2026年シーズン終了時点のNPB公式記録を見ると、山川の一軍成績は58試合、212打席、180打数、32安打、11本塁打、28打点だった。
注目すべきなのは、本塁打を11本記録している一方で、打率が.178にとどまった点だ。長打を生み出す能力が完全に失われたわけではないが、安打を積み重ねる部分では苦戦したシーズンだった。
2026年の打撃成績一覧| 項目 | 2026年成績 |
|---|---|
| 試合 | 58 |
| 打席 | 212 |
| 打数 | 180 |
| 安打 | 32 |
| 打率 | .178 |
| 本塁打 | 11 |
| 打点 | 28 |
| 得点 | 18 |
| 二塁打 | 3 |
| 三塁打 | 0 |
| 四球 | 28 |
| 三振 | 60 |
| 出塁率 | .297 |
| 長打率 | .378 |
| OPS | .675 |
| 得点圏打率 | .216 |
出典:日本野球機構(NPB)個人年度別成績。OPSは出塁率と長打率の合計。
2026年は本塁打よりも打率の低さが目立つ2026年の成績で最も気になるのは、11本塁打を記録しながら打率が.178だったことだ。
180打数で32安打という数字は、打席で安定して出塁するという面で課題を残したことを示している。
一方、四球は28個。出塁率は.297で、打率との差は.119ある。相手投手との勝負で四球を選ぶ機会はあったものの、安打による出塁を十分に増やせなかった。
OPS.675も、2024年の.801、2025年の.702から低下している。
ただし、58試合という出場数にも注意したい。143試合に出場した2024年とは打席数が大きく異なるため、単純に本塁打数だけで打者としての能力を比較するのは適切ではない。
【年度別成績】西武時代からソフトバンク移籍後までを比較

山川穂高のキャリアを振り返ると、西武時代に長距離打者としての地位を確立し、ソフトバンク移籍後も本塁打と打点を記録してきたことが分かる。
特に2018年から2019年にかけては、2年連続で40本塁打を超える活躍を見せた。
一方、ソフトバンク移籍後は2024年に34本塁打を記録したものの、2025年、2026年と打率・長打率が低下している。
主要年度の打撃成績比較| 年度 | 所属 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | 西武 | 49 | .259 | 14 | 32 | .925 |
| 2017 | 西武 | 78 | .298 | 23 | 61 | 1.081 |
| 2018 | 西武 | 143 | .281 | 47 | 124 | .985 |
| 2019 | 西武 | 143 | .256 | 43 | 120 | .912 |
| 2020 | 西武 | 102 | .205 | 24 | 73 | .807 |
| 2021 | 西武 | 110 | .232 | 24 | 66 | .790 |
| 2022 | 西武 | 129 | .266 | 41 | 90 | .953 |
| 2023 | 西武 | 17 | .254 | 0 | 5 | .612 |
| 2024 | ソフトバンク | 143 | .247 | 34 | 99 | .801 |
| 2025 | ソフトバンク | 130 | .226 | 23 | 62 | .702 |
| 2026 | ソフトバンク | 58 | .178 | 11 | 28 | .675 |
出典:NPB個人年度別成績。OPSは各年度の出塁率・長打率の合計に基づく。2016年、2017年など一部年度のOPSは公式掲載の出塁率・長打率から算出。
キャリアハイは2018年の47本塁打山川の打撃キャリアで象徴的な数字が、2018年の47本塁打だ。
この年は143試合に出場し、152安打、47本塁打、124打点を記録した。打率.281、出塁率.396、長打率.590という数字も残している。
翌2019年も43本塁打、120打点をマーク。単年の好成績に終わらず、2年続けて圧倒的な長打力を発揮した。
さらに2022年には41本塁打、90打点を記録。西武時代だけでなく、複数のシーズンにわたって本塁打王を獲得した実績がある。
2024年もソフトバンクで34本塁打を記録しており、移籍後に長打力が大きく失われたわけではない。
2024年から2026年にかけての変化比較対象として重要なのが、ソフトバンク移籍後の3シーズンだ。
- 2024年: 打率.247、34本塁打、99打点、OPS.801
- 2025年: 打率.226、23本塁打、62打点、OPS.702
- 2026年: 打率.178、11本塁打、28打点、OPS.675
2024年から2025年にかけて本塁打は11本減少し、2026年は58試合の出場にとどまった。
注目したいのは、OPSの変化である。2024年の.801から2026年の.675まで低下しており、打率だけでは捉えきれない打撃全体の変化が表れている。
【西武時代とソフトバンク時代】移籍後の打撃スタイルはどう変わった?
