2026年のボリビア代表にとって、最大の目標は1994年以来となるワールドカップ本大会への復帰だった。
南米予選では上位6チームに入れなかったものの、最終節でブラジルを1-0で破り、7位に浮上。大陸間プレーオフへの出場権を手にした。
南米予選は7位・勝ち点20で終了2026年ワールドカップの南米予選は、18試合を戦う総当たり方式。上位6チームが本大会へ直接進出し、7位は大陸間プレーオフに回る仕組みだった。
ボリビアは勝ち点20で7位となり、ベネズエラを上回ってプレーオフ進出を決めた。
FIFAによると、2025年9月9日のブラジル戦で1-0の勝利を収めたことが、この順位を確保する重要な転換点になった。ホームでの大金星が、ワールドカップへの道をつないだのである。
3月26日:スリナムに2-1で逆転勝利2026年3月26日、メキシコのモンテレイで行われた大陸間プレーオフ準決勝。ボリビアはスリナムと対戦した。
試合は前半を0-0で折り返したが、後半開始直後にスリナムのリアム・ファン・ヘルデレンが先制。ボリビアは追いかける展開になった。
そこで流れを変えたのが、若手のモイセス・パニアグアだった。
- 72分: パニアグアが同点ゴールを記録。
- 79分: ミゲル・テルセロスがPKを決めて逆転。
試合は2-1で終了。ボリビアは大陸間プレーオフ決勝に進出した。
特筆すべきは、若い攻撃陣が重要な局面で結果を残したことだ。先制された状況から試合をひっくり返した展開は、ビジェガス体制の攻撃的な可能性を示した。
3月31日:イラクに1-2で敗れ、本大会出場を逃す決勝の相手はアジア代表のイラク。勝てば2026年ワールドカップ本大会への出場が決まる一戦だった。
試合ではイラクがアリ・アルハマディのゴールで先制。ボリビアはパニアグアの得点で追いついたものの、後半にアイメン・フセインに決勝点を奪われた。
最終スコアはイラク2-1ボリビア。
スリナム戦に続いてパニアグアが得点したことは明るい材料だったが、守備面での対応や試合終盤の勝負強さには課題が残った。
ボリビアはあと1勝で本大会というところまで迫りながら、最後の壁を越えられなかった。1994年以来のワールドカップ復帰という目標も、次の機会に持ち越された。
【監督・最新メンバー】オスカル・ビジェガス体制と2026年の招集選手

2026年11月5日時点でボリビア代表を率いているのは、(Óscar Villegas)監督だ。
オスカル・ビジェガス監督の経歴と指導方針ビジェガス監督は2024年7月19日にボリビア代表の監督に就任した。
ボリビアサッカー連盟(FBF)は、代表チームだけでなく育成年代も含めた2024~2034年の長期的な強化計画を掲げている。
FIFAのインタビューでも、ビジェガス監督は代表チームの立て直しと若手育成に関わる指導者として紹介されている。
この体制の特徴は、国内リーグでプレーする選手と海外クラブ所属選手を組み合わせ、若い世代に代表での経験を積ませていることだ。
2026年のプレーオフでも、パニアグアやテルセロスが重要な得点を記録した。単にベテランの経験に頼るのではなく、次世代の攻撃陣を中心に据えたチーム作りが進んでいる。
2026年最新の確認済みメンバー26人2026年9月19日には、パラグアイ戦とアルゼンチン戦に向けた26人の招集メンバーが発表された。
11月のペルー戦・エクアドル戦については、11月5日時点で新しい公式招集リストの発表が待たれている。そのため、以下は直近で全員の名前が確認できる9月の招集メンバーである。
2026年9月19日発表・代表招集メンバー
| ポジション | 選手名 |
|---|---|
| GK | ギジェルモ・ビスカラ |
| GK | ヘロニモ・ゴベア |
| GK | ロドリゴ・バネガス |
| DF | ディエゴ・メディナ |
| DF | ヨマル・ロチャ |
| DF | ロベルト・フェルナンデス |
| DF | カルロス・メディナ |
