『機動戦士ガンダム00』に登場する「ガンダムエクシア リペアIV」は、グラハム・エーカーが搭乗する専用ガンダムだ。かつて刹那・F・セイエイの愛機だったガンダムエクシアをベースに、リペアIIIからさらなる改修を施した機体であり、ファンの間では「グラハムガンダム」という呼び名でも知られている。
本機が初めて設定画とともに公開されたのは、2018年4月14日に開催された『機動戦士ガンダム00』10周年記念イベント「ガンダム00 Festival 10 “Re:vision”」。劇場版のその後を描くリーディングライブで、新たなガンダムマイスターとなったグラハムの搭乗機として登場した。さらに2026年6月にはRG 1/144プラモデルが発売され、機体設定と立体化の両面で改めて注目を集めている。
【機体の正体】ガンダムエクシア リペアIVとは?グラハムが搭乗する理由

ガンダムエクシア リペアIVは、ソレスタルビーイングに所属するグラハム・エーカーの専用機である。型式番号はGN-001REIV。刹那が使用してきたガンダムエクシアの系譜に属し、四度目の改修を経た機体として設定されている。
重要なのは、単なる旧型機の修復ではない点だ。リペアIIIをベースに、第6世代ガンダム用の技術や開発途上の武装を取り入れ、グラハムの新たな搭乗機として再構成されている。外観では左右で大きく異なる腕部の構造や、背部から右肩にかけて配置された武装が目を引く。
「グラハムガンダム」という呼び名の由来グラハムは本機を自らの機体として扱い、「グラハムガンダム」という呼び名でも知られるようになった。これは正式な機体名称であるガンダムエクシア リペアIVとは区別したいポイントだ。
グラハムといえば、ユニオンのエースパイロットとしてガンダムエクシアを追い続けた人物であり、刹那との因縁は『機動戦士ガンダム00』を象徴する関係の一つだった。そのグラハムが、かつて追い求めたガンダムと同じ系譜の機体に乗るという構図には、物語上の大きな意味がある。
かつての敵対関係を経て、ガンダムを操る側へと立場を変えたグラハム。その搭乗機がエクシアの改修機であることは、過去の戦いと新たな役割を結び付ける演出としても印象的だ。
ELSとの同化を経て帰還したグラハムグラハムの復帰には、劇場版『機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』の展開が関係している。
劇場版のELSとの最終決戦で、大型ELSに突撃したグラハムは命を落としたと思われていた。しかし、その後の物語では、刹那の導きによってELSとの同化を選び、地球圏へ戻る道を選択する。
サンライズの公式イベントレポートでも、この設定とグラハムの帰還が紹介されている。新たなガンダムマイスターとしてソレスタルビーイングに加わる展開は、リペアIV誕生の前提となる重要な出来事だ。
【改修経緯】リペアIIIからリペアIVへ!2018年の新設定と物語
リペアIVを理解するには、まずガンダムエクシアの改修の歴史を押さえておきたい。エクシアは刹那の近接戦闘用ガンダムとして登場し、戦闘による損傷や技術の更新に合わせて姿を変えてきた。リペアIVは、その系譜をグラハムへ引き継ぐ機体だ。
「ガンダム00 Festival 10 “Re:vision”」で発表本機の登場につながったのは、2018年4月14日に幕張イベントホールで開催された「ガンダム00 Festival 10 “Re:vision”」である。
同イベントでは、水島精二監督監修、黒田洋介氏書き下ろしの脚本によるリーディングライブを実施。劇場版で刹那とティエリアが旅立った後の物語が描かれた。
出演者には、刹那役の宮野真守、ロックオン役の三木眞一郎、アレルヤ役の吉野裕行、ティエリア役の神谷浩史、グラハム役の中村悠一らが名を連ねた。
このイベントで公開された新規設定の一つが、ガンダムエクシア リペアIVだ。サンライズ公式の発表では、刹那が搭乗していたエクシアから四度目の改修を経て、ソレスタルビーイングに加入したグラハムへ受け継がれる機体として紹介されている。
