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土用の丑の日はいつ?2026年7月26日の意味・由来とうなぎ以外の食べ物を徹底解説

滑原 圭介 滑原 圭介 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
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土用の丑の日は、夏の土用の期間中に十二支の「丑」にあたる日です。2026年の夏の土用の丑の日は、7月26日(日)でした。夏の土用入りは7月20日、土用明けは8月6日、立秋は8月7日です。2026年の夏は丑の日が1回だけで、一般的な暦の日付による数え方では二の丑はありません。

そもそも、なぜ土用という期間があり、丑の日にうなぎを食べるようになったのでしょうか。よく知られる平賀源内の発案説には歴史的な検討の余地があり、うなぎ以外にも、うどん、梅干し、瓜、土用しじみ、土用餅など、季節を健やかに過ごすための食文化が各地に残っています。五行思想や十二支の仕組みから、2026年の暦と伝統食の背景まで整理します。

【2026年は7月26日】土用の丑の日と土用入り・立秋の日程

土用の丑の日は

2026年の夏の土用の丑の日は、7月26日(日)です。夏の土用は7月20日(月)に始まり、8月6日(木)に明けました。

国立天文台暦計算室が公表した「令和8年(2026年)暦要項」によると、2026年の夏の土用入りは7月20日午前0時48分、立秋は8月7日午後8時43分です。立秋の前日までを土用とする一般的な暦日上の数え方では、7月20日から8月6日までが夏の土用にあたります。

2026年の夏の土用に関する日程
  • 7月20日(月):夏の土用入り
  • 7月23日(木):二十四節気の大暑
  • 7月26日(日):夏の土用の丑の日
  • 8月6日(木):夏の土用明け
  • 8月7日(金):立秋(午後8時43分)

土用の丑の日は毎年同じ日になるわけではありません。土用入りの日付が太陽の動きによって変わり、さらに日ごとに割り当てられた十二支の巡り合わせも年によって異なるためです。

なお、土用は夏だけのものではありません。立春・立夏・立秋・立冬の前に、それぞれ約18日間設けられています。現在は夏の土用が特に有名ですが、暦の仕組みとしては春夏秋冬のすべてに存在します。

【土用の意味と由来】五行思想と十二支が関係する仕組み

土用の意味を理解するには、中国に起源を持つ五行思想を知る必要があります。

五行思想とは、自然界や万物の働きを「木・火・土・金・水」という5つの要素で説明する考え方です。国立天文台の暦Wikiでも、中国の戦国時代に成立した思想として紹介されています。

五行思想では四季に土用を加えて考える

五行思想では、四季に次のような要素を対応させます。

  • 春:木
  • 夏:火
  • 土用:土
  • 秋:金
  • 冬:水

四季は4つですが、五行の要素は5つあります。そこで、春夏秋冬それぞれの終わりにあたる約18日間を「土」の期間として割り当てました。これが土用の基本的な成り立ちです。

つまり、土用は単に夏の暑い時期を表す言葉ではありません。季節から次の季節へ移り変わる境目を示す、伝統的な暦の区分なのです。

土用は年4回ある

2026年の土用入りは、国立天文台の暦要項に基づくと次のとおりです。

  • 冬の土用:1月17日
  • 春の土用:4月17日
  • 夏の土用:7月20日
  • 秋の土用:10月20日

現在の暦では、土用入りは太陽の黄経によって決められます。冬は297度、春は27度、夏は117度、秋は207度に達する日が、それぞれの土用入りです。

土用という言葉には、季節の変わり目に体調を整え、次の季節を迎えるという生活の知恵が反映されています。農作業や土木作業を控えるという伝承もあり、食べ物だけでなく暮らし全体に関係する習俗でした。

【一の丑・二の丑の違い】2026年の四季の丑の日を一覧で確認

一の丑と二の丑の違いは、土用の期間中に丑の日が何回巡ってくるかです。

十二支は、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類で構成されています。日付にも十二支が割り当てられており、12日ごとに同じ十二支が巡ってきます。

