オリックス・バファローズの右腕、才木海翔(さいき・かいと)投手が再び注目を集めている。北海道栄高校、大阪経済大学を経て2022年の育成ドラフト2位でオリックスに入団した才木は、2025年に38試合登板、防御率1.87、11ホールド、4セーブという好成績を残し、救援陣の一角を担うまでに成長した。
一方、2025年10月には右肘の手術を受け、2026年はリハビリを経て一軍に復帰。しかし、シーズン途中には上半身のコンディション不良による登録抹消も経験した。NPBの2026年シーズン終了時点の公式記録では、15試合登板、防御率3.18、3ホールド。前年と比べると登板数、投球内容ともに変化が見られる。現在の役割は何か。復帰後の状態はどう評価すべきなのか。経歴から最新成績まで整理する。
【才木海翔の現在】2026年はオリックスの救援投手として15試合に登板

2026年11月現在、才木海翔はオリックス・バファローズに所属する右投右打の投手だ。背番号は95。NPBの年度別成績によると、2026年シーズンは一軍で15試合に登板し、防御率3.18、3ホールドを記録した。
2025年に38試合登板、防御率1.87という数字を残したことを考えると、2026年は出場機会が減少したシーズンだった。ただし、その背景には前年秋の右肘手術と、復帰後に発生したコンディション不良がある。
2026年の一軍成績一覧2026年の公式記録を整理すると、以下のようになる。
- 登板数:15試合
- 投球回:11回1/3
- 勝敗:0勝0敗
- ホールド:3
- セーブ:0
- 奪三振:7
- 与四球:6
- 防御率:3.18
注目したいのは、15試合の登板に対して投球回が11回1/3という点だ。先発投手ではなく、短いイニングを担当する救援投手として起用されていることが分かる。
また、2026年は勝利こそ記録していないものの、3ホールドを挙げている。ホールドはリードを保った状態で中継ぎ投手が役割を果たしたことを示す指標の一つであり、救援投手としての実績を確認するうえで重要だ。
現在のチーム内での役割は?才木の基本的な役割は中継ぎだ。2025年には勝ちパターンの一角として起用され、一時は抑えも任された。つまり、単に大量リードの場面で登板する投手ではなく、試合の勝敗に直結する場面を任されるだけの評価を得ていた。
ただし、2026年の成績だけで再び守護神や固定されたセットアッパーを任されると判断することはできない。登板数は15試合にとどまり、前年のような継続的な起用には至っていないためだ。
現状では、右肘手術後の状態を確認しながら、救援陣の選択肢として存在感を高めていく段階と捉えるのが妥当だろう。
【プロフィールと経歴】北海道栄高校から大阪経済大学を経てプロ入り
才木海翔は2000年6月10日生まれ、大阪府出身。2026年シーズン終了時点で26歳となった。身長182センチ、体重86キロの右投右打の投手で、オリックスでは背番号95を着用している。
球歴は北海道栄高校、大阪経済大学、オリックスという順番だ。高校時代から大学時代にかけて実績を積み重ね、大学4年時のドラフトでプロ入りを決めた。
北海道栄高校時代は南北海道大会ベスト4大阪経済大学が公表した選手プロフィールによると、才木は大阪府豊中市出身で、小学3年生のときに野球を始めた。中学校では準硬式野球部に所属し、北海道栄高校へ進学している。
高校3年時には全国高等学校野球選手権南北海道大会でベスト4に進出。甲子園出場には届かなかったものの、北海道の高校野球で上位に進出した経験を持つ。
北海道栄高校では2年秋からレギュラーとしてプレーし、秋季全道大会にも出場した。高校野球での経験が、その後の大学野球、そしてプロへの道につながっていった。
大阪経済大学では3年秋に最優秀防御率を獲得大阪経済大学では1年春からリーグ戦に登板。大学野球の環境で経験を積み、3年秋のリーグ戦では最優秀防御率に輝いた。
大学時代の特徴は、早い段階から実戦経験を重ねていたことだ。高校卒業後に投手としての経験を積み、大学リーグで結果を残したことが、プロ球団から評価されるきっかけになった。
2025年1月には母校の大阪経済大学で、プロ野球選手としてのキャリアをテーマにしたトークイベントにも登壇している。大学出身者として後輩に自身の経験を伝える機会を持ったことも、経歴を振り返るうえで興味深い出来事だ。
【育成ドラフト2位から支配下へ】才木海翔のプロ経歴と転換点
才木のプロキャリアで大きな転換点となったのが、2024年5月の支配下登録だ。育成選手としてスタートしたものの、ファームでの登板を経て球団から評価され、背番号95を与えられた。
2022年10月20日に開催されたドラフト会議で、オリックスは大阪経済大学の才木を育成選手ドラフト2位で指名。2023年から球団に所属することになった。
