2026年の「日本最強の城スペシャル」は、豊臣兄弟をはじめ、武将たちの個性や歴史を城郭から読み解く企画が続きました。なかでも9月21日放送の「豊臣軍団の城」は、シリーズ第23弾にあたる注目回です。
主な放送情報は次のとおりです。
出典:NHK番組情報、番組表、放送内容記録。
「豊臣軍団の城」の出演者一覧今回の主な出演者は以下のとおりです。
- 司会:恵俊彰
- アナウンサー:赤木野々花
- 出演:高橋英樹
- 出演:春風亭昇太
- 出演:村井美樹
- 出演:西川貴教
- 城郭解説:千田嘉博
番組の魅力を支えるのが、出演者それぞれの異なる視点です。
恵俊彰が進行を担当し、俳優の高橋英樹や落語家の春風亭昇太、歴史や城に関心の深い村井美樹らが城の魅力を掘り下げます。
西川貴教は滋賀県出身。番組では、幼少期から彦根城や小谷城を訪れていたという城との縁も紹介されました。
そして、専門的な解説を担当するのが千田嘉博です。城郭考古学の研究者として、石垣や曲輪、城の配置などを歴史的な背景と結び付けて説明します。
【最大の見どころ】豊臣秀吉・秀長を支えた武将たちの城とは?

2026年9月21日の放送で取り上げられた「豊臣軍団の城」は、豊臣秀吉・秀長兄弟を支えた武将たちの築城技術を特集した企画です。
番組では、武将たちを築城の名手として位置付け、城の構造に残された戦略や工夫を紹介しました。
中心となるのは、次の6人です。
- 加藤清正:猛将として知られる築城の名手
- 黒田官兵衛:秀吉を支えた軍師
- 竹中半兵衛:優れた戦略眼を持つ参謀
- 藤堂高虎:高石垣などで知られる築城の名手
- 堀尾吉晴:豊臣政権を支えた武将
- 豊臣秀次:秀吉の甥で、近江八幡の町づくりにも関わった人物
福岡城は、黒田官兵衛(黒田孝高・如水)と、その息子で福岡藩初代藩主となった黒田長政にゆかりの深い城です。
ここで押さえておきたいのは、実際に築城を進めた中心人物が長政だという点です。
長政は関ヶ原の戦いでの功績により筑前国を与えられ、1601年(慶長6年)から7年をかけて福岡城を築きました。城の規模は内郭面積約41万平方メートルに及び、堀や石垣を組み合わせた大規模な平山城です。
現在の大濠公園にも、かつての堀の名残が見られます。天守台や多聞櫓なども残り、城の規模と構造を現地で確認できます。
番組が注目したのは、黒田父子が築いた城に秘められた戦略です。城は単に敵を防ぐ場所ではなく、広い城下町や交通、政治の拠点として機能する必要がありました。福岡城はその考え方を理解するうえで興味深い事例です。
加藤清正と熊本城の驚くべき防御技術熊本城は、加藤清正の築城技術を象徴する名城です。
最大の見どころは、上部に向かうほど反り返る独特の石垣。一般に「武者返し」と呼ばれ、下部は比較的緩やかな傾斜でありながら、上部では急激に反り返る構造になっています。
敵兵が石垣を登ろうとしても、上部で行く手を阻まれる仕組みです。見た目の美しさだけでなく、実際の防御機能を備えた構造として評価されています。
番組では、熊本城の大天守に設置されたしゃち瓦にも注目。高さ約120センチ、重さ約100キロという大きな装飾瓦の取り付け方法がクイズ形式で紹介されました。2016年の熊本地震で被害を受けた天守閣は2021年に復旧が完了しています。
歴史的な築城技術と現代の文化財復旧が重なる点も、熊本城の大きな見どころです。
竹中半兵衛の菩提山城に仕掛けられた罠竹中半兵衛ゆかりの城として紹介されたのが、岐阜県垂井町にある菩提山城です。
竹中半兵衛は、豊臣秀吉の軍師として知られる人物。番組では、山城に仕掛けられた罠や、敵を迎え撃つための構造が取り上げられました。
山城の魅力は、山の地形そのものを防御に利用できることです。平地に建てられた城とは違い、急な斜面や尾根、谷筋などが自然の防御設備として機能します。
現地を訪れる場合は、建物の豪華さよりも、山頂までの道のりや曲輪の配置、周囲を見渡せる位置関係に注目すると理解が深まります。
藤堂高虎が生み出した高石垣の技術築城の名手として知られる藤堂高虎の見どころは、高石垣をはじめとする大胆な城郭設計です。