一方、土用の期間は約18日間です。そのため、期間中に丑の日が1回だけの年もあれば、2回巡ってくる年もあります。

  • 一の丑:土用期間中に最初に訪れる丑の日
  • 二の丑:土用期間中に2回目に訪れる丑の日
2026年の土用と丑の日の一覧
季節 土用の期間 丑の日 回数・呼び方
冬 1月17日〜2月3日 1月27日 一の丑
春 4月17日〜5月4日 4月21日・5月3日 一の丑・二の丑
夏 7月20日〜8月6日 7月26日 一の丑のみ
秋 10月20日〜11月6日 10月30日 一の丑

2026年は、春の土用には丑の日が2回ありましたが、夏の土用には1回しかありませんでした。そのため、夏の二の丑はありません。

ここで注意したいのが、立秋の日付と土用明けの関係です。2026年の立秋は8月7日午後8時43分ですが、一般的な暦日による区分では、土用は立秋の前日の8月6日までとします。8月7日自体も十二支では丑の日にあたるため、立秋当日の時刻をどう扱うかによって説明に違いが生じる場合があります。

通常の年中行事として2026年の夏の土用を数える場合は、7月26日が唯一の丑の日で、二の丑はなしと理解すればよいでしょう。

なお、丑の日は夏だけではありません。冬や春、秋にも、それぞれの土用期間中に丑の日が巡ってきます。うなぎを食べる習慣が夏に定着したため、一般に「土用の丑の日」といえば夏を指すようになりました。

【なぜうなぎを食べる?】平賀源内説と江戸時代の食文化を検証

土用の丑の日にうなぎを食べる習慣は、江戸時代に広まったとされています。しかし、なぜ数ある食材の中からうなぎが選ばれたのでしょうか。

その背景には、夏の暑さを乗り切るための食養生と、江戸時代の商業文化がありました。

夏の暑さを乗り切るための栄養補給

夏の土用は、立秋を迎える直前の暑さが厳しい時期にあたります。食欲が落ちたり、体力を消耗したりしやすい季節だからこそ、栄養のある食材を食べて健康を保とうとする習慣が生まれました。

うなぎには、ビタミンA、ビタミンB1、B2、ビタミンE、ビタミンDのほか、カルシウム、鉄、亜鉛などが含まれています。

農林水産省のウナギに関する特集でも、こうした栄養成分が紹介されています。脂質にはDHAやEPAも含まれ、栄養価の高い魚として知られています。

暑さで食欲が落ちやすい時期に、たんぱく質やビタミンを含むうなぎを食べることは、当時の人々にとって理にかなった食養生でもありました。

平賀源内がうなぎ屋に助言したという有名な説

土用の丑の日とうなぎを結びつけた人物として、よく名前が挙がるのが平賀源内です。

平賀源内は江戸時代中期の知識人で、博物学や発明、文学など幅広い分野で活動した人物です。彼がうなぎ屋の商売を助けたという逸話が、現在まで広く伝わっています。

その内容は、夏場にうなぎが売れず困っていた店主が源内に相談したところ、源内が「本日丑の日」といった趣旨の宣伝を店先に掲げるよう助言したというものです。

丑の日には「う」の付く食べ物を食べると縁起がよいという風習に、うなぎを結びつけた宣伝だったと説明されています。店が繁盛したことをきっかけに、ほかのうなぎ屋にも広まり、習慣として定着したという筋書きです。

平賀源内説は確定した史実なのか

この逸話は非常に有名ですが、歴史的に確定した事実として扱うことはできません。

国立国会図書館のレファレンス協同データベースに掲載された岡山県立図書館の調査回答では、うなぎを食べる習慣の起源について、平賀源内説だけでなく太田蜀山人説も紹介されています。資料上は定説がないと整理されています。

つまり、平賀源内が最初に考案したという話は、広く知られた起源伝承の一つです。江戸時代の商売と結びついて習慣が広がったという見方には歴史的な背景がありますが、最初の発案者を一人に特定することは難しいのです。

ここで重要なのは、うなぎを食べる習慣そのものと、源内が考案したという逸話を分けて考えることです。食文化が定着する過程では、健康への願いや縁起担ぎ、商売上の工夫など、複数の要素が重なっていたと考えられます。

