森唯斗(もり・ゆいと)氏は、2025年シーズン限りで12年間のプロ野球生活に幕を下ろした元プロ野球投手だ。福岡ソフトバンクホークスの守護神として活躍し、2018年には37セーブで最多セーブ投手のタイトルを獲得。プロ通算486試合登板、127セーブという実績を残した。2026年11月現在は、社会人野球チームのエーアールライノスで総合チーフコーチを務めるほか、野球解説者としても活動している。引退の決断に至った背景やDeNAでの最後の2年間、2026年8月に報じられた野球教室の中止についても、これまでの経緯を追うと現在の姿が見えてくる。
この記事では、NPBの公式年度別成績、球団発表、本人の引退会見、引退後のインタビュー、2026年の報道をもとに、森唯斗氏の野球人生と現在の活動を整理する。
- 現在の活動: 2026年はエーアールライノスの総合チーフコーチと野球解説者として活動。
- 引退の理由: DeNAでの来季構想外を受け、移籍時から決めていた「次はない」という覚悟を貫いた。
- プロ通算成績: 486試合登板、27勝30敗、127セーブ、106ホールド、防御率3.21。
- 最大の実績: 2018年に37セーブを記録し、パ・リーグ最多セーブ投手に輝いた。
- 2026年の野球教室: 8月30日に宮崎県で予定されていたイベントは、主催者側と連絡が取れない状況を理由に中止された。
【2026年最新】森唯斗は現在何をしている?コーチ・解説者としての新生活

森唯斗氏は、現役引退後も野球界との関わりを続けている。
特に注目したいのは、福岡県豊前市を拠点とする社会人野球チーム、エーアールライノスでの指導活動だ。
エーアールライノスの総合チーフコーチに就任2026年シーズン
- 役職:総合チーフコーチ
- 背番号:38
- 拠点:福岡県豊前市
エーアールライノスの公式スタッフ紹介では、森氏は総合チーフコーチとして掲載されている。
現役時代に背負っていた背番号38を引き継いでいる点も印象的だ。プロ野球で培った経験を、次世代の選手たちに伝える立場へと移った。
同チームは社会人野球を通じた地域貢献や、子どもたちへの野球教室などにも取り組んでいる。森氏の経験が生かされる場面は、プロ野球のグラウンドだけではなくなった。
2026年3月には野球解説者デビュー森氏は2026年3月17日、ソフトバンク対中日のオープン戦で、球団公式中継の野球解説者としてデビューした。
現役時代はセットアッパーや守護神、さらには先発投手も経験している。投手として複数の役割を担ってきた経験は、試合を分析するうえでも大きな強みになる。
デビューに際しては、失敗を恐れずに臨みたいという趣旨のコメントを残している。
さらに2026年10月3日付の東スポWEBのインタビューでは、引退後の生活についても語っている。
- 福岡を生活の拠点にしている
- 家族との時間を大切にしている
- 野球解説にも挑戦している
- ゴルフを楽しみ、アマチュア大会にも出場している
- 将来的には野球指導者としてさらに活動する可能性もある
ゴルフについては週1回以上プレーすることもあり、ベストスコアは70と紹介された。
プロ野球の厳しい競争から離れ、家族との時間や新しい挑戦を楽しむ生活に移っていることが分かる。
つまり、2026年の森唯斗氏は、単に野球から離れた元選手ではない。社会人野球の指導、解説、地域との交流という複数の形で野球に関わっている。
【引退理由と経緯】森唯斗はなぜ2025年に現役引退を決めたのか
森氏の引退を理解するには、2023年のソフトバンク退団から2025年のDeNA最終年までを振り返る必要がある。
引退の直接的な背景には、DeNAでの来季構想外と、本人が移籍時から抱いていた引き際への覚悟があった。
2023年オフのソフトバンク退団が転機森氏は2014年から2023年まで福岡ソフトバンクホークスでプレーした。
長年にわたりブルペンを支えたものの、2023年シーズン終了後に戦力外通告を受け、10年間所属した球団を離れることになった。
その後、複数球団からオファーが届いたと、2025年12月のFull-Countのインタビューで明かしている。
条件面でDeNAを上回る球団もあったという。しかし、森氏は最初に声をかけてくれたDeNAを選択した。
この移籍は、本人にとって新しい環境での最後の挑戦という意味合いを持っていた。
2025年9月、球団との話し合いで引退を決断2025年シーズンはファームでの調整が続き、一軍での登板機会は限られていた。
それでも8月28日の阪神戦では先発として登板し、5回4安打2失点の好投で勝利投手となった。
