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「結婚は人生の墓場」は本当か?2025年統計と夫婦満足度で真相を徹底検証

黒田 宗一郎 黒田 宗一郎 • 更新: • 公開: • 読了約 28 分
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「結婚は人生の墓場」という言葉を、一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。結婚すると自由な時間やお金が減り、恋愛中のときめきも失われる。そんな悲観的な結婚観を象徴する表現として、SNSやインターネット上でもたびたび話題になる。しかし、2026年現在の結婚生活は、本当に人生を墓場に変えてしまうほど不自由なものなのだろうか。

厚生労働省が2026年9月30日に公表した2025年人口動態統計(確定数)では、婚姻件数は48万9,158組、離婚件数は17万9,073組だった。加えて、2025年から2026年に実施された夫婦関係や結婚意識の調査を見ると、結婚生活に満足している人がいる一方、自分の時間や金銭感覚、家事分担に不満を感じる人も少なくない。言葉の由来から最新統計、夫婦満足度、独身生活との比較まで整理すると、「結婚は人生の墓場」という極端な表現だけでは捉えきれない実態が浮かび上がる。

【結婚は人生の墓場は本当なのか】2026年のデータから見える真相

結婚は人生の墓場

最初に答えを示すと、「結婚は人生の墓場」という表現が、すべての夫婦に当てはまるという科学的・統計的な根拠はない。結婚によって自由が制限されたと感じる人がいるのは事実だが、結婚生活に満足し、精神的な安定や生活上の安心を得ている人もいる。

この言葉が広く共感される背景には、結婚前と結婚後の生活環境の変化がある。

恋愛と結婚では求められるものが変わる

恋愛中は、会いたいときに会い、行きたい場所に出かけ、互いに楽しい時間を共有することが中心になりやすい。ところが、結婚すると日常生活そのものを共同で運営する必要が出てくる。

例えば、次のような問題が日々の生活に加わる。

  • 家賃や住宅ローン、生活費の負担
  • 食事、掃除、洗濯などの家事分担
  • 仕事と家庭生活の両立
  • 子どもを持つかどうか、育児をどう分担するか
  • 親族との付き合いや介護への対応
  • 休日の過ごし方や個人の趣味に使う時間

恋愛中には見えにくかった価値観の違いが、共同生活によって表面化することもある。相手の好きな部分だけでなく、生活習慣や金銭感覚、責任の取り方まで受け入れられるかが問われるようになる。

つまり、結婚が恋愛より難しいと感じられるのは、単純に愛情がなくなるからではない。感情を中心とした関係から、生活を共同で維持する関係へと役割が広がるためだ。

結婚した人全員が不幸になるわけではない

2025年に実施されたハルメク 生きかた上手研究所の「夫婦関係に関する調査2025」では、全国の50〜79歳の既婚男女600人のうち、夫婦関係に満足している人は68.7%だった。

一方、2026年6月にMR探偵事務所が30〜59歳の既婚男女655人を対象に実施した調査では、現在の夫婦関係に満足している人は74.2%だった。

調査対象や質問方法が異なるため、両者を単純に比較することはできない。それでも、結婚生活に満足している人が一定数存在することは確認できる。

結婚は幸せを自動的に保証する制度ではない。同時に、人生の自由や幸福を必ず奪うものでもない。相手との関係性や生活設計によって、結婚後の満足度は大きく変わる。

【言葉の由来を検証】「結婚は人生の墓場」と「結婚は恋愛の墓場」の違い

「結婚は人生の墓場」という表現には、実は言葉の由来をめぐる興味深い問題がある。特定の有名人が最初に発言した名言として紹介されることもあるが、確かな出典が確認されているわけではない。

「結婚は人生の墓場」の確実な発言者は特定されていない

この表現の出典について、東京都立中央図書館が調査した記録がある。

国立国会図書館のレファレンス協同データベースに掲載された同館の調査事例によると、2005年に寄せられた質問をきっかけに、ことわざ辞典や名言辞典などを調べたものの、「結婚は人生の墓場である」という言葉の確実な出典は判明しなかった。

調査では、類似する表現としてドイツのことわざ「Ehestand, Wehestand」が紹介されている。これは結婚生活の苦しさや災難を表す言葉で、日本語では「結婚は人生の墓場」という意味に近い説明がされている。

