水口高校サッカー部の評価を語るうえで欠かせないのが、2025年の第104回全国高校サッカー選手権滋賀県大会での優勝だ。
2025年11月15日、大津市の皇子山陸上競技場で行われた決勝戦で、水口は比叡山高校と対戦。試合は延長戦まで0-0のまま決着せず、PK戦を3-0で制した。
この勝利によって、29大会ぶり16度目の全国高校サッカー選手権出場が決定した。滋賀県立水口高等学校の公式活動報告でも、全国出場決定と関係者への感謝が掲載されている。
近江高校を破った準決勝が大きな転換点全国への道を切り開いたのは、決勝だけではない。11月9日の準決勝では、滋賀県内屈指の強豪である近江高校と対戦し、延長戦の末に3-2で勝利した。
近江は全国高校サッカー選手権でも上位進出経験を持つ強豪校。2025年の水口にとって、この勝利は単なる決勝進出以上の意味を持っていた。
高校サッカードットコムの試合レポートによれば、当時の水口は新人戦とインターハイ県予選で準決勝敗退を経験しており、トーナメントで勝ち切ることが課題だった。夘田雄基監督は、選手たちが自分たちの可能性に自信を持っていたことを振り返っている。
その自信を結果につなげたのが、近江戦での勝利だった。決勝でもPK戦を制し、最後まで勝負を諦めないチームの強さを示した。
全国大会では46大会ぶりの2勝を記録全国大会に進出した水口は、県大会での勢いを全国の舞台でも発揮した。
第104回全国高校サッカー選手権の全国大会では、初戦から2連勝。全国での2勝は46大会ぶりという歴史的な記録だった。
- 2025年12月29日・1回戦:水口 1-0 上田西
- 2025年12月31日・2回戦:水口 3-1 広島皆実
- 2026年1月2日・3回戦:水口 0-4 神村学園
特に広島皆実戦では、前半に2得点、後半にも追加点を奪って3-1で勝利。守備だけに頼らず、全国の強豪相手に複数得点を記録したことは大きな収穫だった。
3回戦では、その大会の優勝校となった神村学園に0-4で敗れたものの、水口は全国ベスト16に到達。過去の全国大会でも複数回のベスト8を経験してきた伝統校が、久しぶりに全国で存在感を示した。
【2026年最新成績】インターハイ県予選ベスト4から選手権決勝へ

2026年の水口高校サッカー部は、前年の全国大会で主力として活躍した選手の卒業を経て、新しいチームを形成している。
シーズン序盤の新人戦では準決勝敗退。インターハイ滋賀県予選でも準決勝で近江に敗れた。しかし、リーグ戦では上位を維持し、秋の選手権予選では再び決勝まで勝ち上がった。
2026年インターハイ滋賀県予選の結果2026年5月から6月にかけて行われたインターハイ滋賀県予選で、水口はベスト4に進出した。
- 5月23日・3回戦:水口 5-1 米原
- 5月30日・準々決勝:水口 2-0 彦根総合
- 6月4日・準決勝:近江 3-0 水口
準々決勝では彦根総合を2-0で退けたが、準決勝では近江に0-3で敗れた。
この試合では、近江のMF山岡凌陽が2得点を記録。一方の水口も試合序盤にチャンスを作り、MF要石光琉からFW中井涼太へ展開し、MF酒井翔生がシュートを放つ場面があった。
スコアでは差がついたものの、試合の立ち上がりには水口も攻撃の形を見せていた。
第105回全国高校サッカー選手権滋賀県大会の勝ち上がり秋の第105回全国高校サッカー選手権滋賀県大会では、昨年度の優勝校として再び全国を目指した。
2026年11月5日時点で、水口の戦績は3試合3勝。得点9、失点1という安定した内容で決勝進出を決めている。
出典:滋賀県立水口高等学校、日刊スポーツ、高校サッカードットコムなどの大会記録。
立命館守山との準決勝は1-0の完封勝利11月1日に行われた準決勝では、今夏のインターハイ滋賀県予選で準優勝した立命館守山と対戦した。
水口は前半20分、FW中井涼太のゴールで先制。その後は立命館守山の反撃を抑え、1-0で試合を終えた。
この試合で注目したいのは、単に勝利したことではない。水口は3バックを採用し、相手の攻撃を中央で跳ね返しながら、先制点を守り抜いた。
高校サッカードットコムの報道によれば、立命館守山は後半から選手を交代させて攻撃の活性化を図ったが、水口の守備を崩せなかった。前年の全国大会を経験した選手と、新たに主力となった選手が融合しつつあることがうかがえる試合だった。
【水口高校サッカー部2026メンバー】注目選手とフォーメーションを解説
