安田章大さんが患った病気は、髄膜腫(ずいまくしゅ)です。脳腫瘍にはさまざまな種類がありますが、髄膜腫は脳そのものではなく、脳を包んでいる髄膜から発生する腫瘍です。
国立がん研究センターの解説でも、髄膜腫は代表的な良性脳腫瘍の一つとして紹介されています。多くはゆっくりと成長し、良性に分類されます。
ただし、良性だからといって必ずしも治療の必要がないわけではありません。
安田さんの場合、腫瘍は左前頭葉に位置し、大きさは約8センチ。脳や血管を圧迫するほど成長していたことが、2025年のNHKインタビューと2026年の森ノ宮医療大学の講演記録で明らかになっています。
髄膜腫とはどのような病気なのか髄膜腫は、脳を覆う髄膜から発生する腫瘍です。一般的には良性のものが多いものの、発生場所や大きさによっては周囲の脳組織を圧迫し、さまざまな症状を引き起こします。
主な症状には、次のようなものがあります。
- 頭痛や吐き気
- めまいや平衡感覚の異常
- 手足のしびれや麻痺
- てんかん発作
- 視覚や感覚に関する異常
もちろん、これらは髄膜腫全般に見られる可能性のある症状であり、すべてが安田さんに当てはまるわけではありません。
東京大学医科学研究所附属病院などの解説でも、腫瘍の位置や大きさによって症状や治療方針が異なると説明されています。
なぜ良性なのに12時間もの手術が必要だった?要点は腫瘍の性質と、周囲の脳への影響は別の問題だということです。
良性という診断は、腫瘍の細胞の性質に関する分類です。腫瘍が大きくなって正常な脳組織や血管を圧迫すれば、身体に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
安田さんの場合も、約8センチという大きさと周囲への圧迫があり、摘出手術が必要になりました。
したがって、「良性だから軽い病気だった」という理解は正確ではありません。
【発覚理由と手術の全貌】MRI検査から12時間の開頭手術まで

安田さんの病気が見つかったきっかけは、本人が自ら受けた脳の検査でした。
2026年9月15日に森ノ宮医療大学で行われた特別講演では、発覚当時の状況を本人が詳しく振り返っています。
MRI検査を受けたきっかけはめまいと圧迫感安田さんは以前から偏頭痛に悩まされていたそうです。
その一方、脳腫瘍が発覚した当時は、めまいや頭部の圧迫感、平衡感覚の違和感などを感じていました。
脳ドックを受けた経験がなかったため、自分も検査を受けてみたいと考え、初めて脳の検査を受けることになったといいます。
そしてMRI検査の途中、医師から呼ばれ、画像を見せられました。
そのときの様子について、安田さんは2026年の講演で、腫瘍が写った画像を見て「ああ、ありますね」と答えたことを振り返っています。
大きな腫瘍が見つかったにもかかわらず、本人は比較的冷静に受け止めていたことがうかがえます。
発覚からわずか1週間後に手術森ノ宮医療大学の公式講演報告によると、MRI検査で約8センチの髄膜腫が見つかった安田さんは、その約1週間後に12時間にも及ぶ手術を受けました。
手術では、内部と外側を合わせて約120針縫ったと本人が説明しています。
術後は顔が大きく腫れたそうで、その写真をグループのメンバーに送ったところ、メンバーからも変顔の写真が返ってきたというエピソードを披露しました。
安田章大の脳腫瘍に関する重要年表| 時期 | 出来事 | 内容 |
|---|---|---|
| 2017年2月上旬 | 髄膜腫の摘出手術 | 良性の脳腫瘍を摘出 |
| 2017年 | MRI検査・診断 | 左前頭葉に約8センチの腫瘍が発見されたと後年の講演で説明 |
| 2017年2月 | 開頭手術 | 約12時間の手術を受ける |
| 手術後 | 仕事復帰 | 病気を公表しないまま、1か月未満で仕事に復帰 |
| 2018年4月 | 転倒・骨折 | 背中と腰に全治約3か月の骨折 |
| 2018年7月2日 | 病気を公表 | 所属事務所が髄膜腫の手術と骨折を発表 |
| 2024年2月 | テレビ番組出演 | 光過敏と術後てんかんについて説明 |
| 2025年8月 | NHKインタビュー | 現在も残る後遺症と闘病経験を語る |
