柳楽優弥が演じる強羅徹は、鈴蘭高校の新3年生のなかで、頂点に最も近いと目される実力者だ。
TBSの公式作品紹介では、強羅は高木哲次や小岐須健一らと並ぶ、鈴蘭高校の勢力争いの中心人物として紹介されている。単に腕っぷしの強い生徒というだけではなく、校内最大派閥を率いるリーダーという立場も担っている。
強羅徹の人物像と実力強羅の特徴は、周囲から認められた実力と、頂点を狙う者としての存在感にある。
2013年4月の製作発表会を報じたムビコレの記事では、強羅は鈴蘭のケンカ偏差値第1位として紹介された。つまり、物語の開始時点で、校内でもトップクラスの戦闘力を持つ人物として位置づけられている。
一方、強羅には強力なライバルがいる。
その代表がKENZO演じる高木哲次だ。高木も鈴蘭の頂点を狙う有力者であり、強羅と並ぶ勢力として描かれる。
加えて、鏑木旋風雄という転入生が現れることで、これまでの序列は揺らぎ始める。
強羅の人物像を整理すると、次の3点が重要だ。
- 実力者としての立場: 鈴蘭高校の頂点に最も近い男と評価されている。
- 組織を率いる存在: 校内の派閥をまとめるリーダー。
- 物語上の役割: 新たな強者の登場によって、従来の勢力図が変化することを象徴する人物。
強羅というキャラクターを理解するうえで興味深いのが、柳楽本人が語った役作りのエピソードだ。
2013年の製作発表会で、柳楽は脚本のト書きに「強羅のオーラ」と記されていたことに触れ、その雰囲気をどう表現すればよいのか、撮影終了まで考えていたと話している。
これに対して豊田利晃監督は、柳楽の演技から強羅のオーラが出ていたと評価した。
このやり取りから伝わるのは、強羅の存在感が単純な力の強さだけで構成されていないことだ。
強い人物を演じる場合、声を荒らげたり、威圧的な態度を取ったりするだけでは説得力が生まれない。周囲がその人物をどう見るか、本人がどのように振る舞うかまで含めて、画面上の存在感を作る必要がある。
柳楽は、この難しい課題に向き合いながら強羅を演じた。
【あらすじ・公開日】『クローズEXPLODE』は2014年4月12日公開

『クローズEXPLODE』の劇場公開日は、2014年4月12日。上映時間は129分で、PG12指定の日本映画だ。
監督は豊田利晃。配給は東宝が担当した。
原作には髙橋ヒロシの漫画『クローズ』がクレジットされている。
物語は『クローズZERO II』の1か月後から始まる舞台は、滝谷源治や芹沢多摩雄らが卒業した後の鈴蘭高校。
新年度を迎えた校内では、それまで空席となった頂点の座をめぐり、新3年生たちが動き始める。
その中心にいるのが強羅徹だ。
強羅に対抗する高木哲次、小岐須健一らが勢力を競うなか、状況を一変させる2人が登場する。
1人目は、東出昌大演じる鏑木旋風雄。
3年生の転入生でありながら、鈴蘭の頂点争いには関心を示さない。自分の自由を優先する人物だ。
2人目は、早乙女太一演じる加賀美遼平。
新1年生であり、本能のままに好戦的な行動を取る。
この対照的な2人の登場が、鈴蘭の勢力関係を大きく変えていく。
さらに物語には、近隣の黒咲工業高校や、バイクチームを率いる人物たちの動きも絡む。
鈴蘭内部の頂点争いだけでなく、学校の外から迫る脅威も加わり、抗争は複雑な展開を見せる。
強羅徹だけを追っても楽しめるのか強羅は主演ではないものの、物語の序盤から重要な位置を占める人物だ。
特に注目したいのは、強羅がすでに有力者として認識されている状態から物語が始まること。
主人公が一から仲間を集めて頂点を目指す物語とは異なり、本作では既存の勢力図が新たな人物の登場によって崩れていく。
そのため、強羅の立場がどう変わるのか、誰が鈴蘭の新しい中心人物になるのかという視点で鑑賞すると、人物同士の関係を理解しやすい。
【キャスト一覧・人物相関】東出昌大や早乙女太一との関係
『クローズEXPLODE』の見どころの一つは、俳優陣を大幅に入れ替えたキャスティングだ。
トライストーン・エンタテイメントの公式作品ページやTBSの作品紹介には、主要出演者と役名が掲載されている。
以下に、物語の中心となる人物と出演者をまとめた。
| 役名 | 俳優 | 人物・物語上の立ち位置 |
|---|---|---|
| 強羅徹 | 柳楽優弥 | 頂点に最も近いとされる鈴蘭の実力者 |