球団の新人選手紹介では、最速153キロのストレートとスライダーが特徴として紹介されていた。入団当初から、球威を生かした投球が期待されていたことが分かる。
才木海翔の年代別キャリア一覧| 時期 | 出来事・実績 | キャリア上の意味 |
|---|---|---|
| 高校時代 | 北海道栄高校で南北海道大会ベスト4 | 高校野球で実績を残す |
| 大学時代 | 大阪経済大学で1年春から登板、3年秋に最優秀防御率 | 大学リーグで評価を高める |
| 2022年10月 | オリックスから育成ドラフト2位指名 | プロ入りが決定 |
| 2023年 | 育成選手としてオリックスに入団 | プロとしてのキャリアを開始 |
| 2024年5月24日 | 支配下選手登録、背番号95 | 育成から支配下への昇格 |
| 2024年5月26日 | 埼玉西武戦で一軍デビュー | 一軍公式戦に初出場 |
| 2025年 | 38試合、防御率1.87、11ホールド、4セーブ | 救援投手として飛躍 |
| 2025年10月30日 | 右肘の関節鏡視下手術 | 翌シーズンに向けた治療・リハビリへ |
| 2026年6月28日 | 今季初の一軍合流 | 手術後の一軍復帰 |
| 2026年9月19日 | コンディション調整を経て一軍再合流 | シーズン終盤に再び一軍へ |
2024年5月24日、オリックスは才木の支配下選手登録を発表した。育成選手として入団してから約1年半で、正式に支配下枠を獲得したことになる。
その2日後の5月26日には埼玉西武ライオンズ戦で一軍デビュー。2024年は一軍で15試合に登板し、0勝2敗、1ホールド、防御率5.09という成績だった。
数字だけを見れば、2024年はまだ安定感を確立する途中だった。しかし、2025年には防御率を大きく改善し、救援陣の重要な戦力へと成長する。育成から支配下、そして一軍での定着へという過程を着実に歩んだ選手だ。
【2025年成績を徹底分析】38試合・防御率1.87の飛躍は何がすごい?
才木の評価を大きく変えたのが2025年シーズンだ。一軍で38試合に登板し、2勝1敗、11ホールド、4セーブ、防御率1.87を記録。投球回は33回2/3、奪三振は36だった。
NPBの公式年度別成績では、被安打20、被本塁打1、与四球12、自責点7という数字も確認できる。WHIPは0.95で、走者を出す頻度を示す指標でも優秀な水準を残した。
2025年の成績が示す救援投手としての実力特に注目したいのは、防御率1.87だけではない。38試合で11ホールドと4セーブを記録している点だ。
ホールドは中継ぎ投手としてリードを守った実績、セーブは主に試合終盤のリードを維持した実績を示す。両方を記録したことは、才木が特定のイニングだけに限定されず、試合状況に応じた救援起用を受けていたことを示している。
2025年は6月14日に一軍へ昇格し、その後はシーズン終了まで一度も出場選手登録を抹消されることなく登板を続けた。シーズンを通じて一軍のブルペンに貢献したことも、数字以上に評価できる部分だ。
150キロ超の直球とフォークが武器才木の投手としての特徴は、力強いストレートとフォークの組み合わせにある。
2025年の報道では、常時150キロを超える直球とフォークを武器とする右腕として紹介された。球威のある直球で打者に強い意識を持たせ、変化球との組み合わせで空振りや打ち損じを狙う投球スタイルだ。
2025年の奪三振は36。投球回33回2/3に対して36奪三振という数字は、短いイニングを任される救援投手としての特徴を表している。
また、2025年はWHIP0.95を記録。単純に防御率が低かっただけでなく、走者を背負う場面を比較的少なく抑えていたことも好成績につながった。
【右肘手術と復帰状況】2026年はどのように一軍へ戻ったのか
2025年に大きな飛躍を遂げた才木だが、シーズン終了後には右肘の手術を受けることになった。
2025年10月30日、オリックスは才木が横浜市内の病院で右肘の関節鏡視下骨棘切除術および遊離体骨片切除術を受けたと発表した。これは右肘に生じた骨棘や遊離体に対処するための手術だ。
2026年4月に術後初のライブBPを実施2026年4月11日、才木は手術後初めてライブBPに登板した。ライブBPは、打者を立たせた状態で投球する実戦形式の練習だ。
日刊スポーツの報道によると、この日は打者2人に対して直球や変化球など計20球を投げ、最速146キロを計測した。安打性の打球は2本だった。
前年に150キロ超の直球を武器としていたことを考えると、この段階では球速や制球を含めた実戦感覚の回復が課題だった。本人も投球のばらつきや身体全体のバランスについて課題を感じていたと報じられている。