ただし、類似する外国語のことわざが存在することと、日本語の表現がそこから直接生まれたことは別問題だ。ドイツのことわざを日本語表現の確定した起源とすることはできない。

「結婚は恋愛の墓場」は恋愛感情の変化を表す

「結婚は恋愛の墓場」は、結婚によって恋愛中の新鮮さや刺激、ときめきが薄れてしまうという皮肉を込めた表現だ。

交際中は相手に会うこと自体が特別なイベントだったとしても、結婚後は食事や買い物、家事などの日常を共有するようになる。恋愛の高揚感が落ち着き、相手の存在が生活の一部になることを「恋愛の墓場」と表現している。

一方、「結婚は人生の墓場」は、恋愛感情の変化だけでなく、人生全体の自由や可能性が失われるという、より広い悲観的な意味で使われる。

両者は似ているものの、批判の対象が異なる。

「結婚は人生の墓場」は誤用なのか

この問題を考えるうえで参考になるのが、1997年刊行の『朝日新聞の用語の手引』だ。

東京都立中央図書館の調査記録によると、同書の「誤りやすい慣用句」には、「結婚は人生の墓場」を誤り、「結婚は恋愛の墓場」を正しい表現とする記載があった。

ただし、同図書館が確認した2002年版と2005年版には、同じ記載は見当たらなかった。また、その用語判断自体についても、言葉の起源を示す出典は記載されていなかった。

したがって、「結婚は人生の墓場」は絶対に使ってはいけない誤用だと断定するのは適切ではない。少なくとも、過去の用語集で誤用と整理された経緯がある一方、現在では結婚生活全体への悲観や皮肉を表す言葉として広く使われている。

なお、特定の文学者や海外の著名人が発言したという説についても、本人の著作や一次資料に結び付く確かな根拠がなければ、出典として扱うことはできない。

【2025年の婚姻件数・離婚件数】厚生労働省の確定統計が示す結婚の実態

「結婚は人生の墓場」という言葉の真偽を考える際、実際にどれほどの人が結婚し、離婚しているのかは重要な判断材料になる。

厚生労働省が2026年9月30日に発表した「令和7(2025)年人口動態統計(確定数)」によると、2025年の婚姻件数は48万9,158組、離婚件数は17万9,073組だった。

2025年は婚姻件数が増加し、離婚件数は減少

2024年と比較すると、婚姻件数は4,066組増加した。一方、離婚件数は6,831組減少している。

具体的な数字は次のとおりだ。

  • 2025年の婚姻件数:489,158組
  • 2024年の婚姻件数:485,092組
  • 婚姻件数の前年差:4,066組増加
  • 2025年の離婚件数:179,073組
  • 2024年の離婚件数:185,904組
  • 離婚件数の前年差:6,831組減少

婚姻件数が増え、離婚件数が減ったという結果だけを見れば、2025年は前年よりも結婚に関する数字が改善した年だった。

ただし、1年間の増減だけで結婚に対する国民全体の意識が好転したと判断することはできない。人口構成、結婚する年齢、経済状況、婚姻のタイミングなど、複数の要因が関係するためだ。

婚姻件数と離婚件数を単純比較してはいけない理由

よくある誤解が、同じ年の婚姻件数と離婚件数を割り算し、「結婚した人の何割が離婚する」と解釈することだ。

例えば、2025年の離婚件数を婚姻件数で割っても、2025年に結婚した夫婦の離婚率にはならない。2025年に離婚した夫婦の多くは、それ以前の年に結婚しているためである。

離婚は結婚から数年後、あるいは数十年後に発生する場合もある。結婚した年ごとの夫婦を追跡するデータと、1年間に届け出られた婚姻・離婚の件数は、区別して読む必要がある。

また、厚生労働省が2026年9月に公表した確定数では、全国総数が示されており、人口を分母とする人口動態諸率についても全国の数値が公表された。その他の詳細については2026年11月の公表予定とされている。

2025年の数字から読み取れるのは、結婚する人が前年より増え、離婚する人が減ったという事実であって、結婚生活そのものが幸福だったかどうかまでは分からない。

【夫婦関係の満足度調査】結婚生活のリアルは数字にどう表れている?

