2026年11月現在、元広島東洋カープの羽月隆太郎氏は、エトミデート(通称・ゾンビたばこ)の使用をめぐる事件で有罪判決を受け、すでに球団との選手契約も解除されています。2025年シーズンには74試合に出場し、17盗塁を記録した俊足の内野手でしたが、2026年には逮捕、起訴、契約解除、そして広島地裁での判決と、野球人生を大きく変える出来事が相次ぎました。
さらに注目されているのが、羽月氏にエトミデートを譲り渡したとされる滝口涼介被告の裁判です。2026年9月16日には広島地裁で拘禁刑2年、執行猶予4年の判決が言い渡されました。また、羽月氏がSNSのライブ配信で「私を含め6人が同じ人物から購入していた」と発言したことから、広島カープの選手再調査や他選手をめぐる捜査にも関心が集まっています。
【2026年11月最新】羽月隆太郎の現在は?広島カープ復帰の可能性も解説

羽月隆太郎氏は、2026年11月現在、広島東洋カープに所属する選手ではありません。
2026年2月に選手契約が解除され、NPBから自由契約選手として公示されています。その後、5月に有罪判決を受け、事件の発端となった指定薬物の譲渡についても9月に関連する裁判の判決が出ました。
現在の状況を整理| 項目 | 2026年11月現在の状況 |
|---|---|
| 氏名 | 羽月隆太郎 |
| 生年月日 | 2000年4月19日 |
| 出身地 | 宮崎県 |
| 出身高校 | 神村学園高校 |
| 元所属球団 | 広島東洋カープ |
| 選手契約 | 2026年2月24日に解除 |
| NPB公示 | 2026年2月25日付で自由契約 |
| 本人の判決 | 拘禁刑1年・執行猶予3年 |
| 現在の野球所属 | 新たな所属先の公表は確認できない |
2026年5月15日の広島地裁の判決では、拘禁刑1年、執行猶予3年が言い渡されました。これは直ちに刑務所に収監される判決ではなく、執行猶予期間中に取り消し事由が生じなければ刑の執行が猶予されるものです。
現在も野球界に復帰していないのか2026年11月6日時点で、羽月氏が他球団と選手契約を結んだという公表情報は確認できません。
自由契約選手になること自体は、NPBの他球団と契約する可能性を制度上閉ざすものではありません。しかし、今回の事件では刑事責任だけでなく、球団との信頼関係やプロ野球選手としての社会的信用も大きな問題になりました。
また、執行猶予付きの判決を受けたことと、プロ野球への復帰が認められることは別問題です。
現時点で注目されるのは、本人が今後どのような活動を選択するのか、そして野球界に戻る意思や環境が整うのかという点です。
【逮捕から契約解除まで】羽月隆太郎事件の経緯を時系列で整理
羽月氏をめぐる事件は、2025年12月の警察による尿検査から始まりました。
逮捕は2026年1月27日ですが、実際にはその約1か月前から警察による確認が進められていました。
事件発覚から判決までの年表
2025年12月16日
広島県内で110番通報を受けた警察官が羽月氏と接触。任意同行後の尿検査でエトミデートの陽性反応が確認された。
2026年1月27日
広島県警が医薬品医療機器法違反(指定薬物の使用)の疑いで逮捕。
2026年1月28日
広島カープが野球活動の停止を発表。関連する公式グッズの販売も停止された。
2026年2月6日
当初否認していた使用について、認める供述を始めたと報じられた。
2026年2月17日
広島地検が医薬品医療機器法違反の罪で起訴。
2026年2月18日
保釈が認められ、保釈金300万円を納付して釈放。
2026年2月24日・25日
球団が契約解除を決定。翌25日付で自由契約選手として公示。
2026年5月15日
広島地裁で初公判。起訴内容を認め、拘禁刑1年・執行猶予3年の判決。
2026年5月28日
SNSライブ配信で「私を含め6人が同じ人物から購入していた」と発言。
2026年9月16日
譲渡事件の滝口涼介被告に拘禁刑2年・執行猶予4年の判決。
2026年10月16日
関連捜査で書類送検されていた矢野雅哉選手と前川誠太選手が不起訴処分となった。
主な経過:日刊スポーツ、スポニチ、TBS NEWS DIG、広島地検関連報道。
逮捕された1月27日の時点では、刑事事件としての捜査が続いていました。
球団は翌28日に活動停止措置を発表し、捜査の進展を見守っていました。
その後、2月17日に起訴され、本人との事実確認などを経て、2月24日に契約解除を決定しています。
広島球団の鈴木清明球団本部長は、契約解除について次のように説明しました。
プロ野球選手としてふさわしくなく、社会問題化している事案の大きさを考え、厳格に処分する判断をしました。