6月に一軍復帰、7月末には再び登録抹消その後、才木はファームで実戦復帰を目指し、6月19日のファーム練習試合では1イニングを1安打無失点に抑えた。
6月28日には今季初めて一軍に合流。右肘手術からの復帰を果たし、救援投手として再びチームの戦力に加わった。
ところが、7月31日に上半身のコンディション不良で出場選手登録を抹消される。抹消前の一軍成績は10試合登板、3ホールド、防御率2.25だった。
この段階では、手術後の復帰そのものは実現していたものの、シーズンを通じて安定して登板できる状態を取り戻すには、もう一段階の調整が必要だった。
8月のファーム復帰から9月19日の一軍再合流へ8月25日には母校の大阪経済大学との試合で実戦復帰。その後、ファーム・リーグの4試合で合計3回1/3を投げ、1失点に抑えた。
そして9月19日、才木は一軍に再合流した。スポーツ報知の報道では、本人が腕を強く振れる状態に戻ったことを説明している。
この再合流は、2026年の才木にとって重要な転換点だった。前年のような登板数には届かなかったものの、手術、リハビリ、実戦復帰、再調整という段階を経て、シーズン終盤に再び一軍の舞台へ戻ったためだ。
手術後の復帰をどう評価すべきか右肘手術後の2026年を、単純に成績が悪化したシーズンと判断するのは適切ではない。
2025年と2026年では、投球を取り巻く条件が大きく異なる。2025年は年間を通じて一軍で登板できた一方、2026年は手術後の調整に加え、上半身のコンディション不良による離脱もあった。
したがって、2026年の防御率3.18という結果だけで投手としての能力が低下したと判断するよりも、限られた登板機会のなかでどの程度投球の質を取り戻せたか、今後どれだけ継続して登板できるかを見る必要がある。
【2025年と2026年を比較】防御率・登板数・ホールドの変化から分かること
才木海翔の現在地を把握するには、2025年と2026年の成績を並べて比較するのが分かりやすい。以下はNPB公式の年度別記録を基にした一軍成績だ。
| 成績項目 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|
| 登板数 | 38試合 | 15試合 |
| 投球回 | 33回2/3 | 11回1/3 |
| 勝利 | 2 | 0 |
| 敗戦 | 1 | 0 |
| ホールド | 11 | 3 |
| セーブ | 4 | 0 |
| 奪三振 | 36 | 7 |
| 与四球 | 12 | 6 |
| 防御率 | 1.87 | 3.18 |
| WHIP | 0.95 | 1.15 |
最も大きな変化は登板数だ。2025年の38試合に対して、2026年は15試合。23試合減少した。
ただし、この数字には手術後の復帰時期が大きく影響している。2026年は開幕から通常どおり一軍で稼働できたわけではなく、6月に一軍復帰した後も7月末に登録を抹消されている。
登板数の減少を、そのまま監督や首脳陣からの評価低下と結びつけることはできない。健康状態と稼働可能期間を考慮した評価が必要になる。
防御率1.87から3.18へ変化した理由防御率は2025年の1.87から2026年の3.18へ上昇した。前年のような圧倒的な数字ではないものの、3点台前半という成績だけで救援投手としての価値が失われたわけではない。
注目すべきは奪三振と与四球の関係だ。2025年は36奪三振、12与四球だったのに対し、2026年は7奪三振、6与四球。投球回数自体が大きく違うため単純比較には注意が必要だが、2026年は限られたイニングのなかで四球が増えている。
2026年に今後の課題として注目したいのは、ストレートの球威だけではない。打者との勝負でストライクを先行させられるか、フォークを有効に使えるかという制球面も重要になる。
2026年の数字だけでは本来の実力を判断できない投手の評価では、防御率だけでなく登板数、投球回、奪三振、与四球、被本塁打などを組み合わせて見る必要がある。
特に才木の場合、2026年は11回1/3しか投げていない。長いシーズンを通じて登板した2025年と比べると、評価に使える投球サンプルが小さい。
そのため、2026年の3.18は復帰後の現在地を示す数字として受け止め、今後は登板を重ねたときにどれだけ安定した投球を続けられるかを確認したい。
【プロの結論】才木海翔の投手としての評価と今後の注目ポイント
才木海翔の最大の強みは、育成選手から支配下登録を勝ち取り、さらに一軍の勝ちパターンを担うところまで成長した実績にある。
2025年の防御率1.87、11ホールド、4セーブは、救援投手として十分に評価できる数字だ。150キロ超のストレートとフォークを軸に、短いイニングで打者を抑える能力を示した。
