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朝ドラ歴代視聴率ランキング2026最新|おしん52.6%の記録と年代別推移を徹底解説

伊部 拓海 伊部 拓海 • 更新: • 公開: • 読了約 22 分
目次

NHK連続テレビ小説、通称「朝ドラ」の歴代視聴率で、圧倒的な記録を残している作品が1983年放送の『おしん』だ。ビデオリサーチ調べの関東地区・世帯視聴率では、期間平均52.6%、最高視聴率62.9%を記録。いずれも、歴代作品の中で突出した数字となっている。

2026年11月現在、朝ドラの視聴率を比較すると、1970~1980年代の作品が歴代上位を占める一方、近年は15~20%前後の作品が中心となっている。2025年後期の『ばけばけ』は期間平均15.2%、2026年前期の『風、薫る』は13.8%。加えて、2026年9月に始まった『ブラッサム』も新たな視聴率の動向が注目されている。歴代ランキングから年代別の変化、最高視聴率、集計方法まで、最新の公表データをもとに整理する。

【歴代1位の正体】『おしん』が記録した期間平均52.6%・最高62.9%の衝撃

朝ドラ歴代視聴率

朝ドラ歴代視聴率を語るうえで、まず押さえておきたいのが第31作『おしん』だ。

1983年4月に放送が始まった同作は、戦前から戦後を生き抜く女性・おしんの半生を描いた作品。主人公の少女時代を小林綾子、青年期を田中裕子、晩年を乙羽信子が演じた。

ビデオリサーチの関東地区・世帯視聴率による記録は次のとおり。

  • 期間平均視聴率:52.6%
  • 最高視聴率:62.9%
  • 放送開始:1983年4月
  • 作品番号:第31作

注目したいのは、最高視聴率だけでなく、期間平均も50%を超えている点だ。

1回だけ大きな話題になったのではなく、放送期間を通じて非常に高い視聴率を維持したことが、この記録の価値を際立たせている。

期間平均ランキング2位の『繭子ひとり』は47.4%。『おしん』との差は5.2ポイントある。歴代上位の作品が40%台後半に並ぶなか、52.6%という数字は明確に抜きん出ている。

また、『おしん』の人気は日本国内だけにとどまらなかった。ビデオリサーチの歴代視聴率解説によると、同作は世界70以上の国と地域で放送されている。日本の朝ドラという枠を超え、国際的にも知られる作品となった。

なお、この52.6%は関東地区の世帯視聴率であり、日本全国の個人視聴者の52.6%が見ていたという意味ではない。この違いは、歴代ランキングを正しく読むための基本となる。

【期間平均ランキング】朝ドラ歴代視聴率TOP10を一覧比較

ここからは、朝ドラ期間平均視聴率ランキングを具体的に確認する。

以下は、ビデオリサーチが公表している関東地区・世帯視聴率のデータをもとに、期間平均の高い順に整理したものだ。作品の放送年、主演俳優、最高視聴率も併記した。

順位 作品名・放送年 期間平均 最高視聴率 主演・主な題材
1位 おしん(1983年) 52.6% 62.9% 小林綾子・田中裕子・乙羽信子/女性の半生
2位 繭子ひとり(1971年) 47.4% 55.2% 山口果林/母を探す女性の成長
3位 藍より青く(1972年) 47.3% 53.3% 真木洋子/戦後を生きる女性
4位 鳩子の海(1974年) 47.2% 53.3% 藤田美保子/戦後の女性の半生
5位 北の家族(1973年) 46.1% 51.8% 高橋洋子/函館の家族の物語
6位 おはなはん(1966年) 45.8% 56.4% 樫山文枝/女性の一代記
6位 旅路(1967年) 45.8% 56.9% 日色ともゑ/夫婦の人生
8位 あしたこそ(1968年) 44.9% 55.5% 藤田弓子/女性の社会進出
9位 澪つくし(1985年) 44.3% 55.3% 沢口靖子/銚子を舞台にした純愛物語
10位 おていちゃん(1978年) 43.0% 50.0% 友里千賀子/沢村貞子のエッセーが原作