| 2026年9月15日 | 森ノ宮医療大学で特別講演 | 約350人の学生に患者としての経験を伝える |
| 2026年11月 | 芸能活動を継続 | 舞台、音楽、グループ活動などに出演 |
2018年7月2日の所属事務所による発表では、2017年2月上旬に髄膜腫の摘出手術を受け、手術は成功し、当時の経過は良好だったと説明されています。
また、病気の公表を控えていた理由については、関ジャニ∞が7人体制から6人体制に変わる時期に、ファンや関係者にこれ以上の心配をかけないようにする判断があったと説明されました。
この時点で公表されたのは病名と手術、骨折などであり、約8センチという腫瘍の大きさや12時間の手術については、後年の本人の講演やインタビューで詳しく語られています。
【術後てんかんと骨折】手術後も続いた安田章大の苦悩
安田さんの闘病経験で見逃せないのが、手術後に起きたてんかん発作です。
脳腫瘍の摘出手術が成功したことと、その後の生活が以前と同じ状態に戻ることは、必ずしも一致しませんでした。
2018年、入浴中に術後てんかんを発症2024年2月、NHK Eテレの「スイッチインタビュー」に出演した安田さんは、入浴中に術後てんかんの発作が起きた経験を明かしました。
発作によって意識を失い、背中や腰に大きなけがを負うことになりました。
日刊スポーツの2024年4月の報道によれば、当時は友人が異変に気づいて助けてくれたといいます。
本人も、友人がいなければ命に関わっていた可能性があったと振り返っています。
この出来事は、2018年4月9日に起きた転倒と骨折に関係しています。
当時の所属事務所の発表では、立ちくらみによる転倒で背中と腰に全治3か月の骨折を負ったと説明されました。
その後、本人がテレビ番組や講演で、術後てんかんの発作が原因だったことを詳しく語っています。
背骨と腰の圧迫骨折、歩行器での生活2026年9月の森ノ宮医療大学での講演では、発作によって背骨と腰を圧迫骨折した経験についても説明しました。
学生からリハビリについて質問された際には、当時はリハビリ施設に通うことができず、自宅で歩行器を使って生活していたと振り返っています。
ステージで歌い、踊り、ギターを演奏するアイドルとして活動してきた安田さんにとって、身体の自由が制限されることは大きな変化でした。
加えて、医師からはてんかん発作のリスクを考慮して、大好きだったスキューバダイビングをやめた方がよいと告げられたそうです。
病気によって失ったものと向き合った時間安田さんにとって、スキューバダイビングは単なる趣味ではありませんでした。
芸能界での仕事にストレスを感じていた時期、海に潜ることが精神的な支えになっていたと、2025年のNHKインタビューで話しています。
その大切な時間を失ったことで、心のバランスも大きく崩れたといいます。
2026年の大学講演では、病気を経験してから6、7年ほど、泣いたり、怒ったり、叫んだり、悲しんだりする日々が続いたと振り返りました。
その後、自分自身を立て直すために心理学を学び、心と身体のバランスを整える方法や、人との対話について考えるようになったそうです。
【サングラスの理由】安田章大が現在も光過敏に悩む背景
安田さんのトレードマークとして知られるサングラス。
ファッションやステージ衣装の一部だと思っている人もいる可能性がありますが、着用には医学的な理由があります。
それが、脳腫瘍の手術後に残った光過敏です。
光過敏とは何か光過敏とは、光に対して通常よりも強い不快感や身体的な反応が生じる状態を指します。
安田さんは、強い光の刺激によって頭痛やめまいなどが起きることを明かしています。
2025年のNHKインタビューでは、光の刺激を受けるとめまいなどの症状が出るため、日常生活でサングラスが欠かせないと説明しました。
2026年の講演では、光の刺激が脳に伝わることで電気信号に影響し、てんかんにつながる可能性についても本人の経験を交えて説明しています。
これは安田さん自身が経験を通して説明した症状であり、光過敏のある人全員に同じ反応が起きるという意味ではありません。
