日本対ベネズエラの試合は、前半0-0、後半2-1という展開で日本が勝利した。試合開始からベネズエラのプレッシャーに苦しんだ日本だったが、後半に選手交代で攻撃のリズムを取り戻し、最後まで勝利を諦めなかった。
日本サッカー協会(JFA)の公式記録に基づく得点経過は次のとおりだ。
| 時間 | 得点 | 試合の状況 |
|---|---|---|
| 前半 | 0-0 | 両チーム無得点で折り返す |
| 46分 | 0-1 | ケビン・ケルシーが先制 |
| 49分 | 1-1 | 上田綺世が同点ゴール |
| 90+6分 | 2-1 | 上田綺世がPKを決めて逆転 |
出典:日本サッカー協会の公式試合記録。
46分:ケビン・ケルシーがベネズエラに先制点均衡が破れたのは後半開始直後だった。
ベネズエラは左サイドでルイス・バルボがボールを受けると、対峙した中野就斗をかわしてペナルティーエリア内に侵入。中央へ折り返したボールに反応したケビン・ケルシーが、左足でダイレクトシュートを放った。
シュートはゴール右下に決まり、ベネズエラが1点を先行。日本にとっては、ハーフタイム明けの守備の立ち上がりが課題として浮き彫りになった場面だった。
49分:上田綺世が投入直後に同点ゴール失点後、日本はすぐに反撃する。
左サイドの相馬勇紀からパスを受けた伊東純也が、ペナルティーエリア付近から精度の高いクロスを供給。相手ディフェンスラインの裏へ抜け出した上田綺世が、右足で合わせてゴールを決めた。
上田は後半開始から投入されたばかり。出場からわずか数分で結果を残し、試合を1-1に戻した。
このゴールで注目したいのは、伊東純也のクロスだけではない。上田が相手DFの動きを見極め、ゴール前へ入るタイミングを合わせた点も大きかった。JFAの試合レポートによると、伊東はウルグアイ戦に続いて2試合連続のアシストを記録している。
90+6分:VAR判定から上田綺世がPKを決める試合終盤、日本にはさらに厳しい状況が訪れた。
渡辺剛が足を負傷し、日本はすでに交代枠を使い切っていたため、残り時間を10人で戦うことになった。森保監督は守備陣形を変更し、伊東純也や中村敬斗をサイドバックの位置に置く形で対応した。
その後、久保建英がペナルティーエリア内で相手選手との接触により倒れる場面が発生。VARによる確認と主審のオンフィールドレビューを経て、日本にPKが与えられた。
キッカーを務めたのは上田綺世。90+6分、ゴール左下を狙った右足のシュートを落ち着いて決め、日本がついに2-1と逆転した。
数的不利を抱えながらも、最後まで勝利を追求した日本。その粘り強さが、試合を決定づける結果につながった。
【両チームのスタメン一覧】森保監督は10人を入れ替えた

日本代表のスタメンで最も注目されたのは、前戦のウルグアイ代表戦から先発メンバーを大幅に変更したことだ。
9月24日のウルグアイ戦では日本が3-1で勝利。そこからわずか4日後のベネズエラ戦で、森保一監督は瀬古歩夢を除く10人を入れ替えた。
JFAの公式マッチレポートによれば、小久保玲央ブライアン、齋藤俊輔、中野就斗、熊坂光希の4選手が日本代表として初めて先発出場を果たした。
日本代表・ベネズエラ代表の先発メンバー出典:JFA公式スタメン・試合結果。ポジション表記は試合登録上の区分を簡略化。
日本代表の交代選手と交代時間この試合では、森保監督が後半開始時に5人を一気に投入したことが、試合の流れを変える大きなポイントとなった。
| 時間 | 交代内容 |
|---|---|
| 8分 | 熊坂光希 → 田中聡 |
| HT | 小久保玲央ブライアン → 鈴木彩艶 |
| HT | 鎌田大地 → 田中碧 |
| HT | 齋藤俊輔 → 伊東純也 |
| HT | 後藤啓介 → 上田綺世 |
| HT | 佐藤龍之介 → 久保建英 |
| 71分 | 瀬古歩夢 → 伊藤洋輝 |
| 71分 | 相馬勇紀 → 中村敬斗 |
| 71分 | 中野就斗 → 堂安律 |
| 81分 | 田中聡 → 谷村海那 |
特に注目したいのが、上田、久保、伊東、田中碧、鈴木彩艶の5人を同時に投入したハーフタイムの采配だ。
前半は新しい組み合わせによる連係不足が見られたが、後半は経験豊富な選手が加わり、パスワークや攻撃のテンポが改善。上田の同点ゴールにも、この交代によって生まれた連係が直接結びついている。
ベネズエラも59分にダニエル・ペレイラとブライアン・カスティージョを交代させ、71分にはマルコ・リブラとケビン・ケルシーを下げてカルモナ、グレイケル・メンドサを投入した。
