2026年の大会は、女子と男子で開催地も日程も分かれていた。女子は中国の天津、男子は日本の福岡県北九州市が舞台となり、いずれも12か国・地域が参加した。
大会を主催したのは、アジアバレーボール連盟(AVC)。国際バレーボール連盟(FIVB)の五輪予選制度に組み込まれたことで、通常の大陸王者決定戦以上の意味を持つ大会になった。
女子大会:中国・天津開催期間:2026年8月21日~30日
会場は天津オリンピックセンター体育館。日本は予選プールCに入り、韓国、ベトナム、香港と対戦した。
女子の組み合わせは次のとおり。
- プールA:中国、チャイニーズタイペイ、イラン、イラク
- プールB:タイ、カザフスタン、インドネシア、オーストラリア
- プールC:日本、ベトナム、韓国、香港
日本は予選ラウンドを3戦全勝で突破。準々決勝でも勝利し、準決勝でタイと対戦する流れとなった。
男子大会:福岡・北九州開催期間:2026年9月4日~13日
男子大会は福岡県北九州市の北九州市立総合体育館で開催された。
男子の組み合わせは以下のとおり。
- プールA:日本、オーストラリア、バーレーン、オマーン
- プールB:イラン、中国、インド、ニュージーランド
- プールC:カタール、韓国、チャイニーズタイペイ、タイ
各プールの上位チームを中心に準々決勝進出の8チームが決まり、その後はノックアウト方式で優勝を争った。
日本は開催国としてプールAに入り、オマーン、バーレーン、オーストラリアとの予選を戦った。
日本バレーボール協会の大会概要では、予選ラウンドは各プール4チームの総当たり方式。勝利数を基本に、勝点、セット率、得点率の順で順位を決める仕組みだった。
【女子アジア選手権2026結果】タイが連覇、日本は3位で銅メダル

女子大会の最大の見どころは、タイと中国による決勝戦だった。
開催国の中国は地元の大観衆を背に優勝を狙ったが、タイがフルセットの激闘を制した。
決勝はタイが中国に3対2で勝利2026年8月30日に行われた決勝の結果は次のとおり。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 対戦 | タイ対中国 |
| セットカウント | 3対2 |
| 第1セット | 25-20 |
| 第2セット | 11-25 |
| 第3セット | 23-25 |
| 第4セット | 25-18 |
| 第5セット | 15-10 |
タイは第2、第3セットを連続で落とし、セットカウント1対2と追い込まれた。しかし、第4セットを取り返すと、最終セットも15対10で制した。
5セットの総得点はタイ99点、中国98点。わずか1点差という接戦だった。
FIVBの公式大会報告によると、タイのサシパポーン・ジャンタウィスットが両チーム最多の28得点を記録。タッタオ・ヌークジャンも18得点を挙げ、ブロックで7得点を記録した。
タイは2023年大会に続く優勝で、通算4度目のアジア王者となった。加えて、女子バレーボールで初めて五輪出場権を獲得する歴史的な成果も手にした。
日本女子代表の試合結果日本はプールCで3連勝を飾り、準々決勝でもチャイニーズタイペイをストレートで下した。
しかし、準決勝でタイに敗れ、決勝進出はならなかった。
日本の全6試合を整理すると、次のようになる。
| 日程 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 8月21日 | 香港 | 3-0 勝利 |
| 8月23日 | 韓国 | 3-0 勝利 |
| 8月25日 | ベトナム | 3-0 勝利 |
| 8月27日 | 台湾 | 3-0 勝利 |
| 8月29日 | タイ | 1-3 敗戦 |
| 8月30日 | イラン | 3-0 勝利 |
3位決定戦ではイランを25-21、25-16、26-24で破った。
特に注目したいのは、準決勝でタイに敗れた翌日に、イランとの3位決定戦をストレートで勝ち切った点だ。
銅メダルを懸けた試合では、和田由紀子が19得点を記録。島村春世も14得点を挙げ、日本の勝利を支えた。
女子日本代表の最終順位日本バレーボール協会が公表した第23回アジア女子選手権大会の最終順位は以下のとおり。
| 順位 | 国・地域 |
|---|---|
| 1位 | タイ |
| 2位 | 中国 |
| 3位 | 日本 |
| 4位 | イラン |
| 5位 | インドネシア |
| 6位 | 韓国 |
| 7位 | ベトナム |
| 8位 | チャイニーズタイペイ |
| 9位 | カザフスタン |
| 10位 | ホンコンチャイナ |
