「こち亀最終回」と検索すると、2016年の漫画の完結と、2004年のテレビアニメ最終放送、さらに2016年に放送された特別番組が出てきます。実は、この3つはそれぞれ別の出来事です。漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は、2016年9月17日発売の『週刊少年ジャンプ』42号で約40年の週刊連載に幕を下ろしました。最終話は懐かしい登場人物たちが集う同窓会のような構成で、両津勘吉の物語にふさわしい余韻を残しています。
一方、テレビアニメのレギュラー放送は2004年12月19日に終了。その後、2016年9月18日には『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE FINAL 両津勘吉最後の日』も放送されました。さらに2026年は連載開始50周年。単行本203巻の発売や2027年放送予定の新アニメなど、作品を取り巻く状況も新たな段階に入っています。
【まず結論】こち亀の最終回は漫画とアニメでいつ違う?

最初に押さえておきたいのは、漫画とアニメでは最終回の日付も、物語の位置づけも異なるという点です。
漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は1976年に『週刊少年ジャンプ』で連載を開始し、2016年9月17日に完結しました。連載期間は約40年。単行本200巻という大きな節目と連載40周年が重なったタイミングでの終了でした。
対して、テレビアニメの通常放送が終わったのは2004年12月19日です。こちらは漫画の完結より約12年早く、フジテレビの公式番組情報にも最終放送日が記録されています。
加えて、2016年9月18日にはアニメ特別番組『THE FINAL 両津勘吉最後の日』が放送されました。漫画の最終回とアニメの最終回を混同しやすいのは、この特別番組の存在も理由の一つです。
つまり、検索時には次のように整理すると分かりやすくなります。
- 漫画の最終回を知りたい:2016年9月17日
- テレビアニメのレギュラー放送最終回を知りたい:2004年12月19日
- 2016年のアニメ特別番組を知りたい:2016年9月18日
この3つを区別するだけで、ネット上で見かける「こち亀の最終回は2004年」「2016年が最終回」という、一見矛盾する情報の意味が理解できます。
【漫画の最終話の内容】同窓会のような展開と両津勘吉の有給休暇
漫画の最終話は、読者に大きな別れを突きつけるような悲劇的な結末ではありません。
2016年9月17日発売の『週刊少年ジャンプ』42号に掲載された最終話は、カラーを含む20ページ。単行本200巻に収録された最後のエピソード「40周年だよ全員集合の巻」です。
その内容は、これまで作品を彩ってきた懐かしいキャラクターたちを振り返る、同窓会のような雰囲気を持っています。
懐かしいキャラクターたちが登場する最終回最終話では、両津が復活を希望するキャラクターのベスト10を紹介するという趣向が取り入れられています。
40年という長い連載の中では、派出所の仲間だけでなく、さまざまな職業や趣味、時代背景を持った人物が登場してきました。
その膨大な登場人物を振り返る構成は、長年読んできたファンにとって、過去のエピソードを思い出す機会にもなっています。
ここで注目したいのは、最終話が両津の人生を完全に終わらせる物語ではないことです。
両津が警察官を辞めるわけでも、亀有から去るわけでもありません。長年親しまれてきた派出所の日常が、これからもどこかで続いているような感覚を残しています。
漫画家・漫画評論家のいしかわじゅんも、最終話について、キャラクターの日常は続いており、作者がその記録をやめただけという趣旨の見方を示しました。
これは、一話完結型を基本としてきた『こち亀』らしい終わり方です。
秋本治が両津に与えた「有給休暇」最終話とともに注目されたのが、秋本治による読者へのメッセージです。
秋本は、40年間休まず勤務してきた両津勘吉について、次のような趣旨を記しました。
40年間休まず勤務した両さんに、この辺で有給休暇を与え、休ませてあげようと思います。
出典:2016年9月17日付スポーツニッポン報道。
この言葉には、作品の主人公である両津への作者の愛情が表れています。
