2026年11月現在、劇場版『名探偵コナン』の興行収入ランキングで注目を集めているのが、2026年4月10日に公開された第29作『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』だ。興行通信社の2026年11月1日現在の歴代興収ランキングでは、累計興行収入137.0億円を記録。シリーズ歴代4位に位置している。なお、上映中として掲載されており、最終興収は確定していない。
歴代1位は2024年公開の『100万ドルの五稜星』、2位は2025年公開の『隻眼の残像』、3位は2023年公開の『黒鉄の魚影』。さらに2026年最新作の100億円突破によって、劇場版コナンは日本映画史上初となる4作品連続の興収100億円突破を達成した。各作品の記録、観客動員数、興収の推移を比較すると、シリーズが長期的な人気を獲得してきた理由が見えてくる。
【2026年最新】コナン映画の興行収入は137億円!歴代ランキングで何位?

2026年の劇場版コナン最新作『ハイウェイの堕天使』は、興行収入137億円の大台に到達した。
興行通信社が公表する「歴代興収ベスト100」の2026年11月1日現在のデータでは、同作の興収は137.0億円。国内映画全体でも上位に入る成績であり、劇場版コナンの歴代作品に限れば4位に相当する。
特に注目したいのは、歴代3位の『黒鉄の魚影』との差がわずか1.8億円という点だ。2026年作品はまだ上映中として掲載されているため、最終的な順位が変わる可能性も残されている。
2026年11月時点の興行収入ランキング上位現時点で比較できる主な作品の順位は以下のとおり。金額は国内興行収入で、上映中の作品については集計時点の累計を示している。
- 1位:『100万ドルの五稜星』158.0億円
- 2位:『隻眼の残像』147.4億円
- 3位:『黒鉄の魚影』138.8億円
- 4位:『ハイウェイの堕天使』137.0億円
- 5位:『ハロウィンの花嫁』97.8億円
上位4作品は、2023年以降に公開された作品が占めている。かつては30億円前後でもシリーズのヒット作として評価されていたが、現在は100億円を超えることが大きな目標となる規模にまで成長した。
なお、興行収入の数字には資料による表記差がある。『100万ドルの五稜星』については158.8億円とする報道も存在する一方、興行通信社の歴代ランキング、日本映画製作者連盟の2024年集計、東宝の決算資料では158.0億円とされている。以下のランキングでは比較基準を統一するため、158.0億円を採用する。
【歴代ランキングTOP10】劇場版コナンの興行収入を作品別に徹底比較
劇場版コナンの歴代興収ランキングを見ると、2023年以降の作品が上位を独占していることが分かる。
興行収入は作品の人気を測る代表的な指標だが、単純に金額だけで作品の評価が決まるわけではない。キャラクターの人気、ストーリーの独立性、公開時期、上映規模など、さまざまな要素が数字に反映されている。
歴代興行収入TOP10一覧| 順位 | 作品名 | 公開年 | 興行収入 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 100万ドルの五稜星 | 2024年 | 158.0億円 |
| 2位 | 隻眼の残像 | 2025年 | 147.4億円 |
| 3位 | 黒鉄の魚影 | 2023年 | 138.8億円 |
| 4位 | ハイウェイの堕天使 | 2026年 | 137.0億円 |
| 5位 | ハロウィンの花嫁 | 2022年 | 97.8億円 |
| 6位 | 紺青の拳 | 2019年 | 93.7億円 |
| 7位 | ゼロの執行人 | 2018年 | 91.8億円 |
| 8位 | 緋色の弾丸 | 2021年 | 76.5億円 |
| 9位 | から紅の恋歌 | 2017年 | 68.9億円 |
| 10位 | 純黒の悪夢 | 2016年 | 63.3億円 |
※興行通信社などの公表資料を基準としたランキング。2026年の『ハイウェイの堕天使』は2026年11月1日時点の上映中累計であり、最終興収ではない。
1位『100万ドルの五稜星』158億円2024年公開の第27作『100万ドルの五稜星(みちしるべ)』は、劇場版コナンの歴代最高興収を記録した作品だ。
物語の舞台は北海道・函館。怪盗キッドと服部平次という人気キャラクターを中心に、刀にまつわる謎や歴史的背景を組み込んだストーリーが展開された。
北海道の観光地を生かした舞台設定も作品の魅力の一つ。映画を鑑賞するだけでなく、作品の舞台を実際に訪れる楽しみも生まれ、映画と地域観光の結びつきという面でも存在感を示した。