※数値はビデオリサーチ調べ、関東地区の世帯視聴率。期間平均の同率作品は同順位としている。

2位『繭子ひとり』と3位『藍より青く』の強さ

『繭子ひとり』は1971年放送の第11作。山口果林が主演を務め、自分を捨てた母親を探す女性が、仕事や恋愛を経験しながら成長していく姿を描いた。

期間平均47.4%、最高55.2%という記録を残し、現在も歴代2位に位置している。

続く『藍より青く』は1972年放送の第12作で、主演は真木洋子。太平洋戦争で夫を失った女性が、中国料理店を開いて成功していく物語だ。

期間平均47.3%、最高53.3%を記録しており、2位との差はわずか0.1ポイント。1970年代前半の朝ドラ人気を象徴する作品といえる。

ランキングから見える3つの特徴

TOP10を確認すると、次の特徴が浮かび上がる。

  • 上位作品の多くが1960~1980年代に集中している。
  • 女性の一代記、家族、夫婦、仕事といった人生を描く作品が目立つ。
  • 期間平均だけでなく、最高視聴率も50%を超える作品が複数ある。

特に興味深いのは、歴代上位に女性の人生を長い時間軸で描いた作品が多いことだ。主人公の成長や苦難を日々追いかける連続ドラマの形式が、当時の朝の視聴習慣と強く結びついていたことがうかがえる。

【最高視聴率ランキング】1話の記録で見る朝ドラの歴代名作

期間平均とは別に注目したいのが、朝ドラ最高視聴率ランキングだ。

最高視聴率は、各作品の放送回のうち、番組平均世帯視聴率が最も高かった回の数値を指す。番組中の一瞬のピークを示す毎分最高視聴率とは異なる。

歴代上位には次の作品が並ぶ。

  1. おしん:62.9%
  2. 旅路:56.9%
  3. おはなはん:56.4%
  4. あしたこそ:55.5%
  5. 澪つくし:55.3%
  6. 繭子ひとり:55.2%
  7. 藍より青く:53.3%
  8. 鳩子の海:53.3%
  9. 北の家族:51.8%
  10. ノンちゃんの夢:50.6%

期間平均ランキングでは『旅路』が6位、『おはなはん』も同率6位だが、最高視聴率ではそれぞれ2位、3位に入っている。

つまり、作品全体を通じて安定した支持を集める力と、特定の放送回で視聴者を強く引きつける力は、必ずしも一致しない。

期間平均と最高視聴率はどちらを重視すべきか

作品の長期的な支持を比較するなら期間平均、話題性や特定の展開で生まれた視聴者の集中を確認するなら最高視聴率が参考になる。

たとえば『おしん』は両方で1位を獲得している。これは、特定の回だけが突出したのではなく、放送期間を通じて高い視聴率を維持したことを示す。

ランキングを読む際には、どちらか一方だけで作品の評価を決めないことが大切だ。

【年代別視聴率推移】1960年代から2020年代まで何が変わった?

朝ドラの視聴率は、時代によって大きく変化している。単純に作品の人気が落ちたという話ではなく、テレビの視聴環境、生活時間、放送時間、録画や配信の普及などが関係している。