これは日刊スポーツが報じた球団本部長の説明です。球団は選手会の理解とコミッショナーの承認を得たうえで、本人に契約解除を通達しました。
重要なのは、契約解除は5月の有罪判決より前に行われたという点です。
つまり、球団は刑事裁判の最終的な判断を待つのではなく、起訴された段階で球団との契約関係を終了させる判断を下したことになります。
【野球人生の転換点】神村学園時代から2025年17盗塁までの実績
今回の事件を理解するうえで見落とせないのが、羽月氏がプロ野球選手としてどのようなキャリアを築いてきたのかという点です。
羽月氏は俊足を武器に、代走や守備固めなどでチームに貢献してきました。
神村学園高校から広島カープへ羽月氏は2000年4月19日、宮崎県で生まれました。
鹿児島県の神村学園高校に進学し、1年生から二塁手のレギュラーとしてプレー。2年夏には甲子園に出場し、チームの16強入りに貢献しました。
2018年のドラフト会議では広島東洋カープから7位指名を受け、2019年に入団しています。
プロ初出場は2020年8月7日の阪神戦でした。
身長168センチの小柄な体格ながら、50メートル走5秒7と報じられた俊足が持ち味で、走塁面で存在感を示していました。
2025年は自己最多74試合、チームトップの17盗塁特に注目したいのが、事件発覚前の2025年シーズンです。
日本野球機構(NPB)の年度別成績によると、羽月氏は74試合に出場し、打率.295、17盗塁を記録しました。
| 年度 | 試合数 | 打率 | 盗塁 |
|---|---|---|---|
| 2020年 | 17 | .182 | 0 |
| 2021年 | 39 | .255 | 6 |
| 2022年 | 44 | .245 | 2 |
| 2023年 | 50 | .149 | 14 |
| 2024年 | 53 | .227 | 12 |
| 2025年 | 74 | .295 | 17 |
2025年の17盗塁はチームトップで、リーグ5位タイの数字でした。
本塁打を量産するタイプではありませんでしたが、出塁後の走塁や守備で試合に関わる役割を担っていた選手です。
そのため、2025年シーズンの成績だけを見れば、翌シーズンに向けてさらなる出場機会の増加を目指せる立場にありました。
この実績と2026年の契約解除を比較すると、事件が選手としてのキャリアに与えた影響の大きさが分かります。
【エトミデートとは何か】ゾンビたばこ事件と羽月隆太郎の判決内容
事件の中心にあるエトミデートは、海外では鎮静剤や麻酔導入薬として使用されることがある医薬品成分です。
日本では未承認の成分であり、2025年5月26日から指定薬物として規制されています。
エトミデートが指定薬物になった理由厚生労働省は2025年5月1日、エトミデートを含む製品について注意喚起を発表しました。
その後、同年5月16日に指定薬物への指定が決まり、5月26日から規制が施行されています。
医療など正当な用途以外での製造、輸入、販売、譲渡、所持、購入、譲受、使用などが禁止されています。
エトミデートを含む製品は、液体入りのカートリッジなどの形で流通していたと報じられています。
「ゾンビたばこ」という呼び名は、使用時に手足のけいれんなどが生じ、意識や身体のコントロールに影響する様子に由来する通称です。通常の紙巻きたばこや一般的なシーシャと同じものではありません。
厚生労働省も、エトミデートを含む製品の摂取による健康被害のおそれを指摘し、購入・摂取をしないよう呼びかけています。
羽月氏は何を認めたのか2026年5月15日、広島地裁で初公判が開かれました。
羽月氏は2025年12月16日ごろ、広島市中区の自宅で指定薬物エトミデートを医療以外の用途で使用したとして、医薬品医療機器法違反の罪に問われていました。
法廷で羽月氏は起訴内容を認めています。
検察側は、羽月氏が不眠に悩んでおり、2025年春ごろに知人から「シーシャ」として紹介され、使用を始めたと説明しました。
また、検察側は購入額が100万円近くに達していたと指摘しています。
ここで重要なのは、これは検察側が公判で示した内容であり、判決で認定された個々の購入額と使用回数をすべて同一視するべきではないという点です。
広島地裁が言い渡した判決
2026年5月15日・羽月氏の判決拘禁刑1年
執行猶予3年
- 求刑:拘禁刑1年
- 起訴内容:指定薬物エトミデートの使用
- 対応:起訴内容を認める
- 判決:即日結審、有罪判決
スポニチの報道によると、井上寛基裁判官は判決理由で、羽月氏が「よく眠れるから」という理由で安易に使用し、違法性を知ってからも1日に複数回使用するなど、指定薬物への親和性が見られたと指摘しました。