2位『隻眼の残像』147.4億円2025年公開の第28作『隻眼の残像(フラッシュバック)』は、長野県警のキャラクターを中心に据えた作品だ。
長野県警の大和敢助、上原由衣、諸伏高明らに加え、毛利小五郎の存在も物語の重要な要素となった。従来のコナン映画とは異なる人間関係や警察組織のドラマが展開され、147.4億円という高い興収を記録した。
特定の人気キャラクターだけに依存せず、原作で描かれてきた人物や関係性を映画の中心に据える手法が、シリーズの作品展開を広げている。
3位『黒鉄の魚影』138.8億円2023年公開の第26作『黒鉄の魚影(サブマリン)』は、シリーズ初の興収100億円突破を実現した歴史的な作品である。
黒ずくめの組織と灰原哀を中心に、原作の本筋にも関わる重要な要素が描かれた。長年のファンにとって見逃せない展開が多く、従来の劇場版以上に原作とのつながりが強い作品として話題を集めた。
この作品の138.8億円という記録が、その後の『100万ドルの五稜星』『隻眼の残像』『ハイウェイの堕天使』へ続く100億円超えの流れを生み出した。
4位『ハイウェイの堕天使』137億円2026年公開の第29作は、公開後の勢いを維持しながら137億円に到達した。
歴代3位の『黒鉄の魚影』との差は1.8億円。シリーズの上位3作品に迫る数字を記録しており、最終的にどこまで積み上げるのかが注目される。
5位『ハロウィンの花嫁』97.8億円2022年公開の第25作『ハロウィンの花嫁』は、100億円突破まであと一歩に迫った97.8億円を記録した。
警察学校組を中心に描いたストーリーが特徴で、松田陣平、萩原研二、伊達航、諸伏景光、降谷零という人物たちの関係性が大きな見どころとなった。
この作品が97.8億円まで到達したことは、翌年の『黒鉄の魚影』による100億円突破を考えるうえでも重要な転換点だった。
【興行収入の推移】1997年の11億円から2026年の137億円へ
劇場版コナンの成長を理解するには、最新作だけでなく約30年間の興収推移を見る必要がある。
1997年に公開された第1作『時計じかけの摩天楼』の興行収入は11.0億円。その後、シリーズは着実に観客層を広げ、2010年代後半には90億円台に到達した。2023年以降は100億円を大きく上回る水準に入っている。
シリーズの成長を示す主な転換点1997〜2005年:シリーズの基盤を築いた時期
第1作の11.0億円から、第2作『14番目の標的』の18.5億円、第3作『世紀末の魔術師』の26.0億円へと成長。2002年の『ベイカー街の亡霊』は33.8億円を記録した。
この時期は、テレビアニメで培われた知名度を映画へとつなげ、毎年春に劇場版を楽しむ習慣を定着させていった時代といえる。
2006〜2015年:安定した興行基盤を確立
2009年の『漆黒の追跡者』は35.0億円、2013年の『絶海の探偵』は36.3億円、2014年の『異次元の狙撃手』は41.1億円、2015年の『業火の向日葵』は44.8億円を記録した。
毎年の公開が定着し、劇場版がテレビアニメとは異なるスケールの作品として認識されるようになった。
2016〜2019年:興収60億円から90億円台へ
2016年の『純黒の悪夢』は63.3億円、2017年の『から紅の恋歌』は68.9億円、2018年の『ゼロの執行人』は91.8億円、2019年の『紺青の拳』は93.7億円を記録した。
特に2018年の『ゼロの執行人』は、安室透というキャラクターの人気も注目された作品であり、劇場版の興行規模を大きく引き上げた。
2018年5月のトムス・エンタテインメントの発表では、2013年公開の『絶海の探偵』から6年連続でシリーズ最高興収を更新したことも明らかにされている。
2021〜2022年:100億円突破目前まで回復
2021年の『緋色の弾丸』は76.5億円、2022年の『ハロウィンの花嫁』は97.8億円だった。100億円には届かなかったものの、次の記録更新につながる大きな観客基盤が形成されていた。
2023〜2026年:100億円超えが定着した時代
2023年の『黒鉄の魚影』が138.8億円を記録すると、2024年の『100万ドルの五稜星』は158.0億円、2025年の『隻眼の残像』は147.4億円へと続いた。
2026年の『ハイウェイの堕天使』も137.0億円に到達。過去の記録を一度だけ更新したのではなく、高い興行規模を複数年にわたって維持していることが、現在のシリーズの強さを示している。
【2026年最新作を分析】ハイウェイの堕天使が137億円に到達した理由
『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』は、2026年4月10日に全国公開された劇場版第29作。舞台は神奈川県の横浜や箱根で、バイクをテーマにしたスピード感のあるミステリーが描かれている。