1960年代:朝ドラの視聴習慣が定着した時代

1960年代は、朝ドラという番組形式が家庭に浸透していった時期だ。

第6作『おはなはん』は期間平均45.8%、最高56.4%。第7作『旅路』も期間平均45.8%、最高56.9%を記録した。

さらに第8作『あしたこそ』も期間平均44.9%。朝の時間帯に連続ドラマを楽しむ視聴習慣が形成され、朝ドラがテレビ文化の一部として定着していった。

1970年代:歴代ランキング上位が集中した黄金期

1970年代は、朝ドラの視聴率が特に高かった時代だ。

『繭子ひとり』『藍より青く』『北の家族』『鳩子の海』など、期間平均47%前後の作品が続いた。

また、『おていちゃん』は43.0%、『マー姉ちゃん』は42.8%、『鮎のうた』は42.7%と、上位だけでなく幅広い作品が高水準を記録している。

この時代の特徴は、主人公の人生を通して社会や家族の変化を描く物語が多かったこと。日々の放送を追いかけることが、家庭内の共通の話題にもなっていた。

1980年代:『おしん』が歴代記録を塗り替える

1980年代は、朝ドラの人気が引き続き高い水準を保った時代だ。

その象徴が『おしん』である。期間平均52.6%、最高62.9%という記録は、現在まで歴代トップに残っている。

さらに1985年の『澪つくし』は期間平均44.3%、最高55.3%。1986年の『はね駒』も期間平均41.7%、最高49.7%を記録した。

1980年代後半に入ると視聴率は徐々に低下するものの、依然として40%前後の期間平均を記録する作品が存在していた。

1990~2000年代:テレビ視聴の多様化と視聴率の低下

1990年代以降は、朝ドラの期間平均視聴率が段階的に低下していく。

1990年代には30%台の作品も見られたが、1990年代後半から2000年代にかけて20%台、さらに10%台の作品が増えていった。

2009年の『つばさ』は期間平均13.8%、同年の『ウェルかめ』は13.5%。現在の歴代ランキングでも下位に位置する。

背景には、テレビ以外の娯楽の拡大、視聴者の生活時間の変化、録画機器の普及などがある。リアルタイムでテレビを見ることを前提とした時代と、好きな時間にコンテンツを楽しめる時代では、同じ視聴率の意味も変わってくる。

2010年代:午前8時への変更と人気作品の復活

2010年の『ゲゲゲの女房』から、朝ドラの本放送時間は午前8時に変更された。

この時期には『ゲゲゲの女房』18.6%、『カーネーション』19.1%、『梅ちゃん先生』20.7%、『ごちそうさん』22.4%、『花子とアン』22.6%と、再び20%を超える作品が登場している。

2015年後期の『あさが来た』は23.5%を記録。2010年代の朝ドラ人気を象徴する作品となった。

放送時間の変更だけで視聴率の回復を説明することはできないが、作品の題材や出演者、話題性に加え、朝の視聴習慣との相性が視聴率に影響したことは考慮すべきだ。

2020年代:15~20%前後を中心とする時代へ

2020年代は、リアルタイム視聴に加えて録画や見逃し配信が一般化した時代だ。

2020年前期の『エール』は期間平均20.1%。その後の『おちょやん』は17.4%、『おかえりモネ』は16.3%、『カムカムエヴリバディ』は17.1%となった。

2023年には『らんまん』が16.6%、2024年前期の『虎に翼』が16.8%。一方、2024年後期の『おむすび』は13.1%だった。

2025年以降も15~16%台の作品が中心となっており、昭和期の40~50%台とは異なる視聴環境にあることが分かる。

【2026年最新】『ばけばけ』『風、薫る』『ブラッサム』の視聴率を比較

2026年の朝ドラを確認するうえで重要なのが、放送を終えた作品と、現在放送中の作品を区別することだ。

2026年11月5日時点では、『ばけばけ』と『風、薫る』は放送終了済み。一方、『ブラッサム』は2026年度後期の放送中作品で、全話の期間平均はまだ確定していない。

『ばけばけ』:期間平均15.2%、最高16.5%

2025年度後期の第113作『ばけばけ』は、髙石あかりが主演を務めた作品だ。

松江の没落士族の娘・小泉セツと、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、明治時代の日本を描いた。

  • 期間平均世帯視聴率:15.2%
  • 最高世帯視聴率:16.5%
  • 放送回数:全125回
  • 最終回:2026年3月27日

前作『あんぱん』の期間平均16.1%を0.9ポイント下回ったものの、15%台を維持した。

また、期間平均の個人視聴率は8.4%だった。世帯と個人では測定対象が異なるため、両方の数字を併せて見ることで視聴状況をより多面的に捉えられる。

『風、薫る』:期間平均13.8%、最高16.9%

2026年度前期の第114作『風、薫る』は、見上愛と上坂樹里のダブル主演による作品だ。

明治時代に西洋式の看護学を学び、トレインドナースとして活躍した大関和と鈴木雅をモチーフに、2人の女性の人生を描いた。

  • 期間平均世帯視聴率:13.8%
  • 最高世帯視聴率:16.9%
  • 期間平均個人視聴率:7.6%
  • 放送回数:全130回
  • 最終回:2026年9月25日