リペアIIIから受け継いだ機体構造リペアIVの原型となったのはガンダムエクシア リペアIIIだ。リペアIIIはエクシアの基本構造を引き継ぎながら、GNソード改やGNロングライフルなどを採用した改修機である。
リペアIVでは、その機体をさらに改修。左腕部には第6世代ガンダム用の技術を投入したフレームが採用され、従来のエクシアとは異なる露出したメカニカルな外観になった。
また、武装の方向性も変化している。リペアIIIのGNソード改やGNロングライフルを中心とする構成から、リペアIVではGNタチやGNベイオネットなどを組み合わせた新しいセブンソードへと発展した。
改修の背景にある技術的な意味リペアIVの特徴は、過去の機体をそのまま延命したのではなく、開発中の技術や試作品を取り入れて短期間で仕上げた再改修機という点にある。
とりわけGNソードVの開発過程で生まれた試作品を複数採用している点は興味深い。ダブルオークアンタにつながる技術的な流れを、エクシアの改修機にも取り込んでいるためだ。
つまりリペアIVは、エクシアの近接戦闘という原点を残しながら、劇場版後の新しい技術環境に適応した機体なのである。
【七本の剣を解説】GNタチ・GNベイオネット・GNシールドの特徴
ガンダムエクシア リペアIVを語るうえで外せないのが、七本の剣を中心とした武装構成だ。エクシアはもともと「セブンソード」をコンセプトとする機体だが、リペアIVでは武装の種類や配置が大きく変更されている。
主兵装となるGNタチGNタチは背部にマウントされる実体剣で、リペアIVの主兵装に当たる。日本刀を思わせる細身の刀身が特徴で、従来のエクシアのGNソードとは異なる印象を与える。
設定上は、ダブルオークアンタのGNソードVの開発後に得られたデータを改良して開発された武装とされる。刀身には新素材が採用され、将来のGNソードVI開発につながる技術的な位置付けも持つ。
エクシアの近接戦闘能力を象徴する武器であり、リペアIVのシルエットを決定付ける存在でもある。
GNベイオネットはソードとライフルの両形態に対応GNベイオネットは2振り装備される武装。GNソードVの開発途上で生まれた試作品を流用したもので、ソードモードとライフルモードを切り替えられる。
腰部後方の可動アームにマウントされ、必要に応じて抜刀する構造となっている。近接戦闘だけでなく射撃にも対応できるため、GNタチを主軸とする機体に異なる攻撃手段を加えている。
2026年発売のRGキットでは、この可動アームによる抜刀位置への移動も再現されている。
GNシールドに装備された四本の剣GNシールドは、背部から伸びるアームを介して右肩にマウントされる実体盾だ。ダブルオークアンタのGNシールドに似た形状を持ち、単に防御するだけでなく複数の剣を携行する役割も担う。
シールドにはGNバトルブレイドが2振り、GNバトルソードが2振り装備される。バトルブレイドは比較的短い刀身、バトルソードはより長い刀身が特徴だ。
両武装ともGNソードVの開発過程で生まれた試作品を流用したものとされる。また、GNソードビットのような遠隔操作機能は持たず、手持ちの実体剣として使用する構成だ。
七本の剣の内訳リペアIVの七本の剣は、次の4種類で構成されている。
- GNタチ:1振り。背部にマウントされる主兵装。
- GNベイオネット:2振り。ソードモードとライフルモードに変形可能。
- GNバトルブレイド:2振り。GNシールドに装備される短い実体剣。
- GNバトルソード:2振り。GNシールドに装備される長い実体剣。
合計は1+2+2+2=7振り。防御用のシールドにまで武装を集約する設計は、近接戦闘を重視するリペアIVならではの特徴といえる。
【関係性・比較一覧】グラハム、刹那、リペアIIIとの違い
リペアIVは、単独の新型機として見るよりも、人物・機体・作品の関係を整理すると理解が深まる。特にグラハムと刹那の関係、リペアIIIからの改修、ダブルオークアンタとの技術的なつながりが重要だ。
| 対象 | リペアIVとの関係 | 特徴・押さえたいポイント |
|---|---|---|
