2026年の高校ラグビー近畿大会は、大阪桐蔭が京都工学院との決勝を24-15で制し、4大会連続の優勝を果たした。第77回近畿高等学校ラグビーフットボール大会は、2月14日から23日まで京都府内で開催。大阪桐蔭、京都工学院、東海大大阪仰星、報徳学園など近畿を代表する強豪校が、全国高校選抜大会への出場権を懸けて激突した。
大会の大きな見どころは、決勝だけではない。準決勝では大阪桐蔭が東海大大阪仰星を18-7で退け、京都工学院も報徳学園との接戦を15-10で制した。さらに3位決定戦では東海大大阪仰星が47-7で報徳学園に快勝。第5代表決定戦でも御所実業と常翔学園が勝利し、近畿から全国選抜大会へ進む6校が決まった。
【2026年大会の最終結果】大阪桐蔭が京都工学院を破り4連覇

第77回近畿高校ラグビー大会の決勝は、2026年2月23日、京都市の宝が池公園球技場で行われた。
対戦したのは、大阪府代表の大阪桐蔭と京都府代表の京都工学院。試合は大阪桐蔭が24-15で勝利し、頂点に立った。
決勝のスコアは以下の通り。
| 項目 | 大阪桐蔭 | 京都工学院 |
|---|---|---|
| 前半 | 19 | 8 |
| 後半 | 5 | 7 |
| 合計 | 24 | 15 |
大阪桐蔭は前半に19点を獲得して主導権を握った。京都工学院も後半は7点を挙げて追い上げたが、前半についた点差を覆すには至らなかった。
この勝利で大阪桐蔭は大会4連覇を達成。新チームによる近畿地区の頂点を改めて証明した。
一方、京都工学院にとっても準優勝は大きな成果だ。準決勝で報徳学園を破り、決勝まで勝ち上がった実力は全国選抜大会に向けても注目される。
決勝後に見えた大阪桐蔭の課題ラグビージャパン365が掲載した大会後の綾部正史監督へのインタビューでは、勝利の一方で、敵陣の得点圏でプレーを丁寧に仕上げることが課題として挙げられた。
監督は、新チームがまだ5試合目だったことにも触れ、経験の浅さや試合運びの未熟さを今後の成長材料として捉えていた。
24-15という結果だけを見れば大阪桐蔭の勝利だが、指導者の視点では、全国の強豪と戦うために改善すべき部分も残った試合だった。
【近畿大会全試合スコア】1回戦から決勝まで16試合を完全整理
2026年大会の試合結果を、開催日と対戦ステージごとにまとめた。
全16試合の結果を確認すると、大阪桐蔭の安定した勝ち上がりだけでなく、京都工学院の準決勝での接戦、御所実業の第5代表決定戦での逆転など、それぞれのチームの戦いぶりが見えてくる。
1回戦・2026年2月14日| 対戦カード | スコア | 勝敗 |
|---|---|---|
| 光泉カトリック-同志社 | 31-25 | 光泉カトリック |
| 京都成章-東海大大阪仰星 | 5-64 | 東海大大阪仰星 |
| 近畿大学附属和歌山-御所実業 | 12-55 | 御所実業 |
| 常翔学園-和歌山工業 | 148-0 | 常翔学園 |
| 報徳学園-八幡工業 | 102-0 | 報徳学園 |
| 天理-関西学院 | 12-12 | 関西学院(抽選勝ち) |
1回戦で特に目立ったのは、常翔学園の148-0、報徳学園の102-0という大差の勝利だった。
一方、天理と関西学院の試合は12-12の引き分け。スコアでは決着がつかず、抽選によって関西学院が次のステージへ進んだ。
この結果は、トーナメント大会では得点だけでなく、規定に基づく勝敗決定方法も確認する必要があることを示している。
2回戦・2026年2月15日| 対戦カード | スコア | 勝敗 |
