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辻萬長とは何者だったのか?経歴・代表作・降板理由と逝去の真相を2026年版で徹底解説

滑原 圭介 滑原 圭介 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
目次

辻萬長とは何者だったのか?経歴・代表作・降板理由と逝去の真相を2026年版で解説

辻萬長(つじ・かずなが)さんは、舞台を中心に映画、テレビドラマ、海外作品の日本語吹き替えまで幅広く活躍した日本の俳優です。1944年2月9日に佐賀県で生まれ、俳優座養成所を経て劇団「仲間」に所属。その後、井上ひさしさんが主宰した「こまつ座」の看板俳優として、数多くの舞台作品を支えました。2021年8月18日、腎盂がんのため77歳で逝去しています。

『父と暮せば』などの演劇作品で高い評価を得た一方、『トイ・ストーリー3』『トイ・ストーリー4』ではミスター・ポテトヘッドの日本語吹き替えを担当。2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では伊東祐親役に決まっていましたが、病気の治療に専念するため出演を辞退しました。2026年にはシリーズ最新作『トイ・ストーリー5』も公開され、辻さんが演じたキャラクターの声の歴史にも改めて関心が集まっています。

【辻萬長のプロフィール】読み方・生年月日・佐賀県での生い立ち

辻萬長
辻萬長の読み方は「つじかずなが」

辻萬長は「つじ・かずなが」と読みます。

「萬長」という珍しい名前から読み方に迷う人も少なくありませんが、所属していたワタナベエンターテインメントの公式プロフィールにも「ツジカズナガ」と記載されています。

また、演劇関係者からは「ばんちょうさん」という愛称で親しまれていました。日刊スポーツの追悼コラムによると、本人も「ばんちょう」と呼ばれることに抵抗がなく、親しい関係者の間ではこの呼び名が定着していたそうです。

「萬長」という名前には、父親が「萬物の長」という意味を込めたというエピソードも伝えられています。

基本プロフィール
項目 内容
芸名 辻萬長
読み方 つじかずなが
生年月日 1944年2月9日
出身地 佐賀県
出身高校 佐賀県立佐賀高等学校
身長 171cm
血液型 A型
職業 俳優・声優
主な所属歴 劇団仲間、こまつ座、ワタナベエンターテインメント
逝去日 2021年8月18日
享年 77歳

出典は所属事務所の公式プロフィールや俳優関連資料です。なお、名前の「辻」は一点しんにょうの表記です。

佐賀県佐賀市で育ち、演劇に出会う

辻さんは佐賀県佐賀市神野町の出身として紹介されています。

幼少期は豆腐店を営む家庭で育ち、佐賀県立佐賀高等学校に進学しました。

俳優人生の出発点となったのは、高校時代の演劇部です。

日刊スポーツの林尚之記者による追悼コラムでは、当初は舞台装置の制作に関心を持っていたものの、演劇部で男子生徒が少なかったこともあり、舞台に出演するようになったと紹介されています。

裏方への興味から始まった演劇との関わりが、やがて本格的な俳優活動へとつながっていきました。

高校の1年後輩には、後に俳優として活躍する村井國夫さんがいました。佐賀という土地で演劇に触れた若者たちが、後に日本の舞台・映像界で活躍することになった点も興味深いところです。

