けに制作された再構築作品で、オリジナルのメロディーを残しながら、メロディックテクノやオーケストラ的な要素を加えています。
ただし、これは2026年に発表された新しい作品です。PRIDEやUFCでシウバが使用していた歴史的な音源と同一視することはできません。
「Sandstorm」は原曲、各種リミックス、ライブ用の再構築版など、複数の形で展開されている楽曲です。シウバの入場曲を探す場合は、懐かしいPRIDEの音源と2026年の新作を区別すると分かりやすくなります。
【入場曲動画の見どころ】ヴァンダレイ・シウバのSandstorm入場シーンを楽しむ方法
ヴァンダレイ・シウバの入場曲を調べている人の多くは、実際の入場シーンも見たいと考えているはずです。
特にPRIDE時代の映像では、曲のイントロからシウバが姿を現すまでの演出に注目すると、なぜこの楽曲が格闘技ファンの記憶に残ったのかが伝わってきます。
PRIDE時代の入場映像で注目したいポイントPRIDEの入場シーンを見る際には、次の3点に注目してください。
- 楽曲の始まり:高速のシンセサイザーとビートが会場の空気を一気に変える。
- シウバの登場:リズムに合わせて身体を揺らしながら、独特の表情で入場する。
- リング上での動作:相手を見据える視線や、試合開始前の特徴的な手首の動きが印象的。
入場曲の動画を探す場合は、「Wanderlei Silva Pride entrance Sandstorm」「ヴァンダレイ・シウバ PRIDE 入場 Sandstorm」などの検索語が役立ちます。
2006年のPRIDE無差別級グランプリ決勝戦の映像を探す場合は、ミルコ・クロコップとの準決勝という試合内容にも注目してください。大会名に決勝戦と付いているため、個別の試合が決勝だったと誤解しやすいからです。
PRIDE版とUFC版の動画を比較する判断基準映像を比較するときは、楽曲の基本メロディーだけでなく、再生開始位置やイントロの長さ、会場アナウンスとの重なり方にも注目すると違いを見つけやすくなります。
入場映像では、放送用の編集や会場での音響調整によって、同じ楽曲でも聞こえ方が変わる場合があります。動画の冒頭が異なるからといって、必ずしも別の公式リミックスとは限りません。
音源の正体を調べるなら、動画だけで判断するのではなく、PRIDE CLASSICSの選手データ、UFCの公式特集、大会別の入場曲記録、アルバムのトラックリストを組み合わせて確認するのがおすすめです。
【ヴァンダレイ・シウバの入場曲に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:ヴァンダレイ・シウバの入場曲の正式な曲名とアーティストは?
A1:Darude(ダルード)の「Sandstorm」です。1999年にシングルとして発表されたインストゥルメンタル楽曲で、シウバのPRIDE時代からUFC時代までを象徴する入場曲として知られています。
Q2:PRIDE版のSandstormはLouie DeVitoのリミックスですか?
A2:PRIDE公式選手データには「Sandstorm - Darude [Louie DeVito]」と記載されています。ただし、Louie DeVitoは関連コンピレーションアルバムのミックス担当者でもあり、この表記だけで公式リミックスの制作クレジットと断定することはできません。
Q3:SandstormはNYC Underground Party Vol. 3の何曲目?
A3:「N.Y.C. Underground Party, Vol. 3」の11曲目です。2000年発売のコンピレーションアルバムで、Louie DeVitoがミックスを担当しています。
Q4:PRIDE版とUFC版では入場曲が違うのですか?
A4:基本となる楽曲はどちらもDarudeの「Sandstorm」です。音源の編集やアレンジに細かな違いがあるという指摘はありますが、両団体が別々の公式リミックスとして登録していることを示す確かな記録はありません。
Q5:PRIDE無差別級グランプリ2006決勝戦でシウバは誰と戦いましたか?
A5:準決勝でミルコ・クロコップと対戦しました。1ラウンド5分22秒、ハイキックによるKO負けです。大会の決勝では、ミルコがジョシュ・バーネットを破って優勝しています。
Q6:RIZINでもSandstormは使用されていますか?
A6:はい。2018年のRIZIN.11ではディエゴ・ブランダオンがシウバの入場曲を使用したと語っています。また、2026年3月のRIZIN.52ではルイス・グスタボがDarudeの「Sandstorm」で入場しています。いずれもシウバ本人の入場ではなく、彼の象徴的な曲を別の選手が使用した事例です。
ヴァンダレイ・シウバの入場曲は、Darudeの「Sandstorm」です。PRIDE時代に確立されたこの組み合わせは、UFC参戦後も受け継がれ、現在では格闘技を代表する入場曲の一つとして知られています。
今回確認できた要点は、PRIDE公式選手データに「Darude [Louie DeVito]」という表記があること、関連アルバム「N.Y.C. Underground Party, Vol. 3」の11曲目にSandstormが収録されていること、そしてUFCの大会記録でも同じ楽曲が確認できることです。
また、2006年のPRIDE無差別級グランプリについては、大会名が決勝戦であっても、シウバ自身の試合はミルコ・クロコップとの準決勝だったという点が重要です。
2026年にはDarudeによる新しい「Storm 25」も登場し、楽曲そのものも新たな展開を見せています。一方、RIZINでは後輩選手がSandstormを使用するなど、シウバの入場曲としての存在感は現在も残っています。
【プロの結論】 ヴァンダレイ・シウバの入場曲を正確に特定するなら、曲名とアーティストは「Sandstorm / Darude」と覚えておけば間違いありません。さらに使用バージョンまで知りたい場合は、PRIDE公式データのLouie DeVito表記と、2000年のコンピレーションアルバムの収録情報を照合することがポイントです。楽曲そのものだけでなく、当時の入場演出、大会記録、音源のクレジットを合わせて見ることで、Sandstormがシウバの代名詞になった背景まで理解できます。