しかし、9月中旬に球団との話し合いがあり、来季の構想外であることを告げられた。
Full-Countのインタビューで森氏は、自身の決断について次のように振り返っている。
「僕の中で、次はないと決めていました」
DeNAを最後の挑戦の場と位置付けていたため、別の球団を探して現役を続ける選択は考えていなかったという。
また、2025年9月21日の引退会見では、次のように語っている。
「ここまでできるとは思っていなかったので、良い野球人生でした」
球団との話し合いだけでなく、自分自身が決めていた引退のタイミングも重なったことが、決断の背景にある。
引退理由を時系列で整理| 時期 | 出来事 | 意味 |
|---|---|---|
| 2023年オフ | ソフトバンクを退団 | 10年間の在籍に区切り |
| 2023年11月 | DeNAと契約 | 新天地で最後の挑戦 |
| 2025年8月28日 | 阪神戦で勝利 | 一軍で今季初勝利 |
| 2025年9月中旬 | 球団と話し合い | 来季構想外を告げられる |
| 2025年9月20日 | 引退を正式発表 | 12年間の現役生活に幕 |
| 2025年9月30日 | 引退登板・セレモニー | 横浜スタジアムで最後の登板 |
ここで重要なのは、引退を単純に成績不振だけで説明できないことだ。
森氏は移籍時からDeNAを最後の挑戦の場所と考えており、球団との話し合いを受けて、その覚悟を実行に移したのである。
【プロフィール・年度別成績】森唯斗の経歴と通算127セーブの実績
森唯斗のプロフィール
- 生年月日:1992年1月8日
- 年齢:34歳(2026年11月現在)
- 出身地:徳島県
- 身長・体重:175cm・91kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- ドラフト:2013年2位指名
森氏は徳島県の海部高校を卒業後、三菱自動車倉敷オーシャンズに進んだ。
社会人野球で経験を積み、2013年のドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから2位指名を受けてプロ入り。2014年に一軍デビューを果たした。
プロ入り後は、持ち味である力強い投球と勝負どころでの強気な姿勢を武器に、救援投手として実績を積み重ねていった。
NPB公式記録で見る森唯斗の通算成績
通算登板486
試合
通算セーブ127
セーブ
通算ホールド106
ホールド
通算防御率3.21
27勝30敗
そのほかの通算記録は以下のとおり。
- 投球回:547回1/3
- 奪三振:500
- 被安打:485
- 自責点:195
これらは2025年シーズン終了時点のNPB公式記録に基づく数字だ。
森唯斗の年度別成績一覧2014年から2025年までの一軍成績をまとめた。
| 年度 | 所属 | 登板 | セーブ | 防御率 |
|---|---|---|---|---|
| 2014 | ソフトバンク | 58 | 0 | 2.33 |
| 2015 | ソフトバンク | 55 | 0 | 2.69 |
| 2016 | ソフトバンク | 56 | 1 | 2.98 |
| 2017 | ソフトバンク | 64 | 1 | 3.92 |
| 2018 | ソフトバンク | 66 | 37 | 2.79 |
| 2019 | ソフトバンク | 54 | 35 | 2.21 |
| 2020 | ソフトバンク | 52 | 32 | 2.28 |
| 2021 | ソフトバンク | 30 | 15 | 4.03 |
| 2022 | ソフトバンク | 29 | 6 | 2.62 |
| 2023 | ソフトバンク | 6 | 0 | 4.60 |
| 2024 | DeNA | 14 | 0 | 7.52 |
| 2025 | DeNA | 2 | 0 | 3.00 |
| 通算 | 2球団 | 486 | 127 | 3.21 |
出典:日本野球機構(NPB)個人年度別成績。2025年シーズン終了時点。防御率は各年度の公式記録。
この表から分かるのは、森氏が単年の好成績だけで評価される投手ではなかったということだ。
特に2014年から2020年まで、7年連続で50試合以上に登板している。救援投手として長期間にわたってチームの戦力を支えたことが、数字にも表れている。
【福岡ソフトバンクホークス時代】2018年最多セーブと黄金期の守護神
森唯斗氏のキャリアを語るうえで、最も重要なのがソフトバンク時代だ。
2014年に入団すると、1年目から58試合に登板。新人ながら救援陣の一角として存在感を示した。