両津は問題を起こしては大原部長に怒られ、派出所の仲間を巻き込んで騒動を繰り返す人物です。しかし、そうした破天荒な日常こそが『こち亀』の魅力でした。
だからこそ、最後に両津を死亡させたり、警察官としての人生を終わらせたりする必要はありません。
40年間働き続けた両津を少し休ませる。それだけで、長い物語に区切りをつけることができたのです。
秋本は加えて、物語は自分の中の時間軸では動き続けているという趣旨も伝えています。
漫画の連載が終わっても、両津勘吉の日常そのものは終わらない。
この考え方が、こち亀の最終回に独特の温かさを与えています。
【年表で徹底比較】こち亀の漫画・アニメ最終回と完結までの経緯
漫画とアニメの出来事を時系列で整理すると、混同しやすいポイントが明確になります。
| 年月日 | 出来事 | 内容・意味 |
|---|---|---|
| 1976年 | 漫画連載開始 | 『週刊少年ジャンプ』で連載開始 |
| 1996年6月16日 | アニメ放送開始 | フジテレビでテレビアニメがスタート |
| 2004年12月19日 | アニメ最終放送 | 8年間のレギュラー放送が終了 |
| 2016年9月3日 | 連載終了を発表 | 秋本治が神田明神で発表 |
| 2016年9月17日 | 漫画最終回 | ジャンプ42号で連載完結。単行本200巻発売 |
| 2016年9月18日 | THE FINAL放送 | 『両津勘吉最後の日』を特別番組として放送 |
| 2021年10月4日 | 単行本201巻発売 | 連載終了後のエピソードなどを収録 |
| 2026年9月4日 | 単行本202巻発売 | 連載50周年記念の新刊 |
| 2026年10月2日 | 単行本203巻発売 | 50周年関連エピソードなどを収録 |
| 2027年 | 新アニメ放送予定 | 『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』 |
この年表から分かるように、漫画の連載終了とテレビアニメのレギュラー放送終了には大きな時間差があります。
また、2016年9月3日の発表は、連載40周年を記念した神田明神での巨大絵巻物奉納式に合わせて行われました。
集英社の公式書誌情報でも、単行本200巻の発売日は2016年9月17日とされています。通常版は406ページで、21編を収録した大ボリュームの一冊です。
なお、週刊連載は2016年に終了しましたが、その後も新しいエピソードの掲載や単行本の刊行が続いています。
【秋本治が語った連載終了の理由】病気や人気低迷が原因だった?
40年間続いた作品の終了発表は、多くの読者に驚きを与えました。
しかし、秋本治が公表した決断理由は、体調不良や作品の人気低迷ではありません。
中心にあったのは、連載40周年と単行本200巻という二つの大きな節目でした。
200巻という区切りを迎えるタイミングだった2016年9月3日、神田明神で行われた奉納式後の会見で、秋本は連載終了を発表しました。
MANTANWEBなどの報道によると、秋本は200巻を迎える2016年になって、終了するかどうかを具体的に考え始めたと説明しています。
当初から長期的に終了時期を決めていたわけではなく、実際に200巻が近づく中で迷いもあったようです。
それでも、200巻と40周年という記念すべき節目を逃せば、中途半端になる可能性がありました。
両津勘吉らしい引き際を選んだ秋本が語った理由の中でも印象的なのは、主人公の性格を終了時期の判断に重ねていた点です。
両津はお祭り好きで、にぎやかな場面の中心にいることが似合うキャラクターです。
秋本は、40周年をみんなに祝ってもらい、その華やかな場でスッと姿を消すことが両津らしい大団円になると説明しました。
つまり、連載終了は作品に限界が来たからではなく、作品にとって最もふさわしいタイミングを選んだ決断だったのです。
連載終了と漫画家引退は別の話もう一つ誤解されやすいのが、こち亀の終了によって秋本治が漫画家を引退したという見方です。
実際には、秋本は連載終了後も新しい作品の構想を持っていると話していました。
その後も『Mr.Clice』などの作品を手がけ、漫画家として活動を続けています。
また、こち亀自体も読み切りや特別企画を通じて新しいエピソードが発表されています。
したがって、2016年の出来事は「秋本治の漫画家引退」でも「両津勘吉というキャラクターの消滅」でもありません。
