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【歴代優勝馬一覧】フェブラリーステークスの歴史を彩った名馬たち

黒田 宗一郎 黒田 宗一郎 • 更新: • 公開: • 読了約 21 分
目次

フェブラリーステークスの前身は、1984年に創設された「フェブラリーハンデキャップ」です。当初はGⅢとしてスタートし、1994年にGⅡへ昇格するとともに現在の名称に変更。1997年にはJRA初のダートGⅠに格上げされました。

1999年には岩手競馬所属のメイセイオペラが優勝。地方競馬所属馬として初めて中央競馬のGⅠを制した歴史的な出来事として知られています。

GⅠ昇格後の歴代優勝馬(1997~2026年)

JRAの過去GⅠ成績に掲載されている優勝馬を年代順に整理しました。

2020~2026年

- 2026年:コスタノヴァ
- 2025年:コスタノヴァ
- 2024年:ペプチドナイル
- 2023年:レモンポップ
- 2022年:カフェファラオ
- 2021年:カフェファラオ
- 2020年:モズアスコット

2010~2019年

- 2019年:インティ
- 2018年:ノンコノユメ
- 2017年:ゴールドドリーム
- 2016年:モーニン
- 2015年:コパノリッキー
- 2014年:コパノリッキー
- 2013年:グレープブランデー
- 2012年:テスタマッタ
- 2011年:トランセンド
- 2010年:エスポワールシチー

1997~2009年

- 2009年:サクセスブロッケン
- 2008年:ヴァーミリアン
- 2007年:サンライズバッカス
- 2006年:カネヒキリ
- 2005年:メイショウボーラー
- 2004年:アドマイヤドン
- 2003年:ゴールドアリュール
- 2002年:アグネスデジタル
- 2001年:ノボトゥルー
- 2000年:ウイングアロー
- 1999年:メイセイオペラ
- 1998年:グルメフロンティア
- 1997年:シンコウウインディ

歴代優勝馬から見える3つの大きな特徴

1. 連覇を達成するには東京ダートへの高い適性が必要

コパノリッキー、カフェファラオ、コスタノヴァは、それぞれ2年連続で優勝しました。

いずれも異なる時代のダート路線を代表する競走馬です。東京ダート1600mで高いパフォーマンスを再現できることが、連覇につながる大きな要素になっています。

2. 芝でも実績を残した馬がダートGⅠを制している

2020年のモズアスコットは芝GⅠの安田記念を制した実績を持ち、フェブラリーステークスでも勝利しました。

芝とダートの適性を単純に分けられないことを示す代表例です。

3. 人気薄の勝利も歴史に刻まれている

2024年にはペプチドナイルが11番人気で優勝しました。

実績上位馬が必ず勝つわけではなく、展開や当日の状態によって評価を覆す馬が現れることも、このレースの魅力です。

【過去10年の成績】2017~2026年の上位入線馬と配当を比較

フェブラリーステークス過去

ここからは、2026年の結果を含めた2017~2026年の10開催を対象に検証します。

JRAの公式成績を基礎に、各年の1~3着馬、単勝人気、3連単配当を整理すると、人気どおりに決着した年と大波乱になった年の違いが明確になります。

過去10年の1~3着馬と3連単払戻金
年 1着・2着・3着 人気順 3連単
2026 コスタノヴァ・ウィルソンテソーロ・ダブルハートボンド 2→3→1 5,080円
2025 コスタノヴァ・サンライズジパング・ミッキーファイト 2→5→1 13,510円
2024 ペプチドナイル・ガイアフォース・セキフウ 11→5→13 1,530,500円
2023 レモンポップ・レッドルゼル・メイショウハリオ 1→3→4 7,700円
2022 カフェファラオ・テイエムサウスダン・ソダシ 2→5→4 76,940円
2021 カフェファラオ・エアスピネル・ワンダーリーデル 1→9→8 101,710円
2020 モズアスコット・ケイティブレイブ・サンライズノヴァ 1→16→3 464,920円
2019 インティ・ゴールドドリーム・ユラノト 1→2→8 6,620円
2018 ノンコノユメ・ゴールドドリーム・インカンテーション 4→1→6 41,560円
2017 ゴールドドリーム・ベストウォーリア・カフジテイク 2→5→1 9,240円

