MLB公式の2026年レギュラーシーズン最終順位によると、ナ・リーグ西地区を制したのはロサンゼルス・ドジャースでした。サンディエゴ・パドレスが2位、アリゾナ・ダイヤモンドバックスが3位という結果です。
ダイヤモンドバックスの最終成績は162試合で86勝76敗。勝率は.531で、勝ち越し10試合を記録しました。地区首位のドジャースには14ゲーム差、2位のパドレスには5ゲーム差をつけられています。
2026年 ナ・リーグ西地区最終順位
1位 ロサンゼルス・ドジャース100勝62敗

勝率 .617 / 2位とのゲーム差 9.0
2位 サンディエゴ・パドレス
91勝71敗
勝率 .562 / 首位とのゲーム差 9.0
3位 アリゾナ・ダイヤモンドバックス
86勝76敗
勝率 .531 / 首位とのゲーム差 14.0
4位 サンフランシスコ・ジャイアンツ
65勝97敗
5位 コロラド・ロッキーズ
58勝104敗
注目したいのは、ダイヤモンドバックスが単純な負け越しチームではなかったことです。勝率5割を上回りながら地区3位にとどまった背景には、ドジャースとパドレスの強さがあります。
ドジャースは100勝に到達し、得失点差もプラス201。パドレスも91勝を挙げ、プラス41の得失点差を記録しました。一方、ダイヤモンドバックスはプラス9。勝ち越してはいたものの、地区上位2チームと比較すると、シーズンを通じた総合力には差がありました。
これらの数字はMLB公式の2026年最終順位に掲載されています。
【順位比較】ドジャース・パドレス・フィリーズとの関係は?
ダイヤモンドバックスの順位を理解するには、同じ地区のライバルだけでなく、ナ・リーグ全体のワイルドカード争いも確認する必要があります。
特に重要なのが、フィリーズとシカゴ・カブスです。地区優勝を逃したチームにもポストシーズンへの道は残されており、ナ・リーグではワイルドカード3枠をめぐって激しい競争が繰り広げられました。
この比較から分かるのは、ダイヤモンドバックスが地区内では3位でも、ナ・リーグ全体ではワイルドカード出場枠を争える位置にいたということです。
フィリーズとの最終成績の差は2勝分のゲーム差。カブスとは3勝差でした。わずかな勝敗の違いが、10月以降も戦えるかどうかを左右しました。
なお、フィリーズはナ・リーグ東地区2位ですが、地区優勝チームではありません。地区順位とワイルドカード順位は別々に確認する必要があります。
【ワイルドカード最終結果】フィリーズに届かず、最後の出場枠を逃した
2026年のダイヤモンドバックスにとって、最も大きな分岐点となったのがナ・リーグのワイルドカード争いでした。
MLBでは各リーグから地区優勝3球団とワイルドカード3球団、合計6球団がポストシーズンに進出します。地区3位であっても、リーグ全体の勝率で上位3球団に入れば出場できます。
2026年のナ・リーグでは、パドレス、カブス、フィリーズがワイルドカード枠を獲得。ダイヤモンドバックスは4番手となり、あと一歩届きませんでした。
2026年 ナ・リーグ・ワイルドカード最終順位
- 1位:サンディエゴ・パドレス 91勝71敗
- 2位:シカゴ・カブス 89勝73敗
- 3位:フィラデルフィア・フィリーズ 88勝74敗
- 4位:アリゾナ・ダイヤモンドバックス 86勝76敗
MLB公式のワイルドカード順位では、ダイヤモンドバックスは最後の出場枠から2.0ゲーム差でした。
9月27日の最終戦で何が起きたのかシーズン最終日の2026年9月27日、ダイヤモンドバックスにはポストシーズン進出の可能性が残っていました。ただし、自力で勝つだけでは足りません。フィリーズの敗戦も必要でした。
9月26日の試合でパドレスに10対7で敗れ、6連勝が止まったダイヤモンドバックスは、最終日に勝利することが絶対条件となりました。加えて、フィリーズがタンパベイ・レイズに敗れる必要があったのです。
実際の試合結果は次のとおりです。
2026年9月27日・ナ・リーグ最終戦
