『ドラゴンボールZ』の主題歌を語るうえで欠かせないのが、歌手と制作スタッフの関係です。
4曲のうち3曲を影山ヒロノブが歌い、残る1曲をMANNAが担当しています。加えて、作詞には森雪之丞が複数曲で参加しており、前期から後期への音楽的なつながりも見えてきます。
主題歌に関わった人物と役割| 人物 | 担当曲・役割 | 特徴 |
|---|---|---|
| 影山ヒロノブ | OP2曲・後期EDの歌唱 | 作品を代表するボーカリスト |
| MANNA | 前期EDの歌唱 | 独特の歌声で作品に個性を与えた |
| 森雪之丞 | OP2曲・後期EDの作詞 | 作品の世界観を支える作詞家 |
| 荒川稔久 | 前期EDの作詞 | 前期EDの独特な世界観を構築 |
| 清岡千穂 | 前期OPの作曲 | 「CHA-LA HEAD-CHA-LA」を担当 |
| 石川恵樹 | 後期OPの作曲・編曲 | 「WE GOTTA POWER」を担当 |
| 池毅 | ED2曲の作曲 | 前期・後期EDをつなぐ存在 |
| 山本健司 | 前期OP・EDの編曲 | 前期サウンドを構築 |
| 戸塚修 | 後期EDの編曲 | 「僕達は天使だった」を担当 |
影山ヒロノブは『ドラゴンボールZ』の主題歌4曲のうち、「CHA-LA HEAD-CHA-LA」「WE GOTTA POWER」「僕達は天使だった」の3曲を歌っています。
注目したいのは、同じ歌手でありながら、それぞれの曲で異なる表情を見せていることです。
- 「CHA-LA HEAD-CHA-LA」:明るさ、自由さ、前向きな勢い。
- 「WE GOTTA POWER」:新しい冒険へ踏み出す力強さ。
- 「僕達は天使だった」:温かさ、懐かしさ、物語の余韻。
この3曲を聴き比べると、影山ヒロノブの歌唱表現が作品の展開に合わせて使い分けられていることが分かります。
「でてこいとびきりZENKAIパワー!」のMANNAにも注目MANNAが担当した前期EDは、影山ヒロノブの力強いボーカルとは対照的な魅力を持っています。
特に印象的なのは、作品のシリアスな戦闘展開とは異なる、軽快でユニークな音楽性です。エンディングにこの曲を配置することで、視聴者は本編の緊張感から少し離れ、ドラゴンボールらしい遊び心を感じられました。
また、MANNAの歌唱は東映アニメーションの公式作品情報にも明記されています。前期EDの歌手を影山ヒロノブと誤認するケースもありますが、正しくはMANNAです。
主題歌の歌詞にはどんな意味がある?4曲の歌詞には、それぞれ違った方向性があります。
「CHA-LA HEAD-CHA-LA」は、困難に直面しても前向きに進む姿勢が印象的です。悟空の楽天的で自由な性格と重なる部分が多く、作品の入口として非常に相性のよい楽曲です。
「WE GOTTA POWER」は、タイトルが示すように力や前進を感じさせる楽曲です。新たな敵や戦いに向き合う後期の物語と、勢いのある歌唱がうまく結びついています。
一方、「僕達は天使だった」は、戦闘の高揚感よりも、仲間とのつながりや過ぎ去った時間を思わせる余韻が特徴です。
歌詞を比較すると、前期は冒険への期待感、後期は成長や積み重ねてきた時間という違いも読み取れます。
【劇場版・挿入歌一覧】テレビ版の主題歌と何が違う?