出典:JRA各年のレース成績および2017~2026年の集計資料。払戻金は100円あたり。

2024年は3連単153万円超の大波乱

過去10年で最も注目すべき高配当は、2024年の3連単1,530,500円です。

優勝したペプチドナイルは11番人気。2着ガイアフォースは5番人気、3着セキフウは13番人気でした。

上位人気馬を中心に馬券を組み立てていたファンにとっては、難しい結果となりました。

一方、2026年は2番人気、3番人気、1番人気の順で決着し、3連単は5,080円。2024年とは対照的な結果です。

この2つの年を比較すると、フェブラリーステークスは堅い決着と大波乱の両方が起こり得るレースだと分かります。

過去10年で特に注目したい優勝馬

- ゴールドドリーム(2017年): チャンピオンズカップからの臨戦で勝利。2018年も2着に入り、連続して好走しました。
- ノンコノユメ(2018年): 4番人気で優勝。後方から末脚を伸ばす競馬で勝利しました。
- インティ(2019年): 1番人気に応えて逃げ切り勝ち。先行力の重要性を示しました。
- カフェファラオ(2021・2022年): 2年連続で勝利し、リピーターの強さを印象づけました。
- レモンポップ(2023年): 1番人気で優勝。東京ダートのマイル適性を証明しました。
- ペプチドナイル(2024年): 11番人気からの勝利で、過去10年最大の3連単配当を生みました。
- コスタノヴァ(2025・2026年): 2年連続で勝利し、歴史的な連覇を達成しました。

【人気・年齢・前走別成績】過去10年のデータから見える本当の傾向

フェブラリーステークスの予想で重要なのが、単勝人気、年齢、前走のレース内容です。

2026年の結果まで加えた10開催のデータから、実際にどのような馬が好走しているのかを見ていきます。

人気別成績:1番人気と2番人気がそれぞれ4勝

2017~2026年の優勝馬を単勝人気別に分類すると、次のようになります。

優勝時の人気 勝利数
1番人気 4勝
2番人気 4勝
4番人気 1勝
11番人気 1勝

最も目立つのは、1番人気と2番人気だけで10勝中8勝を占めている点です。

特に2番人気は、2017年ゴールドドリーム、2022年カフェファラオ、2025年コスタノヴァ、2026年コスタノヴァと、近年も安定して勝ち馬を出しています。

ただし、1番人気についても過信は禁物です。

2026年のダブルハートボンドは1番人気で3着。2025年のミッキーファイトも1番人気で3着でした。2024年には1番人気のオメガギネスが14着に敗れています。

つまり、上位人気を評価する価値は高いものの、人気だけで勝ち馬を決めるのは危険です。

年齢別成績:4~6歳馬が過去10年の勝利を独占

年齢別のデータは、フェブラリーステークスの予想で特に参考になる項目です。

年齢 出走頭数 1着 3着以内 3着内率
4歳 22 2 5 22.7%
5歳 43 4 11 25.6%
6歳 35 4 7 20.0%
7歳 32 0 4 12.5%
8歳 21 0 3 14.3%
9歳 5 0 0 0%

この数字から読み取れる要点は3つあります。

4歳馬は勝率の面で優秀

4歳馬は出走22頭に対して2勝、3着以内5回。勝率は約9.1%、3着内率は22.7%です。

古馬との経験差がある一方、成長力やスピードを生かして上位に食い込む余地があります。

5歳馬は複勝圏で最も安定

5歳馬は43頭が出走し、4勝、3着以内11回。3着内率25.6%は年齢別でトップです。

過去10年の3着以内30頭のうち、11頭を5歳馬が占めています。

6歳馬も勝ち切る力がある

6歳馬は4勝を挙げ、5歳馬と並ぶ勝利数です。

2026年のコスタノヴァも6歳で優勝しました。年齢を理由に6歳馬を一律に評価下げする必要はありません。

一方、7歳以上は過去10年で勝利がありません。ただし、2026年には7歳のウィルソンテソーロが2着に入っています。

したがって、年齢による評価は勝ち切る可能性と連下としての好走可能性を分けて考えるのが適切です。

前走別成績:根岸ステークスとチャンピオンズカップに注目

前走のレースも、フェブラリーステークスを分析するうえで重要です。

2017~2026年の集計では、主な前走別成績は次のようになっています。

前走レース 出走頭数 優勝 3着以内
根岸ステークス 44 4 9
チャンピオンズカップ 23 3 8
東京大賞典 17 0 3
東海ステークス 14 2 2
プロキオンステークス 6 0 1