【試合ハイライトと勝敗を分けたポイント】日本はなぜ逆転できたのか
日本対ベネズエラのハイライトを振り返ると、単純に上田綺世の個人技だけで勝利した試合ではないことが分かる。戦術変更、交代選手の連係、数的不利への対応という3つの要素が重なった結果だった。
1. 森保監督による大胆なメンバー変更まず挙げられるのは、森保監督が4日前のウルグアイ戦から先発10人を変更したことだ。
これは目先の勝利だけでなく、新戦力の実戦経験を積ませる狙いもあったと考えられる。実際、4人が代表デビューを果たし、普段とは異なる組み合わせで試合に臨んだ。
一方で、前半はベネズエラの強いプレッシャーに対応しきれず、攻撃の連係に課題も残した。JFAの報告でも、慣れない組み合わせによって日本がなかなかペースをつかめなかったことが記されている。
2. ベネズエラの3バックとサイド攻撃ベネズエラ代表は、この日本戦に向けて従来の4バックから3バックへ変更した。
両サイドを積極的に使う攻撃が特徴で、特に左サイドからの突破が日本にとって脅威となった。ケルシーの先制点も、バルボが左サイドから突破し、中央に折り返したボールから生まれている。
日本にとっては、相手の守備陣形だけでなく、攻撃時のサイドの使い方にも対応する必要があった。前半に攻撃の形を十分に作れなかった背景には、こうした相手の戦術的な準備もあった。
3. 伊東純也と上田綺世の連係後半の日本を象徴したのが、伊東純也と上田綺世の連係だ。
伊東は相馬から受けたボールを正確なクロスにつなぎ、上田がゴール前へ飛び込んだ。上田の動き出しと伊東の配球がかみ合ったことで、失点直後の同点ゴールが生まれた。
この組み合わせは、個々の能力だけではなく、相手DFの背後を狙うタイミングが一致したことに価値がある。交代直後でも攻撃の形を作れた点は、日本の選手層を考えるうえでも見逃せない。
10人になっても崩れなかった終盤の対応もう一つの要点は、渡辺剛の負傷後に日本が10人で戦ったことだ。
通常ならば、守備の人数が減ることで相手に押し込まれやすくなる。しかし、日本は伊東や中村をサイドバックに配置するなど、残った選手でポジションを調整。守備を維持しながら攻撃の機会を探った。
森保監督は試合後、選手たちが状況を受け止め、システムとポジションを変更して粘り強く戦ったことを評価している。
「チーム一丸となってタフに粘り強く最後まで戦い抜く」
これはJFAが公開した森保監督の試合後コメントの一節だ。数的不利という想定外の状況を乗り越えたことが、指揮官にとっても大きな収穫となった。
【試合会場・テレビ放送・配信】広島で開催された一戦の観戦情報
2026年9月28日の日本対ベネズエラ戦は、広島県広島市のエディオンピースウイング広島で開催された。
キックオフは日本時間19時25分。Jリーグ公式試合データによると、当日の入場者数は27,882人だった。
試合の開催データ| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | キリンチャレンジカップ2026 |
| 開催日 | 2026年9月28日(月) |
| キックオフ | 19時25分 |
| 会場 | エディオンピースウイング広島 |
| 対戦 | 日本代表対ベネズエラ代表 |
| 結果 | 日本 2-1 ベネズエラ |
| 入場者数 | 27,882人 |
| 天候 | 雨 |
| 気温 | 24.8度 |
| 湿度 | 90% |
雨が降り続き、湿度も90%に達したコンディションだった。こうした環境下でのプレーは、ボールコントロールや選手の体力面にも影響を与える条件だった。
日本対ベネズエラのテレビ放送・配信試合当日の中継・配信について、JFAの公式スケジュールでは次の媒体が案内されていた。
- テレビ放送:日本テレビ系全国ネットで生中継
- インターネット配信:TVerでライブ配信
- 有料配信サービス:DAZNでライブ配信
つまり、テレビで観戦したい人は日本テレビ系、スマートフォンやパソコンで視聴したい人はTVerやDAZNという選択肢があった。
なお、これらは9月28日の試合当日の放送・配信情報であり、現在の見逃し配信やアーカイブの公開状況とは区別する必要がある。
【公式記録から検証】日本対ベネズエラ戦で誤解しやすいポイント
今回の試合については、結果だけを見ていると見落としやすい点がいくつかある。特に、上田綺世の出場時間、PKの判定、森保監督のコメントは正確に押さえておきたい。
上田綺世は最初から先発していた?上田綺世は先発メンバーではなく、後半開始時に後藤啓介との交代で出場した。つまり、途中出場から2ゴールを決めたことになる。