|---|---|---|
| 大阪桐蔭-光泉カトリック | 64-3 | 大阪桐蔭 |
| 東海大大阪仰星-御所実業 | 36-5 | 東海大大阪仰星 |
| 常翔学園-報徳学園 | 14-40 | 報徳学園 |
| 関西学院-京都工学院 | 12-25 | 京都工学院 |
2回戦では、大阪桐蔭が光泉カトリックを64-3で下し、順調に勝ち上がった。
東海大大阪仰星も御所実業に36-5で勝利。報徳学園は常翔学園との対戦を40-14で制した。
京都工学院は関西学院に25-12で勝利し、準決勝進出を決めている。
なお、大阪桐蔭と京都工学院は1回戦を戦わず、2回戦から登場した。
準決勝・2026年2月21日| 対戦カード | スコア | 勝敗 |
|---|---|---|
| 大阪桐蔭-東海大大阪仰星 | 18-7 | 大阪桐蔭 |
| 報徳学園-京都工学院 | 10-15 | 京都工学院 |
準決勝最大の注目カードは、大阪桐蔭と東海大大阪仰星の対戦だった。
両校は近畿を代表する強豪同士。試合は大阪桐蔭が18-7で勝利し、決勝進出を決めた。
もう一方では京都工学院が報徳学園を15-10で撃破。前半は0-0という緊迫した展開となり、後半に入ってから京都工学院が勝ち越した。
報徳学園も最後まで決勝進出を争ったが、京都工学院の壁を越えられなかった。
第5代表決定戦・2026年2月21日| 対戦カード | スコア | 勝敗 |
|---|---|---|
| 光泉カトリック-御所実業 | 18-36 | 御所実業 |
| 常翔学園-関西学院 | 14-12 | 常翔学園 |
第5代表決定戦では、御所実業と常翔学園がそれぞれ勝利した。
御所実業は光泉カトリックに前半13-12とリードを許したものの、後半は24点を獲得。最終的に36-18で逆転した。
常翔学園は関西学院に前半0-5でリードされながら、後半に14点を挙げて14-12で勝利。こちらも後半の巻き返しが勝敗を分けた。
3位決定戦・決勝・2026年2月23日| 試合 | 対戦カード | スコア |
|---|---|---|
| 3位決定戦 | 東海大大阪仰星-報徳学園 | 47-7 |
| 決勝 | 大阪桐蔭-京都工学院 | 24-15 |
3位決定戦では東海大大阪仰星が47-7で報徳学園に快勝した。
ラグビージャパン365の大会報道によると、東海大大阪仰星は7トライを奪う攻撃力を発揮。準決勝で大阪桐蔭に敗れた悔しさを、3位決定戦での大勝につなげた。
これで大会の最終的な上位4校は、大阪桐蔭、京都工学院、東海大大阪仰星、報徳学園となった。
【近畿大会の組み合わせ・日程】強豪校の勝ち上がりを振り返る
第77回近畿高校ラグビー大会は、2026年2月14日から23日までの期間に開催された。
主な日程と会場は次の通り。
| 開催日 | 試合ステージ | 会場 |
|---|---|---|
| 2月14日 | 1回戦 | 太陽が丘球技場A・B |
| 2月15日 | 2回戦 | 吉祥院運動公園 |
| 2月21日 | 準決勝・第5代表決定戦 | 宝が池公園球技場 |
| 2月23日 | 3位決定戦・決勝 | 宝が池公園球技場 |
14校が参加した大会では、初戦から各府県を代表するチームが激突。決勝まで進むためには、短期間で試合を重ねながら戦力を発揮する必要があった。
大阪桐蔭ラグビー部:4連覇を達成した王者大阪桐蔭は2回戦で光泉カトリックを64-3で破り、準決勝では東海大大阪仰星に18-7で勝利した。
そして決勝では京都工学院を24-15で下し、4大会連続優勝を達成。