婚姻件数や離婚件数だけでは、結婚生活の満足度までは把握できない。実際に結婚している人がどの程度幸せを感じ、どんな問題を抱えているのかを知るには、夫婦関係を対象とした意識調査が参考になる。

2025〜2026年の調査で分かった夫婦満足度

複数の調査を整理すると、結婚生活の満足度は対象年齢や調査方法によって違いがあるものの、満足している人が多数派となる結果が確認できる。

調査・実施主体 対象・主な結果 読み取れるポイント
厚生労働省・2025年人口動態統計 婚姻489,158組、離婚179,073組 婚姻は前年比増加、離婚は前年比減少
ハルメク・2025年夫婦関係調査 50〜79歳の既婚者600人。夫婦満足度68.7% 長年の結婚生活でも満足している人が一定数存在
MR探偵事務所・2026年調査 30〜59歳の既婚者655人。夫婦関係の満足度74.2% 約4人に1人は夫婦関係に不満
マイナビニュース・2026年調査 既婚男女300人。結婚を後悔した人35.7% 満足している人がいる一方、後悔を抱える層も存在
ひとりぐらし研究所・2026年調査 未婚の一人暮らし男女20〜49歳。結婚後に譲れない条件の1位は一人時間で50.5% 結婚後も個人の自由を維持したい意識が強い

ここで注意したいのは、夫婦関係の満足度と、結婚したことへの満足度は必ずしも同じではないという点だ。

現在の夫婦関係には不満があっても、結婚そのものを後悔しているとは限らない。反対に、結婚したことを後悔した経験があっても、現在の夫婦関係に満足している人も考えられる。

調査ごとに質問の仕方や回答者の属性が異なるため、数字を一つにまとめて日本の既婚者全体の割合と解釈することはできない。

夫婦関係に不満を感じる人は何に悩んでいるのか

2026年6月のMR探偵事務所の調査では、夫婦関係に満足している人が74.2%だった一方、25.8%は不満を感じていた。

同調査では、夫婦間の会話時間についても質問しており、週7時間以上会話する人は32.1%。一方、「ほとんど会話しない」は6.6%、「1時間未満」は14.8%だった。

この結果から、夫婦が同じ家で生活していても、コミュニケーションの量には大きな差があることが分かる。

一緒に暮らしていることと、心理的な距離が近いことは同じではない。日々の会話や休日の過ごし方が、夫婦関係の満足度を考えるうえで見逃せない要素になっている。

結婚を後悔する人は何に不満を感じるのか

マイナビニュースが2026年4月28日に実施した既婚男女300人へのアンケートでは、35.7%が結婚したことを後悔していると回答した。

男性194人のうち34.0%、女性106人のうち38.7%が後悔しているという結果だった。

男性側では、自分の時間が減ったこと、金銭感覚の違い、結婚後の相手の態度、性生活の不一致などが理由として挙げられた。

女性側では、自分の時間がなくなったこと、家事や育児の負担、性格や価値観の不一致、金銭面の不満などが目立った。

この調査はマイナビニュース会員を対象とした300人のインターネットアンケートであり、日本の既婚者全体の後悔率を示すものではない。しかし、結婚後に何が問題になりやすいかを考える材料にはなる。

興味深いのは、男女ともに自由時間の減少を問題視している点だ。結婚によって家族との時間が増える一方、自分だけの時間が減ることを負担に感じる人は少なくない。

【結婚するメリット・デメリット】独身生活と比べてどちらが幸せ?

結婚と独身生活には、それぞれ異なる利点と負担がある。どちらが優れているかという問題ではなく、自分が望む生活にどちらが合っているかを考えることが大切だ。

結婚するメリット

1. 精神的な支えを得られる

信頼できるパートナーがいることは、日常生活や人生の転機における心の支えになる。仕事で困難に直面したときや、病気になったときなど、互いに相談し助け合える関係を築ける可能性がある。

ただし、結婚すれば必ず精神的に安定するわけではない。相手との関係が良好であることが前提になる。

2. 経済的な負担を分担できる

家賃や住宅費、光熱費、食費などを共同で負担することで、単身生活より生活費を抑えられる場合がある。収入源が複数になることで、病気や失業などのリスクに備えやすくなる家庭もある。

一方で、収入差や金銭感覚の違いが大きければ、家計管理そのものが夫婦間の争いにつながることもある。

3. 将来設計の選択肢が広がる

子どもを持つことや住宅購入、長期的な資産形成など、二人で将来を設計できる。結婚によって法律上の配偶者として認められることで、相続や社会保障などの制度上の関係が変わることもメリットの一つだ。