サングラスはおしゃれではなく生活に必要なもの安田さんは2024年のNHK Eテレ「スイッチインタビュー」で、光過敏の人が色付き眼鏡を使用することについて、社会的な理解が広がってほしいという思いを語りました。
サングラスを着用していても、症状によるつらさがなくなるわけではありません。
2025年のスポニチの報道では、ダンスやバンド演奏の際にもサングラスが邪魔になることがある一方、着用しなければ身体がつらくなるという本人の葛藤が紹介されています。
つまり、サングラスは単なるファッションアイテムではなく、身体を守るために必要なものなのです。
ステージでサングラスを外すことがある理由興味深いのは、安田さんが常にサングラスを着用しているわけではないことです。
2026年9月の森ノ宮医療大学の講演では、学生からライブでサングラスを外していたことについて質問がありました。
本人は、やはり身体的にはつらかったと説明しています。
それでもサングラスを外してステージに立つことには、病気になる前の自分や、以前から応援してくれているファンへの思いがあったと語りました。
自分の身体を守ることと、ステージで届けたい表現。その両方を考えながら活動していることが伝わるエピソードです。
【2026年最新】安田章大の現在の体調とSUPER EIGHTの活動
2026年11月現在、安田章大さんは後遺症と向き合いながら、芸能活動を続けています。
現在の状態を知るうえで重要なのが、2026年9月15日に森ノ宮医療大学で開催された特別講演です。
2026年9月、医療大学で闘病経験を語る講演のタイトルは「患者になって見えた医療のカタチ ― 未来の医療人へ伝えたいこと ―」。
医療従事者を目指す学生約350人を前に、自身の病気や手術、術後の生活について語りました。
森ノ宮医療大学の公式報告によると、安田さんは現在も光過敏や左頭頂部のしびれなどの後遺症と向き合っています。
一方で、病気を経験したことで心理学を学び、自分自身を立て直す力である「レジリエンス」について考えるようになったと説明しました。
講演で語った印象的な言葉がこちらです。
僕は息を吸っているだけで楽しいんです。
何か特別なことをしているから楽しいのではなく、生きていることそのものを実感できるのが喜びだという趣旨の発言でした。
また、自身の病気を「授かりもの」と表現し、与えられた命を生ききりたいという思いも伝えています。
2026年もSUPER EIGHTとして活動安田さんはグループのSUPER EIGHTとしても活動を続けています。
2026年の主な活動は次のとおりです。
- 7月2日:SUPER EIGHTのデジタルシングル「再咲」配信
- 8月5日:EP「ダンダーラ」発売
- 10月31日・11月1日:KAMIGATA EXPO PARK FES 2026に出演
- 11月1日:テレビ朝日系「EIGHT-JAM」出演予定情報
- 2026年秋:舞台「髪結いの亭主」に主演
加えて、個人としても活動の幅を広げています。
2026年8月28日公開の映画「平行と垂直」に出演し、9月11日には自身の1stデジタルシングル「ばっか/まだらびより」を配信しました。
所属事務所STARTO ENTERTAINMENTの公式スケジュールでは、11月6日にも舞台「髪結いの亭主」の広島公演が掲載されています。
また、2027年1月30日から3月28日まで主演舞台「ステージ」の公演予定も発表されています。
こうした公式情報からは、安田さんが現在も舞台、映画、音楽、グループ活動という複数の分野で仕事を続けていることが分かります。
現在は完治したのか?ここは誤解しやすい部分です。
2018年の所属事務所の発表では、髄膜腫の手術は成功し、経過は良好とされました。
しかし、腫瘍の摘出手術が成功したことと、術後の後遺症がすべてなくなることは別です。
2026年9月の本人の講演でも、光過敏や左頭頂部のしびれが現在も残っていると説明されています。
一方、2026年11月時点で、腫瘍の再発や新たな手術について公表された情報は確認できません。
そのため、現在の安田さんについては、手術後の回復を経て活動を続けながら、残る後遺症と付き合っている状態と理解するのが適切です。
