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【ワールドカップ欧州予選プレーオフ結果】決勝4試合の勝敗と明暗

高杉 葵 高杉 葵 • 更新: • 公開: • 読了約 12 分
目次

プレーオフは2026年3月26日に準決勝、3月31日に決勝が行われた。出場16チームを4つの経路(パスA〜D)に分け、それぞれ準決勝と決勝を勝ち抜いたチームがワールドカップ出場権を獲得する方式だった。

3月31日のプレーオフ決勝結果

すべて現地時間2026年3月31日開催



パスA・突破
ボスニア・ヘルツェゴビナ 1-1 イタリア

4-1

欧州予選ワールドカップ

PK戦・ボスニア・ヘルツェゴビナ勝利
15分にモイーズ・キーンがイタリアの先制点を記録。ボスニアはハリス・タバコビッチの79分のゴールで追いつき、PK戦を制した。


パスB・突破
スウェーデン 3-2 ポーランド

3-2


スウェーデン勝利
ヴィクトル・ギェケレシュらの活躍でスウェーデンが接戦を制した。ポーランドは2度追いついたものの、最後は及ばなかった。


パスC・突破
コソボ 0-1 トルコ

0-1


トルコ勝利
ケレム・アクトゥルコールの決勝ゴールでトルコが勝利。コソボは初のワールドカップ出場を逃した。


パスD・突破
チェコ 2-2 デンマーク

3-1


PK戦・チェコ勝利
延長戦まで2対2のまま決着せず、PK戦でチェコが勝利。2006年以来となる本大会出場を決めた。

この4試合の結果、ボスニア・ヘルツェゴビナ、スウェーデン、トルコ、チェコが欧州の残り4枠を獲得した。特にPK戦が2試合あり、ボスニアとチェコが精神的なプレッシャーを乗り越えたことが大きな見どころとなった。

3月26日の準決勝も激戦だった

決勝に進んだ8か国の準決勝結果も整理しておこう。

  • パスA:イタリア 2-0 北アイルランド、ウェールズ 1-1 ボスニア・ヘルツェゴビナ(PK戦4-2でボスニア勝利)
  • パスB:ウクライナ 1-3 スウェーデン、ポーランド 2-1 アルバニア
  • パスC:トルコ 1-0 ルーマニア、スロバキア 3-4 コソボ
  • パスD:デンマーク 4-0 北マケドニア、チェコ 2-2 アイルランド(PK戦4-3でチェコ勝利)

準決勝の段階では、イタリア、デンマーク、ポーランドといった実績のある国が順当に決勝へ進んだ。一方、ボスニアとチェコはPK戦を勝ち抜いて決勝に進出しており、最終的にもPK戦の強さが出場権を左右した。

UEFAの公式試合記録とFIFAのプレーオフ総括でも、4試合の決勝結果が確認できる。

【イタリアがワールドカップ予選敗退】ボスニア戦で何が起きたのか

2026年欧州予選最大のニュースは、4度のワールドカップ優勝経験を持つイタリアが本大会出場を逃したことだ。しかも、今回の敗退は単なる予選順位の問題ではない。グループ2位でプレーオフに進み、決勝まで到達したうえで、最後のPK戦に敗れた結果だった。

グループIではノルウェーに次ぐ2位

イタリアはグループIで8試合を戦い、6勝2敗の勝ち点18で2位となった。首位のノルウェーは8戦全勝で勝ち点24。イタリアとの勝ち点差は6だった。

両国の直接対決では、2025年6月の試合でノルウェーが3対0、11月の最終戦でも4対1で勝利している。ノルウェーはエルリング・ハーランドを中心とした攻撃力を発揮し、イタリアに大きな差をつけてグループを制した。