『ドラゴンボールZ』には、テレビシリーズのOP・ED以外にも多数の楽曲があります。特に混同されやすいのが、劇場版主題歌、テレビスペシャルのテーマ曲、劇中の挿入歌です。
これらは作品内で流れるという点では共通していますが、使用目的や楽曲の位置づけは異なります。
劇場版『ドラゴンボールZ』の主題歌劇場版では、映画ごとにエンディングテーマなどの専用楽曲が制作されました。日本コロムビアの公式アルバムには、影山ヒロノブを中心とした劇場版関連の楽曲が収録されています。
代表的な楽曲は次のとおりです。
| 曲名 | 歌手 | 関連する劇場版 |
|---|---|---|
| 戦(I・KU・SA) | 影山ヒロノブ | この世で一番強いヤツ |
| まとめて | 影山ヒロノブ、Ammy | 地球まとめて超決戦 |
| とびっきりの最強対最強 | 影山ヒロノブ、Ammy | とびっきりの最強対最強 |
| HERO(キミがヒーロー) | 影山ヒロノブ、YUKA | 激突!!100億パワーの戦士たち |
| GIRIGIRI-世界極限- | 影山ヒロノブ、YUKA | 極限バトル!!三大超サイヤ人 |
| バーニング・ファイト | 影山ヒロノブ、YUKA | 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦 |
| 銀河を超えてライジング・ハイ | 影山ヒロノブ | 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴 |
これらはテレビシリーズの4曲とは別枠の映画関連楽曲です。例えば「戦(I・KU・SA)」は1990年公開の『この世で一番強いヤツ』のエンディングテーマとして記録されています。
なお、映画によってはテレビシリーズのOP曲をオープニングに使用するケースもあります。映画専用曲とテレビ版の主題歌が併用されるため、劇場版の楽曲数をテレビ版の4曲に加算する際には注意が必要です。
テレビシリーズの代表的な挿入歌挿入歌は、OPやEDのように毎回決まった場所で流れる曲ではありません。物語の重要な場面や戦闘シーンなどで使用される楽曲です。
日本コロムビアの公式アルバムには、テレビシリーズで使われた代表的な挿入歌として、次の2曲が収録されています。
1.MIND POWER…気…
歌唱は影山ヒロノブと佐藤有香。第139話「不吉な予感!ブルマが知らせたミステリー」で使用された挿入歌です。作詞は岩室先子、作曲は清岡千穂、編曲は山本健司が担当しています。
2.運命の日~魂VS魂~
歌唱は影山ヒロノブ。第184話「16号無惨!!動き出す怒りの超悟飯」で使用された楽曲です。
特に第184話は、悟飯の大きな変化を描く重要なエピソードです。劇中で流れる音楽が場面の緊張感や感情の高まりを支えており、主題歌とは異なる形で物語に深く関わっています。
このほか、テレビ本編では「修羅色の戦士」「Fly high」「口笛の気持ち」「BP∞バトルポイント・アンリミテッド」なども挿入曲として知られています。歌唱曲だけでなく、モノリスが演奏するインストゥルメンタル曲も含まれます。
テレビスペシャルのテーマ曲も別に存在するテレビスペシャルの楽曲も、通常のテレビシリーズのOP・EDとは分けて考える必要があります。
代表例は次の2曲です。
- 「光の旅」:影山ヒロノブ、KUKOが歌唱。『たったひとりの最終決戦~フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父~』のエンディングテーマ。
- 「青い風のHOPE」:影山ヒロノブが歌唱。『絶望への反抗!!残された超戦士・悟飯とトランクス』のエンディングテーマ。
このように、映画やテレビスペシャルまで対象を広げると、楽曲の種類は大きく増えます。テレビアニメのレギュラー主題歌が全4曲という数字と、ドラゴンボールZ関連楽曲の総数は同じではありません。
【2026年最新】ドラゴンボールZの主題歌に新曲はある?