一方、2026年は右肘手術とコンディション不良によって、前年のような継続的な登板機会を得られなかった。したがって、現時点での評価は「2025年に実力を証明した一方、2026年は本来の稼働状況を取り戻す途上にあった救援右腕」と整理できる。
今後の評価を左右する3つのポイント1. ストレートの球威をどこまで取り戻せるか
才木の投球の土台は力強い直球だ。術後のライブBPでは最速146キロを計測しており、今後は実戦でどの程度の球速と球質を維持できるかが注目される。
2. フォークと制球力の組み合わせ
2025年の36奪三振という実績を考えると、空振りを奪える投球は大きな武器だ。四球を減らし、直球とフォークを効果的に使えるようになれば、救援投手としての安定感も高まる。
3. 年間を通じた登板の継続性
2025年は38試合に登板した。2026年は15試合にとどまったため、今後は単発の好投だけでなく、シーズンを通じて登板できるかが重要になる。
オリックスで期待される役割はセットアッパー候補才木が今後目指すべき役割は、中継ぎの重要なポジションだろう。2025年に11ホールドと4セーブを挙げた実績は、試合終盤を任せられる可能性を示している。
ただし、2026年の成績からは、再び固定された勝ちパターンに入ったとまでは判断できない。まずは安定して一軍登板を重ね、複数の試合状況で信頼を得ることが先決だ。
球団にとっても、育成から成長した26歳の右腕が本来の投球を取り戻すことには大きな意味がある。実績を持つ若い救援投手がブルペンに加われば、シーズンを通じた投手運用の選択肢も広がる。
2025年の成績は、才木が一軍で勝負できる能力を持つことを証明した。次に求められるのは、その能力を年間を通じて発揮できる状態を取り戻すことだ。
【才木海翔の現在と経歴】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:才木海翔は現在どこの球団に所属していますか?
A1:オリックス・バファローズに所属しています。2026年シーズンは背番号95の右投右打の投手として、一軍で15試合に登板しました。
Q2:才木海翔の2025年の成績は?
A2:38試合に登板し、2勝1敗、11ホールド、4セーブ、防御率1.87を記録しました。投球回は33回2/3、奪三振は36でした。
Q3:才木海翔はなぜ右肘の手術を受けたのですか?
A3:2025年10月30日に、右肘の関節鏡視下骨棘切除術と遊離体骨片切除術を受けました。右肘の骨棘や遊離体に対処する手術です。
Q4:才木海翔の2026年の復帰状況はどうなっていますか?
A4:4月11日に術後初のライブBPを実施し、6月28日に一軍へ初合流しました。7月31日に上半身のコンディション不良で登録抹消となりましたが、ファームでの調整を経て9月19日に一軍へ再合流しました。
Q5:才木海翔の2026年の防御率と登板数は?
A5:NPB公式の2026年シーズン終了時点の記録では、15試合登板、防御率3.18、3ホールドです。投球回は11回1/3でした。
Q6:才木海翔の出身高校と大学はどこですか?
A6:北海道栄高校と大阪経済大学です。高校時代には南北海道大会ベスト4、大学時代には3年秋のリーグ戦で最優秀防御率を獲得しています。
才木海翔は、北海道栄高校、大阪経済大学を経て2022年の育成ドラフト2位でオリックスに入団した右腕だ。2024年5月に支配下登録を勝ち取り、同年5月26日に一軍デビュー。2025年には38試合、防御率1.87、11ホールド、4セーブという好成績を残し、救援陣の重要な存在へと成長した。
しかし、2025年10月の右肘手術によって2026年は調整を余儀なくされた。シーズン途中には上半身のコンディション不良も経験したが、9月19日に一軍へ再合流。最終的には15試合、防御率3.18、3ホールドという成績でシーズンを終えている。
今後の焦点は、手術前の球威と制球力を取り戻し、再び年間を通じて救援陣を支えられるかどうかだ。2025年に示した実力は、才木が一軍の重要な中継ぎを担える可能性を裏付けている。
2026年は完全復活を判断するシーズンというより、復帰後の土台を築いたシーズンだった。次のシーズンに登板数、ホールド、防御率のすべてでどのような変化を見せるのか。オリックスのブルペンを考えるうえで、引き続き注目したい選手の一人だ。
主な参照資料・データ
- NPB公式・個人年度別成績
- オリックス・バファローズ公式選手名鑑
- 大阪経済大学・才木海翔投手プロフィールおよびドラフト指名発表
- 日刊スポーツ・2026年4月の術後初ライブBP報道
- パ・リーグ.com、スポーツ報知・2025~2026年の手術、復帰、登録状況に関する報道