2026年11月現在、似鳥昭雄氏は株式会社ニトリホールディングスの代表取締役会長です。
ニトリホールディングスの2026年6月25日時点の役員一覧でも、代表取締役会長として掲載されています。
一方、同社の代表取締役社長は白井俊之氏です。
ここで注意したいのが、持株会社と事業会社の役職の違いです。
株式会社ニトリの公式会社概要では、似鳥氏は代表取締役会長兼社長として掲載されています。
つまり、2026年現在の役職を整理すると、次のようになります。
- ニトリホールディングス: 代表取締役会長
- 株式会社ニトリ: 代表取締役会長兼社長
- 株式会社島忠: 代表取締役会長
創業者としてグループの経営方針や企業戦略に関わり続けていることが、公式資料から確認できます。
2026年3月期の業績から見るニトリの現在地創業者の現在を理解するには、本人の役職だけでなく、企業グループの規模にも注目する必要があります。
ニトリホールディングスの公式会社概要と2026年3月期の決算資料によると、主な数字は次のとおりです。
2026年3月期・連結売上収益9,122億4,800万円

営業利益
1,255億2,600万円
前年比 約6.7%増
グループ店舗数
1,069店舗
2026年3月31日時点
売上収益は2025年3月期の9,288億2,800万円から約1.8%減少。営業利益は増加しています。
この数字から分かるのは、ニトリが創業時の家具販売店とは比較にならない規模の企業グループへ発展した一方、現在も業績の変化に対応し続けているということです。
売上収益だけを見ると前年を下回っていますが、営業利益は増加しています。売り上げの拡大だけでなく、事業全体の収益性も見る必要があります。
2026年以降のニトリに求められるものニトリが今後取り組むべき課題は、創業時から追求してきた価格と品質の両立を、海外を含む大規模な事業環境でも維持することです。
特に注目したいのは次の3点です。
海外事業の拡大: 国内市場だけに依存しない成長基盤をつくれるか。
物流・ITの進化: 人件費や輸送費などの変化に対応し、効率的な供給体制を維持できるか。
商品価値の向上: 低価格だけではなく、品質、機能性、デザインでも選ばれる商品を提供できるか。
創業者の経営理念を引き継ぎながら、組織として新しい成長を実現できるかが今後の焦点になります。
【誤解を整理】ニトリ創業者について知っておきたい事実
似鳥昭雄氏について調べる際、混同されやすいポイントを整理します。
誤解1:ニトリは1972年に創業した?これは正確ではありません。
ニトリホールディングスの公式沿革では、1967年12月が創業、1972年3月が会社設立と区別されています。
- 1967年:似鳥家具店を創業
- 1972年:似鳥家具卸センター株式会社を設立
創業と法人設立は異なる出来事です。検索するときも、この2つを分けて理解する必要があります。
誤解2:ニトリは家具を安く販売するだけの会社?これも十分な説明ではありません。
ニトリは家具だけでなく、寝具、カーテン、インテリア用品、生活雑貨などを含むホームファニシング事業を展開しています。
加えて、商品企画、製造管理、物流、ITまでを組み合わせた独自のビジネスモデルを持っています。
安さは結果として提供される価値の一つであり、それを可能にする供給体制こそが競争力の源泉です。
誤解3:似鳥昭雄氏は2026年もニトリの社長なの?会社によって役職が異なります。
ニトリホールディングスでは代表取締役会長で、代表取締役社長は白井俊之氏です。一方、事業会社である株式会社ニトリでは代表取締役会長兼社長を務めています。
「ニトリの社長」という表現だけでは、どの会社の役職を指しているのか分からなくなるため、区別することが大切です。
【ニトリ創業者の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ニトリの創業者・似鳥昭雄は現在何歳ですか?
A1:1944年3月5日生まれで、2026年11月現在82歳です。
Q2:似鳥昭雄の出身地はどこですか?
A2:旧樺太(現在のサハリン)です。1947年に北海道へ引き揚げ、その後は札幌で生活しました。
Q3:ニトリは1967年と1972年のどちらに創業したのですか?
A3:1967年12月です。札幌で似鳥家具店を創業しました。1972年3月は似鳥家具卸センター株式会社を設立した年です。
Q4:似鳥昭雄は2026年現在もニトリの経営に関わっていますか?
A4:はい。ニトリホールディングスの代表取締役会長であり、株式会社ニトリでは代表取締役会長兼社長を務めています。
Q5:ニトリが大きく成長した最大の理由は何ですか?
A5:アメリカ視察をきっかけに生まれた住空間全体の提案、海外調達、製造・物流・IT・販売を一貫させたビジネスモデル、長期的な店舗展開などが主な要因です。
似鳥昭雄氏は、1944年に樺太で生まれ、戦後に北海道へ引き揚げた人物です。
23歳だった1967年12月、札幌に30坪の似鳥家具店を開業。その後、1971年の2号店出店に伴う経営危機を経験し、1972年のアメリカ視察によって大きな経営上の転機を迎えました。
アメリカで学んだのは、家具を販売するだけではなく、住まい全体を豊かにするという発想でした。
この考え方を商品企画や海外調達、物流、IT、店舗運営にまで広げた結果、ニトリは国内外に1,000店舗を超える規模の企業グループへと成長しました。
2026年現在、似鳥氏は82歳。ニトリホールディングスの代表取締役会長として、創業から続く経営の中心にいます。
【プロの結論】
似鳥昭雄氏の経歴から学べる最大の教訓は、成功を生み出すのは一つのヒット商品や偶然の好機だけではないということです。
- 消費者の生活を観察し、潜在的な需要を見つける。
- 海外の優れた仕組みから学び、自社の事業に取り入れる。
- 目先の利益だけでなく、長期的な目標から逆算する。
- 商品の価格だけでなく、製造から販売までの仕組みを改善する。
- 経営者個人の能力だけに依存せず、組織と人材を育てる。
経営難に直面した小さな家具店が、こうした取り組みを積み重ねて大企業へ成長したことに、似鳥氏の経営者としての特徴があります。
ニトリ創業者の物語は、単なる成功者の伝記ではありません。消費者の暮らしを起点に事業を考え、長期的な仕組みづくりによって価値を生み出す経営の歴史でもあります。
主な参考資料:ニトリホールディングス公式「会社概要」「沿革」「役員一覧」「トップメッセージ」「ビジネスモデル」「業績・財務情報」、株式会社ニトリ公式会社概要、東京大学プレミアム・サロン掲載の似鳥昭雄氏講演記録、IIJ.news 2021年10月号掲載対談。