山川は2013年ドラフト2位で西武に入団した。中部商業高校、富士大学を経てプロ入りし、右投右打の内野手としてキャリアを築いてきた。
西武時代は、本塁打を量産する中軸打者として活躍。2018年、2019年、2022年には40本塁打以上を記録した。
2023年は西武で17試合の出場にとどまり、2024年から福岡ソフトバンクホークスでプレーしている。
球団移籍と成績の関係| 時期 | 所属・出来事 | 主な実績 |
|---|---|---|
| 2014年 | 西武入団 | プロ初出場 |
| 2016年 | 西武 | 14本塁打 |
| 2017年 | 西武 | 23本塁打、打率.298 |
| 2018年 | 西武 | 47本塁打、124打点 |
| 2019年 | 西武 | 43本塁打、120打点 |
| 2020~2022年 | 西武 | 3年連続24本塁打以上 |
| 2023年 | 西武 | 17試合出場 |
| 2024年 | ソフトバンク | 34本塁打、99打点 |
| 2025年 | ソフトバンク | 23本塁打、62打点 |
| 2026年 | ソフトバンク | 58試合、11本塁打 |
西武時代の山川を特徴づけるのは、長打率の高さだ。
2018年は長打率.590、2019年は.540、2022年は.578。いずれも高い水準を記録している。
特に2018年は47本塁打だけでなく124打点を挙げ、打線の中心として得点を生み出した。
通算成績でも長打率は.510。プロ入りから積み上げてきた長打力は、山川の選手としての大きな特徴になっている。
ソフトバンク移籍後は2024年に存在感を発揮2024年は143試合に出場し、34本塁打、99打点を記録した。
西武時代のキャリアハイには届かなかったものの、移籍初年度からチームの中軸として結果を残した。
2025年はレギュラーシーズンで23本塁打、62打点。打率は.226だったが、日本シリーズでは別の顔を見せた。
第2戦から第4戦まで3試合連続本塁打を放ち、シリーズMVPを獲得。レギュラーシーズンの数字だけでは測れない勝負強さを示した。
【2026年の打撃不振】月別成績と登録抹消から復帰まで
2026年の山川を理解するには、シーズン通算の数字だけでなく、月ごとの推移と一軍での起用状況を見る必要がある。
開幕直後は本塁打を放ったものの、4月以降は打率が低下。5月には打率.143まで落ち込んだ。
6月1日には出場選手登録を抹消され、約3か月間ファームで調整することになった。
2026年月別打撃成績| 月 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
|---|---|---|---|---|
| 3月 | 4 | .308 | 2 | 3 |
| 4月 | 22 | .176 | 3 | 11 |
| 5月 | 20 | .143 | 4 | 11 |
| 6月~8月 | 一軍出場なし | ― | ― | ― |
| 9月 | 11 | .212 | 2 | 3 |
| 10月 | 1 | .000 | 0 | 0 |
月別成績はシーズン記録を集計したデータ。年度通算はNPB公式記録を基準としている。
月別成績からは、開幕直後とその後の違いが見えてくる。
3月は4試合で打率.308、2本塁打と好スタートを切った。しかし、4月は.176、5月は.143と低迷。特に5月は20試合で4本塁打を記録したものの、打率は低いままだった。
つまり、長打が出る試合があっても、継続的に安打を重ねる状態には戻っていなかった。
6月1日の登録抹消とファームでの再調整2026年6月1日、山川は出場選手登録を抹消された。
この時点では46試合に出場し、打率.175、9本塁打、25打点。31打席連続無安打も経験しており、打撃状態の改善が課題となっていた。
ファームでは50試合に出場し、打率.248、12本塁打、32打点を記録。二軍では本塁打を量産し、実戦を通じて調整を続けた。
9月8日には約3か月ぶりに一軍へ復帰。復帰後の9月11日には、5月以来となる10号本塁打を放った。
この一発は、長期間の調整を経て一軍で再び長打を記録したという点で意味のある出来事だった。
不振の背景にある起用機会の変化2026年は打撃不振に加えて、一軍での出場機会も限られた。
5月にはスタメンを外れる試合が増え、6月の登録抹消によって一軍で打席に立つ機会がさらに減少した。