| グラハム・エーカー | 搭乗者 | ELSとの同化を経て地球圏に帰還。新たなガンダムマイスターとなる。 |
| 刹那・F・セイエイ | エクシアの歴代搭乗者 | かつてエクシアを操縦した人物。グラハムへ機体の系譜をつなぐ存在。 |
| ガンダムエクシア リペアIII | 原型機 | GNソード改やGNロングライフルを装備。リペアIVの改修ベースとなる。 |
| ガンダムエクシア リペアIV | 改修後の機体 | グラハム専用機。GNタチを中心とした七本の実体剣とGNシールドを採用。 |
| ダブルオークアンタ | 技術的な関連機体 | GNソードVの開発技術がGNタチやGNベイオネットなどに関連する。 |
| ガンダム00 Festival 10 “Re:vision” | 登場のきっかけ | 2018年4月14日の10周年イベント。劇場版後の新たな物語を描いた。 |
| ソレスタルビーイング | 所属組織 | グラハムが新たなガンダムマイスターとして活動する組織。 |
両機の違いは、単純な外装変更にとどまらない。武装、腕部構造、搭乗者、物語上の役割まで変化している。
リペアIIIは刹那が使用したエクシアの系譜を引き継ぎ、GNソード改やGNロングライフルなどを採用した機体。一方のリペアIVはグラハム専用機として再構成され、第6世代ガンダム用技術を取り入れた左腕や新しいセブンソードが大きな特徴となっている。
特に左腕部の違いは、外観からも判別しやすい。リペアIVではフレームが露出した独特の構造となっており、従来のエクシアとは異なる印象を生み出している。
また、リペアIVは「刹那の機体をグラハムが使う」というだけではなく、ELSとの同化を経たグラハムの新たな人生と、ソレスタルビーイングの再始動を象徴する存在でもある。
【2026年最新ガンプラ情報】RG 1/144 ガンダムエクシア リペアIVの価格・発売日・仕様
2026年の大きなトピックが、BANDAI SPIRITSによる「RG 1/144 ガンダムエクシア リペアIV」の商品化だ。プレミアムバンダイのホビーオンラインショップ限定商品として展開され、機体の特徴的な左右非対称の腕部や七本の剣、GNシールドなどをRGシリーズの造形で再現している。
発売日とメーカー希望小売価格メーカー希望小売価格は4,950円(税込)。発売時期は2026年6月で、予約受付は2026年5月12日12時から始まった。
BANDAI SPIRITSのプラモデルWEB取扱説明書にも、同商品の発売月は2026年6月と記載されている。2026年11月現在は発売済みの商品であり、予約段階の商品情報と現在の販売・在庫状況は分けて確認したい。
RGキットで注目したい造形とギミック最大の見どころは、リペアIV特有の左腕部フレームの露出表現と、機体の背部・右肩に集中する武装の立体的な構成だ。
七本の剣は新規造形で再現。GNベイオネットは腰部のアームが可動し、抜刀位置まで移動できる。GNシールドに取り付けられたGNバトルブレイドとGNバトルソードにも展開ギミックが設けられている。
加えて、RGならではの広い可動域を生かして、多彩なアクションポーズを楽しめる仕様だ。機体の特徴を再現するだけでなく、複雑な武装配置を生かしたディスプレイも魅力となっている。
商品仕様と購入時の注意点- 商品名:RG 1/144 ガンダムエクシア リペアIV
- メーカー:BANDAI SPIRITS
- ブランド:RG(リアルグレード)
- スケール:1/144
- メーカー希望小売価格:4,950円(税込)
- 発売時期:2026年6月
- 販売形態:プレミアムバンダイ限定
- 商品形式:組み立て式プラモデル
- 主な素材:PS、PP、PET、ABS
購入時に注意したいのは、メーカー希望小売価格と中古市場・二次流通の販売価格が異なることだ。プレミアムバンダイ限定商品は、受付終了後に新品在庫が見つかりにくくなる場合がある。
購入を検討する際は、価格だけでなく、未組立か完成品か、欠品の有無、箱の状態、販売店の返品条件なども確認したい。定価を大きく上回る商品を見つけた場合は、他店の在庫や再販情報も比較してから判断するのが堅実だ。
