2026年10月21日、日本アイスホッケー連盟(JIHF)が発表した女子世界選手権の代表メンバーは以下の23人です。所属チームも同連盟の公式メンバーリストに基づいて整理しました。
GK(ゴールキーパー)3人相手のシュートからゴールを守る最後の砦
1. ハロラン麗 — Timrå IK(スウェーデン)
2. 増原海夕 — Sabres St. Pölten(オーストリア)
3. 川口莉子 — Daishin(日本)
GKには3人が選ばれました。ハロラン麗はスウェーデン、増原海夕はオーストリアのクラブに所属し、海外での競技経験を持つ選手が2人を占めています。
注目したいのは、2026年2月のミラノ・コルティナ五輪代表からGKの3人が全員継続している点です。ゴールを守るポジションでは、五輪を経験した選手たちが引き続きチームの軸を担います。
DF(ディフェンダー)8人相手の攻撃を止め、攻撃の起点をつくるポジション
1. 志賀葵 — Luleå HF(スウェーデン)
2. 関夏菜美 — TPS(フィンランド)
3. 山下栞 — SEIBUプリンセスラビッツ
4. 冨内彩花 — Daishin
5. 篠田安 — 御影グレッズ
6. 佐藤虹羽 — Daishin
7. 奥村菜月 — TOYOTAシグナス
8. 寺内姫夏 — Mississauga Jr. Hurricanes(カナダ)
DFは8人編成です。志賀葵と関夏菜美が北欧のクラブに所属する一方、国内クラブからも幅広く選出されています。
特に注目したいのが、2006年生まれの佐藤虹羽と奥村菜月、2008年生まれの寺内姫夏です。若い選手が代表の守備陣に加わり、経験豊富な選手との連係が問われる構成になりました。
FW(フォワード)12人得点を狙い、攻撃を組み立てるポジション
1. 黒須若菜 — 道路建設ペリグリン
2. 小山玲弥 — SEIBUプリンセスラビッツ
3. 山下光 — SEIBUプリンセスラビッツ
4. 志賀紅音 — PWHL Detroit(アメリカ)
5. 長岡真鈴 — SEIBUプリンセスラビッツ
6. 輪島夢叶 — 道路建設ペリグリン
7. ラック陽 — 道路建設ペリグリン
8. 伊藤麻琴 — TOYOTAシグナス
9. 野呂里桜 — Daishin
10. 野呂莉里 — Daishin
11. 多田藍 — Daishin
12. 小平梅花 — North York Storm(カナダ)
FWは12人で、3つのポジションの中で最も人数が多い編成です。
中心的な注目選手の一人が志賀紅音です。アメリカのプロリーグPWHLのDetroitに所属し、国際舞台での経験を持つ選手として期待が集まります。
また、カナダのNorth York Stormに所属する小平梅花も注目選手です。2008年12月生まれの17歳で、2026年ミラノ・コルティナ五輪にも出場した若手選手です。
以上の23人が、2026年11月の女子世界選手権に臨むスマイルジャパンの代表メンバーです。GK3人、DF8人、FW12人という構成は、日本アイスホッケー連盟の公式資料でも確認できます。
【所属チームで比較】スマイルジャパンの海外組と国内組の特徴

今回の代表を所属チームから見ると、国内リーグを中心に活動する選手と、海外クラブでプレーする選手が組み合わさった構成になっています。
海外クラブ所属の選手公式メンバーリストに掲載された海外クラブ所属選手は次の7人です。
- ハロラン麗:Timrå IK(スウェーデン)
- 増原海夕:Sabres St. Pölten(オーストリア)
- 志賀葵:Luleå HF(スウェーデン)
- 関夏菜美:TPS(フィンランド)
- 寺内姫夏:Mississauga Jr. Hurricanes(カナダ)
- 志賀紅音:PWHL Detroit(アメリカ)
- 小平梅花:North York Storm(カナダ)
海外組にはGK、DF、FWそれぞれのポジションに選手がいます。海外の異なる競技環境を経験していることは、国際大会での対応力を考えるうえで興味深いポイントです。
国内クラブ所属の選手国内では、以下のクラブが代表選手を送り出しています。
- Daishin: 川口莉子、冨内彩花、佐藤虹羽、野呂里桜、野呂莉里、多田藍
- SEIBUプリンセスラビッツ: 山下栞、小山玲弥、山下光、長岡真鈴
- 道路建設ペリグリン: 黒須若菜、輪島夢叶、ラック陽
- 御影グレッズ: 篠田安
- TOYOTAシグナス: 奥村菜月、伊藤麻琴
国内クラブではDaishinから6人が選ばれ、最多となっています。SEIBUプリンセスラビッツと道路建設ペリグリンも複数の代表選手を送り出しています。
ただし、所属人数の多さだけでクラブの実力や代表内での序列を判断することはできません。実際の出場時間やライン編成、選手それぞれの役割も合わせて見る必要があります。
【五輪代表との比較】2026年ミラノ大会から何が変わった?