代表例として挙げられる伊賀上野城の高石垣は、約30メートルもの高さを誇ります。伊賀市の文化財資料でも、高虎が1608年に伊賀へ入った後、城の本丸を拡張して高石垣を築いた経緯が説明されています。
高石垣は敵の侵入を防ぐだけでなく、城の威容を視覚的に示す役割も持ちます。石の積み方や高さ、堀との組み合わせによって、城の防御力と景観の両方を生み出しているのです。
また、高虎が築城に関わった宇和島城も重要です。宇和島市の公式資料によると、高虎は1596年から本格的な築城工事を始め、1601年に完成させました。
【人物・城郭の関係一覧】豊臣軍団6人の築城技術を比較
今回の企画を理解するには、武将の名前と城の関係を整理しておくと便利です。6人の武将は、それぞれ異なる立場や経験を持ち、城の構造にも個性が表れています。
出典:福岡城・鴻臚館公式資料、伊賀市資料、宇和島市資料、松江城公式資料、近江八幡市資料など。
大坂城に残る豊臣時代の石垣にも注目豊臣兄弟の城を語るうえで外せないのが大坂城です。
現在の大阪城を豊臣秀吉が築いた当時の姿だと思っている人もいますが、実際には現在地上で見られる石垣や堀は、徳川幕府が再築した時代のものです。
豊臣秀吉が築いた大坂城は、1615年の大坂夏の陣で落城。その後、徳川幕府は大量の盛り土によって豊臣時代の城を地中に埋め、その上に新しい大坂城を築きました。
1984年の発掘調査で豊臣時代の石垣が発見され、2025年には「大阪城 豊臣石垣館」がオープン。現在は地中に残る豊臣期の石垣を見学できます。
つまり、現在の大阪城には、豊臣時代と徳川時代という異なる歴史の層が存在しています。城の外観だけで判断せず、地中に埋まった遺構にも目を向けると、歴史の見え方が変わります。
「日本最強の城スペシャル」は、特定の武将だけでなく、季節、絶景、城下町、築城技術、歴史ミステリーなど、さまざまな切り口で日本の名城を紹介してきました。
近年の放送回を振り返ると、番組のテーマがどのように広がってきたのかが分かります。
2026年の放送回- 1月1日:「大特集『豊臣兄弟』の城」
豊臣秀吉・秀長の戦略を城造りから読み解く企画。大坂城や大和郡山城、和歌山城などが関連するテーマとして取り上げられました。
- 5月7日:「武将たちのセンス爆発!美をまとう城」
二条城、彦根城、松本城などを通して、武将の美意識や城の装飾、華麗な建築の秘密に迫りました。
- 9月21日:「豊臣軍団の城」
秀吉・秀長を支えた武将たちの城を特集。福岡城、菩提山城、宇和島城、熊本城、松江城、八幡山城などが紹介されました。
2025年の放送回- 1月2日:「2025新春スペシャル」
- 6月26日:「夏だ!祭りだ!絶景だ!」
- 11月24日:「大特集!ミステリアスな城」
2025年6月の放送では、岸和田城や津和野城などを取り上げ、城と祭り、景観の関係を紹介しました。11月の回では、米子城や高取城、多賀城、大坂城などに残された謎がテーマとなりました。
2024年・2023年の放送テーマ2024年は「新春スペシャル」「春におすすめの城」「初夏の名城ツアー」など、季節に合わせて訪れたい城を紹介する企画が中心でした。
2023年には「徳川家康の城」「城下町特集」「瀬戸内海 城ツアー」「秋の絶景!城ハイキング」などが放送されています。
こうした変遷を見ると、番組が単なる城の人気ランキングではなく、歴史、建築、自然、観光を組み合わせた総合的な城郭エンターテインメントへと展開していることが分かります。
【見逃し配信・NHKオンデマンド】最強の城スペシャルを視聴する方法
放送を見逃した人が確認したいのは、NHK ONEとNHKオンデマンドの2つです。ただし、この2つは配信の仕組みや視聴期間が異なります。
NHK ONEの見逃し配信NHKの公式インターネット配信サービス
NHK ONEは、NHKの番組をインターネットで同時配信・見逃し配信するサービスです。
見逃し配信は、対象番組について原則として放送後1週間が基本です。「豊臣軍団の城」についても、NHKの番組公式発信では9月21日の放送後、9月28日まで見逃し視聴できる旨が案内されていました。
なお、2026年10月1日には、従来の番組配信アプリ「NHKプラス」の名称も「NHK ONE」に統一されました。現在は旧アプリ名で探すより、NHK ONEで検索する方が分かりやすくなっています。