| 11位 | オーストラリア |
| 12位 | イラク |
日本は2023年大会と同じ3位。アジアの上位争いに残った一方、タイ、中国との優勝争いでは課題も残した大会となった。
【男子アジア選手権2026結果】日本がイランを破り11度目の優勝
男子大会では、開催国の日本が期待に応える結果を残した。
日本は予選プールAを3戦全勝で突破。準々決勝、準決勝でも勝利し、決勝で前回大会の強豪イランと対戦した。
決勝は日本がイランにストレート勝ち2026年9月13日の決勝は、日本がイランを3対0で下した。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 対戦 | 日本対イラン |
| セットカウント | 3対0 |
| 第1セット | 25-21 |
| 第2セット | 26-24 |
| 第3セット | 25-23 |
第2セットは26対24、第3セットは25対23と、いずれも接戦だった。
特に第2セットでは、イランの反撃を受けながらも日本が終盤の競り合いを制した。最終セットも25対23で取り切り、ホームの観客の前で優勝を決めた。
FIVBによると、決勝では西田有志が13本のスパイク得点と3本のブロック得点を記録。日本の攻撃をけん引した。
髙橋藍も17得点を挙げ、アウトサイドヒッターとして存在感を示した。髙橋は大会MVPにも選出されている。
この優勝は日本男子にとって通算11度目のアジア王者という節目のタイトルとなった。
男子日本代表の全試合結果日本は予選から決勝まで6試合を戦い、全勝で大会を終えた。
| 日程 | 対戦相手 | 結果 |
|---|---|---|
| 9月4日 | オマーン | 3-1 勝利 |
| 9月6日 | バーレーン | 3-0 勝利 |
| 9月8日 | オーストラリア | 3-0 勝利 |
| 9月11日 | インド | 3-0 勝利 |
| 9月12日 | 韓国 | 3-0 勝利 |
| 9月13日 | イラン | 3-0 勝利 |
予選のオマーン戦では第3セットを落としたものの、その後は一度もセットを失わなかった。
準々決勝のインド戦は25-17、25-15、25-19。準決勝の韓国戦では25-13、25-11、25-14と、さらに安定した試合運びを見せた。
韓国との準決勝は、相手に1セットも与えない完勝。決勝への勢いをつける結果となった。
男子日本代表の最終順位日本バレーボール協会の公式結果に基づく男子の最終順位は次のとおり。
| 順位 | 国・地域 |
|---|---|
| 1位 | 日本 |
| 2位 | イラン |
| 3位 | 韓国 |
| 4位 | オーストラリア |
| 5位 | タイ |
| 6位 | 中国 |
| 7位 | チャイニーズタイペイ |
| 8位 | インド |
| 9位 | バーレーン |
| 10位 | オマーン |
| 11位 | カタール |
| 12位 | ニュージーランド |
3位決定戦では韓国がオーストラリアを3対2で破った。
韓国は第1セットを16-25で落としたものの、最終的に逆転勝利。日本、イラン、韓国の3か国が2027年FIVBバレーボールワールドカップへの出場権を獲得した。
【男女の大会結果・関係性を比較】日本代表とアジアの勢力図
男女の大会を並べると、2026年のアジアバレーボール界で何が起きたのかが分かりやすい。
特に重要なのは、男女ともに優勝国がLA28出場権を獲得した一方、日本女子は銅メダル、日本男子は金メダルという異なる結果になったことだ。
2026年大会の主要エンティティ・関係一覧| 関連エンティティ | 女子大会 | 男子大会 |
|---|---|---|
| 主催 | アジアバレーボール連盟(AVC) | アジアバレーボール連盟(AVC) |
| 開催地 | 中国・天津 | 福岡県北九州市 |
| 開催期間 | 8月21~30日 | 9月4~13日 |
| 日本の順位 | 3位 | 1位 |
| 優勝国 | タイ | 日本 |
| 準優勝 | 中国 | イラン |
| 3位 | 日本 | 韓国 |
| 五輪出場権獲得 | タイ | 日本 |
| 2027年ワールドカップ出場 | タイ・中国・日本 | 日本・イラン・韓国 |
この表から分かるのは、日本男子がアジアの頂点に立った一方で、女子はタイ、中国と並ぶ上位グループに位置しているということだ。
また、女子ではタイが中国との決勝を制し、男子では日本がイランとの決勝を制した。両大会とも決勝にアジアの伝統的な強豪国が進出した点も共通している。
【2028年ロサンゼルス五輪出場権】アジア選手権優勝の意味とは?