2026年のスマイルジャパンを理解するうえで重要なのが、2月のミラノ・コルティナ五輪代表との比較です。
日本アイスホッケー連盟が公表した五輪代表と10月の世界選手権代表を照合すると、同じ23人編成でありながら、選手の顔ぶれには明確な変化があります。
五輪代表と世界選手権代表の比較表比較すると、23人中15人が五輪から継続し、8人が入れ替わっています。GKは3人全員が継続。DFとFWではそれぞれ4人ずつが新たに選出されました。
この比較から見えるのは、ゴールキーパー陣の安定性を維持しながら、フィールドプレーヤーの構成を見直したことです。特にDFは8人中4人が変更されており、守備陣の顔ぶれが大きく変わっています。
なお、五輪代表から外れたことが、引退や代表引退を意味するわけではありません。大会ごとに選考時期やコンディション、チームの戦術的な判断が異なります。
ミラノ五輪での日本の最終順位は9位でした。予選グループBでは4位となり、今回の世界選手権では新しい顔ぶれを加えて再び世界の強豪と対戦します。
【注目選手】ハロラン麗・志賀紅音・小平梅花・寺内姫夏の見どころ
2026年の代表を語るうえで、特に注目したいのがGKのハロラン麗、FWの志賀紅音、そして若い世代の小平梅花と寺内姫夏です。
ハロラン麗|海外でプレーするGKハロラン麗は2001年生まれのゴールキーパーです。2026年の世界選手権ではスウェーデンのTimrå IKに所属しています。
2026年2月のミラノ五輪にも出場し、今回も代表に選ばれました。五輪から継続するGK陣の一人として、国際大会での経験を生かしたプレーが期待されます。
志賀紅音|PWHL Detroit所属の注目フォワード志賀紅音は2001年生まれのフォワードで、2026年の世界選手権メンバーリストではPWHL Detroit所属とされています。
五輪時点ではスウェーデンのLuleå HFに所属しており、その後、アメリカのPWHL Detroitへと所属先が変わりました。
海外のプロリーグでプレーする経験を持つ攻撃陣の一人として、カナダやアメリカなど強豪国との対戦でどのような存在感を示すかが見どころです。
小平梅花|17歳で世界選手権代表に選出小平梅花は2008年12月12日生まれ。2026年11月時点で17歳です。
2026年ミラノ五輪の日本代表にも選ばれており、今回の世界選手権ではカナダのNorth York Storm所属として登録されています。
若い年代から五輪と世界選手権という大舞台を経験することは、今後の日本女子アイスホッケーにとっても注目すべき点です。
寺内姫夏|カナダで経験を積む18歳寺内姫夏は2008年6月2日生まれの18歳。所属先はカナダのMississauga Jr. Hurricanesです。
2026年のミラノ五輪代表には入っておらず、今回の世界選手権代表に選出されました。海外の育成環境で競技を続ける若手選手が、シニア日本代表の舞台に加わった点は大きな見どころです。
小平梅花と寺内姫夏は、ともにカナダのクラブに所属する若い選手ですが、五輪代表経験の有無や年齢は異なります。2人の成長を追うことも、今回の代表を楽しむポイントになります。
【2026年女子世界選手権】試合日程と対戦相手をチェック
2026 IIHF女子世界選手権は、2026年11月6日から16日までデンマークのヘアニングとエスビャウで開催されます。
日本はグループBに入り、カナダ、フィンランド、スウェーデン、デンマークと対戦します。
日本のグループBと世界ランキング| 国 | 2026年世界ランキング |
|---|---|
| カナダ | 2位 |
| フィンランド | 5位 |
| スウェーデン | 6位 |