終了したのは、あくまで『週刊少年ジャンプ』での約40年間の定期連載です。
【2026年最新】こち亀200巻は本当に最終巻?201巻・202巻・203巻との違い
ここは2026年現在、特に注意したいポイントです。
2016年当時は、単行本200巻が連載完結時の最終巻でした。しかし、現在も200巻がシリーズ全体の最新巻というわけではありません。
201巻以降も単行本は刊行されている2021年10月4日には201巻が発売されました。
この巻には、連載終了後に掲載されたエピソードなどが収録されています。
そして2026年は、連載開始50周年を記念して約5年ぶりに202巻が刊行されました。
さらに翌月には203巻も発売されています。
集英社の公式書誌情報を整理すると、次のようになります。
- 200巻: 2016年9月17日発売。週刊連載完結時の最終巻。
- 201巻: 2021年10月4日発売。連載終了後のエピソードなどを収録。
- 202巻: 2026年9月4日発売。派出所メンバーのエピソードや「希望の煙突」シリーズを収録。
- 203巻: 2026年10月2日発売。50周年関連のエピソードなど全16編を収録。
この違いを理解するうえで重要なのは、2016年の連載完結と、その後の作品発表・単行本刊行を分けて考えることです。
200巻は2016年の週刊連載を締めくくった巻であり、2026年現在の刊行上の最終巻ではありません。
2026年は連載開始50周年1976年に始まったこち亀は、2026年9月に連載開始50周年を迎えました。
50周年企画では、公式特設サイト「こち亀オンライン」が展開され、作品のコマを検索できる機能なども公開されています。
また、葛飾区亀有には2025年3月22日に「こち亀記念館」がオープンしました。作品の舞台と深く結びついた地域の施設として、ファンが作品世界を体験できる場所になっています。
2016年に完結した作品が、10年後の2026年にも新刊や記念企画を通じて動き続けていることは、こち亀の大きな特徴です。
2027年には新アニメも放送予定さらに大きなニュースが、50周年記念の新アニメプロジェクトです。
フジテレビの2026年9月5日付公式発表によると、『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』は2027年にフジテレビで放送され、各プラットフォームでも配信される予定です。
主要キャストも一新されました。
- 両津勘吉:落合福嗣
- 中川圭一:蒼井翔太
- 秋本麗子:M・A・O
- 大原大次郎:坂本頼光
監督は大地丙太郎が担当します。
これは2004年に終了した旧テレビアニメや2016年の『THE FINAL』とは別の、新しいアニメプロジェクトです。
漫画の週刊連載が終わっても、作品の展開は続いていることが分かります。
【アニメ最終回を詳しく解説】2004年の「さよなら両さん大作戦」と2016年のTHE FINAL
漫画の最終回と並んで検索されるのが、テレビアニメ版の最終回です。
旧テレビアニメは1996年6月16日に放送を開始し、2004年12月19日にレギュラー放送を終了しました。
フジテレビの公式番組情報には、最終放送の特別編成が記録されています。
2004年12月19日の最終放送内容最終放送は「アニメ大忘年会祭り!!こち亀最終回!サザエまる子ルフィで両さん8年間ありがとうスペシャル」という特別編成でした。
放送されたエピソードは次の3作品です。
1.「闘え!クマわり君!・・・幼稚園でも大活躍」
葛飾署の新しいマスコットとして採用された、両津考案の「クマわり君」が大人気になります。
両津自身も着ぐるみを着て幼稚園で交通安全キャンペーンを行うことになりますが、大原から子供たちの夢を壊さないように言われ、さまざまな要求に応えることになります。
2.「愛戦士・両津勘吉」
麻里晩が自らの死期を勘違いしたことをきっかけに、両津は翻堕羅拳の後継者にふさわしいかを試されます。
ところが、両津の本当の目的は、奪われたプラモデルを取り戻すことでした。
3.「さよなら両さん大作戦・・・ワシは永遠に不滅だ!」
日頃の行いが原因で、町内から邪魔者扱いされてしまう両津。
逆恨みした両津は、翌日から別人のように真面目に働き始めます。しかし、いつもの両津とは様子が違います。