2026年11月現在、テレビアニメ『ドラゴンボールZ』の歴代OP・EDとして整理される楽曲は、従来どおり全4曲です。1989年から1996年までの放送期間に採用された4曲が、公式作品情報に掲載されています。
一方、2026年にはドラゴンボールシリーズに関する新しい音楽の動きもありました。注目されたのが、影山ヒロノブによる新曲「ZERO」です。
2026年7月30日「ZERO」が配信開始
「ZERO」
『ドラゴンボール Sparking! ZERO』大型DLC「NEO」主題歌
- 作詞・作曲:影山ヒロノブ
- 編曲:NANA KAGEYAMA
- 歌唱:影山ヒロノブ
ドラゴンボール公式サイトは2026年7月30日、ゲーム『ドラゴンボール Sparking! ZERO』の大型DLC「NEO」の配信開始と同時に、主題歌「ZERO」の配信開始を発表しました。
同曲は影山ヒロノブ自身が作詞・作曲・歌唱を担当した新曲です。公式インタビューでは、冒頭からプレイヤーを鼓舞するような構成や、曲全体を通して勢いを維持するサウンドへのこだわりも語られています。
また、2026年1月25日のドラゴンボール40周年記念イベント「DRAGON BALL ゲンキダマツリ」でも、「ZERO」が披露されました。
「ZERO」はドラゴンボールZの新OPではないここで注意したいのは、「ZERO」がテレビアニメ『ドラゴンボールZ』の新しいオープニングテーマではないという点です。
あくまでゲームの大型DLC用に制作された主題歌であり、テレビ版の「CHA-LA HEAD-CHA-LA」や「WE GOTTA POWER」の後継曲として追加されたものではありません。
2026年の最新情報を整理すると、次のようになります。
- テレビアニメ『ドラゴンボールZ』:歴代OP2曲・ED2曲の計4曲。
- ゲーム『ドラゴンボール Sparking! ZERO』:2026年7月30日に新曲「ZERO」を配信。
- 影山ヒロノブ:1989年の代表曲から2026年のゲーム楽曲まで、ドラゴンボールシリーズの音楽に参加。
往年の主題歌を担当した影山ヒロノブが、40周年を迎えたシリーズで新曲を手掛けたことは、長年のファンにとっても注目すべき出来事です。
【よくある質問】ドラゴンボールZの主題歌に関するFAQ
Q1:ドラゴンボールZの主題歌は全部で何曲ありますか?
A1:テレビアニメのレギュラー主題歌は全部で4曲です。OPが「CHA-LA HEAD-CHA-LA」「WE GOTTA POWER」の2曲、EDが「でてこい とびきりZENKAIパワー!」「僕達は天使だった」の2曲です。劇場版やテレビスペシャル、挿入歌は別に数えます。
Q2:WE GOTTA POWERを歌っている歌手は誰ですか?
A2:影山ヒロノブです。作詞は森雪之丞、作曲・編曲は石川恵樹が担当しています。第200話から第291話まで使用された後期オープニングテーマです。
Q3:ドラゴンボールZの主題歌は第何話で変わりましたか?
A3:第200話からです。第199話までは前期OP・ED、第200話からは後期OP・EDが使用されました。後期の放送開始日は1993年9月8日です。
Q4:でてこいとびきりZENKAIパワーを歌っているのは誰ですか?
A4:MANNAです。作詞は荒川稔久、作曲は池毅、編曲は山本健司が担当しています。第1話から第199話までの前期エンディングテーマです。
Q5:ドラゴンボールZの主題歌はいつ発売されましたか?
A5:「CHA-LA HEAD-CHA-LA」と「でてこい とびきりZENKAIパワー!」は1989年5月1日、「WE GOTTA POWER」と「僕達は天使だった」は1993年11月21日に発売されました。
Q6:劇場版でもCHA-LA HEAD-CHA-LAは使われていますか?
A6:劇場版ではテレビ版の主題歌をオープニングに使用する作品もあります。ただし、映画独自のエンディングテーマも多数制作されているため、映画ごとの楽曲を確認する際は区別が必要です。
『ドラゴンボールZ』のテレビアニメを彩ったレギュラー主題歌は、OP2曲・ED2曲の合計4曲です。
前期は影山ヒロノブの「CHA-LA HEAD-CHA-LA」とMANNAの「でてこい とびきりZENKAIパワー!」。後期は影山ヒロノブの「WE GOTTA POWER」と「僕達は天使だった」という組み合わせでした。
そして、第199話から第200話への切り替わりは、作品の物語と音楽が新しい段階に進んだ重要な節目です。
加えて、劇場版の専用テーマや挿入歌、テレビスペシャルの楽曲まで調べると、ドラゴンボールZの音楽世界はテレビ版の4曲だけでは語り尽くせません。2026年には影山ヒロノブの新曲「ZERO」も登場し、シリーズの音楽的な広がりは続いています。
懐かしい主題歌を聴き直すなら、まずは前期と後期の4曲を放送順に聴き比べるのがおすすめです。作品の変化とともに音楽の表情も変わっていくことが、改めて感じられるはずです。