| 日本 | 8位 |
| デンマーク | 10位 |
日本は世界ランキング8位。グループBには2位のカナダ、5位のフィンランド、6位のスウェーデンが入っており、厳しい対戦が予想されます。
日本代表の試合日程| 日程 | 対戦相手 | 現地時間 |
|---|---|---|
| 11月7日 | デンマーク | 19:00 |
| 11月8日 | カナダ | 19:00 |
| 11月10日 | フィンランド | 15:00 |
| 11月11日 | スウェーデン | 19:00 |
| 11月13日 | 準々決勝・順位決定戦 | ― |
| 11月15日 | 準決勝 | ― |
| 11月16日 | 決勝・3位決定戦 | ― |
上記は日本アイスホッケー連盟が公表した日程です。現地時間は日本時間より8時間遅れています。
日本時間に換算すると、グループリーグの試合開始は次のとおりです。
- 11月8日(日)午前3時:デンマーク戦
- 11月9日(月)午前3時:カナダ戦
- 11月10日(火)午後11時:フィンランド戦
- 11月12日(木)午前3時:スウェーデン戦
特に注目されるのはカナダ戦とスウェーデン戦です。世界ランキング上位の相手に対して、日本がどのような守備と攻撃を展開できるかが試されます。
また、11月13日には準々決勝と9・10位決定戦が予定されています。グループリーグの順位が、その後の戦いを左右する要点になります。
【歴代メンバー】スマイルジャパンの歩みと2026年の新体制
スマイルジャパンは、女子アイスホッケー日本代表の愛称です。2013年、ソチ五輪の出場権を獲得した時期に正式に決まりました。
その後、2014年ソチ、2018年平昌、2022年北京、2026年ミラノ・コルティナと、4大会連続で冬季オリンピックに出場しています。
歴代大会の主な成績| 年 | 大会 | 日本の成績 |
|---|---|---|
| 2013年 | ソチ五輪最終予選 | 1位・出場権獲得 |
| 2014年 | ソチ五輪 | 7位 |
| 2018年 | 平昌五輪 | 6位 |
| 2022年 | 北京五輪 | 6位 |
| 2022年 | 女子世界選手権 | 5位 |
| 2024年 | 女子世界選手権 | 8位 |
| 2025年 | 女子世界選手権 | 7位 |
| 2026年 | ミラノ・コルティナ五輪 | 9位 |
特に2022年北京五輪では、日本女子代表が初めて決勝トーナメントに進出し、6位に入りました。同年の女子世界選手権でも5位となり、当時の日本代表にとって歴史的な成績を残しています。
歴代メンバーには、藤本那菜、大沢ちほ、久保英恵、小池詩織など、長く日本代表を支えてきた選手たちがいます。
例えば2022年北京五輪代表では、主将を務めた小池詩織をはじめ、志賀葵、志賀紅音、山下栞、小山玲弥らが選ばれていました。現在の代表にも名前が残る選手がいる一方、世代交代によって新しい選手も加わっています。
したがって、歴代メンバーを調べる際は、単純に選手名を並べるのではなく、ソチ、平昌、北京、ミラノといった大会ごとに顔ぶれを比較すると、代表の変化が分かりやすくなります。
2026年6月に始まった大久保ジャパン2026年は選手だけでなく、代表の指導体制にも大きな変化がありました。
日本アイスホッケー連盟は2026年4月28日、飯塚祐司監督と中島谷友二朗コーチの退任を発表。飯塚監督は2008年から女子日本代表の指導に携わり、ソチ、平昌、北京、ミラノの4大会連続出場に貢献しました。
その後、6月19日に新体制の発表会見が行われ、大久保智仁氏が新監督に就任。久保英恵氏もコーチとして加わりました。
新体制のスタッフは次のとおりです。