準決勝の東海大大阪仰星戦は、決勝に向けた重要な一戦だった。相手の攻撃力を7点に抑えたうえで勝ち切ったことは、優勝への大きな足掛かりとなった。
京都工学院ラグビー部:準決勝で報徳学園を撃破京都工学院は2回戦で関西学院に25-12で勝利。
準決勝では報徳学園との接戦を15-10で制し、決勝進出を果たした。
決勝では大阪桐蔭に15-24で敗れたものの、近畿大会準優勝という結果を残した。
全国高校選抜大会でも京都代表として出場し、3月の大会では1回戦で熊谷に93-0、2回戦で尾道に45-7と勝利。準々決勝では桐蔭学園に0-36で敗れた。
東海大大阪仰星ラグビー部:3位決定戦で攻撃力を発揮東海大大阪仰星は1回戦で京都成章を64-5、2回戦で御所実業を36-5で下した。
準決勝では大阪桐蔭に7-18で敗れたが、3位決定戦では報徳学園を47-7で圧倒。
決勝進出は逃したものの、全国大会へ向けて攻撃力を示す結果となった。
報徳学園ラグビー部:準決勝進出も4位報徳学園は1回戦で八幡工業を102-0、2回戦では常翔学園を40-14で破った。
しかし、準決勝では京都工学院に10-15で惜敗。3位決定戦でも東海大大阪仰星に敗れ、最終的に4位となった。
序盤の大量得点だけでは上位進出を保証できないことを示す大会結果だった。
御所実業・常翔学園:第5代表決定戦を突破御所実業は東海大大阪仰星に敗れて準決勝進出を逃したものの、光泉カトリックとの第5代表決定戦で36-18と勝利。
常翔学園も報徳学園に敗れた後、関西学院との試合を14-12で制した。
両校とも全国選抜大会への出場を決め、近畿の代表枠を確保した。
【高校ラグビー選抜大会出場校】近畿から全国へ進んだ6校
2026年3月に開催された第27回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会では、近畿地区に6校の出場枠が設けられた。
日本ラグビーフットボール協会の公式発表によると、近畿代表として選ばれたのは次の6校だ。
| 学校名 | 府県 | 出場回数 |
|---|---|---|
| 大阪桐蔭 | 大阪 | 4大会連続12回目 |
| 京都工学院 | 京都 | 2大会連続10回目 |
| 東海大大阪仰星 | 大阪 | 2大会ぶり22回目 |
| 報徳学園 | 兵庫 | 3大会ぶり7回目 |
| 御所実業 | 奈良 | 3大会連続10回目 |
| 常翔学園 | 大阪 | 4大会連続16回目 |
今回の近畿地区は、前年の5校から1校増えた6校枠だった。
そのため、決勝進出の2校と3位・4位決定戦の結果だけでなく、第5代表決定戦の勝敗も全国大会出場校を左右する重要な要素となった。
全国選抜大会における近畿勢の戦い全国選抜大会は2026年3月24日から31日まで、埼玉県の熊谷スポーツ文化公園などで開催された。
京都工学院は1回戦で熊谷に93-0、2回戦で尾道に45-7と連勝。準々決勝では優勝した桐蔭学園に敗れたものの、ベスト8まで進出した。
近畿大会で準優勝したチームが全国でも準々決勝まで勝ち上がったことは、地域大会の結果を評価するうえで注目したいポイントだ。
なお、近畿大会の順位と全国選抜大会の最終順位は別の結果である。地域大会の成績だけで全国での最終的な実力順位まで判断することはできない。
【プロの結論】2026年近畿大会から読み解く高校ラグビー勢力図
今回の大会を振り返ると、注目すべき要点は3つある。
1. 大阪桐蔭の強さは決勝だけではない大阪桐蔭は決勝で京都工学院に24-15で勝っただけでなく、準決勝でも東海大大阪仰星を18-7に抑えた。