この事実は、今回の勝利を分析するうえで重要だ。上田は先発ではなくても、限られた出場時間の中で得点機会を確実に結果へつなげた。
2点目は通常の流れから生まれたゴール?90+6分の決勝点は、通常の流れの中で生まれたゴールではない。久保建英がペナルティーエリア内で相手選手と接触した場面についてVARが確認し、オンフィールドレビューを経てPKが認められた。
そのPKを上田が決めたことで、日本の逆転勝利が確定した。
日本はベネズエラに初めて勝った?今回の勝利は、日本にとってベネズエラとの通算6度目の対戦における、90分間での初勝利だった。JFAの試合レポートでも、その記録が明記されている。
単なる親善試合の1勝というだけでなく、過去の対戦成績という観点からも意味のある結果だった。
森保監督はこの試合で日本代表監督を退任した?これは誤解しやすい点だ。森保監督は試合後、広島で代表監督として指揮するのはこの試合が最後になるとコメントしている。
その背景には、広島で約30年間生活し、人として、選手として、指導者として育ててもらったという地域への感謝があった。
この発言は広島での試合に関するものであり、日本代表監督そのものを退任するという意味ではない。実際、JFAのその後の代表活動情報にも森保監督の名前が掲載されている。
【プロの結論】日本対ベネズエラ戦が示した日本代表の強みと課題
今回の試合を評価するうえで、最も重要なのは2-1というスコアだけではない。
前半は新しいメンバーの組み合わせによる連係不足が見られ、相手の3バックとサイド攻撃への対応にも課題が残った。一方、後半は交代選手が攻撃の質を高め、上田綺世の決定力が試合を動かした。
加えて、渡辺剛の負傷によって10人で戦うことになった終盤でも、選手たちはポジションを調整しながら勝利を目指した。
今回の試合から読み取れる評価基準は次の3点だ。
- 選手層:先発と交代選手の組み合わせによって試合の流れを変えられるか。
- 戦術対応力:相手のフォーメーション変更やサイド攻撃に柔軟に対応できるか。
- 試合終盤の強さ:負傷や数的不利などの想定外の状況でも、チームとして戦い続けられるか。
特に、上田の2ゴールはストライカーとしての決定力を示した一方、前半の攻撃の停滞や先制点を許した守備の立ち上がりは、今後の改善材料として残った。
勝利という結果を評価しながらも、試合全体を通じた課題を確認することが、次の代表戦を見るうえでの判断基準になる。
日本対ベネズエラに関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本対ベネズエラの試合結果は?
A1:2026年9月28日のキリンチャレンジカップ2026で、日本がベネズエラに2-1で逆転勝利した。
Q2:日本代表の得点者は誰?
A2:上田綺世が49分と90+6分のPKで2得点を記録した。
Q3:ベネズエラの得点者は誰?
A3:ケビン・ケルシーが46分に先制ゴールを決めた。
Q4:上田綺世はスタメンだった?
A4:先発ではなく、後半開始時に後藤啓介との交代で出場した。
Q5:日本対ベネズエラ戦の開催場所は?
A5:広島県広島市のエディオンピースウイング広島。19時25分にキックオフし、27,882人が来場した。
Q6:日本対ベネズエラ戦のテレビ放送・配信は?
A6:試合当日は日本テレビ系全国ネットで生中継され、TVerとDAZNでもライブ配信された。
Q7:試合の決勝ゴールはどのように生まれた?
A7:後半アディショナルタイムにVAR確認とオンフィールドレビューを経て日本にPKが与えられ、上田綺世が90+6分に決めた。
2026年9月28日の日本対ベネズエラ戦は、上田綺世の2得点によって日本が2-1で逆転勝利を収めた。
ケビン・ケルシーに先制された日本は、後半開始時の5人交代をきっかけに攻撃のリズムを取り戻した。伊東純也のクロスから上田が同点ゴールを決め、最後はVAR判定によるPKを上田が成功させた。
森保一監督が進めた新戦力の起用、後半の選手交代、そして10人で戦った終盤の対応まで、今回の試合には日本代表の現在地を考える材料が詰まっていた。
勝利をもたらした上田の決定力は大きな収穫。一方で、前半の連係や守備の立ち上がりには改善の余地もある。2-1という結果だけでなく、そこに至るまでの90分間を振り返ることが、日本代表の次の戦いをより深く理解することにつながる。
公式記録で確認できるこの試合の最大の要点は、苦しい展開でも交代選手が流れを変え、最後まで勝利を追求した日本の対応力だった。