| DF | マルセロ・トーレス |
| DF | ルイス・アキン |
| DF | エフライン・モラレス |
| DF | ディエゴ・アロヨ |
| DF | リチェト・ゴメス |
| MF | ガブリエル・ビジャミル |
| MF | エクトル・クエジャル |
| MF | オスカル・ロペス |
| MF | ロブソン・マテウス |
| MF | カルロス・メルガル |
| MF | ラミロ・バカ |
| MF | パブロ・リマ |
| FW | ミゲル・テルセロス |
| FW | ヘスス・マラウデ |
| FW | レオナルド・ビビアニ |
| FW | ギルマル・センテジャ |
| FW | フェルナンド・ナバ |
| FW | ホセ・フローレス |
| FW | ホセ・マルティネス |
このリストで目立つのは、海外クラブに所属する選手と国内組が共存している点だ。
また、11月の新しい招集については、11月3日の現地報道でパニアグアの復帰可能性やGKビスカラの招集が注目点として取り上げられていた。これらは発表前の検討事項であり、確定メンバーとは区別する必要がある。
【若手注目選手】ミゲル・テルセロスとモイセス・パニアグアの実力
2026年のボリビア代表を語るうえで欠かせないのが、ミゲル・テルセロスとモイセス・パニアグアの2人だ。
プレーオフで実際に得点を記録したことからも、将来性だけでなく、重要な試合で結果を出せる選手として評価できる。
ミゲル・テルセロス:攻撃の中心を担う若きアタッカーMiguel Terceros
- ポジション:攻撃的MF・FW
- ブラジルのサントスで育成
- 2026年W杯南米予選で7得点
- スリナム戦で決勝PKを成功
テルセロスはブラジルのサントスの育成組織で経験を積んだ攻撃的な選手だ。
FIFAの紹介によれば、2026年ワールドカップ南米予選では7得点を記録。得点ランキングではメッシの8得点に次ぐ位置につけ、コロンビアのルイス・ディアスと並んだ。
特に注目されたのは、ブラジル戦での活躍だ。2025年9月9日のブラジル戦では決勝ゴールを記録し、ボリビアのプレーオフ進出を後押しした。
さらに2026年3月のスリナム戦でもPKを成功させている。大舞台で得点に絡める能力は、代表の攻撃力を支える大きな武器だ。
モイセス・パニアグア:プレーオフで存在感を示した若手Moises Paniagua
- ポジション:FW
- 2026年プレーオフで2得点
- スリナム戦で同点ゴール
- イラク戦でも得点
パニアグアは2026年の大陸間プレーオフで大きなインパクトを残した。
スリナム戦では途中出場から72分に同点ゴールを決め、チームの逆転勝利に貢献。イラク戦でもゴールを決めている。
FIFAの試合レビューでは、18歳の若手として紹介され、2試合連続得点という実績も取り上げられた。
一方、11月の招集に関しては、所属先のWydad ACでの出場機会が少なかったこともあり、現地メディアが復帰の可能性を報じていた。
2人の役割と代表における関係| 選手 | 主な特徴 | 2026年の重要な実績 | 代表での役割 |
|---|---|---|---|
| ミゲル・テルセロス | 得点力と攻撃の組み立て | 南米予選7得点、スリナム戦PK | 攻撃の中心 |
| モイセス・パニアグア | ゴール前への積極性 | プレーオフ2試合連続得点 | 前線の得点源 |
| ラミロ・バカ | 中盤の攻撃参加 | 9月の招集メンバー | 中盤の選択肢 |
| ガブリエル・ビジャミル | 中盤での展開力 | 9月の招集メンバー | 中盤の構成役 |
| ルイス・アキン | 守備の統率 | 9月の招集メンバー | 最終ラインの中心候補 |
ボリビアの今後を考えるうえでは、この若手攻撃陣をどう成長させるかが重要になる。
ただし、2人の得点だけでチーム全体の強さを判断することはできない。南米予選やプレーオフで見えた守備の安定性、選手層、試合終盤の対応力も同時に改善する必要がある。