一方で、反省の態度が見られることなどを考慮し、執行猶予が付けられました。
つまり、羽月氏は単に逮捕されただけではありません。
本人が起訴内容を認め、裁判所から有罪判決を受けたという点が、事件を理解するうえでの重要な事実です。
【6人発言と広島カープの再調査】ほかの選手も関係していたのか
今回の事件が羽月氏個人の問題にとどまらず、広島カープ全体に波及した理由は、2026年5月の初公判での発言にあります。
羽月氏は法廷で、周囲にもエトミデートを使用していたカープ選手がいたと話しました。
この発言を受け、球団は全選手を対象とする再調査を進める方針を示しました。
5月28日のSNSライブ配信で「6人が購入」と発言2026年5月28日、羽月氏はSNSのライブ配信で事件について説明しました。
TBS NEWS DIGが報じた内容によると、配信は午後8時ごろから約10分間行われました。
羽月氏は、自身の行動について謝罪したうえで、エトミデートを紹介した知人について次のように説明しています。
「私を含め6人が同じ人物から購入していました」
この発言は、羽月氏自身によるライブ配信での説明として報じられたものです。
ただし、ここで注意すべきなのは、6人が購入したという発言と、6人全員が使用したことが司法手続きで確認されたという話は別だということです。
また、購入したとされる残り5人の氏名について、羽月氏の発言だけを根拠に特定することはできません。
滝口被告の説明との食い違い加えて、2026年9月の滝口被告の裁判では、羽月氏の説明と異なる内容も明らかになりました。
滝口被告は、羽月氏以外の人物には譲渡していないと証言しています。
つまり、次のような食い違いが生じています。
| 論点 | 羽月氏の説明 | 滝口被告の説明 |
|---|---|---|
| 購入・譲渡関係 | 自分を含め6人が同じ人物から購入 | 羽月氏以外には渡していない |
| 譲渡相手 | 同じ人物から購入した選手が複数いたと説明 | 他の選手への譲渡を否定 |
| 現在の確認状況 | 他の5人の具体的な氏名は公表されていない | 他の選手への譲渡を認めていない |
この食い違いについて、一般の報道だけから他の選手の関与を断定することはできません。
球団は再調査を実施広島カープは、羽月氏の逮捕時にも選手への聞き取りなどを行っていました。
しかし、5月15日の初公判での発言を受け、改めて調査を進める考えを明らかにしました。
5月28日のライブ配信後、鈴木清明球団本部長は、調査を継続し、警察の捜査にも対応していると説明しています。
2026年7月から10月に起きた新たな展開事件はその後、さらに広がりました。
2026年7月30日、球団は矢野雅哉選手と前川誠太選手の関係先について、広島県警による家宅捜索が行われたと発表しました。
9月25日には、両選手が医薬品医療機器法違反の疑いで書類送検されたと報じられています。
その後、10月1日には広島カープが矢野選手、前川選手に加え、小園海斗選手、田村俊介選手の4人について、来季の契約を結ばないと発表しました。
ただし、球団本部長は内部調査でエトミデートの使用事実は確認できていないと説明し、来季に向けて球団との信頼関係を築くことが難しいと判断したと述べています。
そして10月16日、広島地検は矢野選手と前川選手を不起訴処分としました。理由は「送致事実を認定するに足りる十分な証拠がない」というものです。
この一連の経過で押さえておくべきなのは、羽月氏の有罪判決と、ほかの選手に対する捜査結果は別々に評価しなければならないということです。
【2026年9月16日判決】滝口涼介のエトミデート譲渡事件の真相
羽月氏の事件を理解するうえで、もう一つ重要なのが、エトミデートを譲り渡したとされる滝口涼介被告の裁判です。
2026年9月16日、広島地裁は滝口被告に対し、拘禁刑2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。
滝口涼介被告と羽月氏の接点報道によると、滝口被告は東京都千代田区の会社役員です。
検察側は、2023年ごろに共通の知人を通じて羽月氏と知り合い、エトミデートを譲り渡すようになったと説明しました。
滝口被告は公判で、2025年4月ごろ、東京のバーで自身がエトミデートを使用していた際、羽月氏が興味を持ったため初めて使用させたと証言しています。
その後、東京遠征時などに直接譲渡したほか、2025年11月には羽月氏の求めに応じてカートリッジを郵送したと報じられました。