2026年11月5日時点では、9月21日放送分と10月3日再放送分の通常の1週間の見逃し期間は終了しています。
NHKオンデマンドでの配信状況放送済み番組の有料配信
NHKオンデマンドでは、「日本最強の城スペシャル」の番組ページが公開されており、「豊臣軍団の城」の配信情報も掲載されています。
「豊臣軍団の城」配信情報
番組放送日
2026年9月21日
単品購入価格
220円(税込)
視聴期間
購入後3日間
NHKオンデマンドの番組掲載情報に基づく。配信状況や価格は変更される場合があります。
注意したいのは、2025年9月29日以降、NHKオンデマンドの新作番組は原則として本放送終了時刻の7日後から配信される仕組みに変更されたことです。
そのため、NHK ONEの放送後1週間の見逃し配信と、NHKオンデマンドの有料配信は別々に確認する必要があります。
番組を探すときは、「日本最強の城スペシャル」「豊臣軍団の城」の両方で検索すると見つけやすくなります。過去の放送回を探している場合は、配信対象になっているかも確認してください。
今後の再放送予定は?「豊臣軍団の城」は2026年10月3日にNHK総合で再放送されました。放送時間は16時40分から18時までです。
ただし、2026年11月5日時点で、次回の地上波再放送日について確定した情報は確認できません。新しい放送予定はNHKの番組表で確認するのが確実です。
【よくある質問】最強の城スペシャルに関するFAQ
Q1:最強の城スペシャルの2026年の放送日はいつですか?
A1:2026年は1月1日、5月7日、9月21日に放送されました。「豊臣軍団の城」は9月21日19時30分から20時50分までNHK総合で放送され、10月3日16時40分から再放送されました。
Q2:豊臣軍団の城に出演した人は誰ですか?
A2:恵俊彰、赤木野々花、高橋英樹、春風亭昇太、村井美樹、西川貴教、千田嘉博です。千田嘉博は城郭考古学の専門家として解説を担当しました。
Q3:豊臣軍団の城で紹介された城はどこですか?
A3:福岡城、菩提山城、宇和島城、熊本城、松江城、八幡山城などです。黒田官兵衛・長政、竹中半兵衛、加藤清正、藤堂高虎、堀尾吉晴、豊臣秀次らとの関係が見どころです。
Q4:最強の城スペシャルはNHK ONEで見逃し配信されていますか?
A4:NHK ONEでは対象番組を原則として放送後1週間見逃し配信します。「豊臣軍団の城」の通常の見逃し期間は終了しています。現在の配信状況は番組ページで確認してください。
Q5:NHKオンデマンドでも視聴できますか?
A5:はい。「豊臣軍団の城」はNHKオンデマンドの番組ページに掲載され、単品220円(税込)、購入後3日間の視聴情報が確認できます。最新の購入条件は配信ページで確認してください。
Q6:藤堂高虎の高石垣はどこで見られますか?
A6:代表的な場所は三重県の伊賀上野城です。高虎が築いた約30メートルの高石垣が見どころです。宇和島城も高虎が築城した城として知られています。
2026年の「日本最強の城スペシャル」は、豊臣兄弟の時代を築城技術という視点から掘り下げた充実した内容となりました。
福岡城では黒田父子の城づくり、熊本城では加藤清正の防御技術、菩提山城では竹中半兵衛の戦略、藤堂高虎の高石垣では石垣建築の技術力が見どころです。
また、豊臣時代の大坂城の石垣が地中に残されている事実は、城の歴史が地上の建物だけでは語れないことを教えてくれます。
番組をより深く楽しむためには、次の3つの視点がおすすめです。
1. 築城した人物を知る: 城の構造と武将の経歴を結び付ける。
2. 防御技術を観察する: 石垣、堀、曲輪、地形の利用方法に注目する。
3. 現地の遺構と比較する: 番組で見た城を訪れ、映像では分からない規模や高低差を体感する。
城の強さは、単純な高さや規模だけでは決まりません。立地、守りの仕組み、政治的な役割、そして築城者の考え方が重なって初めて、その城ならではの価値が生まれます。
次回の放送でも、千田嘉博による専門的な解説とともに、日本各地に残る名城の知られざる魅力が紹介されることに期待したいところです。