| 鏑木旋風雄 | 東出昌大 | 頂点争いに興味を示さない3年生の転入生 |
| 加賀美遼平 | 早乙女太一 | 本能のままに暴れる新1年生 |
| 高木哲次 | KENZO | 強羅のライバルと目される実力者 |
| 小岐須健一 | 勝地涼 | お調子者を装う切れ者 |
| 岩田五郎 | 矢本悠馬 | 鈴蘭高校の生徒 |
| 桃山春樹 | 奥野瑛太 | 鈴蘭高校の生徒 |
| 寺島総司 | 遠藤雄弥 | 鈴蘭高校の生徒 |
| 本多保 | 柿澤勇人 | 高木らと関わる人物 |
| 織田政志 | 栁俊太郎 | バイクチーム側の人物 |
| 林田恵 | 深水元基 | 通称リンダマン |
| 片桐拳 | やべきょうすけ | 前シリーズから続投する人物 |
| 牧瀬隆史 | 高橋努 | 鈴蘭に関係する人物 |
| 中田あや | 浅見れいな | 登場人物の一人 |
| 鏑木風子 | 高岡早紀 | 鏑木旋風雄の母 |
| 奈良岡精二 | 板尾創路 | 裏社会に関係する人物 |
| 山下甲兵 | ELLY | 鈴蘭高校の勢力争いに加わる人物 |
| 柴田浩樹 | 岩田剛典 | 黒咲工業高校を束ねる人物 |
| 藤原一 | 永山絢斗 | 黒咲や鈴蘭に関わる抗争の重要人物 |
| 角住賢一 | 野替愁平 | 黒咲工業高校の生徒 |
| 丸山健一 | 丞威 | 登場人物の一人 |
東出昌大が演じる鏑木旋風雄は、強羅の立場を揺るがす重要人物だ。
強羅は頂点に近いと認識されている一方、鏑木はそもそも頂点争いに関心を持たない。
この違いが面白い。
強さを持ちながら権力を求めない人物と、すでに権力に近い位置にいる人物が同じ学校に存在することで、鈴蘭の人間関係は単純な実力比較では説明できなくなる。
鏑木の存在は、強羅にとっても無視できない変化をもたらす。
早乙女太一・加賀美遼平との関係早乙女太一が演じる加賀美遼平は、鏑木とは対照的な新1年生だ。
頂点争いに積極的ではない鏑木に対して、加賀美は本能的で好戦的な性格として紹介されている。
学年も異なる2人が物語の中心に近づくことで、強羅や高木らが作り上げていた勢力図にも変化が生まれる。
KENZO・高木哲次との関係KENZO演じる高木哲次は、強羅と並ぶ有力者だ。
公式紹介では、強羅のライバルとされている。
この関係は、強羅の人物像を理解するために欠かせない。
強羅が鈴蘭の頂点に近い存在であることは確かだが、校内で圧倒的な独裁者として君臨しているわけではない。高木のような競争相手がいるからこそ、鈴蘭の頂点争いが成立している。
【柳楽優弥の出演経緯】強羅役への起用と撮影現場のエピソード
柳楽優弥が『クローズEXPLODE』に出演したことは、所属事務所スターダストプロモーションの公式プロフィールにも記載されている。
同プロフィールでは、2014年4月12日公開、豊田利晃監督、強羅徹役として紹介されている。
新シリーズのキャストとして参加2013年4月4日には、本作の製作発表会が開催された。
翌5日付のムビコレの報道によると、発表会には東出昌大、早乙女太一、勝地涼、岩田剛典、ELLY、KENZO、永山絢斗、柳楽優弥らが出席した。
前2作からキャストを一新し、新しい世代の俳優たちを中心に物語を構築することが発表された。
豊田監督はキャスティングの考え方について、気合いが入っていることや、人物の背景を感じさせる俳優と仕事をしたいという趣旨を語っている。
柳楽はこの新キャストの一人として強羅徹を担当した。
なお、個別に柳楽へ出演を打診した詳細な経緯については、公開されている製作発表や公式プロフィールからは明らかになっていない。
永山絢斗との共演にも注目本作では、柳楽と永山絢斗の共演も話題になった。
2014年4月18日付のシネマカフェのインタビューでは、2人は撮影以前から交流があったことを明かしている。
柳楽によれば、2人が知り合ったのは撮影の数年前。プライベートでは親しい関係だったという。
しかし、映画のなかでは対立する立場だったため、撮影中はあえて距離を取っていたというエピソードも紹介された。
強羅徹を演じる柳楽と、藤原一を演じる永山。それぞれの人物が異なる立場から抗争に関わることで、物語の緊張感が生まれている。
2014年は柳楽優弥にとって出演作の幅が広がった時期柳楽の2014年の出演映画を見ると、『クローズEXPLODE』以外にも『闇金ウシジマくん Part2』『最後の命』などがある。