セットアッパーから絶対的守護神へ森氏はプロ入り当初、主にセットアッパーとして起用された。
その後、2018年に守護神へと役割が変わる。
当時のソフトバンクには、絶対的なクローザーとして活躍していたデニス・サファテがいた。しかし、サファテの故障による離脱を受け、森氏が抑えの役割を引き継いだ。
この抜擢に応えた森氏は、2018年にキャリアハイとなる66試合に登板。37セーブ、防御率2.79という成績を残した。
そして、パ・リーグの最多セーブ投手のタイトルを初めて獲得した。
福岡ソフトバンクホークスの公式発表でも、2018年の37セーブと最多セーブのタイトル獲得が記録されている。
2019年・2020年も守護神として活躍2018年だけの一時的な活躍ではなかったことも重要だ。
- 2018年:37セーブ
- 2019年:35セーブ
- 2020年:32セーブ
3シーズン連続で30セーブ以上を記録している。
また、2020年10月11日のロッテ戦では通算100セーブを達成。球団公式発表によれば、NPB史上34人目の記録だった。
同年には通算100ホールドも記録しており、救援投手として異なる役割で結果を残した点も評価できる。
日本シリーズでも存在感を発揮森氏はソフトバンクの黄金期を支えた投手の一人でもある。
リーグ優勝や日本シリーズ優勝を経験し、3度の胴上げ投手を務めた。
特に2018年は、最多セーブのタイトル獲得と日本シリーズ優勝が重なった象徴的なシーズンだった。
サファテから受け継いだ守護神の役割を担い、強いプレッシャーがかかる終盤のマウンドを任されたことは、森氏のキャリアを特徴づける出来事となっている。
【横浜DeNAベイスターズ時代】移籍後の成績と引退セレモニー
2023年シーズン終了後、ソフトバンクを退団した森氏は、2024年から横浜DeNAベイスターズに加入した。
新天地では、ソフトバンク時代のように守護神として固定されるのではなく、先発や中継ぎなど複数の役割を担った。
DeNA移籍後の2024年2024年は14試合に登板し、1勝3敗、1ホールド、防御率7.52という成績だった。
開幕前は先発として調整していたが、一軍では救援登板も経験。その後は先発やロングリリーフなど、チーム事情に合わせた起用を受けた。
一方、ファームではファーム日本選手権の優勝投手となり、チームのファーム日本一にも貢献している。
2025年8月28日の阪神戦が最後の大きな見せ場に2025年はファームでの調整が続いたが、8月28日の阪神戦で一軍に今季初登板した。
この試合では先発として5回を投げ、4安打2失点。チームが5対4で勝利し、森氏自身も勝利投手となった。
この登板は、先発として移籍後初勝利を挙げた試合でもある。
その後、9月に入って引退を決断。9月20日に球団から正式発表された。
2025年9月30日の引退セレモニー現役最後の登板は、2025年9月30日のヤクルト戦だった。
三浦大輔監督の計らいもあり、ソフトバンク時代に守護神として慣れ親しんだ9回のマウンドに登板。
結果は次のとおり。
- 登板:1イニング
- 被安打:1
- 奪三振:1
- 失点:0
- 通算奪三振:500
最後は併殺打で試合を締めくくり、無失点で現役生活最後の登板を終えた。
試合後には横浜スタジアムで引退セレモニーが行われた。
ソフトバンク時代の恩師である工藤公康氏から花束が贈られたほか、DeNAのチームメートや関係者からも労いの言葉が寄せられた。
12年間のプロ野球生活を終えた森氏は、ファンへの感謝を伝え、ユニホームを脱いだ。
この最後の登板まで含めた公式通算成績が486試合、127セーブ、500奪三振となる。
【2026年の野球教室中止】何があった?経緯と現在の活動への影響
2026年8月25日、森唯斗氏に関するニュースとして報じられたのが、宮崎県で開催予定だった野球教室の中止だ。
現役引退後の活動を追っていたファンにとって、気になる出来事だった。
8月30日開催予定の野球教室が中止にデイリースポーツの2026年8月25日の報道によると、森氏は自身のInstagramで、8月30日に宮崎県総合運動公園で開催を予定していた野球教室の中止を発表した。
中止の理由について、本人は主催者側と連絡が取れない状況が続いており、開催の見通しが立たなくなったと説明している。
告知では、参加を楽しみにしていた人たちに対して謝罪し、またの機会に会えることを願う旨も伝えた。
野球教室の中止で確認しておきたい3つのポイント| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催予定日 | 2026年8月30日 |