【俳優座養成所からこまつ座へ】辻萬長の経歴と受賞歴

俳優座養成所で本格的に演技を学ぶ

高校卒業後、辻さんは俳優を目指して上京し、俳優座附属俳優養成所に進みました。

1965年に養成所を卒業すると、劇団「仲間」に入団します。

1970年に同劇団を退団した後も俳優活動を継続。映画やテレビドラマへの出演を重ねながら、舞台俳優としての実力を磨いていきました。

若い時期には軍人役など、存在感のある脇役を演じる機会も多くありました。

1991年から井上ひさし主宰のこまつ座に所属

辻さんの俳優人生を語るうえで欠かせないのが、劇作家・井上ひさしさんとの関係です。

1984年に旗揚げされたこまつ座は、井上ひさしさんの戯曲を中心に上演する劇団です。

辻さんは1991年から所属し、長年にわたって同劇団の重要な俳優として活躍しました。

特に井上作品への出演は多く、『人間合格』『きらめく星座』『雨』『黙阿彌オペラ』『円生と志ん生』『ムサシ』など、幅広い作品に参加しています。

辻萬長の主な経歴・受賞歴年表
時期 出来事・作品 意味・関係者
1944年 佐賀県に誕生 2月9日生まれ
1962年 佐賀高校卒業 俳優を志して上京
1965年 俳優座養成所卒業 劇団仲間に入団
1970年 劇団仲間を退団 以後も俳優活動を継続
1976年 文化庁芸術祭優秀賞 『ボンソワール・オッフェンバック』
1991年 こまつ座に所属 井上ひさし作品への出演が増加
2001年 読売演劇大賞優秀男優賞 『化粧二題』
2003年 紀伊國屋演劇賞個人賞 『ロンサム・ウェスト』『雨』
2004年以降 『父と暮せば』に出演 竹造役で長く舞台を支える
2020年 舞台『大地』に出演 三谷幸喜作品
2021年7月 『鎌倉殿の13人』降板を発表 腎盂がんの治療に専念
2021年8月18日 逝去 77歳
2026年 『トイ・ストーリー5』公開 ミスター・ポテトヘッド役は別の声優が担当

所属事務所の公式プロフィールに掲載された受賞歴は次の3つです。

- 1976年:文化庁芸術祭優秀賞(『ボンソワール・オッフェンバック』)
- 2001年:読売演劇大賞優秀男優賞(『化粧二題』)
- 2003年:紀伊國屋演劇賞個人賞(『ロンサム・ウェスト』『雨』)

特に注目したいのは、受賞歴の多くが舞台作品に結びついていることです。

テレビや映画で知名度を高めた俳優というより、舞台で積み重ねてきた演技力が専門家や演劇関係者から高く評価された俳優だったことが分かります。

【こまつ座と井上ひさし】辻萬長が舞台で高く評価された理由

『父と暮せば』の父・竹造役

辻さんの代表的な舞台作品として、特に知られているのが井上ひさしさん作の『父と暮せば』です。

この作品は、原爆投下から3年後の広島を舞台に、父と娘の関係を描いた二人芝居です。

辻さんは父親の竹造を演じました。

作品そのものは1994年に初演されていますが、辻さんが出演するようになったのは2004年からです。その後、栗田桃子さんや西尾まりさんらと共演しながら、長年にわたり竹造役を務めました。

2015年のエンタステージのインタビューでは、辻さんと栗田桃子さんが本作への取り組みについて語っています。

辻さんは、役柄に自分自身を近づけていくという演技への考え方を明かしていました。

これは、台本上の人物を表面的に再現するのではなく、演じる俳優自身の人生経験や人間性を役に反映させるという姿勢です。

長期間にわたって同じ役を演じ続けても、毎回異なる発見が生まれる。舞台という生の表現に向き合い続けた辻さんらしい仕事だったといえます。

井上ひさしから信頼された俳優

日刊スポーツの追悼記事では、井上ひさしさんが台本の完成を待たせることも多かった中、辻さんが届いた台本を読み込み、的確に役を作り上げていたと伝えられています。

井上さんが辻さんに大きな信頼を寄せていたこともうかがえます。

また、辻さんは井上作品だけでなく、蜷川幸雄さんが演出するシェークスピア劇にも出演しました。

代表的な作品は次のとおりです。

- 『リチャード三世』
- 『ヘンリー四世』
- 『尺には尺を』
- 『NINAGAWAマクベス』
- 『オセロー』

演劇の世界では、劇作家や演出家との長年の信頼関係が重要になります。

辻さんが井上ひさしさんと蜷川幸雄さんの双方から起用され続けたことは、古典劇から現代劇まで対応できる演技の幅を示しています。

【映画・ドラマ・吹き替え】辻萬長の代表作と出演作品一覧

辻さんの出演作品は舞台だけではありません。

映画、テレビドラマ、海外映画の吹き替えなど、幅広いジャンルで活躍しました。

主な映画出演作品

所属事務所のプロフィールや映画作品データベースに掲載されている代表的な出演作品には、次のようなものがあります。

- 『犬神家の一族』
- 『戦国自衛隊』
- 『野生の証明』
- 『細雪』
- 『空海』
- 『敦煌』
- 『ガメラ2 レギオン襲来』
- 『交渉人 真下正義』
- 『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』
- 『母と暮せば』
- 『関ヶ原』

市川崑監督作品や佐藤純彌監督作品など、日本映画を代表する監督の作品にも出演しています。

主なテレビドラマ出演作品

テレビドラマでも、時代劇から現代劇まで幅広い役柄を演じました。

作品名 放送・公開年 備考
『竜馬がゆく』 1968年 NHK大河ドラマ
『新・平家物語』 1972年 NHK大河ドラマ
『元禄太平記』 1975年 NHK大河ドラマ
『真田太平記』 1985年以降 NHK時代劇
『アンティーク~西洋骨董洋菓子店~』 2001年 テレビドラマ
『ゲゲゲの女房』 2010年 NHK連続テレビ小説
『ゆとりですがなにか』 2016年 テレビドラマ
『昭和元禄落語心中』 2018年 NHKドラマ
『いだてん』 2019年 NHK大河ドラマ
『なつぞら』 2019年 NHK連続テレビ小説
『ノーサイド・ゲーム』 2019年 TBSドラマ
『ブラックペアン』 2018年 TBSドラマ
『危険なビーナス』 2020年 TBSドラマ