一方で、ファームでは12本塁打を記録している。これは、長打力を発揮する能力が残っていたことを示す材料だ。
ただし、ファームでの本塁打数をそのまま一軍での成績に置き換えることはできない。一軍の投手との対戦で、どれだけ安定して安打を生み出せるかが課題となる。
【OPS・出塁率・三振・四球】数字から読み解く現在の打撃力
山川の2026年成績を評価する際、打率と本塁打だけを見ていては全体像をつかめない。
出塁率、長打率、OPS、三振数、四球数を組み合わせることで、打撃のどの部分が苦戦しているのかが見えてくる。
OPS.675は何を意味する?OPSは出塁率と長打率を合計した指標だ。
2026年の山川は出塁率.297、長打率.378で、OPSは.675となった。
2024年からの変化を整理すると次のとおり。
| 指標 | 2024年 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|
| 打率 | .247 | .226 | .178 |
| 出塁率 | .318 | .300 | .297 |
| 長打率 | .484 | .402 | .378 |
| OPS | .801 | .702 | .675 |
特に注目したいのが長打率だ。
2024年の.484から2025年には.402、2026年には.378まで低下した。
出塁率も低下しているが、2025年から2026年にかけては.300から.297と小幅な変化にとどまっている。
つまり、直近のOPS低下では、出塁率以上に長打率の低下が目立つ。
三振60個、四球28個から分かること2026年の三振は60個、四球は28個だった。
四球に対する三振の割合を見ると、三振数は四球数の約2.14倍。BB/Kは約.467となる。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 三振 | 60 |
| 四球 | 28 |
| 三振÷四球 | 約2.14 |
| BB/K | .467 |
| 三振率(打席比) | 約28.3% |
| 四球率(打席比) | 約13.2% |
60三振という数字は、212打席という出場規模を考えても見逃せない。
本塁打を狙える打者は、強いスイングによって三振が増える傾向もある。しかし、打率.178という結果と合わせると、コンタクトの安定性を取り戻すことが重要な課題となる。
一方、四球28個という数字から、選球機会が全く失われていたわけではないことも分かる。
得点圏打率.216はどう評価する?2026年の得点圏打率は.216だった。
通常の打率.178を上回っているため、得点圏で特別に打撃成績が悪化していたとまではいえない。
ただし、得点圏打率は走者が二塁または三塁にいる場面の打率であり、打点や勝負強さのすべてを説明する指標ではない。
28打点という数字も、出場試合数や打順、前の打者の出塁状況によって左右される。
山川の得点圏での働きを評価するには、打率だけでなく打点、長打、本塁打、出場機会を合わせて見る必要がある。
【2025年日本シリーズMVP】レギュラーシーズンとの違い
山川の成績を語るうえで見逃せないのが、2025年の日本シリーズだ。
レギュラーシーズンでは打率.226、23本塁打、62打点という成績だったが、日本シリーズでは第2戦から第4戦まで3試合連続本塁打を記録した。
そして、ソフトバンクの日本一に貢献し、シリーズMVPに選出された。
この活躍は、シーズンを通した成績と短期決戦でのパフォーマンスが必ずしも一致しないことを示している。
2026年は前年のような勝負強さを発揮できたのか2026年はレギュラーシーズンの打撃不振が続き、日本シリーズでも厳しい状況が見られた。
10月24日の日本シリーズ第1戦では、先発メンバーから外れ、延長10回に代打で出場したものの空振り三振に倒れた。
前年のシリーズMVPという実績があるだけに、2026年の起用や打席内容との対比は大きい。
また、試合前には王貞治球団会長から直接指導を受けたことも報じられた。
ただし、単一試合の結果だけで選手の状態を断定することはできない。レギュラーシーズンの58試合という数字と、ファームでの調整、日本シリーズでの起用を合わせて見ることが必要だ。
【プロの結論】山川穂高の2026年成績は復活への転換点になるのか