| 開催予定地 | 宮崎県総合運動公園 |
| 中止の理由 | 主催者側と連絡が取れず、開催の見通しが立たなくなったため |
この件について、押さえておきたい点が3つある。
1. 中止の理由は主催者側との連絡不通
報道で伝えられているのは、主催者側と連絡が取れない状況が続いたという説明だ。それ以上の原因や責任の所在について、確定した情報は示されていない。
2. 森氏自身の指導活動が終了したわけではない
森氏は2026年、エーアールライノスの総合チーフコーチとして活動している。今回中止となったのは宮崎県で予定されていた特定の野球教室であり、社会人野球チームでの指導活動とは別の話だ。
3. 引退後も野球に関わり続けている
野球解説者としての活動も始まっており、現役引退を機に野球界から完全に離れたわけではない。
したがって、野球教室の中止だけを取り上げて、森氏の引退後の活動全体に問題が生じていると判断するのは適切ではない。
【プロの結論】森唯斗の本当の価値は127セーブだけでは測れない森氏のキャリアを評価する際、2018年の最多セーブ獲得や通算127セーブは分かりやすい指標になる。
しかし、投手としての価値はそれだけではない。
注目すべきなのは、次の3点だ。
- 継続性: 2014年から2020年まで7年連続で50試合以上に登板。
- 役割への適応力: セットアッパー、クローザー、先発を経験。
- 勝負強さ: 通算127セーブと106ホールドを記録。
救援投手は、試合展開によって求められる役割が変わる。セットアッパーには勝ち越しを許さない投球が求められ、クローザーには試合を締める責任が伴う。
森氏は、その両方で実績を残した。
引退後に社会人野球のコーチを務めることは、こうした経験を次の世代へ伝える機会にもなる。
また、解説者として現役時代とは異なる視点から試合を見られるようになったことも、今後の野球人生にとって大きな財産になるはずだ。
【森唯斗に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:森唯斗は2026年現在、何をしている?
A:福岡県豊前市を拠点とする社会人野球チーム、エーアールライノスの総合チーフコーチを務めている。また、2026年3月にはソフトバンクのオープン戦中継で野球解説者デビューを果たした。
Q2:森唯斗の引退理由は何?
A:DeNAとの話し合いで来季構想外を告げられたことが直接的なきっかけ。DeNA移籍時から、同球団での挑戦を最後と考えていたため、他球団への移籍ではなく現役引退を選択した。
Q3:森唯斗の通算成績は?
A:NPB公式記録では486試合登板、27勝30敗、127セーブ、106ホールド、防御率3.21。奪三振は500で、2018年には37セーブで最多セーブ投手のタイトルを獲得している。
Q4:森唯斗の野球教室はなぜ中止になった?
A:2026年8月30日に宮崎県総合運動公園で予定されていた野球教室について、主催者側と連絡が取れない状況が続き、開催の見通しが立たなくなったため。森氏が8月25日に中止を告知した。
Q5:森唯斗の引退セレモニーはいつ行われた?
A:2025年9月30日、横浜スタジアムで行われた。ヤクルト戦の9回に引退登板し、1イニング無失点、通算500奪三振を達成。その後、引退セレモニーでファンに感謝を伝えた。
Q6:森唯斗は2018年に何のタイトルを獲得した?
A:パ・リーグの最多セーブ投手のタイトル。66試合に登板して37セーブを記録し、ソフトバンクの守護神として活躍した。
森唯斗氏は2025年シーズン限りで現役を引退したが、野球との関わりは続いている。
ソフトバンク時代には2018年の最多セーブをはじめ、通算127セーブ、106ホールドという実績を残した。DeNAでは最後まで現役続行に挑戦し、2025年9月30日の引退登板で通算500奪三振を達成して12年間のプロ生活を締めくくった。
2026年11月現在の活動を整理すると、次のとおりだ。
- エーアールライノスの総合チーフコーチ
- 野球解説者として試合中継に出演
- 福岡を拠点に家族との生活を大切にしている
- ゴルフなど新しい趣味にも挑戦
- 2026年8月の宮崎県での野球教室は主催者側との連絡不通により中止
特に注目したいのは、プロ野球で培った経験を社会人野球の指導に生かしていることだ。
現役時代のように9回のマウンドで試合を締めくくる姿は見られなくなった。しかし、今度は指導者や解説者として、野球の魅力を伝える立場に変わっている。
森唯斗のプロ野球人生は2025年に一区切りを迎えたが、野球人としての新しい挑戦は2026年も続いている。