【うなぎ以外の食べ物】丑の日に食べたい「う」の付く食材と伝統食

土用の丑の日に食べるものは、うなぎだけではありません。日本各地には、丑の日に「う」の付く食べ物を口にする習慣や、夏の土用に特別な料理を食べる文化が残っています。

1. うどん・梅干し・瓜・牛肉・馬肉

「う」の付く食べ物は、丑の日の縁起担ぎとして知られています。代表的な食材は次のとおりです。

  • うどん:のどごしがよく、食欲が落ちたときにも食べやすい食材。
  • 梅干し:酸味が食欲を刺激し、夏の食卓にも取り入れやすい食品。
  • 瓜:きゅうり、すいか、冬瓜、苦瓜など、夏に親しまれる食材。
  • 牛肉:「うし」の語頭にちなんだ縁起物。たんぱく質を補給できる。
  • 馬肉:「うま」に由来する縁起担ぎの食材。

こうした食べ物は、丑の日の縁起担ぎと、暑い季節に食べやすいものや栄養価のあるものを選ぶ生活の知恵が重なっています。

ただし、「う」の付くものを食べる習慣が全国で一律に行われていたわけではありません。地域や家庭によって食材や行事の形は異なります。

2. 土用しじみは「腹薬」と呼ばれた夏の食材

土用しじみは、夏の土用の時期に食べるしじみを指します。冬のしじみが「寒しじみ」と呼ばれるのに対し、夏のしじみは「土用しじみ」と呼ばれてきました。

築地場外市場の食材紹介では、土用しじみに関する言い伝えとして「土用しじみは腹薬」という言葉が紹介されています。昔から夏の食養生に取り入れられてきた食材です。

しじみは汁物にすると食べやすく、暑さで食欲が落ちたときにも取り入れやすい料理になります。うなぎが苦手な人や、脂の多い食事を控えたい人にも選びやすい伝統食です。

3. 土用餅は小豆のあんころ餅

土用餅とは、土用の入りに食べる小豆あんで餅を包んだ和菓子です。特に京都をはじめとする関西や北陸地方で親しまれてきました。

土用餅の背景には、宮中で土用の入りに餅を食べて暑気を払おうとした習俗があると説明されています。江戸時代には、小豆を使った餅やあんころ餅として庶民にも広がりました。

小豆の赤色には厄除けの意味があり、餅には力をつけるという願いが込められています。暑い時期を無病息災で過ごせるようにとの祈りが、食べ物の形で受け継がれているのです。

日本文化興隆財団が2026年7月に紹介した宮中料理の資料でも、土用の入りに「黒餡餅」を供する習わしが取り上げられています。うなぎとは異なる形で、土用の入りを大切にする文化が現在にも伝わっています。

4. 土用卵など、地域に残る食養生

土用卵も、土用の時期に食べる伝統的な食品の一つです。卵は昔から栄養のある食材として重宝されており、暑い時期を乗り切るための食養生に取り入れられてきました。

また、黒豆や黒ごま、なす、どじょうなどを食べる地域もあります。これらは地域の伝承や食習慣によって異なり、必ずしも全国共通の決まりではありません。

星稜大学の研究論文でも、土用に食べる食品には地域差があり、うなぎ以外に梅干し、うどん、瓜、餅、しじみ、卵など多様な食材が記録されています。

土用の食文化は、うなぎ一品だけで成り立っているのではなく、各地の気候や食材、健康への願いに合わせて発展してきたものなのです。

【うなぎと梅干しの食べ合わせ】悪いという説に医学的根拠はある?

うなぎと梅干しは一緒に食べてはいけないという話を聞いたことがある人も多いでしょう。昔から知られる食べ合わせの俗説ですが、医学的な根拠は確認されていません。

農林水産省のウナギに関する特集でも、梅干しとうなぎの食べ合わせが悪いという説には医学的根拠がないと説明されています。

なぜ食べ合わせが悪いと言われるようになったのか

由来として紹介されている説の一つは、梅干しの酸味が胃酸の分泌や食欲を促すため、うなぎを食べ過ぎないようにする戒めだったというものです。

うなぎは昔から高価な食材として扱われてきました。梅干しによって食欲が増し、つい食べ過ぎてしまうことを避けるため、食べ合わせが悪いという言い伝えが生まれた可能性があります。

もう一つの説として、江戸時代の儒学者・貝原益軒の著書『養生訓』に記された銀杏との食べ合わせに関する注意が、後世に梅干しとの組み合わせと混同されたという説明もあります。

実際に一緒に食べても問題ない?