4. 日常生活の喜びを共有できる

食事や旅行、趣味、季節のイベントなどを一緒に楽しめる。特別な出来事だけでなく、日々の小さな出来事を共有できることに幸せを感じる人もいる。

結婚するデメリット

1. 自由に使える時間が減る

自分だけの判断で予定を決められなくなる場面が増える。休日の過ごし方や旅行、趣味に費やす時間などについて、相手との調整が必要になる。

2. 家事や育児の負担が発生する

共同生活では、家事や育児を誰がどの程度担当するのかという問題が生まれる。片方に負担が偏ると、不満が蓄積しやすい。

3. 金銭的な自由が制限される

住宅費や教育費、生活費など、独身時代にはなかった支出が発生する。収入や支出について相手と相談する必要があり、個人の判断で使えるお金が減ることもある。

4. 相手の家族や親族との関係が生まれる

結婚すると、相手の親や親族との付き合いが発生する。冠婚葬祭、帰省、介護などへの考え方が違えば、夫婦間の問題になる可能性がある。

結婚と独身生活の比較

それぞれの生活を比較すると、次のような違いがある。

  • 自由時間:独身生活は自分の予定を優先しやすい。結婚生活は互いの予定を調整する必要がある。
  • 経済面:独身生活は収入や支出を自分で管理できる。結婚生活は共同負担や将来の資産形成が可能になる一方、家計の調整が必要になる。
  • 精神面:独身生活は自立した暮らしを維持しやすい。結婚生活は信頼関係があれば精神的な支えを得られる。
  • 家事:独身生活はすべて自分で対応する。結婚生活は分担できるが、負担の偏りが問題になることもある。
  • 将来設計:独身生活は自分の希望に合わせて決めやすい。結婚生活は二人の希望を調整しながら計画する。

結婚に向いているのは、誰かと生活を共有することに価値を感じ、話し合いながら問題を解決できる人だ。

一方、仕事や趣味、自分の生活リズムを最優先したい人、他人と金銭や時間を共有することに強いストレスを感じる人は、無理に結婚する必要はない。

独身でいることも、結婚することも、本人が納得して選んだのであれば尊重されるべき生き方だ。

【結婚生活で後悔しないために】幸せな夫婦の特徴と円満の秘訣

結婚生活の満足度を左右するのは、結婚という形式そのものよりも、夫婦がどのような関係を築いているかという問題だ。

幸せな結婚生活を送るためには、恋愛感情だけに頼らず、日常生活で発生する問題を二人で解決する仕組みが欠かせない。

幸せな結婚生活を送る人に見られる特徴

1. 相手に過度な期待を押し付けない

結婚すれば相手が自分の理想どおりに変わる、家事や育児を自然に理解してくれると期待しすぎると、現実とのギャップが不満になる。

相手にも仕事や趣味、個人的な価値観があることを理解し、違いを話し合える夫婦は関係を維持しやすい。

2. お金の問題を隠さずに話せる

収入、借金、貯金、日常の支出、将来の住宅購入など、お金に関する話題を避けないことが大切だ。

特に、結婚前から金銭感覚が大きく異なる場合は、結婚後に問題が表面化しやすい。共同口座を設けるのか、生活費をどう分担するのかなど、具体的なルールを決めておきたい。

3. 家事を「手伝う」ではなく「分担する」

家事は、目に見える作業だけでなく、献立を考える、日用品の在庫を管理する、学校や病院の予定を把握するといった見えにくい作業も含まれる。

一方だけがこうした仕事を抱え込むと、負担感に差が生まれる。作業の担当者を明確にし、状況に応じて見直すことが重要だ。

明治安田総合研究所の2026年の恋愛・結婚に関する調査でも、理想の家事分担は自分と相手が5割ずつだった一方、仕事の日に自分が5割以上家事をしていると感じる割合は男性58.6%、女性95.0%という結果だった。

男女間で家事負担の認識に大きな差があることは、単に家事の回数を決めるだけでは解決できない問題があることを示している。

4. 一人で過ごす時間を尊重する

結婚したからといって、常に二人で行動する必要はない。友人との付き合いや趣味、一人で過ごす休日など、個人の時間を持つことも健全な夫婦関係につながる。

2026年11月3日に公表されたひとりぐらし研究所の調査では、未婚の一人暮らし男女20〜49歳を対象に、結婚後に最も譲れない条件を尋ねたところ、「ひとりで過ごす時間」が50.5%でトップだった。