ダイヤモンドバックス対パドレス4-9
フィリーズ対レイズ7-3
2試合とも2026年9月27日の公式試合結果
フィリーズはレイズに7対3で勝利し、最後のワイルドカード枠を確定させました。ダイヤモンドバックスの試合が終わる前にフィリーズの勝利が決まり、アリゾナのポストシーズン進出は消滅。最終的にはパドレスにも4対9で敗れました。
MLB公式の試合レポートによると、トーリ・ロブロ監督が七回に投手交代を行った時点で、フィリーズはすでに7対3で勝利を決めていました。その後、ダイヤモンドバックスはシーズン最後の試合を終えています。
フィリーズとの直接対決で優位だったのに進出できなかった理由ここには見落とされやすいポイントがあります。ダイヤモンドバックスはフィリーズに対して地区内成績によるタイブレークの優位性を持っていました。
つまり、最終戦前の段階では、フィリーズが敗れ、ダイヤモンドバックスがパドレスに勝っていれば、両チームが同じ勝敗になった場合にアリゾナが上位となる条件が整っていました。
しかし、現実にはフィリーズが勝利。アリゾナが勝ったとしても、フィリーズの成績を逆転できない状況となりました。
2022年以降のMLBでは、従来のような順位決定のための第163戦は実施せず、直接対決などの規定に基づいてタイブレークを決めます。今回のケースでは、その優位性を生かす前にフィリーズの勝利で決着しました。
【2024年・2025年との比較】ダイヤモンドバックスの順位推移
2026年の3位という結果だけを見ると、一定の成績を維持したように見えます。しかし、2024年からの推移を追うと、チームの状態には変化がありました。
特に2024年は89勝を挙げながらポストシーズン進出を逃し、2025年は負け越しで地区4位に後退。そして2026年は86勝まで回復したものの、再びワイルドカード争いで敗れています。
2024年89勝73敗
勝率 .549 / 首位との差9.0ゲーム
勝ち越し16。89勝を挙げたものの、ブレーブス、メッツとの同率争いでタイブレークに敗れ、ポストシーズンを逃した。
2025年
80勝82敗
勝率 .494 / 首位との差13.0ゲーム
負け越し2。シーズン終盤にワイルドカード争いへ戻ったものの、最後の3試合をパドレスに敗れて進出を逃した。
2026年
86勝76敗
勝率 .531 / 首位との差14.0ゲーム
勝ち越し10。前年から6勝改善したが、ワイルドカードは2.0ゲーム差で届かなかった。
2024年から2026年までの順位と勝敗は、Baseball-Referenceの球団年度別記録でも確認できます。
この3年間には共通点があります。いずれも終盤までポストシーズンの可能性を残しながら、最後の局面で必要な勝利を積み重ねられませんでした。
ただし、2024年は89勝で同率争いに敗れたケース、2025年は80勝で地区4位に後退したケース、2026年は86勝でワイルドカード4番手となったケースです。単純に同じ失敗を繰り返したと片付けるのではなく、それぞれ異なる問題を抱えていたと見るべきでしょう。
なお、2023年には84勝78敗で西地区2位となり、ワイルドカードからワールドシリーズに進出しています。2026年は、4年連続でワイルドカード争いに絡みながら、3年連続でポストシーズン進出を逃したシーズンでした。
【成績を徹底分析】86勝を挙げても上位に届かなかった原因
2026年のダイヤモンドバックスを評価するうえで、勝敗だけでなく得点と失点のバランスにも注目する必要があります。
得点力は2024年から大きく低下2026年のチーム総得点は739。失点は730で、得失点差はプラス9でした。
一方、2024年は886得点、788失点で得失点差はプラス98。2025年も791得点、785失点でした。比較すると、2026年は得点力が明確に落ち込んでいます。
年度別の得点・失点比較
