2026年の西脇工業野球部を語るうえで、監督の鳥井賢治氏とチームの育成方針も要点だ。
鳥井賢治監督の経歴鳥井監督は岡山理科大学卒業後、指導者の道に進んだ人物だ。母校の須磨友が丘高校や兵庫工業高校で部長・監督を務め、2021年から西脇工業高校で指揮を執っている。
2026年夏の須磨学園戦について報じたラジオ関西の記事でも、鳥井監督のコメントが紹介されている。夏のベスト8進出を実現したチームを率いる指導者として、現在の西脇工を理解するうえで欠かせない存在だ。
チームスローガンは「克己躍進」学校の野球部紹介ページには、次のような目標・目的が掲載されている。
- スローガン:克己躍進
- 目標:甲子園2勝
- 目的:人間性の向上と人間力の強化
この考え方から読み取れるのは、勝敗だけでなく、選手自身の成長を重視する姿勢だ。
なお、この紹介ページは2023年度の課題研究で生徒が作成したもの。そのため、掲載されている活動時間などを2026年の最新運用と同一視することはできないが、チームの理念を知る資料として参考になる。
食トレ導入による選手育成の変化2024年8月に公開されたスポーツ栄養関連企業の紹介記事では、鳥井監督が食事・身体づくりの指導について説明している。
注目したいのは、単純に白米を大量に食べさせる従来型の方法から、栄養管理や体脂肪率、身体の数値を意識した取り組みへと変化した点だ。
同記事では、次のような変化が紹介されている。
- 身体づくりの数値目標を意識する選手が増えた
- 体脂肪率を意識し、身体を絞って走力向上につなげた選手がいた
- ベンチ入りできなかった3年生も、自分自身の成長に目を向けるようになった
特に興味深いのは、試合に出場する主力選手だけでなく、ベンチ外の選手にも成長目標を持たせている点だ。
高校野球では、登録メンバーの競争が激しく、出場機会の少ない選手がモチベーションを維持することも課題になる。個々の身体づくりや目標管理を重視する指導は、チーム全体の底上げにつながる可能性がある。
2026年の注目選手・本郷仁一投手2026年夏の公式戦で特に注目された選手が、2年生左腕の本郷仁一投手だ。
須磨学園との準々決勝では8回126球、3失点と力投。強豪校を相手に試合をつくったことは、個人としても大きな経験になったはずだ。
一方、2026年夏大会の登録メンバーについては、神戸新聞NEXTが年度別の選手名鑑を掲載している。背番号、守備位置、学年、身長、体重、出身中学などを確認する際は、2013年などの過去の選手名鑑と混同せず、2026年大会の情報を参照することが大切だ。
現時点で試合報道から具体的な役割まで確認できる注目選手としては、本郷投手が挙げられる。
【プロの結論】西脇工業野球部の現在地と2027年への注目点

2026年の西脇工業野球部を評価するなら、単純に夏のベスト8だけを見るのでは不十分だ。
春は県大会2回戦で敗退。夏は4連勝で準々決勝まで進み、須磨学園に2対3と惜敗。秋は地区予選の敗者復活戦まで進んだものの、県大会への出場を逃した。
この成績から見えるのは、上位校と競り合える実力を備えながら、年間を通じて安定して勝ち続けるための課題も残しているということだ。
今後の成長を判断する3つのポイント1. 終盤の攻撃力
須磨学園戦では4回に逆転する攻撃を見せた一方、6回以降は安打を記録できなかった。試合後半に相手の継投や配球の変化に対応できるかが、次のステップになる。
2. 投手陣の経験と継承
本郷仁一投手が強豪相手に長いイニングを投げた経験は大きい。個人の成長だけでなく、チーム全体で投手力を維持・向上できるかにも注目したい。
3. 秋季大会での立て直し
夏の躍進後、秋の地区予選では敗者復活戦でも敗れた。大会ごとに選手の役割やチーム状況が変わる高校野球では、短期間で課題を修正する力が重要になる。
夏の成績を一時的な躍進で終わらせず、春・秋の大会でも安定した結果を残せるかが、2027年に向けた評価基準となる。
【西脇工業野球部】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:西脇工業野球部の2026年夏の成績は?
A1:2026年夏の兵庫大会では、御影、科学技術、篠山産、神戸学院大付に4連勝。準々決勝で須磨学園に2対3で敗れ、ベスト8で大会を終えました。
Q2:西脇工業高校は甲子園に出場したことがある?
A2:あります。2013年夏の第95回全国高校野球選手権大会に初出場しました。初戦で石見智翠館を4対1で破り、甲子園初勝利も達成しています。2回戦では木更津総合に1対3で敗れました。
Q3:西脇工業野球部の2026年秋季大会の結果は?
A3:播淡地区予選で明石商に0対4で敗れた後、敗者復活戦で洲本実に6対2で勝利。しかし、東播磨に4対6で敗れ、県大会本大会への進出はなりませんでした。
Q4:西脇工業野球部の現在の監督は誰?
A4:鳥井賢治監督です。2021年から西脇工業高校で指揮を執っており、選手の人間的成長や身体づくりにも取り組んでいます。
Q5:2017年の秋季近畿大会ではどこまで進んだ?
A5:兵庫県大会準優勝で近畿大会に出場しました。初戦で智弁学園と対戦し、4対6で敗れています。
2026年の西脇工業野球部は、春季大会での県大会2回戦敗退から立て直し、夏季兵庫大会で4連勝を達成。須磨学園との準々決勝では2対3と惜敗したものの、13年ぶりのベスト8進出という成果を残した。
2013年夏の甲子園初出場・初勝利、2017年秋の近畿大会出場、2022年・2023年の秋季兵庫県大会ベスト8など、歴代の実績を振り返っても、県内で存在感を示してきたチームであることが分かる。
一方、2026年秋季大会では地区予選を突破できなかった。次の目標は、夏に見せた勝負強さを年間を通じて発揮することだ。
西脇工業野球部の今後を追うなら、夏のベスト8という結果だけでなく、終盤の得点力、投手陣の成長、秋季大会からの立て直しという3つの視点が欠かせない。
2013年に初めて甲子園への扉を開いた西脇工。2026年夏に見せた躍進が、次の大きな目標へ向かう新たな足掛かりになるか、今後の戦績にも注目したい。