2025年11月の郵送と2026年6月の逮捕起訴状や判決に関する報道によると、滝口被告は2025年11月15日から19日ごろにかけて、エトミデートを含むカートリッジ5本をレターパックで発送し、広島県廿日市市のカープ大野寮で羽月氏に受け取らせたとされています。
また、東京都内でエトミデートを含む液体約0.9グラムを所持していたことも判決の対象となりました。
2026年6月1日には、滝口被告がエトミデートを発送して羽月氏に譲渡した疑いで逮捕されたと報じられています。
滝口被告に言い渡された判決内容
2026年9月16日・広島地裁拘禁刑2年
執行猶予4年
- 求刑:拘禁刑2年
- 罪名:医薬品医療機器法違反
- 主な内容:エトミデートの譲渡・所持
- 公判:起訴内容を認め、即日結審
日刊スポーツの共同通信配信記事によると、佐藤智彦裁判官は、譲渡に至った経緯に酌むべき点はないとしながらも、同種の前科がないことなどを考慮したと説明しました。
滝口被告は法廷で、羽月氏の野球人生に大きな影響を与えたことについて謝罪しています。
羽月氏と滝口被告の判決はどう違う?両者は同じエトミデート事件に関係していますが、問われた行為は異なります。
- 羽月氏:指定薬物を医療以外の目的で使用したこと。
- 滝口被告:指定薬物を譲り渡したことや所持していたこと。
そのため、判決の内容も異なります。
羽月氏は拘禁刑1年・執行猶予3年、滝口被告は拘禁刑2年・執行猶予4年です。
この2つの判決によって、羽月氏本人の使用事件だけでなく、薬物を提供した側の刑事責任についても司法判断が示されたことになります。
【よくある質問】広島カープ羽月隆太郎に関するFAQ
Q1:羽月隆太郎は2026年現在、広島カープに所属していますか?
A1:いいえ。2026年2月24日に広島カープとの選手契約が解除され、翌25日付で自由契約選手として公示されています。11月6日時点で新しい所属球団の公表は確認できません。
Q2:羽月隆太郎の判決内容はどうなりましたか?
A2:2026年5月15日に広島地裁で拘禁刑1年、執行猶予3年の有罪判決が言い渡されました。罪名は医薬品医療機器法違反です。
Q3:羽月隆太郎にエトミデートを譲渡した人物は誰ですか?
A3:滝口涼介被告です。2026年9月16日、広島地裁で拘禁刑2年、執行猶予4年の有罪判決を受けました。
Q4:羽月隆太郎が発言した「6人」とは誰ですか?
A4:羽月氏は2026年5月28日のSNSライブ配信で、自分を含む6人が同じ人物から購入していたと説明しました。ただし、残る5人の氏名や、それぞれの使用事実が公的に確認されたわけではありません。
Q5:ほかの広島カープ選手も薬物使用で有罪になったのですか?
A5:そのような事実は確認されていません。矢野雅哉選手と前川誠太選手は関連捜査で書類送検されましたが、2026年10月16日に証拠不十分を理由に不起訴となっています。
Q6:羽月隆太郎の2025年の成績は?
A6:74試合に出場し、打率.295、4打点、17盗塁でした。17盗塁はチームトップの数字で、俊足を生かした代走・守備面での貢献が目立っていました。
2026年11月現在、羽月隆太郎氏をめぐる事件は、本人の使用事件と、エトミデートを譲渡した滝口涼介被告の事件について、それぞれ有罪判決が言い渡される段階まで進みました。
羽月氏は2026年2月に広島カープとの契約を解除され、5月には拘禁刑1年・執行猶予3年の判決を受けています。9月には滝口被告にも拘禁刑2年・執行猶予4年の判決が言い渡されました。
一方、事件の影響は球団内部にも及びました。羽月氏の「6人が購入していた」という発言をきっかけに再調査が行われ、矢野雅哉選手と前川誠太選手の家宅捜索、書類送検、不起訴という経過もありました。
ここで、今後の情報を判断する際に押さえておきたい要点は3つです。
1. 刑事判決と球団の処分を区別すること。 有罪判決を受けた羽月氏と、不起訴となった他選手を同じ立場として扱うことはできません。
2. 購入・所持・使用・譲渡を区別すること。 それぞれ法律上異なる行為であり、誰が何をしたのかを正確に見る必要があります。
3. 球団の判断と司法判断を混同しないこと。 契約解除や戦力外通告は球団との契約上の判断であり、刑事裁判の有罪・無罪とは別の問題です。
羽月氏が2025年に記録した17盗塁は、プロ野球選手として積み重ねてきた実績の一つです。しかし、2026年の事件によって、そのキャリアは大きな転換点を迎えました。
今後の焦点は、羽月氏本人の社会復帰や野球界との関わり、そして球団が一連の問題からどのように信頼を回復していくかにあります。
2026年の事件を振り返る際には、本人の判決、譲渡側の判決、他選手の捜査結果をそれぞれ分けて捉えることが、事実関係を正しく理解するための重要な判断基準です。