この2試合を見ると、優勝の背景には得点力だけではなく、強豪相手に失点を抑えて試合を組み立てる力があったことが分かる。
4連覇という実績は、単年の好成績ではなく、複数の新チームで結果を積み重ねてきたことを示している。
2. 京都工学院と東海大大阪仰星の結果にも注目京都工学院は報徳学園との準決勝を5点差で制し、決勝まで進んだ。
東海大大阪仰星は準決勝で敗れたものの、3位決定戦では40点差の勝利を収めている。
この2校は異なる形で大会の存在感を示した。京都工学院は接戦を勝ち抜く力、東海大大阪仰星は大量得点につなげる攻撃力が印象的だった。
3. 第5代表決定戦は全国大会への重要な分岐点今回の近畿大会で見落とせないのが、御所実業と常翔学園の勝利だ。
準決勝に進めなかったチームにも全国への道が残され、第5代表決定戦で勝利した両校が全国選抜大会への出場権を獲得した。
特に御所実業は光泉カトリックに前半12-13とリードを許しながら、後半に24点を挙げて逆転。常翔学園も前半の5点ビハインドを覆した。
この2試合は、全国大会出場を懸けた試合では、最後まで試合を立て直す力が重要になることを示している。
【よくある質問】高校ラグビー近畿大会の結果に関するFAQ
Q1:2026年の高校ラグビー近畿大会で優勝したのはどこ?
A1:大阪桐蔭です。2026年2月23日の決勝で京都工学院を24-15で破り、4大会連続優勝を達成しました。
Q2:近畿大会の準優勝と3位はどこ?
A2:準優勝は京都工学院、3位は東海大大阪仰星です。東海大大阪仰星は3位決定戦で報徳学園を47-7で下しました。
Q3:2026年の全国高校選抜ラグビー大会に出場した近畿勢は?
A3:大阪桐蔭、京都工学院、東海大大阪仰星、報徳学園、御所実業、常翔学園の6校です。
Q4:近畿大会の第5代表決定戦の結果は?
A4:御所実業が光泉カトリックに36-18、常翔学園が関西学院に14-12で勝利しました。両校とも全国選抜大会への出場校に名を連ねています。
Q5:天理と関西学院の試合はなぜ引き分けでも勝敗が決まった?
A5:1回戦は12-12の同点で終了し、抽選によって関西学院が勝ち上がりました。通常の得点差では決着しなかった試合です。
Q6:第77回近畿高校ラグビー大会はいつ開催された?
A6:2026年2月14日から23日まで開催されました。太陽が丘球技場、吉祥院運動公園、宝が池公園球技場が会場となりました。
2026年の第77回近畿高校ラグビー大会は、大阪桐蔭が京都工学院を24-15で破り、4大会連続優勝という結果で幕を閉じた。
準決勝では大阪桐蔭が東海大大阪仰星に18-7、京都工学院が報徳学園に15-10で勝利。3位決定戦では東海大大阪仰星が47-7で報徳学園を下した。
加えて、第5代表決定戦では御所実業と常翔学園が勝ち、全国高校選抜大会の近畿代表6校が確定した。
今回の大会は、大阪桐蔭の安定した強さだけでなく、京都工学院の躍進、東海大大阪仰星の攻撃力、報徳学園の上位進出、御所実業と常翔学園の粘り強さが見られた大会だった。
高校ラグビーの勢力図を把握する際は、優勝校だけでなく、準決勝、3位決定戦、第5代表決定戦まで含めて確認することが大切だ。2026年の近畿大会は、近畿6校が全国選抜大会へ挑むための重要な舞台となった。
主な事実確認資料: 全国高等学校体育連盟ラグビー専門部の第77回大会公式記録、週刊ひがしおおさかの全試合結果、日本ラグビーフットボール協会の第27回全国選抜大会出場校発表、ラグビージャパン365の大会報道を照合しています。