- 監督:大久保智仁
- コーチ:久保英恵
- コーチ:榛澤淳
- GKコーチ:春名真仁
大久保監督は、2030年フランス・アルプス冬季オリンピックへの出場を目標に掲げています。
また、日本アイスホッケー連盟はチームづくりの基盤として、団結力、スキル、俊敏性、規律、スタミナの5つを挙げています。新体制でどのようなチームをつくり上げるのか、今回の世界選手権は重要な試金石です。
【プロの結論】2026年スマイルジャパンの注目要点は3つ
今回の代表編成を読み解くと、単なるメンバー変更以上の意味が見えてきます。
1つ目は、GK陣の継続性です。 五輪代表と同じ3人が選ばれており、守備の最後を担うポジションに大きな変更はありません。
2つ目は、DF陣の再編です。 8人中4人が入れ替わり、寺内姫夏など若い選手が加わりました。強豪国の攻撃を止めるためには、個々の守備力だけでなく、選手間の連係が欠かせません。
3つ目は、海外経験と若手の融合です。 PWHL Detroit所属の志賀紅音、カナダでプレーする小平梅花や寺内姫夏など、異なる環境で経験を積む選手がそろっています。
今大会を観戦するなら、次の3点に注目すると、チームの変化をより深く理解できます。
- GK陣が強豪国のシュートにどう対応するか
- 新しいDFの組み合わせがどれだけ早く機能するか
- 志賀紅音ら攻撃陣が得点機会をどれだけ生かせるか
選手の知名度や所属チームだけで代表の強さを判断するのではなく、ポジションごとの役割、五輪からの継続性、国際大会での連係という3つの視点で見ることが、今回のスマイルジャパンを理解するポイントです。
【スマイルジャパンメンバー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のスマイルジャパンのメンバーは何人ですか?
A1:2026年11月の女子世界選手権代表は23人です。GK3人、DF8人、FW12人で構成されています。日本アイスホッケー連盟が2026年10月21日に発表しました。
Q2:スマイルジャパンの注目選手は誰ですか?
A2:海外プロリーグPWHL Detroit所属の志賀紅音、スウェーデンのTimrå IK所属のハロラン麗、17歳の小平梅花、18歳の寺内姫夏などが注目選手です。
Q3:スマイルジャパンの五輪代表と世界選手権代表は同じですか?
A3:同じではありません。2026年2月のミラノ五輪代表23人のうち15人が継続し、8人が入れ替わりました。GKは3人全員が継続しています。
Q4:2026年の女子世界選手権はいつ開催されますか?
A4:2026年11月6日から16日まで、デンマークのヘアニングとエスビャウで開催されます。日本の初戦は11月7日のデンマーク戦です。
Q5:スマイルジャパンの監督は誰ですか?
A5:2026年6月に就任した大久保智仁監督です。コーチには久保英恵氏と榛澤淳氏が就任しています。
2026年11月の女子世界選手権に出場するスマイルジャパンは、GK3人、DF8人、FW12人の計23人です。
志賀紅音、ハロラン麗ら海外で活躍する選手に加え、小平梅花や寺内姫夏といった若い選手も選出されました。2026年2月の五輪代表から8人が入れ替わり、新しいチーム編成で世界選手権に挑みます。
また、6月には大久保智仁新監督を中心とする指導体制がスタートしました。目標は2030年冬季オリンピックへの出場です。
歴代メンバーが築いてきた実績を引き継ぎながら、新しい世代がどのように成長するのか。2026年の世界選手権は、スマイルジャパンの現在地と次の4年間を占う大会になります。
今後は試合結果だけでなく、選手の出場状況や若手の成長、所属クラブでの活躍にも注目したいところです。