【FIFAランキング78位】ボリビア代表の世界的な評価と課題
2026年10月7日更新78位
FIFA男子世界ランキング
獲得ポイント1,322.19
FIFAランキングポイント
2026年10月7日のFIFAランキング更新で、ボリビアは78位となった。
前回の77位から1つ順位を落とした背景には、9月の国際親善試合での連敗がある。
- 9月27日:パラグアイに0-2で敗北
- 9月30日:アルゼンチンに0-4で敗北
ボリビア情報庁(ABI)の報道によれば、同国は1,322.19ポイントとなり、南米サッカー連盟加盟国の中では最も低い順位となった。
ランキングだけでは測れないボリビアの強み78位という数字を見ると、世界の強豪国との実力差が大きいように感じられる。
しかし、ボリビア代表には独自の強みがある。
その一つが標高の高い地域でのホームゲームだ。
ボリビアでは高地での試合環境がホームチームにとって大きな要素となる。2025年のブラジル戦で勝利したことも、国内開催試合での競争力を示す出来事だった。
一方、海外での試合や中立地でのプレーオフでは、ホームの地理的な優位性を活用できない。
実際、2026年の大陸間プレーオフはメキシコで行われた。スリナムには勝利したものの、イラクには敗れている。
この結果から見えてくるのは、ボリビアが国内の環境を生かした試合だけでなく、異なる環境でも安定して戦えるチームになる必要性だ。
ランキングはチームの現在地を知る参考資料ではあるが、1試合の勝敗や選手個人の将来性をそのまま表すものではない。
【歴代ワールドカップ成績】1994年大会から2026年までの歩み
ボリビア代表のワールドカップを語るうえで、1994年アメリカ大会は特別な意味を持つ。
FIFAの代表チーム歴史資料によると、ボリビアの男子ワールドカップ出場は過去3回。1930年、1950年、1994年で、いずれもグループステージ敗退だった。
歴代ワールドカップ出場記録| 開催年 | 開催国 | 出場の経緯 | 最終成績 |
|---|---|---|---|
| 1930年 | ウルグアイ | 招待出場 | グループステージ敗退 |
| 1950年 | ブラジル | 招待出場 | グループステージ敗退 |
| 1994年 | アメリカ | 南米予選を突破 | グループステージ敗退 |
| 2026年 | カナダ・メキシコ・アメリカ | 大陸間プレーオフで敗退 | 本大会出場なし |
1994年大会は、ボリビアが予選を勝ち抜いて出場した歴史的な大会だった。
それから長い年月が経過し、2026年には再び世界大会への出場に近づいたものの、最後のイラク戦で敗れた。
ボリビア代表の愛称「ラ・ベルデ」とは?ボリビア代表の愛称は、スペイン語で「緑」を意味するラ・ベルデ(La Verde)。
代表チームの緑色のユニフォームに由来する呼び名で、ボリビア代表を象徴する言葉として現地メディアやサポーターにも広く使われている。
試合記事で「ラ・ベルデが逆転勝利」と書かれていれば、それはボリビア代表のことを指している。
また、ボリビアは1963年の南米選手権で優勝した実績も持つ。ワールドカップの出場回数だけでは、同国サッカーの歴史や存在感を十分に理解できない。
【2026年試合結果・日程】ボリビア代表の最新スケジュール
2026年のボリビア代表は、ワールドカップ予選と大陸間プレーオフを終えた後も、国際親善試合を通じてチームの再構築を進めている。
2026年の主な試合結果| 日付 | 対戦相手 | 結果 | 大会 |
|---|---|---|---|
| 1月18日 | パナマ | 1-1 | 親善試合 |
| 1月25日 | メキシコ | 0-1 | 親善試合 |
| 3月15日 | トリニダード・トバゴ | 3-0 | 親善試合 |
| 3月26日 | スリナム | 2-1 | 大陸間プレーオフ |