{#each [{year:"2024年",runs:886,allowed:788},{year:"2025年",runs:791,allowed:785},{year:"2026年",runs:739,allowed:730}] as s}
{s.year}
{s.runs}得点/{s.allowed}失点
得点
失点との差:{s.runs-s.allowed>0?"+":""}{s.runs-s.allowed}
{/each}
出典:Baseball-Referenceの年度別チーム成績。棒の長さは得点数を900点基準で表示。
2026年は2025年と比べて得点が52減少しました。2024年との比較では147点もの差があります。失点も改善していますが、攻撃面の落ち込みを十分に補うことはできませんでした。
打率も2024年の.263から2026年には.246へ低下。OPSも2024年の.777、2025年の.757に対し、2026年は.720でした。単発のホームランだけではなく、出塁や長打を含めた攻撃全体の底上げが課題として浮かびます。
先発投手の故障もシーズン終盤に影響もう一つの問題が、先発ローテーションの安定性です。
MLB公式のシーズン総括では、A.J.パックとコービン・バーンズの復帰が当初期待されていたものの、両投手に故障や復帰の遅れが発生したことが報じられています。
パックは故障の再発によって2026年シーズンに登板できず、バーンズは肩の問題を抱えながら9月8日にシーズン初登板。最終的に3試合に先発したものの、再び肩の問題が発生しました。
特に9月26日のパドレス戦では、先発投手を固定しないブルペンゲームが10対7の敗戦につながりました。フィリーズも同日に敗れていたため、アリゾナはまだ生き残っていましたが、最終戦での余裕を失う結果になりました。
ケテル・マルテの欠場問題もチームに影響主力選手のコンディションとチーム運営も、2026年を振り返るうえで避けられない話題です。
ケテル・マルテは8月、ボストンでの試合に姿を見せなかったことが報じられました。8月31日にMLB公式の取材に応じたマルテは、当日の自身の判断について説明し、チームメートや監督への謝罪の意思を示しています。
球団は当初、マルテを制限リストに登録し、その後10日間の負傷者リストに変更。左膝のMRI検査では炎症が確認されました。
マルテ不在の期間、ダイヤモンドバックスは7勝6敗。欠場だけをシーズン失敗の原因とすることはできませんが、終盤の重要な時期に主力の稼働状況やチーム内の連携が課題になったことは事実です。
【2027年への展望】ダイヤモンドバックスが順位を上げるための課題
2026年の86勝は、決して低い数字ではありません。前年の80勝から6勝増やし、勝率も.494から.531へ改善しました。地区4位から3位への浮上も果たしています。
しかし、ポストシーズンに進めなかった以上、次のシーズンに向けて改善すべき部分は明確です。
1. 得点力の回復2024年には886得点を記録していた攻撃陣が、2026年には739得点まで減少しました。特に打率とOPSの低下は、攻撃全体の厚みが弱くなったことを示しています。
主力打者への依存を減らし、複数の打順から得点できる打線を構築することが、地区上位への復帰に欠かせません。
2. 先発ローテーションの稼働率シーズンを通して先発投手が安定して登板できる体制も必要です。故障者の復帰だけに期待するのではなく、代替先発を含めた投手層の厚みを確保することが重要になります。
2026年の終盤に見られたような、勝負どころでブルペンゲームを強いられる状況を減らせるかがポイントです。
3. 終盤の勝負強さと選手層2026年は最後の6試合で6連勝を含む追い上げを見せた一方、最終週のパドレス戦で重要な敗戦を喫しました。
短期的な連勝だけでなく、162試合を通じて主力選手を稼働させ、終盤まで競争力を維持することが大切です。
ロブロ監督とマイク・ヘイゼンGMのチーム運営にも注目が集まります。Arizona Sportsは、2026年のポストシーズン進出失敗を受け、両者の立場にも注目が必要だと報じました。特にロブロ監督は2026年終了時点で契約の節目を迎えています。