【プロの結論】リペアIVの魅力はグラハムの物語と七本の剣にある
ガンダムエクシア リペアIVの魅力は、武装が多いことだけではない。エクシアという機体が持つ過去の物語を、グラハムという人物が引き継ぐ構造にある。
かつてガンダムを追い続けたグラハムが、今度はガンダムマイスターとしてエクシアの系譜に立つ。これは『機動戦士ガンダム00』で積み重ねられてきた人物関係を、劇場版後の世界へつなぐ展開だ。機体の改修は、その物語上の変化を外観と武装に反映したものと受け取れる。
リペアIVをおすすめしたい人- グラハム・エーカーの劇場版後の活躍や新たな立場に興味がある人
- エクシア、リペアIII、リペアIVの機体変遷を比較したい人
- 七本の剣や左右非対称のメカデザインが好きな人
- RGシリーズで『ガンダム00』の機体をコレクションしている人
- GNタチやGNベイオネットなど、特徴的な実体剣の造形を楽しみたい人
- プレミアムバンダイ限定品のため、一般店頭での通常販売を期待している人
- メーカー希望小売価格より高い二次流通価格で購入する予定の人
- 細かなパーツの組み立てや管理が負担になる人
特に、リペアIVを初めて知った人は、機体の設定とキットの商品仕様を分けて理解するとよい。七本の剣は設定上の武装構成であり、GNシールドに装備された剣がビットとして遠隔操作できるわけではない。この違いを押さえるだけでも、機体への理解はかなり深まる。
【よくある質問】ガンダムエクシア リペアIVに関するFAQ
Q1:ガンダムエクシア リペアIVの搭乗者は誰ですか?
A1:グラハム・エーカーです。劇場版『機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』後の物語で、新たなガンダムマイスターとなったグラハムの専用機として登場します。
Q2:グラハムガンダムとリペアIVは別の機体ですか?
A2:別の機体ではありません。「グラハムガンダム」はグラハムにちなんだ非公式な呼び名で、正式名称はガンダムエクシア リペアIVです。
Q3:リペアIIIとリペアIVの最大の違いは何ですか?
A3:搭乗者と武装構成が大きな違いです。リペアIIIはGNソード改やGNロングライフルなどを装備する改修機で、リペアIVはグラハム専用機として再改修され、GNタチやGNベイオネットなどを中心とする七本の剣を採用しています。
Q4:リペアIVの七本の剣は何ですか?
A4:GNタチが1振り、GNベイオネットが2振り、GNバトルブレイドが2振り、GNバトルソードが2振りです。合計7振りとなります。
Q5:GNシールドの剣は遠隔操作できますか?
A5:GNバトルブレイドとGNバトルソードには、ダブルオークアンタのGNソードビットのようなビット機能はありません。シールドに携行する実体剣です。
Q6:RG 1/144 ガンダムエクシア リペアIVの価格と発売日は?
A6:メーカー希望小売価格は4,950円(税込)、発売は2026年6月です。プレミアムバンダイ限定商品として展開されました。
Q7:リペアIVはどの作品に登場しますか?
A7:『機動戦士ガンダム00』10周年記念イベント「ガンダム00 Festival 10 “Re:vision”」のリーディングライブで描かれた、劇場版後の物語に登場します。
ガンダムエクシア リペアIVは、刹那の愛機として知られるエクシアの系譜を受け継ぎながら、グラハム・エーカーの専用機として生まれ変わった機体だ。リペアIIIからの再改修、第6世代ガンダムの技術を取り入れた左腕、GNタチを中心とする七本の剣、そしてGNシールドという特徴が、その独自性を形作っている。
2026年6月にはRG 1/144キットが4,950円(税込)で発売され、設定上の特徴を立体物として楽しめるようになった。現在は発売済みのため、購入を検討する場合はプレミアムバンダイの販売状況や二次流通価格を確認したい。
かつてエクシアを追い続けた男が、その系譜を受け継ぐガンダムに乗る。リペアIVは、単なる改修機ではなく、『機動戦士ガンダム00』が描いてきた因縁と継承を象徴する一機なのである。