特に『最後の命』では主演を務めており、強羅のような外面的な迫力を前面に出す役とは異なる人物を演じている。
同じ年に異なるタイプの役を演じていたことは、柳楽の俳優としての幅を考えるうえで興味深い。
【クローズZERO IIとの違い】前作の続編なのにキャストが違う理由
『クローズEXPLODE』を調べる読者が混乱しやすいのが、前2作との関係だ。
本作は映画シリーズの第3作だが、前作の登場人物たちがそのまま物語の中心に残る構成ではない。
3作品の位置づけを整理『クローズZERO』(2007年)
小栗旬演じる滝谷源治を中心に、鈴蘭高校の頂点をめぐる争いを描いた映画。
原作漫画の前日譚にあたるオリジナルストーリーとして制作された。
『クローズZERO II』(2009年)
前作の続編。鈴蘭高校と鳳仙学園の対立を軸に、滝谷源治や芹沢多摩雄らの物語が展開する。
『クローズEXPLODE』(2014年)
『クローズZERO II』から1か月後が舞台。滝谷源治や芹沢多摩雄らが卒業した鈴蘭高校で、新しい世代による頂点争いが始まる。
最大の違いは登場人物と物語の中心| 比較項目 | クローズZERO | クローズZERO II | クローズEXPLODE |
|---|---|---|---|
| 公開年 | 2007年 | 2009年 | 2014年 |
| 主な中心人物 | 滝谷源治 | 滝谷源治ら | 鏑木旋風雄ら |
| 主要俳優 | 小栗旬・山田孝之 | 小栗旬・山田孝之・金子ノブアキら | 東出昌大・柳楽優弥・早乙女太一ら |
| 鈴蘭の状況 | 頂点をめぐる争い | 鳳仙学園との対立 | 新世代による頂点争い |
| 物語の特徴 | 新たな勢力の台頭 | 学校間の抗争 | キャスト一新と勢力図の変化 |
『クローズEXPLODE』では、前2作の人物が卒業した後の鈴蘭が描かれる。
そのため、小栗旬や山田孝之を中心とする前シリーズの雰囲気を期待して鑑賞すると、印象が違う可能性がある。
一方、新しいキャラクターによる独立した群像劇として見れば、作品の狙いを理解しやすい。
高橋ヒロシの原作漫画とはどこが違う?原作は髙橋ヒロシによる漫画『クローズ』だ。
ただし、映画シリーズのストーリーは漫画の内容をそのまま映像化したものではない。
映画.comに掲載された豊田利晃監督と東出昌大のインタビューでは、豊田監督が本作について、原作のキャラクターがほとんど登場せず、オリジナルに近い内容になっていると説明している。
この点は重要だ。
原作漫画を読んでいない人でも映画の物語に入りやすい一方、原作の人気キャラクターや展開がそのまま再現されることを期待すると、違いを感じる可能性がある。
『クローズ』という世界観を土台にしながら、映画独自の人物と抗争を描く。それが『クローズEXPLODE』の特徴だ。
【評判と作品評価】柳楽優弥の存在感と映画全体の評価
『クローズEXPLODE』の評価を考える際には、俳優個人の演技と映画全体の完成度を分けて見る必要がある。
本作は豪華な若手俳優を集めた作品だが、前2作とキャストが異なることもあり、シリーズファンの受け止め方は一様ではない。
評価サイトでは賛否が分かれる映画.comのレビューでは、作品の評価が2.5点、77件のレビューが掲載されている。
KINENOTEでは256人による平均評点が58.0点となっている。
また、Yahoo!検索に表示されたレビュー集計では、2.1点、899件という数字も確認できる。
これらはそれぞれ集計方法や利用者層が異なるため、単純に同じ尺度で比較することはできない。ただ、少なくとも作品全体について評価が分かれていることは読み取れる。
評価が分かれるポイント作品を評価する際に注目したいのは、次の3点だ。
1.キャストの刷新
小栗旬や山田孝之らが出演した前2作から主要キャストを入れ替えたため、シリーズに対する期待との間にギャップが生まれやすい。
2.登場人物の多さ
鈴蘭高校内部の勢力争いに加えて、黒咲工業高校や外部の人物も関係する。
群像劇としての広がりがある反面、登場人物の背景や関係性を追い切れないと感じる観客もいる。
3.豊田利晃監督による新しい演出
前2作の三池崇史監督から豊田利晃監督へ交代したことも大きな違いだ。