| 3月31日 | イラク | 1-2 | 大陸間プレーオフ |
| 6月6日 | スコットランド | 0-4 | 親善試合 |
| 6月10日 | アルジェリア | 0-4 | 親善試合 |
| 9月27日 | パラグアイ | 0-2 | 親善試合 |
| 9月30日 | アルゼンチン | 0-4 | 親善試合 |
2026年の試合結果を見ると、スリナム戦とトリニダード・トバゴ戦では勝利した一方、6月以降は複数の試合で失点が続いている。
特にスコットランド、アルジェリア、アルゼンチンとの試合は、守備面の課題を考える材料となった。
2026年11月の試合日程
11月13日
ペルー
ホーム
VS
ボリビア
アウェー
11月17日
エクアドル
ホーム
VS
ボリビア
アウェー
いずれも2026年11月5日時点の予定。現地報道ではペルー戦はリマ、エクアドル戦はグアヤキルで開催予定。
11月の2試合は、ビジェガス監督にとってチームの立て直しを図る重要な機会となる。
9月の連敗からどのように守備を修正するのか、またパニアグアの復帰や新しい攻撃陣の組み合わせがどうなるのかも注目点だ。
現地報道では、11月の招集メンバーは11月5日から7日ごろに発表される見通しとされていた。
【よくある質問】サッカーボリビア代表に関するFAQ
Q1:ボリビア代表は2026年ワールドカップに出場しますか?
A1:出場しません。南米予選7位で大陸間プレーオフに進出しましたが、2026年3月31日の決勝でイラクに1-2で敗れ、本大会出場を逃しました。
Q2:ボリビア代表の現在の監督は誰ですか?
A2:オスカル・ビジェガス監督です。2024年7月に就任し、代表チームと育成年代を含む長期的な強化プロジェクトを担っています。
Q3:ボリビア代表のFIFAランキングは何位ですか?
A3:2026年10月7日の更新では78位です。獲得要点は1,322.19ポイントでした。
Q4:ボリビア代表の注目選手は誰ですか?
A4:ミゲル・テルセロスとモイセス・パニアグアです。テルセロスは南米予選で7得点を挙げ、パニアグアは2026年の大陸間プレーオフで2試合連続得点を記録しました。
Q5:ボリビア代表が最後にワールドカップに出場したのはいつですか?
A5:1994年のアメリカ大会です。2026年大会への復帰を目指しましたが、イラクとのプレーオフ決勝で敗れました。
Q6:ボリビア代表の愛称は何ですか?
A6:「ラ・ベルデ(La Verde)」です。スペイン語で緑を意味し、代表チームのユニフォームの色に由来しています。
2026年のボリビア代表は、ワールドカップ出場まであと一歩に迫りながら、最後のプレーオフ決勝で敗れた。
南米予選7位・勝ち点20という結果は、厳しい競争の中で一定の力を示したものだ。スリナム戦の逆転勝利も、チームの可能性を感じさせる試合だった。
一方、イラク戦の敗北や、その後のスコットランド、アルジェリア、パラグアイ、アルゼンチンとの試合結果からは、守備の安定性や国際試合での対応力に課題が残る。
今後の注目点は次の3つだ。
1. 若手攻撃陣の成長: テルセロスとパニアグアが代表の中心選手へ成長できるか。
2. 守備組織の改善: 強豪国との対戦でも失点を抑えられるチームになるか。
3. ビジェガス体制の継続: 育成年代とトップチームの連携を強化し、安定した代表チームを作れるか。
FIFAランキング78位という数字だけで、ボリビア代表の将来を判断するのは早い。2026年のプレーオフで見せた粘り強さと若手の台頭は、次のワールドカップ予選につながる財産でもある。
1994年以来の本大会出場という目標は実現しなかったが、ラ・ベルデの再挑戦は続く。11月のペルー戦とエクアドル戦は、その新たなスタートを占う試合となりそうだ。
主な情報源:国際サッカー連盟(FIFA)、ボリビア情報庁(ABI)、El País Bolivia、DIEZ、FBF関連報道。