前作『ばけばけ』の15.2%と比較すると、期間平均は1.4ポイント低下した。

ただし、最高視聴率は16.9%で、『ばけばけ』の16.5%を上回っている。ここにも、期間平均と最高視聴率が異なる傾向を示す例が見られる。

『ブラッサム』:第5週の週間平均は14.3%

2026年度後期の第115作『ブラッサム』は、石橋静河が主演を務める作品。2026年9月28日に放送が始まった。

明治・大正・昭和を生きた作家・宇野千代(1897~1996年)をモデルに、主人公・葉野珠の人生を描いている。

2026年11月2日にMANTANWEBが報じた第5週(10月26~30日)の週間平均視聴率は次のとおりだ。

  • 週間平均世帯視聴率:14.3%
  • 週間平均個人視聴率:8.0%
  • 対象週:第5週「狂騒で、東京」

初週の週間平均は世帯14.6%、個人8.1%だった。その後、第2週は世帯13.8%、個人7.6%となり、第5週には世帯14.3%に上昇している。

ただし、この14.3%は5週間目の週間平均であり、作品全体の期間平均ではない。過去作品の期間平均ランキングに、そのまま並べることはできない。

今後の推移を判断するには、最終回までの期間平均が公表されるのを待つ必要がある。

【視聴率の集計方法】ビデオリサーチの関東地区・世帯データを正しく読む

朝ドラ歴代視聴率を比較するとき、作品名と数字だけを並べてしまうと、重要な条件を見落とすことがある。

特に注意したいのは、調査地域、世帯と個人の違い、リアルタイム視聴と録画視聴、そして年代による集計方法の違いだ。

1. 関東地区の世帯視聴率とは何か

ビデオリサーチの歴代朝ドラデータは、関東地区の世帯視聴率を基準としている。

世帯視聴率とは、調査対象となるテレビ所有世帯のうち、対象番組を視聴していた世帯の割合を示すものだ。

ビデオリサーチの公表する調査仕様では、関東地区は2,700世帯が対象。住民基本台帳の世帯数データをもとに無作為抽出し、ピープルメーターによる機械式調査を実施している。

したがって、視聴率は日本中の全世帯を直接数えた結果ではなく、標本調査によって地域全体の視聴状況を推計した数値となる。

2. 世帯視聴率と個人視聴率は別の指標

世帯視聴率と個人視聴率は、同じ番組でも数字が異なる。

例えば『ばけばけ』は世帯15.2%に対し、個人8.4%。『風、薫る』は世帯13.8%に対し、個人7.6%だった。

世帯視聴率はテレビを見ていた世帯の割合、個人視聴率は対象地域の個人の視聴状況を示す指標だ。異なる指標の数字を同じランキングに混ぜてはいけない。

3. 1964~1988年と1989年以降では平均値の算出方法が異なる

ビデオリサーチが公表している朝ドラ歴代データには、年代による平均値の算出方法の違いがある。

  • 1964~1988年:各番組の平均世帯視聴率に放送分数を掛け、合計した値を総放送分数で割る加重平均方式。
  • 1989年以降:毎分視聴率を合計し、総放送分数で割る方式。

期間平均は全放送回の平均を表すものだが、その算出には年代による方法の違いがある。歴代ランキングは公表された統一指標として便利な一方、完全に同じ測定条件で何十年も比較した数字ではないことも理解しておきたい。

4. 放送時間と対象曜日も変化している

朝ドラの放送時間は、歴史の中で変更されてきた。

  • 第4作『うず潮』から第81作『ウェルかめ』:NHK総合で午前8時15分から放送。
  • 第82作『ゲゲゲの女房』以降:午前8時から放送。
  • 第102作『エール』以降:月曜日から金曜日の本編放送を集計。土曜日の放送は含まない。

加えて、放送時間の変更や特別編成などによって、通常とは異なる時間に放送された回が期間平均に含まれる場合もある。

例えば、2026年前期の『風、薫る』では、6月27日(土)午前8時15分から放送された回も期間平均の集計に含まれている。

5. 録画・見逃し配信は通常のリアルタイム視聴率とは別

現在のテレビ視聴では、放送時間にリアルタイムで見るだけでなく、録画や見逃し配信を利用する人も多い。

ビデオリサーチでは、リアルタイム視聴率とは別に、放送から7日以内(168時間以内)の録画再生を対象とするタイムシフト視聴率を測定している。

加えて、リアルタイム視聴とタイムシフト視聴のいずれかで視聴した割合を示す総合視聴率もある。重複して視聴した場合は二重に数えない仕組みだ。

したがって、昭和期のリアルタイム視聴率と、現在の録画・配信を含む総合視聴率を直接比較するのは適切ではない。

また、1961年開始の朝ドラ第1作『娘と私』、第2作『あしたの風』、第3作『あかつき』は、初回・最高・平均のすべてのデータがそろっていない。ビデオリサーチの歴代比較では、データがそろう1964年の第4作『うず潮』以降が対象となっている。