中心人物の一人は、神奈川県警交通機動隊の白バイ隊員・萩原千速。横溝重悟ら神奈川県警の人物も登場し、従来の劇場版とは異なる警察・バイクを軸にした物語が展開する。
公開3日間で35億円を突破した異例のスタート本作の興行成績を語るうえで外せないのが、公開直後の記録だ。
- 公開日:2026年4月10日
- 公開初日の興行収入:11億3,552万9,300円
- 公開初日の観客動員数:73万9,504人
- 公開3日間の興行収入:35億213万7,800円
- 公開3日間の観客動員数:231万8,009人
- 公開規模:全国526館
これらは配給元の東宝が発表した数字で、シリーズ歴代最高のオープニング成績となった。公開3日間の興行収入は、前作『隻眼の残像』との比較でも101.8%を記録している。
加えて、公開時にはIMAX、MX4D、4DX、Dolby Cinemaなどの上映形式も用意された。通常上映以外の選択肢が豊富だったことも、劇場で鑑賞する動機を広げる要因になったと考えられる。
公開27日間で観客動員740万人を突破2026年5月7日、東宝は本作が5月6日までの公開27日間で興行収入108億8,490万8,700円、観客動員740万8,219人を記録したと発表した。
100億円を突破したのは5月4日。江戸川コナンと工藤新一の誕生日にあたる日であり、作品のファンにとっても印象的な節目となった。
その後も興収は伸び、オリコンが2026年7月29日に報じた公開109日間の累計は136.5億円。興行通信社の11月1日現在のランキングでは137.0億円まで到達している。
人気キャラクターと新しい舞台設定の組み合わせ本作の特徴は、萩原千速という人物を中心に、警察関係者やバイクをめぐる物語を組み立てた点にある。
映画には、最新技術を搭載した白バイ「エンジェル」や、暴走する謎の黒いバイク「ルシファー」が登場する。風の女神と呼ばれる千速と、黒いバイクをめぐる対立が物語の軸となっている。
また、萩原研二や松田陣平といった警察学校組につながる人物たちの存在も、長年のファンが作品に関心を持つきっかけとなった。
横浜のみなとみらいや箱根といった実在の地域を舞台にした点も見逃せない。映画を見た後に舞台となった場所を訪れる、いわゆる聖地巡礼につながる要素を備えている。
【4作連続100億円突破】コナン映画が大ヒットを続ける5つの理由
2026年の『ハイウェイの堕天使』によって達成された4作連続100億円突破は、単なる一作品の成功ではない。
2023年から2026年まで、4年連続で100億円を超えたことは、日本映画史上初の記録として東宝の発表をもとに報じられた。
理由1:毎年春に公開されるシリーズとしての習慣劇場版コナンは1997年から毎年春の公開を続けてきた。2020年には新作公開が翌年に延期されたが、その後も春の映画公開というシリーズの基本的な流れは維持されている。
毎年新作が公開されることは、ファンにとって鑑賞の予定を立てやすいという利点がある。ゴールデンウィークと重なる公開時期も、家族や友人と映画館へ足を運ぶ機会を生み出している。
理由2:キャラクターごとに異なるファン層を取り込めるコナン映画の魅力は、江戸川コナンだけにとどまらない。
怪盗キッド、服部平次、安室透、赤井秀一、灰原哀、警察学校組など、作品ごとに異なるキャラクターが物語の中心に登場する。
そのため、作品ごとに異なるファン層が劇場へ足を運ぶきっかけが生まれる。シリーズを通じた共通の主人公がいながら、毎年異なる人物や組織にスポットを当てられる構造は、長期シリーズならではの強みだ。
理由3:原作ファンと映画から入る観客の両方に対応劇場版は、原作漫画やテレビアニメの知識があるほど楽しめる要素を持ちながら、基本的には一本の映画として事件や謎解きが展開される。
例えば『黒鉄の魚影』では黒ずくめの組織と灰原哀、『100万ドルの五稜星』では怪盗キッドと服部平次、『隻眼の残像』では長野県警が中心となった。
原作の重要人物や関係性を掘り下げる一方で、その作品独自の事件やアクションを楽しめることが、既存ファン以外にも入口を広げている。
理由4:繰り返し鑑賞したくなる作品設計コナン映画では、事件の真相や人物の関係性、細かな伏線など、一度の鑑賞では気づきにくい要素が盛り込まれることがある。
2024年の『100万ドルの五稜星』について、東宝は「見るたびに新たな発見がある」といった観客の支持を紹介していた。謎解きや伏線の答え合わせを目的とした複数回の鑑賞が、興行収入を押し上げる要素の一つになっている。
もちろん、すべての観客が複数回鑑賞するわけではない。しかし、リピーターが生まれやすい作品構造は、公開直後だけでなく上映期間全体の興収を支える力になる。