一般的な食事として、うなぎと梅干しを一緒に食べることを避けなければならない医学的理由はありません。

むしろ、うなぎの脂のある味わいに梅干しの酸味が加わることで、味のバランスを楽しめます。うざくなど、うなぎと酸味のある食材を組み合わせる料理もあります。

もちろん、食べ過ぎには注意が必要です。うなぎは栄養価が高い一方、脂質も含むため、自分の体調や食事量に合わせて楽しむことが大切です。

昔から伝わる食べ合わせの話には、科学的な危険性を示すものと、食べ過ぎを戒める生活上の教訓が混在しています。うなぎと梅干しの組み合わせは、後者の俗説として理解するのが適切です。

【土用の丑の日は】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年の土用の丑の日はいつでしたか?

A1:2026年の夏の土用の丑の日は、7月26日(日)でした。夏の土用入りは7月20日、土用明けは8月6日です。

Q2:2026年は二の丑もありましたか?

A2:一般的な暦日による数え方では、2026年の夏の二の丑はありません。夏の土用期間中の丑の日は7月26日の1回だけです。

Q3:土用の丑の日は夏だけにあるのですか?

A3:いいえ。土用は春夏秋冬の年4回あります。それぞれの土用期間に丑の日が巡ってきます。うなぎを食べる習慣が夏に特に有名になったため、一般には夏の行事として認識されています。

Q4:うなぎが苦手な場合は何を食べればよいですか?

A4:うどん、梅干し、瓜、牛肉、馬肉など「う」の付く食べ物がおすすめです。また、土用しじみ、土用餅、土用卵などの伝統食もあります。うなぎを食べなければならないという決まりはありません。

Q5:うなぎと梅干しは本当に一緒に食べてはいけないのですか?

A5:いいえ。農林水産省の解説によると、食べ合わせが悪いという医学的根拠はありません。一般的な食事として一緒に食べても問題ないとされています。

土用の丑の日は、五行思想に基づく季節の区分と、十二支による日付の巡り合わせが組み合わさって生まれた年中行事です。

2026年の夏の土用の丑の日は7月26日(日)でした。夏の土用入りは7月20日、土用明けは8月6日で、一般的な暦日による数え方では二の丑はありません。

うなぎを食べる習慣には、夏の暑さを乗り切るための食養生と江戸時代の商業文化が関係しています。平賀源内説は広く知られていますが、起源については複数の説があり、確定した史実とは区別する必要があります。

また、うなぎ以外にも、うどん、梅干し、瓜、牛肉、土用しじみ、土用餅など、地域に根付いた食べ物があります。梅干しとの食べ合わせが悪いという説にも医学的根拠はありません。

【プロの結論】

土用の丑の日を理解するうえで大切なのは、うなぎを食べる日という一面だけでなく、季節の変わり目に体をいたわり、食を通じて健康を願ってきた日本の暮らしの文化として捉えることです。

うなぎを味わうのも、土用餅を食べるのも、しじみ汁で季節の食卓を楽しむのも、それぞれの家庭に合った過ごし方です。暦の意味を知ることで、毎年巡ってくる土用の丑の日が、単なる販売イベントではなく、四季の移り変わりを感じる機会になります。

2026年の夏の行事は過ぎましたが、土用は春・夏・秋・冬の年4回あります。次の季節の節目にも、昔から受け継がれてきた食養生の知恵を暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。

主な参考資料・検証資料: 国立天文台「令和8年暦要項」「暦Wiki」、農林水産省「特集2 鰻」、環境省「皇居外苑・土用と丑の日」、国立国会図書館レファレンス協同データベース、星稜大学の民俗文化研究、日本文化興隆財団の宮中料理資料。

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コンテンツディレクター 滑原 圭介
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旅行・観光を担当。現地の公式観光資料と営業情報を確認してから記事にします。

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