このほか、『鬼平犯科帳』『風林火山』『忠臣蔵の恋』『全力失踪』などにも出演しています。

声優・吹き替え俳優としての実績

辻さんは、落ち着いた声と存在感を生かして海外作品の吹き替えも担当しました。

主な作品は以下のとおりです。

- 『アトランティス/失われた帝国』
- 『ムーラン・ルージュ』
- 『アベンジャーズ』
- 『アリー my Love』
- 『トイ・ストーリー3』
- 『トイ・ストーリー4』

舞台俳優としての経験が豊富だった辻さんは、声だけで人物の性格や感情を表現する仕事でも存在感を発揮しました。

【トイ・ストーリーのミスター・ポテトヘッド】辻萬長の吹き替えが残したもの

名古屋章から引き継いだミスター・ポテトヘッド役

辻さんの名前を知るきっかけとして、特に多くの人が挙げるのが『トイ・ストーリー』シリーズです。

担当したのは、ジャガイモの形をしたおもちゃ、ミスター・ポテトヘッドです。

日本語吹き替え版では、シリーズ第1作と第2作を名古屋章さんが担当していました。

その後、辻さんが第3作と第4作で役を引き継ぎました。

ミスター・ポテトヘッドは、口が悪く皮肉屋でありながら、仲間との関係の中で個性的な存在感を見せるキャラクターです。

辻さんの落ち着いた声質と、舞台で培った表現力が、このキャラクターの印象を支えました。

2026年公開『トイ・ストーリー5』では誰が担当?

ここは2026年時点で押さえておきたい情報です。

2026年7月3日に日本公開された『トイ・ストーリー5』では、ミスター・ポテトヘッドの日本語吹き替えを遠藤純一さんが担当しています。

つまり、辻さんが担当したのは第3作・第4作であり、第5作ではありません。

歴代の日本語吹き替え担当者を整理すると、次のようになります。

作品 ミスター・ポテトヘッドの日本語声優
『トイ・ストーリー』 名古屋章
『トイ・ストーリー2』 名古屋章
『トイ・ストーリー3』 辻萬長
『トイ・ストーリー4』 辻萬長
『トイ・ストーリー5』 遠藤純一

この変遷を見ると、辻さんがシリーズの中で重要な役割を担っていたことが分かります。

また、声優が交代してもキャラクター自体は作品の中で生き続けます。

映画を見直す際には、第3作・第4作のミスター・ポテトヘッドの声にも注目すると、辻さんの仕事を改めて感じられるでしょう。

【鎌倉殿の13人の降板理由と逝去】腎盂がんとの闘病を時系列で解説

伊東祐親役に決まっていた辻萬長

辻さんは、2022年放送のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演する予定でした。

演じることになっていたのは、伊東祐親です。

伊東祐親は、主人公・北条義時の祖父にあたる人物で、物語の序盤に関係する重要な役柄でした。

2020年11月に出演が発表され、三谷幸喜さんが脚本を手掛ける作品への参加として注目されました。

しかし、2021年7月16日、所属事務所が辻さんの降板を発表しました。

降板理由は腎盂がんの治療

降板の理由は、以前から患っていた腎盂がんの治療に専念するためです。

所属事務所と番組スタッフが協議したうえで、出演を辞退することになりました。

これは体調不良による単なるスケジュール変更や、キャスト間のトラブルによる降板ではありません。

病気の治療を優先するための決断でした。

NHKは代役として俳優の浅野和之さんを発表。浅野さんが伊東祐親を演じることになりました。

2021年8月18日に77歳で逝去

降板発表から約1か月後の2021年8月18日、辻さんは腎盂がんのため亡くなりました。

77歳でした。

所属事務所からの訃報は8月23日に公表され、テレビ朝日などの報道各社も逝去を伝えました。

葬儀・告別式は家族によってすでに執り行われていたと報じられています。

ここで、降板から逝去までの経緯を整理します。

- 2020年11月: 『鎌倉殿の13人』伊東祐親役への出演が発表される。
- 2021年7月16日: 腎盂がんの治療に専念するため降板を発表。代役は浅野和之さんに決定。
- 2021年8月18日: 腎盂がんのため77歳で逝去。
- 2021年8月23日: 所属事務所などから訃報が公表される。