【プロの結論】安田章大の闘病経験から見える3つの重要な事実
安田さんの病気について調べる際、特に押さえておきたいポイントがあります。
1. 良性の脳腫瘍でも深刻な影響がある髄膜腫は良性のものが多い病気ですが、腫瘍が大きくなり脳や血管を圧迫すれば、手術が必要になる場合があります。
安田さんの約8センチという腫瘍の大きさと12時間の手術は、良性という言葉だけでは病気の深刻さを判断できないことを示しています。
2. 手術の成功と後遺症の解消は同じではない腫瘍を摘出できても、神経や脳の機能に関わる問題が残ることがあります。
安田さんの場合、術後てんかんや光過敏、しびれなどが生活に影響しています。
手術を終えた時点で闘病が完全に終わるわけではないという点は、脳の病気を理解するうえで重要です。
3. 病気の経験を社会に還元するという生き方2026年の大学講演で安田さんが伝えたのは、病気そのものの苦しさだけではありません。
医療従事者との関係、人との対話、自分自身を立て直す力についても語っています。
病気を経験した芸能人が自身の体験を公に伝えることは、同じような症状に悩む人への理解を広げるきっかけにもなります。
特に光過敏と色付き眼鏡の関係については、見た目だけで身体の状態を判断できないという社会的な課題も含んでいます。
【安田章大の脳腫瘍】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:安田章大の脳腫瘍の病名は何ですか?
A1:2017年2月に手術を受けた病気は、髄膜腫という良性の脳腫瘍です。左前頭葉に約8センチの腫瘍が見つかったことを、2026年の本人の講演で明かしています。
Q2:安田章大は何時間の手術を受けましたか?
A2:約12時間に及ぶ開頭手術を受けました。2026年の講演では、内部と外側を合わせて約120針縫ったという記憶も語っています。
Q3:安田章大がサングラスをかけている理由は何ですか?
A3:脳腫瘍の手術後に残った光過敏が理由です。強い光によってめまいや頭痛などの症状が出るため、日常生活でもサングラスが必要になっています。
Q4:安田章大は術後てんかんになったのですか?
A4:はい。本人は2024年のテレビ番組や2026年の講演で、術後てんかんの発作を経験したことを説明しています。2018年には入浴中の発作によって背中と腰を負傷しました。
Q5:安田章大の脳腫瘍は現在完治していますか?
A5:2018年の所属事務所の発表では、摘出手術は成功し、経過は良好とされました。ただし、2026年9月の講演では光過敏や左頭頂部のしびれが現在も残っていると語っています。腫瘍の再発について新たな公表は確認されていません。
Q6:2026年現在、安田章大は芸能活動を続けていますか?
A6:はい。SUPER EIGHTの活動に加え、舞台や映画、ソロ音楽活動にも取り組んでいます。所属事務所の公式情報では、2026年11月の舞台公演や2027年の主演舞台も掲載されています。
安田章大さんが2017年に患った病気は、約8センチの良性髄膜腫でした。MRI検査で発見され、約1週間後に12時間に及ぶ開頭手術を受けています。
しかし、手術の成功後も術後てんかんや骨折、光過敏、しびれなどの問題に直面しました。特にサングラスは、単なるファッションではなく、現在も続く後遺症に対応するための大切なアイテムです。
2026年には森ノ宮医療大学で自身の経験を語り、医療を学ぶ学生たちに患者として感じたことを伝えました。SUPER EIGHTの活動や舞台、音楽なども継続しています。
安田さんの歩みから見えてくるのは、病気を経験した後も、自分らしい生き方を模索し続ける姿です。今後も本人の発信と公式活動を通じて、その歩みを見守っていきたいところです。
主な参照資料
- 森ノ宮医療大学「患者になって見えた医療のカタチ」特別講演報告(2026年9月)
- ORICON NEWS(2026年9月15日)
- NHK「ニュース おはよう日本」関連インタビュー(2025年8月)
- スポニチ(2024年2月、2025年8月)
- 所属事務所STARTO ENTERTAINMENT公式発表・スケジュール
- 国立がん研究センター「脳腫瘍」の解説