【朝ドラ歴代視聴率】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:朝ドラで歴代最高視聴率を記録した作品は何ですか? A1:1983年放送の『おしん』です。関東地区の世帯視聴率で期間平均52.6%、最高62.9%を記録しています。

Q2:朝ドラの期間平均視聴率ランキング2位は何ですか? A2:1971年放送の『繭子ひとり』です。山口果林主演で、期間平均47.4%、最高55.2%を記録しました。

Q3:『おしん』の視聴率52.6%と62.9%は何が違いますか? A3:52.6%は全放送回を通じた期間平均、62.9%は最も高い番組平均世帯視聴率を記録した放送回の数字です。

Q4:2026年最新の朝ドラ視聴率は何%ですか? A4:放送終了作品では『風、薫る』の期間平均13.8%が2026年前期の確定値です。放送中の『ブラッサム』は第5週の週間平均が14.3%ですが、全期間の平均はまだ確定していません。

Q5:『ばけばけ』の期間平均視聴率はいくつですか? A5:関東地区の世帯視聴率で15.2%です。最高視聴率は16.5%、個人視聴率の期間平均は8.4%でした。

Q6:朝ドラの視聴率は全国平均ですか? A6:ここで紹介した歴代ランキングは、ビデオリサーチ調べの関東地区の世帯視聴率です。関西地区などの数字とは異なるため、地域を確認して比較する必要があります。

Q7:録画やNHKの見逃し配信も歴代視聴率に含まれますか? A7:通常のリアルタイム視聴率には含まれません。録画再生はタイムシフト視聴率、リアルタイムと録画の両方を考慮する場合は総合視聴率という別の指標で確認できます。

朝ドラ歴代視聴率の頂点に立つのは、1983年の『おしん』だ。期間平均52.6%、最高62.9%という記録は、2026年現在も歴代トップとして残っている。

期間平均ランキングでは『繭子ひとり』『藍より青く』『鳩子の海』など1970年代の作品が上位に並び、1960~1980年代が朝ドラの視聴率黄金期だったことが分かる。

一方、2010年代には『あさが来た』『花子とアン』『ごちそうさん』などの人気作が登場し、20%を超える期間平均を記録。2020年代は録画や配信を含む視聴スタイルが広がり、リアルタイムの世帯視聴率は15~20%前後を中心に推移している。

2026年は『ばけばけ』が15.2%、『風、薫る』が13.8%で放送を終え、『ブラッサム』が新たな作品として放送中だ。第5週の週間平均14.3%という数字は、今後の推移を占う材料の一つになる。

【プロの結論】

朝ドラの視聴率を正しく評価するなら、期間平均・最高視聴率・世帯と個人の違い・集計対象期間の4点を押さえることが欠かせない。

歴代ランキングだけを見れば、昭和の作品が圧倒的に強い。しかし、テレビをリアルタイムで見る習慣が中心だった時代と、録画・配信が当たり前になった現在では、視聴率の背景が異なる。

数字の高さだけで作品の優劣を決めるのではなく、その時代の視聴環境と作品が持つ特徴を併せて考えること。それが、朝ドラの歴史と現在の人気を公平に読み解くための判断基準となる。

『おしん』の52.6%という金字塔を、今後どの作品がどのような形で超えていくのか。2026年後期の『ブラッサム』を含め、朝ドラの新しい記録にも注目したい。

主な数値の参照資料

- ビデオリサーチ「2026最新版 朝ドラ 歴代の視聴率一覧」(2026年10月15日更新)。
- ビデオリサーチ「テレビ視聴率」「タイムシフト視聴率」の調査仕様。
- 『ばけばけ』『風、薫る』の期間平均視聴率に関する報道。
- MANTANWEB「ブラッサム」第5週視聴率(2026年11月2日)。

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伊部 拓海
コンテンツディレクター 伊部 拓海
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映画・ドラマ担当。公開資料と一次報道を照合し、ネタバレの扱いには線引きルールを設けています。

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