【プロの結論】86勝76敗という数字をどう評価すべきか
2026年のダイヤモンドバックスは、地区3位という結果だけを見れば、地区優勝争いには届かなかったチームです。しかし、86勝を挙げ、勝率.531を記録したことを考えると、戦力が大きく崩壊したシーズンではありません。
注目したいのは、得失点差がプラス9にとどまった点です。Baseball-Referenceが掲載するピタゴラス勝率に基づく推計勝敗は82勝80敗。実際の86勝は、この推計より4勝多い数字でした。
つまり、実際の勝敗は得点と失点のバランスから推測される水準を上回っていました。ただし、これをそのまま翌年も再現できるとは限りません。勝利数を維持するには、攻撃力の回復と投手陣の安定が欠かせないでしょう。
プロ野球の順位を評価するときは、次の3点を分けて考えると実態が見えやすくなります。
- 順位:地区内で何位だったか。2026年は3位。
- 勝率:162試合を通じてどれだけ勝ったか。2026年は.531。
- ポストシーズン:地区優勝またはワイルドカードを獲得できたか。2026年は進出できず。
86勝という成績は一定の競争力を示しています。しかし、ポストシーズンに進むためには、同じ86勝前後の成績では足りない可能性もあります。2027年に向けては、単なる勝ち越しではなく、上位チームとの直接対決やシーズン終盤の勝負を制する力が問われます。
【ダイヤモンドバックスの順位】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ダイヤモンドバックスの2026年最終順位は何位ですか?
A1:ナ・リーグ西地区3位です。86勝76敗、勝率.531でシーズンを終了しました。ドジャースとは14ゲーム差、パドレスとは5ゲーム差でした。
Q2:ダイヤモンドバックスは2026年のポストシーズンに進出しましたか?
A2:進出していません。ナ・リーグのワイルドカード3枠はパドレス、カブス、フィリーズが獲得しました。ダイヤモンドバックスは4番手で、最後の枠から2ゲーム差でした。
Q3:2026年のワイルドカード争いで敗れた決定的な試合は?
A3:2026年9月27日の最終戦です。ダイヤモンドバックスはパドレスに4対9で敗れ、フィリーズはレイズに7対3で勝利しました。この結果、アリゾナのポストシーズン進出が消滅しました。
Q4:ダイヤモンドバックスの2025年と2024年の順位は?
A4:2025年はナ・リーグ西地区4位で80勝82敗、2024年は同地区3位で89勝73敗でした。2024年は89勝を挙げながら、タイブレークの結果でポストシーズンを逃しています。
Q5:ダイヤモンドバックスが2027年に順位を上げるための課題は?
A5:得点力の回復、先発投手陣の故障対策、主力選手の安定した稼働が大きな課題です。特に2026年は739得点と、2024年の886得点から大幅に減少しており、打線の底上げが大切です。
2026年のアリゾナ・ダイヤモンドバックスは、86勝76敗、勝率.531でナ・リーグ西地区3位となりました。ドジャースとパドレスに続く順位で、ワイルドカード争いではフィリーズに及ばず、ポストシーズン進出を逃しています。
最終戦ではフィリーズがレイズに勝ち、ダイヤモンドバックスはパドレスに敗戦。タイブレークで優位に立っていたにもかかわらず、その条件を生かせませんでした。
2024年の89勝、2025年の80勝、2026年の86勝という推移からは、チームに競争力が残っている一方、安定してポストシーズンに進出するための課題も浮かび上がります。
2027年の注目点は、攻撃力の回復と投手陣の健康維持です。86勝を土台に、ドジャースやパドレスと地区優勝を争えるチームへ成長できるか。ダイヤモンドバックスの次のシーズンは、単なる順位回復以上の意味を持つことになりそうです。