2026年の山川穂高を数字から評価すると、長打力と安定したコンタクト能力を分けて考える必要がある。
58試合で11本塁打という数字には、長距離打者としての力が残っていることが表れている。一方、打率.178、出塁率.297、OPS.675という数字は、打席全体での生産性が過去の好調時より低下していることを示す。
特に2018年の47本塁打、2022年の41本塁打、2024年の34本塁打と比べると、現在の成績には明確な差がある。
今後の復調を判断する4つのポイント1. 打率の回復
本塁打だけでなく、単打や二塁打を含めた安打数を増やせるかが重要だ。打率が回復すれば、打線の中での起用価値も高まる。
2. 長打率とOPSの改善
2026年の長打率.378、OPS.675から、過去の水準にどれだけ近づけるかが注目点となる。特に長打率の回復は、山川の持ち味を取り戻すうえで重要だ。
3. 三振と四球のバランス
60三振、28四球という数字を踏まえ、三振を減らしながら四球を選べるかを確認したい。単に積極的に振るだけでなく、打席内容の安定性が問われる。
4. 一軍での出場機会と継続性
ファームでは2026年に50試合、12本塁打を記録した。今後は一軍で継続的に出場し、ファームで見せた長打力を一軍の成績につなげられるかが焦点となる。
山川穂高の成績を見る際の判断基準過去の実績だけで復活を判断するのも、2026年の打率だけで評価を決めるのも適切ではない。
本塁打は山川の強みを示す一方、OPSは出塁と長打をまとめて評価できる。さらに三振率や四球率を見ることで、打席内容の変化も把握できる。
この4つを組み合わせて追うことが、今後の山川の状態を正しく判断する近道になる。
【山川穂高の成績】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:山川穂高の2026年の打率・本塁打・打点は?
A1:NPB公式記録による2026年シーズンの成績は、58試合、打率.178、11本塁打、28打点。OPSは.675だった。
Q2:山川穂高の2025年の成績は?
A2:ソフトバンクで130試合に出場し、打率.226、23本塁打、62打点、OPS.702を記録した。日本シリーズでは3試合連続本塁打を放ち、MVPを獲得している。
Q3:山川穂高の2024年の成績は?
A3:ソフトバンク移籍初年度に143試合出場、打率.247、34本塁打、99打点、OPS.801を記録した。
Q4:山川穂高のキャリアハイは何本塁打?
A4:2018年に西武で記録した47本塁打がキャリアハイ。124打点も記録している。
Q5:山川穂高の通算本塁打と通算打率は?
A5:NPB公式記録では、2026年シーズン終了時点で通算286本塁打、通算打率.247。通算1,117試合、764打点を記録している。
Q6:2026年に山川穂高が打撃不振になった理由は?
A6:2026年は打率の低迷や連続無安打が続き、6月1日に一軍登録を抹消された。ファームでは50試合で12本塁打を記録しており、一軍での打撃の安定性を取り戻すことが課題となった。
Q7:山川穂高は西武時代とソフトバンク時代のどちらが好成績?
A7:本塁打数のキャリアハイは西武時代の47本塁打。一方、ソフトバンクでも2024年に34本塁打、99打点を記録している。通算成績だけでなく、各年度の出場数や打率、OPSを比較することが大切だ。
山川穂高の2026年は、58試合、打率.178、11本塁打、28打点、OPS.675という成績で終了した。
2018年の47本塁打をはじめ、西武時代には圧倒的な長打力を発揮。ソフトバンク移籍後も2024年に34本塁打、2025年には日本シリーズMVPを獲得するなど、大舞台での実績を残してきた。
しかし、2026年は一軍での打撃不振による登録抹消を経験し、ファームでの再調整を経て復帰するシーズンとなった。
今後の評価で重要なのは、本塁打数だけではない。打率、出塁率、長打率、OPS、三振と四球のバランスが改善するかどうかがポイントになる。
通算286本塁打を誇る長距離打者が、再び安定した打撃を取り戻せるのか。 2026年の成績は、山川穂高のキャリアを振り返るうえでも、今後の動向を考えるうえでも重要なシーズンとなった。
主なデータ出典:日本野球機構(NPB)個人年度別成績、パ・リーグ公式情報、スポーツ報知、日刊スポーツ、福岡ソフトバンクホークス関連報道。