2026年大会を理解するうえで、最も要点がロサンゼルス五輪の出場権だ。
今回のアジア選手権は、単にアジア王者を決める大会ではない。2028年の五輪出場を決める大陸予選の一つとして位置付けられていた。
優勝国だけが直接出場権を獲得FIVBが公表したLA28のバレーボール出場資格制度では、男女それぞれ12チームが五輪に出場する。
出場枠の主な獲得ルートは以下の3つ。
1. 2026年大陸選手権:5大陸の各優勝チームに1枠ずつ。
2. 2027年世界大会:未出場権獲得チームのうち上位3チーム。
3. 2028年世界ランキング:未出場権獲得チームの上位3チーム。
これとは別に、開催国アメリカには男女それぞれ1枠が保証されている。
つまり、アジア選手権では優勝が直接の五輪出場権につながる。準優勝や3位でも五輪出場が決まるわけではない。
男子は日本がアジア代表として先行男子は日本がイランとの決勝を制したことで、アジアの大陸選手権枠を獲得した。
これは日本にとって11度目のアジア王者という記録だけでなく、LA28男子バレーボールへの出場を早期に確定させた意味も持つ。
日本は開催国アメリカに続く、五輪出場権獲得国となった。
女子はタイが初の五輪出場へ女子はタイが優勝し、同国女子バレーボール史上初めて五輪出場権を獲得した。
タイはアジアの強豪として長年戦ってきたが、五輪の舞台にはまだ立っていなかった。
2026年の天津大会は、その状況を変える歴史的な大会となった。
一方、日本女子は3位だったため、大陸選手権の優勝枠は獲得していない。ただし、3位以内に入ったことで2027年ワールドカップへの出場権を得ている。
ここで注意したいのは、2027年ワールドカップ出場権と2028年五輪出場権は別物という点だ。
2027年の大会でも、まだ五輪出場権を得ていないチームには新たなチャンスがある。
【テレビ放送・ネット配信】アジア選手権2026はどこで見られた?
2026年大会の国内放送を担当したのはフジテレビ系列だった。
フジテレビの大会公式番組情報では、男女ともに日本代表の全試合を地上波で放送するスケジュールが組まれていた。
女子のテレビ放送日程| 日程 | 試合 | 放送時間 |
|---|---|---|
| 8月21日 | 日本対香港 | 19:00~20:54 |
| 8月23日 | 日本対韓国 | 19:00~20:54 |
| 8月25日 | 日本対ベトナム | 19:00~20:54 |
| 8月27日 | 準々決勝・日本対台湾 | 19:00~20:54 |
| 8月29日 | 準決勝・日本対タイ | 17:45~19:45 |
| 8月30日 | 3位決定戦・日本対イラン | 19:00~20:54 |
| 日程 | 試合 | 放送時間 |
|---|---|---|
| 9月4日 | 日本対オマーン | 19:00~20:54 |
| 9月6日 | 日本対バーレーン | 19:00~20:54 |
| 9月8日 | 日本対オーストラリア | 19:00~20:54 |
| 9月11日 | 準々決勝・日本対インド | 19:00~20:54 |
| 9月12日 | 準決勝・日本対韓国 | 18:30~20:54 |
| 9月13日 | 決勝・日本対イラン | 19:00~20:54 |
※9月12日の18時30分から19時までは関東ローカル枠だった。
ネット配信はTVer・FODフジテレビの大会公式情報では、日本代表の全試合について次の配信サービスが案内されていた。
- TVer:日本代表戦のインターネット配信
- FOD:日本代表戦の配信
- VBTV:国際大会のライブ・オンデマンド配信サービス
地上波で見られない人や、外出先で試合を追いたい人にとって、ネット配信も重要な視聴手段だった。
なお、2026年11月5日時点では大会はすでに終了しているため、各サービスでの見逃し配信の公開状況や視聴期限は、現在の番組・配信ページで確認する必要がある。
【バレーアジア選手権2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の女子アジア選手権で日本代表は何位でしたか?
A1:日本女子代表は3位でした。準決勝でタイに1対3で敗れたものの、3位決定戦でイランを3対0で破り、銅メダルを獲得しています。
Q2:2026年の男子アジア選手権で日本代表は優勝しましたか?
A2:優勝しました。9月13日の決勝でイランを3対0で破り、通算11度目のアジア王者に輝きました。これにより2028年ロサンゼルス五輪の男子出場権も獲得しています。
Q3:アジア選手権で3位以内に入ればロサンゼルス五輪に出場できますか?
A3:3位以内という条件だけでは五輪出場は決まりません。2026年の大陸選手権では優勝チームが直接出場権を獲得します。3位以内のチームには2027年FIVBバレーボールワールドカップへの出場権が与えられ、五輪出場は別の予選ルートで争われます。
2026年のバレーボールアジア選手権は、男女で異なる結果と歴史的な出来事が生まれた大会だった。
女子は中国・天津でタイが中国を破り、連覇と初の五輪出場権を獲得。日本女子代表は3位で大会を終え、2027年ワールドカップへの出場を決めた。
男子は福岡・北九州で日本がイランをストレートで破り、11度目のアジア王者に輝いた。日本男子は優勝によってLA28への出場権も確保している。
今回の大会を振り返る際に押さえておきたいのは、次の3点だ。
- 男子日本代表は優勝、女子日本代表は3位。
- LA28のアジア大陸選手権枠は男子が日本、女子がタイ。
- 男女とも上位3チームが2027年ワールドカップへの出場権を獲得。
2027年ワールドカップ、そして2028年ロサンゼルス五輪へ。北九州で頂点に立った男子日本代表と、天津で銅メダルを獲得した女子日本代表が、次の国際舞台でどのような戦いを見せるのか。2026年大会の結果は、日本バレーボール界の次の目標を考えるうえでも大きな意味を持っている。