結婚後も自分の時間を守りたいという意識は、現代の結婚観を考えるうえで要点だ。

5. 不満をため込まずに話し合える

夫婦間の問題は、小さな不満の積み重ねから深刻化することがある。相手の人格を否定するのではなく、何に困っているのか、どう改善してほしいのかを具体的に伝える姿勢が大切だ。

結婚前に話し合っておきたい5つのテーマ
  • お金:収入、借金、貯金、生活費、自由に使える金額。
  • 家事:料理、掃除、洗濯、買い物、日用品の管理。
  • 子ども:子どもを望むか、希望する時期、育児の分担。
  • 仕事と生活:転勤、転職、住む場所、個人の時間。
  • 親族関係:帰省、親の介護、冠婚葬祭、親族との距離感。

これらの問題について、結婚前にすべて同じ意見になる必要はない。大切なのは、意見が異なったときに互いを尊重し、妥協点を見つけられるかどうかだ。

【プロの結論】結婚の幸福度は自由と共同生活のバランスで決まる

2025年から2026年の調査を総合すると、結婚生活の満足度を考えるうえで見逃せないのは、家族とのつながりと個人の自由を両立できるかという問題だ。

以前のように、結婚したら一つの家庭にすべてを合わせるという考え方だけでは、個人の価値観が多様化した現在の夫婦関係に対応しにくい。

夫婦であっても、趣味や交友関係、仕事への考え方は違ってよい。お互いの生活を尊重しながら、共通の目標について協力することが、無理のない結婚生活につながる。

結婚を決断する際には、「好きだから一緒にいたい」という気持ちだけでなく、「この人と現実的な問題を話し合えるか」「互いの自由を認められるか」という視点も持っておきたい。

【結婚観2026年最新】若者や一人暮らし世代は結婚をどう考えている?

2026年の結婚観で注目したいのは、結婚そのものを否定する人が増えたという単純な話ではなく、結婚に求める条件や生活スタイルが変化していることだ。

2026年11月の最新調査では結婚後の一人時間が重視される

ひとりぐらし研究所が2026年10月6日に実施し、11月3日に公表した「ひとり暮らしの結婚意識調査2026」は、国内在住の未婚一人暮らし男女20〜49歳1,214人を対象とした調査だ。

将来的に結婚したいかという質問では、女性の40.8%が「良い人がいれば結婚したい」、12.7%が「絶対に結婚したい」と回答した。

男性では35.2%が「絶対に結婚したい」と回答する一方、「良い人がいても結婚はマストではない」と考える人も46.8%に達している。

結婚する理由にも男女差が見られた。

  • 女性の結婚したい理由の1位は「経済的な安心」で72.4%。
  • 男性の結婚したい理由の1位は「料理や掃除など生活の向上」で68.4%。
  • 女性の結婚したくない理由の1位は「自分の生活リズムを乱されたくない」で72.4%。
  • 男性の結婚したくない理由の1位は「自由な時間を失いたくない」で58.4%。

これらは未婚の一人暮らし世代を対象とした調査であり、既婚者や日本の全年齢層を代表する数字ではない。しかし、結婚に対する期待と不安の両方が明確に表れている。

結婚するなら同居しながら個人の空間も確保したい

同調査では、結婚後の住まいについても興味深い結果が出ている。

女性の68.1%は、パートナーと同居しながら自分専用の部屋を持つ2LDKなどの住まいを希望した。一方、男性では同じ希望を持つ人は46.9%だった。

加えて、結婚後に譲れない条件として「ひとりで過ごす時間」を挙げた人は全体の50.5%だった。

これは、結婚したくないから一人の時間を求めているという単純な話ではない。誰かと暮らすことに魅力を感じながらも、自分自身の生活やプライバシーを維持したいという意識が表れている。