2026年の水口高校サッカー部を理解するには、昨年度の全国大会で活躍した選手と、現在の中心選手を区別する必要がある。
2025年の全国大会では、MF梅田旬、FW池口遼、DF林玲久蒼らがチームを支えた。しかし、2026年はその主力の多くが卒業し、新たな選手が中心になっている。
2026年11月1日・立命館守山戦の先発メンバー高校サッカードットコムが報じた準決勝の先発11人は以下のとおり。これは2026年11月1日の試合における先発メンバーであり、年間を通じた固定メンバーを意味するものではない。
| ポジション | 選手名 |
|---|---|
| GK | 小西琉希 |
| DF | 清水亮、山本蓮、丸野蓮磨 |
| MF | 北村耀、岡根琉貴、酒井翔生、平田真大、野邑陽斗、要石光琉 |
| FW | 中井涼太 |
出典:高校サッカードットコム・2026年11月2日掲載の準決勝レポート。
注目選手は中井涼太、丸野蓮磨、要石光琉FW・中井涼太
2026年の攻撃を語るうえで外せないのが中井涼太だ。2026年の選手権滋賀県大会では、守山北との準々決勝で2得点を記録。立命館守山との準決勝でも決勝点を挙げている。
また、2025年の全国大会では上田西との1回戦で決勝ゴールを記録した選手としても知られる。2年連続で全国への道を切り開く存在として注目される。
MF・丸野蓮磨
丸野蓮磨は2026年チームの主将を務める中心選手。守備面だけでなく、チーム全体の意思統一を担うリーダーとして紹介されている。
2026年の水口は、前年の個人能力に頼る戦い方から、複数の選手が役割を分担するチームへと変化している。その変化を象徴する存在の一人だ。
MF・要石光琉
要石光琉は背番号10を背負う中盤の選手。インターハイ県予選の近江戦では、左サイドから中井涼太につなぐ攻撃の起点となった。
立命館守山との準決勝でも中井のゴールにつながる展開に関わっており、攻撃の組み立てにおいて重要な役割を担っている。
そのほか、GK小西琉希、DF山本蓮、DF清水亮、MF酒井翔生らも、2026年の先発メンバーとして確認できる選手だ。
水口の基本フォーメーションは3-4-2-111月1日の立命館守山戦では、3-4-2-1のフォーメーションを採用した。
水口高校の基本配置
2026年11月1日・準決勝の先発配置をもとにした模式図
FW 中井
{#each ["北村","岡根","酒井","平田"] as player}
{player}
{/each}
{#each ["清水","山本","丸野"] as player}
{player}
{/each}
GK 小西
上から前線・中盤・最終ライン・GK
この配置の特徴は、3人の最終ラインを土台にしながら、両サイドの選手が攻守の幅を作れることだ。中盤の選手が前線に関わることで、FW中井へのサポートも可能になる。
ただし、フォーメーションは相手や試合展開によって変わる。実際に夘田監督も、交代選手を含めて適材適所で力を発揮できることを、今季の強みとして挙げている。
2026年の水口は、固定された11人だけで勝負するのではなく、選手層を生かして試合ごとに戦い方を調整できるチームへと成長している。
【水口高校対近江高校・決勝】2026年11月7日の見どころと勝敗のポイント
第105回全国高校サッカー選手権滋賀県大会の決勝は、近江高校と水口高校の対戦となった。
第105回全国高校サッカー選手権滋賀県大会・決勝
近江高校
VS
水口高校
開催日
2026年11月7日(土)
キックオフ
11:15
会場
平和堂HATOスタジアム
大会
第105回滋賀県大会
11月5日時点で試合は未開催。勝敗は未確定。
両校の対戦を振り返ると、今回の決勝がどれほど興味深いカードなのかが分かる。
2025年11月9日の第104回選手権滋賀県大会準決勝では、水口が近江を3-2で撃破した。水口はそのまま県大会を制し、全国16強へと進んでいる。
しかし、2026年6月4日のインターハイ滋賀県予選準決勝では、近江が3-0で水口に勝利。夏の対戦では近江が明確な結果を残した。
つまり、直近2回の公式戦は1勝1敗。どちらか一方が常に優位という関係ではない。大会の重要度や選手構成、試合の流れによって勝敗が変わっている。
近江高校の強みは全国レベルの経験と攻撃力近江高校は2023年度の第102回全国高校サッカー選手権で全国準優勝を経験したチームだ。2026年はインターハイ滋賀県予選でも優勝し、全国大会への出場を決めている。
