松本剛の現在の所属球団は、読売ジャイアンツである。
2025年11月に日本ハムから国内FA権を行使し、同月28日付で巨人への移籍が公示された。2026年は巨人の背番号9を背負い、セ・リーグで新たなシーズンを戦った。
日本野球機構(NPB)の個人年度別成績によると、2026年シーズン終了時点の成績は次のとおりだ。
| 項目 | 2026年成績 |
|---|---|
| 所属球団 | 読売ジャイアンツ |
| 背番号 | 9 |
| ポジション | 外野手 |
| 出場試合数 | 130試合 |
| 打率 | .274 |
| 打席 | 464 |
| 打数 | 419 |
| 安打 | 115 |
| 本塁打 | 3 |
| 打点 | 25 |
| 盗塁 | 17 |
| 出塁率 | .324 |
| 長打率 | .337 |
| OPS | .661 |
注目したいのは、移籍初年度に130試合へ出場し、打率.274を記録した点だ。
2025年の打率.188から大きく数字を改善し、年間を通して一軍の戦力として出場した。特に17盗塁という数字からは、持ち味である走塁面でも存在感を発揮したことが分かる。
ただし、2022年の首位打者獲得時の打率.347とは差がある。2026年の成績は、完全に全盛期の打撃を取り戻したというよりも、新天地で出場機会を確保し、復調の足掛かりを築いたシーズンと評価できる。
【移籍の経緯】松本剛が2025年に国内FA宣言した理由とは?

松本剛の巨人移籍を理解するうえで重要なのが、2025年11月11日の国内FA権行使である。
日本ハムは同日、松本が国内FA権を行使する意思を球団に伝え、申請書類を提出したと公式発表した。
このとき松本は、球団を通じて次のコメントを発表している。
ファイターズからはありがたい提示をしていただき、感謝しています。ただ、自分に対する他球団の評価を聞いてみたく、この決断に至りました。
この発言には、FA宣言の本質が表れている。
FA権は、選手が一定の条件を満たした場合に、自らの意思で他球団との契約交渉を行える制度だ。松本の場合、日本ハムからの提示に不満があったと断定できる材料はない。本人は球団への感謝を述べたうえで、他球団が自分をどう評価しているのか知りたいという思いを明かしている。
2025年11月から巨人入団までの流れ移籍決断までの動きを整理すると、次のようになる。
- 2025年11月11日: 日本ハムが国内FA権行使を公式発表。
- 2025年11月13日: FA交渉が解禁され、巨人が獲得に動く。
- 2025年11月24日: 巨人入りを決断したと報道される。
- 2025年11月27日: 巨人の入団会見に出席。背番号9が発表される。
- 2025年11月28日: NPBのFA公示で巨人への移籍が確認される。
- 2026年: 巨人で新シーズンを迎え、130試合に出場。
巨人入りの決断に際して、松本は入団会見で悩んだことを明かしながら、阿部監督から直接声をかけられたことが大きかったと説明した。
もう1度自分を鍛え直してチャレンジしたい。
この決断は、単なる球団変更ではない。成績が低迷していた時期だからこそ、環境を変えて自身の可能性を確かめたいという、プロ野球選手としての再出発だった。
【年表・成績比較】松本剛の日ハム時代から巨人移籍までを一覧で整理
松本剛は2011年のドラフト2位で日本ハムに入団した。帝京高校出身の右投右打の外野手で、プロ入り後は長い時間をかけて一軍での出場機会を増やしてきた。
2022年の首位打者獲得を頂点に、2023年以降は成績が変化。2025年のFA移籍を経て、2026年に巨人で新たな成績を残した。
主要な転換点を整理する。
この年表から読み取れるのは、松本のキャリアが2022年の成功だけで構成されているわけではないということだ。
2017年に一度規定打席へ到達しながら、出場機会や成績に波があった。その後、2022年に大きく飛躍し、2025年には再び自分の立ち位置を見つめ直すことになった。
日本ハムで積み重ねた経験が、巨人での再挑戦につながっている。
【全盛期の実績】2022年に打率.347で首位打者とベストナインを獲得
松本剛の日ハム時代を語るうえで欠かせないのが、2022年シーズンである。
この年、松本は117試合に出場し、395打数137安打、打率.347を記録した。