そんな中、両津が異動になるという噂が広がっていきます。
最終エピソードのタイトルにある「ワシは永遠に不滅だ」という言葉も、両津らしい強烈な印象を残します。
ラサール石井が演じた両津勘吉旧テレビアニメ版で両津勘吉の声を担当したのは、ラサール石井です。
フジテレビの番組公式情報にも、両津勘吉役としてラサール石井の名前が掲載されています。
両津の豪快な笑い声や独特の話し方、怒鳴り声などを表現した演技は、アニメ版の大きな特徴になりました。
秋本麗子役の森尾由美、中川圭一役の宮本充、大原大次郎役の佐山陽規らとともに、旧アニメ版の派出所メンバーを支えてきました。
2016年9月18日放送の「THE FINAL 両津勘吉最後の日」2004年のレギュラー放送終了から約12年後、漫画の連載完結直後に放送されたのが『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE FINAL 両津勘吉最後の日』です。
放送日は2016年9月18日。
漫画の最終回が掲載された9月17日の翌日に放送されたため、漫画とアニメの両方で両津の節目を迎えるようなタイミングになりました。
出演者には、引き続きラサール石井、森尾由美、宮本充、佐山陽規らが名を連ねています。
また、ゲスト声優には竹内順子、神谷明、草尾毅、置鮎龍太郎、森田成一ら、ジャンプ作品にゆかりのある声優陣が参加しました。
したがって、アニメの最終回を調べる場合は、2004年のレギュラー放送最終回と、2016年の特別番組を別々に確認するのがおすすめです。
【よくある質問】こち亀の最終回に関するFAQ
Q1:こち亀の漫画の最終回は何巻に収録されていますか?
A1:2016年9月17日発売の単行本200巻に収録されています。最終エピソードは「40周年だよ全員集合の巻」です。なお、2026年現在は201巻、202巻、203巻も刊行されています。
Q2:こち亀の最終回で両津勘吉は死亡しますか?
A2:いいえ。両津が死亡する結末ではありません。最終話は懐かしいキャラクターたちを振り返る同窓会のような内容で、秋本治も両津に有給休暇を与えるという表現で物語を締めくくっています。
Q3:こち亀のアニメ最終回はいつ放送されましたか?
A3:テレビアニメのレギュラー放送は2004年12月19日に終了しました。その後、2016年9月18日に『THE FINAL 両津勘吉最後の日』という特別番組が放送されています。
Q4:秋本治がこち亀の連載を終了した理由は何ですか?
A4:連載40周年と単行本200巻という記念すべき節目を迎えたことが主な理由です。本人は、両津がお祭り好きであることを踏まえ、華やかな場で終えるのがキャラクターらしいと説明しています。体調不良による引退ではありません。
Q5:こち亀は2026年現在も続いていますか?
A5:週刊少年ジャンプでの定期連載は2016年に終了しています。ただし、読み切りなどの新作発表は続いており、2026年には50周年記念の202巻と203巻が発売されました。また、2027年には新アニメの放送が予定されています。
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の漫画最終回は、2016年9月17日発売の『週刊少年ジャンプ』42号に掲載されました。
連載40周年と単行本200巻という節目で迎えた完結は、作者・秋本治が両津勘吉らしい引き際を考えた結果でした。
最終話は懐かしいキャラクターたちが集う同窓会のような内容で、両津が死亡したり、警察官を辞めたりする悲しい結末ではありません。
一方、テレビアニメのレギュラー放送終了は2004年12月19日。その後の2016年9月18日には『THE FINAL』が放送され、さらに2027年には新アニメも予定されています。
2026年は連載開始50周年。単行本も203巻まで刊行され、亀有にはこち亀記念館も誕生しました。
ここで覚えておきたいのは、2016年に終わったのは週刊連載であって、両津勘吉の物語そのものではないということです。
40年間、派出所で騒動を起こし続けた両さんに、秋本治が与えたのは永久の別れではなく、ちょっと長い有給休暇だったの可能性があります。
2027年の新アニメを迎える今も、亀有の派出所には、いつものように両さんたちがいる。そんな余韻こそが、こち亀の最終回が長く愛されている理由です。