豊田監督は『青い春』『空中庭園』などを手がけた映画監督で、本作ではシリーズの世界観を引き継ぎながら、独自の作品づくりを目指した。
そのため、前2作と同じテンポや演出を期待するか、新しい監督による再構築を楽しむかによって、評価が変わりやすい。
柳楽優弥の強羅徹を見る価値作品全体への評価とは別に、強羅徹という役柄には注目する価値がある。
特に、柳楽が役作りで苦心した「オーラ」という要素は、本作のキャラクター表現を理解する手がかりになる。
強羅は、登場した時点ですでに鈴蘭の有力者だ。
ゼロから成長していく主人公とは違い、周囲から強者として認識されている人物をどう演じるかが問われる。
その点で、柳楽の表情や立ち居振る舞い、他の登場人物との距離感に注目して見ると、強羅の存在感をより深く味わえる。
【プロの結論】『クローズEXPLODE』は強羅徹を軸に見ると面白い
『クローズEXPLODE』を理解するうえで大切なのは、前2作の単純な焼き直しとして見ないことだ。
2014年4月12日に公開された本作は、『クローズZERO II』から1か月後の鈴蘭高校を舞台に、新しい世代の人物たちが頂点を争う作品である。
柳楽優弥が演じる強羅徹は、その新しい勢力図のなかで重要な位置を占めている。
作品を楽しむための判断基準は次のとおりだ。
- 柳楽優弥の演技を見たい人: 強羅の存在感や、実力者としての人物表現に注目したい。
- 東出昌大や早乙女太一の共演を楽しみたい人: 鏑木と加賀美という対照的な2人の動きを追うと面白い。
- KENZOの俳優としての出演作を知りたい人: 高木哲次という重要人物を通じて、新しい一面を楽しめる。
- 前2作のファン: キャストや監督が変更されているため、同じ作風を期待するより、新章として見るのがおすすめだ。
- 原作漫画の忠実な映像化を期待する人: オリジナル要素が強い映画であることを理解しておきたい。
強羅徹は、単に鈴蘭で強い人物というだけではない。すでに頂点に近い立場にいるからこそ、新しい強者が現れたときにどう変化するのかが見どころになる。
柳楽優弥の演技を中心に見ることで、本作が描こうとした新世代の鈴蘭高校の勢力争いが、より鮮明に見えてくる。
【柳楽優弥とクローズEXPLODE】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:柳楽優弥は『クローズEXPLODE』で何役を演じていますか?
A1:柳楽優弥は強羅徹を演じています。鈴蘭高校の頂点に最も近いとされる実力者で、校内の勢力争いの中心人物です。
Q2:『クローズEXPLODE』の公開日はいつですか?
A2:2014年4月12日です。上映時間は129分で、東宝配給の日本映画として公開されました。
Q3:強羅徹は鈴蘭高校で一番強い人物ですか?
A3:製作発表時の報道では、強羅は鈴蘭のケンカ偏差値第1位として紹介されています。ただし、物語では高木哲次や鏑木旋風雄らも重要な実力者として登場し、頂点をめぐる状況は変化します。
Q4:東出昌大と柳楽優弥はどのような関係ですか?
A4:東出昌大は鏑木旋風雄、柳楽優弥は強羅徹を演じています。鏑木は頂点争いに関心を示さない転入生で、強羅がいる鈴蘭の勢力図を変える存在です。
Q5:早乙女太一はどんな役で出演していますか?
A5:加賀美遼平役です。鈴蘭高校に入学した新1年生で、本能のままに好戦的な行動を取る人物として描かれています。
Q6:『クローズZERO II』と『クローズEXPLODE』は同じキャストですか?
A6:主要キャストは異なります。『クローズEXPLODE』では前作の登場人物たちが卒業した後の鈴蘭高校が舞台となり、東出昌大、柳楽優弥、早乙女太一らを中心とする新しい世代の物語が展開します。
Q7:『クローズEXPLODE』は原作漫画に忠実な作品ですか?
A7:原作は髙橋ヒロシの漫画『クローズ』ですが、映画のストーリーはオリジナル要素が強い作品です。原作の人物や展開をそのまま再現した映画ではありません。
主な情報確認先: トライストーン・エンタテイメント公式作品情報、TBS公式作品紹介、スターダストプロモーション公式プロフィール、日本映画データベース(JFDB)、映画.com、2013年製作発表会報道、シネマカフェの2014年インタビュー。