2026年現在、『鎌倉殿の13人』で辻さん本人が伊東祐親を演じた映像を見ることはできません。実際の放送では浅野和之さんが役を務めています。

妻・辻邦と息子・辻輝猛について

辻さんの家族については、児童文学作家の辻邦さんが妻として人物紹介資料で紹介されています。

また、長男の辻輝猛さんは俳優として活動しており、父と同じく演劇・映像の世界に携わっています。

辻輝猛さんはテレビドラマや映画への出演歴を持ち、俳優として独自のキャリアを築いてきました。

父子がともに俳優として活動していたことは、辻萬長さんの人物像を知るうえで興味深い点です。

一方、家族の結婚時期や家庭生活についての詳しい情報は広く公表されていません。公の場で確認できる職業上の経歴を中心に見ることが、家族について理解する際の適切な手掛かりとなります。

【プロの結論】辻萬長の俳優人生を2026年に振り返る意味

辻萬長さんの俳優人生を振り返ると、単に出演作品の多さだけでは評価できない魅力が見えてきます。

特に注目すべきなのは、次の3つです。

1. 舞台で磨かれた確かな演技力

こまつ座での長年の活動や、『父と暮せば』の竹造役は、辻さんの俳優としての中心的な仕事でした。

2. 劇作家・演出家から信頼された表現力

井上ひさしさんや蜷川幸雄さん、三谷幸喜さんなど、異なる作風の演出家・劇作家の作品に参加していたことは、演技の幅を示しています。

3. 舞台からアニメーション映画まで届いた存在感

『トイ・ストーリー3』『トイ・ストーリー4』のミスター・ポテトヘッド役は、舞台を普段見ない世代にも辻さんの声を届けました。

辻さんの作品を初めて見る人には、まず『父と暮せば』をおすすめします。次に『トイ・ストーリー3』『4』を見れば、同じ俳優が舞台と吹き替えでどのように異なる表現をしていたのかを比較できます。

舞台俳優としての評価と、映像作品での親しみやすさ。その両方を知ることが、辻萬長という俳優を理解するための大切な視点です。

辻萬長に関するよくある質問(FAQ)

Q1:辻萬長は何と読みますか?

A1:辻萬長は「つじかずなが」と読みます。演劇関係者からは「ばんちょうさん」という愛称でも親しまれていました。

Q2:辻萬長の死因は何ですか?

A2:腎盂がんです。2021年8月18日に77歳で亡くなりました。2021年7月には治療に専念するため『鎌倉殿の13人』を降板していました。

Q3:辻萬長はトイ・ストーリー5にも出演していますか?

A3:出演していません。辻さんがミスター・ポテトヘッドを担当したのは『トイ・ストーリー3』と『トイ・ストーリー4』です。2026年公開の『トイ・ストーリー5』では遠藤純一さんが担当しています。

辻萬長さんは、1944年に佐賀県で生まれ、俳優座養成所、劇団仲間を経て、こまつ座を中心に活躍した実力派俳優でした。

井上ひさし作品や蜷川幸雄演出作品で培った舞台経験は、文化庁芸術祭優秀賞、読売演劇大賞優秀男優賞、紀伊國屋演劇賞個人賞という受賞歴にも表れています。

また、『トイ・ストーリー3』『4』のミスター・ポテトヘッド役によって、幅広い世代にその声が届けられました。

『鎌倉殿の13人』の降板は腎盂がんの治療に専念するためであり、2021年8月18日に77歳で逝去しています。

2026年には『トイ・ストーリー5』が公開され、同じキャラクターを別の声優が引き継いでいます。それでも、第3作・第4作に残された辻さんの演技は変わりません。

舞台で培った表現力を映画やテレビ、吹き替えへと広げた辻萬長さん。その俳優人生は、今後も作品を通じて多くの人に受け継がれていくはずです。

主な確認資料・報道

- ワタナベエンターテインメント公式プロフィール・受賞歴・出演作品。
- 日刊スポーツ「『ばんちょうさん』日本演劇界代表する劇作家、演出家に愛された辻萬長さん」。
- エンタステージ『父と暮せば』辻萬長・栗田桃子インタビュー。
- 日刊スポーツ・テレビ朝日による降板発表と逝去報道。
- ディズニー公式『トイ・ストーリー5』作品・日本版声優情報。
- J:COM人物紹介・チケットぴあ掲載の家族情報。

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コンテンツディレクター 滑原 圭介
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旅行・観光を担当。現地の公式観光資料と営業情報を確認してから記事にします。

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