2026年の選手権予選でも、準決勝では草津東を2-1で破った。接戦を勝ち切って決勝へ進んでいる点は、水口にとって警戒すべき材料となる。
また、近江のトップチームは高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関西1部で戦っている。水口が滋賀県1部に所属していることを踏まえると、年間を通じた競技環境にも違いがある。
水口高校が勝つための3つのポイント1. 中井涼太を生かした攻撃
水口の選手権予選では、中井涼太が守山北戦で2得点、立命館守山戦で決勝点を挙げた。前線で得点を取れる選手がいることは大きな武器だ。
近江の守備に対して、中井にどのような形でボールを届けられるかが注目される。
2. 3バックを中心とする守備の安定
水口は立命館守山戦で1-0の完封勝利を記録した。準決勝で見せたように、先制後に相手の攻撃を受け止められるかが重要になる。
近江は攻撃力のあるチームだけに、守備陣だけでなく中盤の選手も含めた連動が求められる。
3. 選手交代を含めたチーム力
2026年の水口は、監督が選手層の厚さを強みとして評価している。試合途中の交代によって運動量や攻撃の形を変えられるかは、決勝の大きなポイントだ。
前年の全国大会を経験した選手だけに頼るのではなく、チーム全体で勝負する姿勢が今季の特徴となっている。
近江戦の結果を予想するうえで見るべきこと客観的な実績だけで比較すれば、プリンスリーグ関西1部に所属し、夏の県大会でも水口に3-0で勝利した近江が優位な材料を持つ。
一方、水口は2025年の選手権準決勝で近江を破った経験があり、2026年の選手権予選でも3試合で9得点1失点と安定している。
特に注目したいのは、夏の対戦から水口がどれだけチームとして成熟したかだ。2026年11月1日の準決勝で見せた守備の連動と落ち着いた試合運びを再現できれば、近江にとっても簡単な試合にはならない。
この決勝は、前年の全国16強が再び全国への切符をつかむのか、それとも夏の県王者・近江が実力を示すのかを占う一戦となる。
【歴代成績と現在の実力】水口高校サッカー部の評判・公式情報
水口高校は、2025年に突然強くなった新興チームではない。過去にも全国大会で実績を残してきた滋賀県の伝統校である。
歴代成績と全国大会出場歴水口高校サッカー部は、2025年の第104回全国高校サッカー選手権で16度目の全国大会出場を果たした。
前回の全国出場は1996年度。今回の復帰まで29年間の空白があった。
また、全国大会での過去最高成績はベスト8。日刊スポーツの報道では、これまでに3度のベスト8を経験していると紹介されている。1979年度の大会でもベスト8に進出した記録がある。
高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ滋賀での順位カップ戦だけでなく、年間を通したリーグ戦の結果も水口の実力を判断する材料になる。
滋賀県サッカー協会が公開している高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2026滋賀1部の順位表では、10月18日時点で水口は3位につけていた。
水口高校・2026年リーグ成績
3位
高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2026 滋賀1部
勝点30
試合数15
勝敗
10勝5敗
得点・失点
27得点・21失点
公式順位表の最終更新:2026年10月18日。
15試合で10勝を記録している点は評価できる。勝率は約66.7%で、滋賀県1部の上位争いに加わる水準だ。
一方で、失点は21。得点27に対して失点も一定数あるため、攻撃力だけでなく守備の安定を高めることが今後の課題となる。
なお、同リーグには水口Bも別チームとして参加している。トップチームとBチームの成績や選手の得点記録を混同しないことも、データを読む際のポイントだ。
水口高校サッカー部の評判は?現在の水口高校サッカー部に対する評価を整理すると、次の3点が挙げられる。
- 全国大会での実績: 2025年に全国ベスト16へ進出し、伝統校としての存在感を取り戻した。
- 県内での競争力: 2026年のインターハイ県予選ベスト4、選手権県大会決勝進出を実現した。