パ・リーグの打率ランキングで1位となり、初の首位打者タイトルを獲得。さらに外野手部門のベストナインにも選出された。
NPBの2022年度公式記録でも、松本は首位打者として掲載されている。
2022年の成績が示す打撃能力| 指標 | 2022年 |
|---|---|
| 出場試合 | 117 |
| 打数 | 395 |
| 安打 | 137 |
| 打率 | .347 |
| 二塁打 | 23 |
| 三塁打 | 2 |
| 本塁打 | 3 |
| 打点 | 44 |
| 盗塁 | 21 |
| 出塁率 | .398 |
| OPS | .836 |
この成績の特徴は、ホームランを量産するタイプではなく、安打を積み重ねて打率を高める打者だったことだ。
137安打を放ち、出塁率も.398。さらに21盗塁を記録しており、打撃だけでなく走塁でもチームに貢献していた。
新庄剛志監督のもとで開花した才能2022年は新庄剛志監督が就任したシーズンでもある。
松本は新庄監督のもとで持ち味のバットコントロールを発揮し、キャリア最高の打率を残した。
パ・リーグのベストナインも初受賞。球団の新たな時代を象徴する選手の一人として評価された。
ただし、首位打者獲得を新庄監督だけの功績に結び付けるのは適切ではない。本人の技術、調整、出場機会、チーム環境など複数の要素が重なった結果と見るべきだ。
2023年以降は成績が下降首位打者獲得後の成績を見ると、次のように推移している。
- 2023年:134試合、打率.276
- 2024年:127試合、打率.236
- 2025年:66試合、打率.188
2023年は134試合に出場しており、首位打者獲得が一時的な偶然だったわけではないことも分かる。
しかし、2024年には打率が.236に低下。2025年は出場機会も減り、66試合で打率.188という結果になった。
この成績の変化が、翌年のFA移籍を考えるうえで重要な背景になっている。
【退団理由の真相】日本ハムとの不仲?新庄監督との確執はあったのか
松本剛の日本ハム退団について、気になるのが「球団や新庄剛志監督との関係に問題があったのではないか」という点だ。
しかし、FA移籍の経緯を確認すると、本人が説明している理由は明確に別のところにある。
理由1:他球団からの評価を知りたかった最も直接的な理由は、本人がFA宣言時に明かしている。
日本ハムから提示を受けたことに感謝しつつ、他球団からの評価を聞きたいと説明した。
これは、選手としての市場価値を確かめる行動でもある。
プロ野球では、長年同じ球団に在籍している選手でも、他球団の評価を聞くことで自分の役割や可能性を再認識することがある。
松本にとって2025年は、まさに自身の価値を問い直すタイミングだった。
理由2:2025年の不振から再起を図りたかった2025年の松本は66試合で打率.188、30安打、0本塁打、7打点だった。
2022年の首位打者から考えると、非常に厳しいシーズンだった。
本人も巨人入団会見で、悔しいシーズンが続いていたことを移籍決断の背景として説明している。
環境を変え、改めて自分を鍛え直す。その選択が巨人への移籍につながった。
理由3:巨人からの具体的な期待があった巨人側にも、松本を獲得する理由があった。
2025年12月、阿部慎之助監督はラジオ番組への出演時に、松本獲得の決め手について説明している。
特に重視したのは次の3点だ。
- 野球に取り組む姿勢や人間性。
- 外野守備、とりわけセンターを守れる能力。
- 若手選手の手本になれる経験。
阿部監督は、外野守備の細かなミスがチームの課題だったことにも触れ、センターを年間を通して任せられる選手を求めていたと説明した。
つまり、巨人が評価したのは打率.347という過去の実績だけではない。
守備、走塁、チームへの姿勢を含めた総合的な能力だった。
新庄剛志監督との確執が退団理由だったのかここは誤解しやすい部分だ。
松本が新庄監督のもとで2022年に首位打者を獲得したことは公式記録で確認できる。一方、FA宣言時の本人の説明には、新庄監督との確執を退団理由とする発言はない。
また、日本ハムが松本の慰留に努めていたという報道もある。
したがって、退団を監督との不仲や球団との対立によるものと解釈する根拠は乏しい。
松本の移籍は、成績低迷からの再起と、他球団からの評価を確かめたいという本人の意思を中心に理解するのが自然だ。
【巨人での現在地】阿部慎之助監督の期待に2026年はどう応えた?