イタリアは2位だったため、プレーオフに進む資格を得た。つまり、グループステージで敗退したのではなく、最後の出場枠を争う段階まで勝ち残っていたのである。

ボスニア・ヘルツェゴビナ対イタリアの試合経過

2026年3月31日、ボスニアのゼニツァで行われた決勝は、イタリアが先制する展開で始まった。



15分:イタリアが先制

モイーズ・キーンがゴールを決め、イタリアが1対0とリードする。


41分:イタリアに退場者

アレッサンドロ・バストーニが決定機を阻止したとして退場処分を受ける。イタリアは数的不利に陥った。


79分:ボスニアが同点

ハリス・タバコビッチがゴールを決め、スコアは1対1となる。


延長戦:追加点なし

30分間の延長戦でも勝負は決まらず、PK戦に突入する。


PK戦:ボスニアが4対1で勝利

ボスニアは4人全員が成功。イタリアはピオ・エスポジトとブライアン・クリスタンテが失敗し、敗退が決まった。

イタリアは退場後も粘り強く守り、延長戦まで持ち込んだ。しかし、最終的にはボスニアがPK戦を制し、2014年以来となるワールドカップ出場を決めた。

決勝ゴールとなるPKを決めたのはエスミル・バイラクタレヴィッチ。ホームの観客が見守るなかで、ボスニアは歴史的な勝利を手にした。

イタリアは2018年、2022年に続いて3大会連続の不出場

イタリアは2018年ロシア大会、2022年カタール大会に続き、2026年北中米大会も出場を逃した。ワールドカップ優勝4回を誇るサッカー大国が、3大会連続で本大会に進めないという異例の事態となった。

イタリアサッカー連盟(FIGC)の試合報告でも、ロシア大会、カタール大会に続く3度目の予選敗退が明記されている。監督のジェンナーロ・ガットゥーゾは試合後、選手たちの姿勢への誇りを示しながら、敗退の痛みを語った。

今回の敗退を一試合のPK戦だけで説明するのは不十分だ。グループIでノルウェーに2連敗したこと、プレーオフ決勝で退場者を出したこと、PK戦で2本を失敗したことが重なった結果である。強豪国であっても、予選全体を通じて安定した結果を残せなければ出場権を失う。その厳しさがイタリアの敗退に表れている。

【UEFAネーションズリーグ枠の仕組み】なぜ4か国がプレーオフに加わった?

2026年欧州予選を理解するうえで、もう一つ重要なのがUEFAネーションズリーグの存在だ。通常のワールドカップ予選で2位以内に入れなかったチームにも、ネーションズリーグの成績によってプレーオフへ進む道が設けられていた。

プレーオフ進出16か国の内訳

プレーオフに参加したのは合計16か国。内訳は次のとおりだ。




通常の欧州予選から

12か国



各グループで2位になったチーム






ネーションズリーグ経由

4か国



2024/25大会の成績に基づいて選ばれたチーム




通常の予選2位でプレーオフに進んだ12か国は、スロバキア、コソボ、デンマーク、ウクライナ、トルコ、アイルランド、ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ、イタリア、ウェールズ、アルバニア、チェコ。

ネーションズリーグ経由で加わった4か国は、ルーマニア、スウェーデン、北アイルランド、北マケドニアだった。

ネーションズリーグ枠は直接出場枠ではない

ここで誤解されやすいのが、ネーションズリーグ枠の意味だ。

ネーションズリーグで好成績を収めれば、そのままワールドカップに出場できるわけではない。2024/25シーズンのネーションズリーグでグループ首位になったチームのうち、ワールドカップ欧州予選で1位または2位になれなかったチームを対象に、成績上位4か国がプレーオフへの参加資格を得る仕組みだった。

そのため、スウェーデンはグループBで4位に終わりながら、ネーションズリーグ経由でプレーオフに進出できた。北アイルランドもグループAで3位だったが、同じ仕組みによって参加資格を獲得している。

ただし、プレーオフ参加資格とワールドカップ出場権は別物だ。スウェーデンは最終的にポーランドを破ったことで出場権を獲得したが、北アイルランドは準決勝でイタリアに敗れている。