- チームとしての成長: 個人の得点力だけでなく、控え選手を含む選手層と試合運びの安定感が評価されている。
特に興味深いのは、2026年11月の準決勝後に報じられた夘田監督の評価だ。
「去年よりも堂々としている。落ち着いてゲーム運びができている」
これは前年の全国16強を経験したチームと、現在のチームを比較した監督のコメントだ。
監督は、2025年は個人の能力や一発の得点に頼る場面があった一方、2026年は控え選手も含めた選手層と複数の戦い方が強みになっていると説明している。
全国大会での成功を単に再現しようとするのではなく、経験をチーム全体の成長に結びつけている点が、2026年の水口を評価するうえで重要だ。
滋賀県立水口高等学校サッカー部の公式情報学校の公式サイトでは、サッカー部の活動理念として「新たな水口で、新たな景色を、新たな歴史を!」を掲げている。
また、「愛し愛されるクラブへ」という言葉を掲げ、人間力の向上と、地域や関係者から応援されるクラブづくりを目指している。
学校公式の部活動紹介は、活動理念や大会成績を確認する際の基本情報となる。試合結果については滋賀県サッカー協会の大会・リーグ情報、高校サッカードットコムなどの試合レポートを組み合わせると、チームの現状を把握しやすい。
なお、選手の背番号や登録メンバーは大会ごとに変わるため、過去の全国大会名簿を2026年の現役メンバーとして扱わないことが大切だ。
【よくある質問】水口高校サッカーに関するFAQ
Q1:水口高校サッカー部は2025年の全国大会で何勝しましたか?
A1:第104回全国高校サッカー選手権では、上田西に1-0、広島皆実に3-1で勝利しました。3回戦で神村学園に0-4で敗れ、全国ベスト16となりました。
Q2:水口高校サッカー部の2026年メンバーは誰ですか?
A2:2026年11月1日の立命館守山戦では、FW中井涼太、MF丸野蓮磨、MF要石光琉、GK小西琉希らが先発しました。DF山本蓮、MF酒井翔生なども主力として出場しています。大会ごとに先発や登録メンバーは変わります。
Q3:水口高校と近江高校の2026年選手権決勝はいつですか?
A3:2026年11月7日(土)11時15分キックオフ予定です。会場は平和堂HATOスタジアムです。11月5日時点では試合前のため、勝敗は決まっていません。
Q4:2026年のインターハイ滋賀県予選で水口高校は何位でしたか?
A4:ベスト4です。米原に5-1、彦根総合に2-0で勝利した後、準決勝で近江に0-3で敗れました。
Q5:水口高校サッカー部の過去最高成績は何ですか?
A5:全国高校サッカー選手権での過去最高成績はベスト8です。2025年の第104回大会では29大会ぶり16度目の出場を果たし、全国ベスト16に進出しました。
Q6:水口高校サッカー部の2026年現在の実力はどの程度ですか?
A6:2026年10月18日時点の高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ滋賀1部では3位。インターハイ県予選ベスト4、選手権県大会決勝進出という実績からも、滋賀県内の上位争いに加わる実力を備えていることが分かります。
水口高校サッカー部は、2025年の第104回全国高校サッカー選手権で29大会ぶり16度目の全国出場を果たし、全国ベスト16という結果を残した。上田西、広島皆実を破った2連勝は、学校の歴史に残る快挙となった。
2026年は主力選手の卒業によってチームが再編されたが、インターハイ滋賀県予選ベスト4、U-18滋賀県1部3位、そして第105回選手権県大会決勝進出と、安定した成績を残している。
今季の特徴は、前年の個人能力を中心とした戦い方から、選手層とチーム全体の連動性を生かすスタイルへと変化していることだ。中井涼太の得点力、丸野蓮磨のリーダーシップ、要石光琉ら中盤の働きが、その成長を支えている。
そして11月7日の近江高校との決勝戦は、2025年に水口が勝ち、2026年夏には近江が勝った両校の再戦となる。
近江の全国レベルの経験と攻撃力に対し、水口がどこまで組織力と守備の安定を発揮できるか。2年連続の全国大会出場を目指す水口にとって、2026年シーズンを象徴する大一番だ。
2025年の全国16強は過去の栄光ではなく、次の世代が目指す基準になりつつある。水口高校サッカー部が近江との決勝でどのような答えを示すのか、滋賀県高校サッカー界の大きな注目ポイントとなっている。