巨人が松本に求めていたのは、打撃成績だけではなかった。
阿部監督が重視したのは、センターを守れる守備力と、チームに良い影響を与えられる経験だった。
2025年の獲得時点では、打率.188という数字から疑問視する見方もあった。しかし、2026年は130試合に出場し、打率.274まで改善した。
2026年の成績から見える復調特に注目したいのは以下の3点だ。
1. 出場機会の回復
2025年の66試合から2026年は130試合へ増加した。
単に移籍しただけでなく、一軍の戦力として年間を通じて起用されたことが分かる。
2. 打率の改善
2025年の.188から2026年は.274へ上昇した。
首位打者を獲得した2022年の.347には及ばないものの、打撃面で明確な改善が見られた。
3. 走塁面での貢献
2026年は17盗塁を記録した。
2022年の21盗塁、2024年の20盗塁に続き、俊足を生かしたプレーは現在も持ち味の一つとなっている。
背番号9に込められた意味巨人で松本が着用する背番号は「9」。
2025年11月27日の入団会見で正式に発表された。
松本は背番号について、清水隆行氏や亀井善行氏の名前に触れている。
巨人における背番号9は、外野手として活躍した選手たちにもゆかりのある番号だ。
背番号が変わることは、選手にとって新しい環境での出発を象徴する出来事でもある。
【プロの結論】松本剛の巨人移籍は成功だったのか2026年シーズンの数字から判断すると、移籍初年度は一定の成果を残したと評価できる。
2025年に打率.188まで落ち込んだ選手が、翌年130試合に出場して打率.274を記録したことは大きい。
一方、2022年のような圧倒的な打撃成績を取り戻したわけではない。OPSも.661であり、打撃面にはさらなる上積みの余地がある。
今後の評価で重要なのは、打率だけではなく次の指標だ。
- 出場試合数を維持できるか。
- センターを中心とした外野守備で貢献できるか。
- 盗塁や進塁打などの走塁・小技を生かせるか。
- 打率と出塁率をさらに改善できるか。
松本の価値は、ホームラン数だけで測れるものではない。攻守走のバランスと、チーム内で果たす役割を含めて評価する必要がある。
【よくある質問】松本剛の日ハム時代と現在に関するFAQ
Q1:松本剛は現在どこの球団に所属していますか?
A1:2026年現在、読売ジャイアンツに所属している。2025年に日本ハムから国内FA権を行使して移籍し、背番号9を着用している。
Q2:松本剛が日本ハムを退団した理由は何ですか?
A2:本人は、他球団からの評価を聞いてみたかったことをFA宣言時に説明している。また、成績が低迷した時期を経て、巨人で自分を鍛え直したいという思いも入団会見で明かした。
Q3:松本剛は2022年に首位打者を獲得しましたか?
A3:獲得している。2022年に打率.347、137安打を記録し、パ・リーグ首位打者に輝いた。同年には外野手部門のベストナインも初受賞した。
Q4:松本剛の2025年シーズンの成績は?
A4:日本ハムで66試合に出場し、打率.188、30安打、0本塁打、7打点だった。このシーズンの不振も、新天地で再挑戦する決断の背景となった。
Q5:松本剛の2026年最新成績は?
A5:NPBの2026年シーズン終了時の公式記録では、130試合、打率.274、115安打、3本塁打、25打点、17盗塁。巨人移籍1年目で出場機会を増やした。
Q6:松本剛の背番号は何番ですか?
A6:巨人では背番号9を着用している。2025年11月27日の入団会見で発表された。
Q7:松本剛の出身高校はどこですか?
A7:東京都の帝京高校。2011年ドラフト2位で北海道日本ハムファイターズに入団した。
Q8:松本剛と新庄剛志監督、阿部慎之助監督の関係は?
A8:新庄剛志監督は日本ハム時代の指揮官で、2022年の首位打者獲得時にもチームを率いていた。阿部慎之助監督は巨人移籍後の指揮官で、守備力や人間性、若手への好影響を評価して獲得を後押しした。
松本剛は、2011年のドラフト2位入団から長年在籍した北海道日本ハムファイターズを離れ、2025年の国内FA宣言を経て読売ジャイアンツへ移籍した。
その背景には、2025年の打率.188という苦しい成績だけでなく、他球団からの評価を聞きたいという本人の思いがあった。
日本ハム時代には新庄剛志監督のもとで2022年に打率.347を記録し、首位打者とベストナインを獲得。帝京高校からプロ入りした外野手として、大きな実績を残している。
そして2026年、巨人では背番号9を背負い、130試合出場、打率.274、115安打、17盗塁を記録した。
移籍を単なる球団変更として見るのではなく、選手としての再起を懸けた決断として捉えると、その意味がより明確になる。
2026年は復調を示した一年。次に問われるのは、巨人でこの成績を継続し、2022年の首位打者時代に迫る打撃を再び実現できるかだ。 松本剛の新天地での挑戦は、今後も注目に値する。
主な確認資料:日本野球機構(NPB)個人年度別成績・FA宣言選手公示、北海道日本ハムファイターズ公式発表、パ・リーグ.com、スポーツ報知、スポニチ、日刊スポーツ。