結婚しない選択も人生設計の一つになっている

明治安田総合研究所の2026年調査では、未婚者のうち結婚したいと回答した人は36.8%で、前回調査の47.3%から低下した。

結婚したくない理由には、女性では「必要性を感じない」、男性では「自分が自由に使えるお金が減りそう」が上位に挙がっている。

一方、結婚したい理由では、男女ともに「好きな人と暮らしたい」「支え合える人が欲しい」が上位だった。

こうした結果からは、結婚を社会的な義務として捉えるのではなく、自分の生活にどのような価値をもたらすのかという視点で判断する人がいることが分かる。

2026年の結婚観を理解するうえで重要なのは、結婚するかしないかという二択だけで考えないことだ。結婚後の住まい方、家計の管理、仕事、個人の時間など、夫婦のあり方そのものが多様になっている。

【結婚は人生の墓場に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:「結婚は人生の墓場」は誰が最初に言った言葉?
A1:確実な発言者や原典は特定されていない。東京都立中央図書館の調査でも出典は不明とされている。ドイツのことわざ「Ehestand, Wehestand」など、意味が近い表現は存在する。

Q2:「結婚は人生の墓場」と「結婚は恋愛の墓場」はどう違う?
A2:「結婚は恋愛の墓場」は、結婚によって恋愛中のときめきや新鮮さが失われることを表す。「結婚は人生の墓場」は、自由や人生の可能性まで失われるという、より広い悲観的な意味で使われる。

Q3:2025年の日本の婚姻件数と離婚件数はいくつ?
A3:厚生労働省の2025年人口動態統計(確定数)によると、婚姻件数は489,158組、離婚件数は179,073組だった。婚姻件数は前年比4,066組増加し、離婚件数は6,831組減少している。

Q4:結婚した人の何割が結婚を後悔している?
A4:調査によって異なる。2026年のマイナビニュースによる既婚男女300人の調査では35.7%が結婚を後悔したと回答した。ただし、これは会員を対象としたインターネット調査であり、日本の既婚者全体の割合ではない。

Q5:結婚生活を幸せにするために最も大切なことは?
A5:金銭感覚や家事分担、将来設計について率直に話し合えることに加え、互いの自由時間やプライバシーを尊重することが大切だ。結婚後も個人としての生活を維持できる関係が、長期的な満足につながる。

Q6:結婚しない方が幸せな人もいる?
A6:いる。仕事や趣味、自分の時間を優先したい人、他人との共同生活に強いストレスを感じる人などは、独身生活の方が自分の価値観に合う可能性がある。結婚していないこと自体を不幸と考える必要はない。

「結婚は人生の墓場」という言葉には、恋愛と結婚の違いや、共同生活で生まれる不自由さへの皮肉が込められている。しかし、言葉の印象だけで結婚生活の実態を判断することはできない。

厚生労働省の2025年人口動態統計では、婚姻件数が48万9,158組、離婚件数が17万9,073組だった。2025〜2026年の夫婦関係調査でも、結婚生活に満足している人が多数存在する一方、自由時間や金銭感覚、家事負担などに不満を抱える人がいることが分かった。

特に2026年の最新調査で目立ったのは、結婚後も一人で過ごす時間を確保したいという意識だ。結婚したら自分の生活をすべて相手に合わせるのではなく、二人の時間と個人の時間を両立させたいという価値観が広がっている。

結婚には、精神的な支えや経済的な協力、人生の喜びを共有できるメリットがある。一方で、自由時間の減少や家事負担、金銭面の調整など、独身生活にはない問題も発生する。

結婚するかどうかを決めるときに大切なのは、周囲の価値観や世間体ではなく、自分がどんな人生を送りたいのかを明確にすることだ。

相手と現実的な問題を話し合えるか。互いの自由を尊重できるか。困難に直面したときに協力できるか。この3点を考えたうえで選ぶ結婚なら、「人生の墓場」という悲観的な言葉に振り回される必要はない。

結婚は人生の墓場になることもあれば、人生を豊かにする新しい出発点になることもある。その違いを生み出すのは、婚姻届という形式ではなく、二人がどのような関係を築いていくかという日々の選択なのだ。

主な根拠資料: 厚生労働省「2025年人口動態統計(確定数)」、東京都立中央図書館のレファレンス調査、明治安田総合研究所「2026年 恋愛・結婚に関するアンケート調査」、ハルメク「夫婦関係に関する調査2025」、マイナビニュース「結婚を後悔した理由に関する調査」、ひとりぐらし研究所「ひとり暮らしの結婚意識調査2026」。

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