理由5:親子二世代で楽しめるブランド力1997年に始まった劇場版シリーズは、長年にわたって新作を送り出してきた。
子どもの頃に初期作品を見ていた世代が大人になり、今度は自分の子どもと一緒に映画館へ行く。こうした世代を超えた鑑賞習慣は、シリーズの観客基盤を広げる要素となっている。
一時的な話題性だけでは、毎年公開されるシリーズが長期間にわたって100億円を超え続けることは難しい。作品そのものの魅力と、親しみやすいブランドを維持してきたことが、コナン映画の興行規模を支えている。
【数字の正しい見方】興行収入・観客動員数・歴代最高記録の違い
コナン映画の興行収入を調べる際には、いくつか混同されやすい数字がある。特に、興行収入と観客動員数は別の指標であり、同じ意味ではない。
興行収入と観客動員数は別物興行収入は映画館でのチケット販売によって得られた金額を指す。一方、観客動員数は映画館に足を運んだ人数を示す。
例えば『ハイウェイの堕天使』は、2026年5月6日までの27日間で観客動員740万8,219人、興行収入108億8,490万8,700円を記録した。
その後、興行収入は137億円まで伸びたが、5月時点の観客動員数と11月時点の興行収入を単純に組み合わせて平均チケット単価を計算することはできない。比較する場合は、同じ集計期間の数字を使用する必要がある。
100億円突破が必ずしも歴代最高を意味するわけではない100億円突破は大きな実績だが、歴代1位になるためには過去の最高記録を超えなければならない。
2026年の『ハイウェイの堕天使』は137.0億円に到達しているものの、歴代1位の『100万ドルの五稜星』の158.0億円には届いていない。
また、歴代ランキングは集計時点によって変化する。上映中の作品は累計金額が増える可能性があるため、記事やランキングを比較するときは、必ず集計日を確認したい。
興行通信社と公式発表の数字を確認する映画の興行成績を確認する際には、興行通信社の「CINEMAランキング通信」や、配給会社である東宝の発表資料が参考になる。
日本映画製作者連盟が公表する年間興行統計も、国内映画市場における位置づけを確認するうえで重要だ。
特に注意したいのが、同じ作品でも媒体によって数字の表示方法が異なる場合だ。『100万ドルの五稜星』の158.0億円と158.8億円のような表記差がある場合、どの資料の集計値を使っているかを確認することで、ランキングの誤認を防げる。
【コナン映画の興行収入】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:コナン映画の歴代最高興行収入は何億円ですか?
A1:2026年11月時点で歴代最高は、2024年公開の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』です。興行通信社や日本映画製作者連盟の公表値では158.0億円となっています。一部報道では158.8億円という表記もあります。
Q2:2026年最新作『ハイウェイの堕天使』の興行収入はいくらですか?
A2:興行通信社の2026年11月1日現在の歴代ランキングでは137.0億円です。劇場版コナンの歴代4位に位置しています。上映中として掲載されているため、最終興収はまだ確定していません。
Q3:コナン映画の4作連続100億円突破とは、どの作品ですか?
A3:2023年の『黒鉄の魚影』、2024年の『100万ドルの五稜星』、2025年の『隻眼の残像』、2026年の『ハイウェイの堕天使』です。2026年5月に4作品連続の興収100億円突破が発表され、日本映画史上初の記録となりました。
2026年の劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』は、興行収入137.0億円に到達し、歴代4位という大きな実績を残している。2026年11月1日時点では上映中であり、今後の最終成績にも注目が集まる。
歴代1位の『100万ドルの五稜星』は158.0億円、2位の『隻眼の残像』は147.4億円、3位の『黒鉄の魚影』は138.8億円。2023年から2026年まで4作品連続で100億円を突破したことは、シリーズの興行力が一時的なブームではないことを示している。
また、1997年の第1作『時計じかけの摩天楼』の11.0億円から、現在の137億円規模にまで成長したことも見逃せない。キャラクターの多様性、毎年春の公開習慣、原作との連動、リピーターを生む謎解きなど、複数の要素がシリーズの人気を支えている。
今後のコナン映画を見る際には、興行収入だけでなく観客動員数や公開後の推移にも注目したい。歴代最高記録の更新、そして100億円突破の連続記録がどこまで続くのか。劇場版コナンは、2026年も日本映画市場を代表するシリーズとして存在感を示している。