この制度は、ワールドカップ予選とは別の大会であるネーションズリーグの結果を活用し、各国に追加の出場機会を与えるものだ。通常の予選順位だけでは説明できないプレーオフ参加国が生まれる理由でもある。

【プロの結論】欧州16枠を正しく理解する3つの判断基準

欧州予選の結果を見るときは、次の3点を分けて考えると全体像をつかみやすい。

  1. グループ1位は直接突破:12組の首位チームは、その時点で本大会出場を確定させる。
  2. グループ2位はプレーオフ:2位になっただけでは出場確定ではなく、追加の勝ち抜き戦が必要になる。
  3. ネーションズリーグ枠もプレーオフ経由:別大会の成績は参加資格を得るための条件であり、ワールドカップ出場を保証するものではない。

特に重要なのは、グループ順位と最終的な出場国リストを混同しないことだ。イタリアのように予選2位から決勝まで進んでも敗退する国があれば、スウェーデンのようにグループ4位から追加ルートを使って本大会に進む国もある。

2026年の欧州予選は、単純な順位表だけでなく、2つの大会の成績がどのようにつながるかを理解して初めて全容が見えてくる。

【欧州予選ワールドカップ2026】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年ワールドカップの欧州予選を突破した16か国は?
A1:直接突破した12か国は、ドイツ、スイス、スコットランド、フランス、スペイン、ポルトガル、オランダ、オーストリア、ノルウェー、ベルギー、イングランド、クロアチア。プレーオフ勝者はボスニア・ヘルツェゴビナ、チェコ、スウェーデン、トルコ。

Q2:イタリアはなぜワールドカップに出場できなかった?
A2:グループIを2位で終え、プレーオフに進出したものの、2026年3月31日の決勝でボスニア・ヘルツェゴビナと1対1で引き分け、PK戦で1対4と敗れたため。2018年、2022年に続く3大会連続の不出場となった。

Q3:チェコ対デンマークのプレーオフ結果は?
A3:2026年3月31日の決勝は2対2で延長戦を終え、PK戦でチェコが3対1で勝利した。これによりチェコは2006年以来のワールドカップ出場を決めた。

Q4:スウェーデンはグループBで4位なのになぜ出場できた?
A4:2024/25 UEFAネーションズリーグの成績に基づくプレーオフ参加資格を獲得したため。プレーオフでウクライナとポーランドを破り、本大会出場を決めた。

Q5:2026年の欧州予選でプレーオフに進んだのは何か国?
A5:合計16か国。通常の予選グループ2位の12か国と、ネーションズリーグ経由の4か国で構成された。4つの経路に分かれて準決勝と決勝を戦い、それぞれの勝者が本大会に進んだ。

2026年FIFAワールドカップの欧州予選は、2026年3月31日のプレーオフ決勝で全日程を終了した。最終的に欧州から出場したのは16か国。グループ首位の12か国に、ボスニア・ヘルツェゴビナ、チェコ、スウェーデン、トルコが加わった。

最大の話題となったのは、イタリアがボスニア・ヘルツェゴビナにPK戦で敗れ、3大会連続のワールドカップ不出場となったことだ。一方、スウェーデンはネーションズリーグ枠から出場権を獲得し、チェコとボスニアもPK戦を制して本大会への道を切り開いた。

今回の欧州予選から分かるのは、強豪国であっても本大会出場が保証されているわけではないということ。そして、グループ順位だけでは出場国の全体像を把握できず、ネーションズリーグとプレーオフの仕組みまで理解する必要があるという点だ。

2026年大会の欧州予選を振り返る際は、直接突破12か国、プレーオフ突破4か国、合計16か国という基本構造を押さえておけば、結果と各国の明暗を正確に整理できる。

なお、2026年ワールドカップ本大会は6月11日から7月19日までカナダ、メキシコ、アメリカの3か国で開催された。欧州予選は、その本大会に進む16か国を決定した重要な選考過程だった。

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高杉 葵

アイドル・グラビア担当。所属事務所の公式発表を一次情報とし、憶測は書きません。

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