最も出走頭数が多いのは根岸ステークス組です。

2018年のノンコノユメ、2020年のモズアスコット、2023年のレモンポップ、2025年のコスタノヴァが、根岸ステークスを経由して優勝しました。

一方、チャンピオンズカップ組も見逃せません。

2017年のゴールドドリーム、2021年と2022年のカフェファラオが、このローテーションから勝利しています。

チャンピオンズカップ組は23頭中8頭が3着以内に入っており、3着内率は34.8%。根岸ステークス組の20.5%を上回っています。

ただし、出走頭数や各年のメンバー構成が異なるため、率だけで優劣を決めることはできません。

前走距離の傾向:1400mと1800mが中心

前走距離に注目すると、さらに興味深い特徴があります。

2017~2025年の優勝馬9頭は、全頭が前走1400mまたは1800mの競走に出走していました。

ところが、2026年のコスタノヴァは前走の武蔵野ステークス(1600m)から優勝しています。

10開催に更新すると、次のように整理できます。

- 前走1400m:4勝
- 前走1600m:1勝
- 前走1800m:5勝

つまり、1800mからの臨戦が最多で、1400mからの臨戦も好成績。2026年には1600mからの勝利が加わったという構図です。

JRAの2026年開催前のデータ分析では、過去10年の優勝馬が1400mまたは1800mから臨戦していたことが紹介されていました。しかし、2026年のコスタノヴァがその傾向に新たな例外を加えています。

この結果は、前走距離を単純な消去条件にするべきではないことを示しています。

東京ダート1600mへの適性が高く、前走でその能力を示している馬なら、同距離からの参戦でも十分に評価できます。

前走の着順は何着まで評価できる?

前走で勝っていた馬が有利なのは確かですが、前走の着順が悪い馬にも注意が必要です。

過去10年の勝ち馬には、前走6着から巻き返した馬が2頭います。

代表例は2024年のペプチドナイルです。前走の東海ステークスでは6着でしたが、本番では11番人気の評価を覆して優勝しました。

2021年のカフェファラオも、前走チャンピオンズカップ6着からフェブラリーステークスを制しています。

さらに2022年には、前走チャンピオンズカップ11着だったカフェファラオが連覇を達成しました。

前走着順だけで能力を判断すると、こうした巻き返しを見逃す可能性があります。

確認したいのは、前走で敗れた理由と、今回の舞台に条件が変わることで能力を発揮できるかどうかです。

【東京競馬場ダート1600mの傾向】フェブラリーステークス特有の難しさ

フェブラリーステークスの予想では、東京競馬場のダート1600mという舞台を理解する必要があります。

単純なマイル戦ではありません。芝スタート、長い向正面、広いコーナー、長い直線、そして最後の上り坂が組み合わさった特殊なコースです。

東京競馬場ダート1600mのコースイメージ

芝スタートが序盤の位置取りを左右する

東京ダート1600mは、2コーナー奥の芝部分からスタートします。

ダート競走でありながら、発馬直後は芝を走るという特徴があります。

芝でスピードに乗れる馬と、ダートでの加速を得意とする馬では、スタート後の位置取りに違いが出ることがあります。

加えて、3コーナーまでの距離は約640mと長く、序盤のポジション争いがレース展開に影響します。

直線501.6mと上り坂が最後の勝負を決める

東京競馬場のダートコースは、最後の直線が501.6mあります。

JRAのコース紹介によると、直線には高低差2.4mの上り坂が設けられています。

この坂を越えてからもゴールまでは距離が残っているため、単純な瞬発力だけでは押し切れません。

求められるのは、長い直線で末脚を持続させる能力です。

そのため、前半で速いペースを追走しても最後まで脚を使える馬や、道中で無理なく脚をためられる馬が好走しやすい構造になっています。

逃げ馬だけでなく差し馬にも注目

過去10年の勝ち馬の4コーナー通過順位を見ると、興味深い傾向があります。

2019年のインティは先頭で直線に入り、そのまま逃げ切りました。

2023年のレモンポップは好位から抜け出して勝利しています。

一方、2018年のノンコノユメは後方から差し切り、2026年のコスタノヴァも4コーナー12番手から勝利しました。

10開催中6開催では、勝ち馬が4コーナー5番手以内にいましたが、後方からの差し切りも実際に起こっています。

このことから、フェブラリーステークスは単純な逃げ・先行有利のレースではありません。

前半のペース、先行馬の数、直線での進路、馬場状態を組み合わせて考える必要があります。

【プロの結論】過去データを次回のフェブラリーステークス予想に生かす方法

過去10年の結果を整理すると、フェブラリーステークスには比較的はっきりした傾向があります。

ただし、数字をそのまま馬券の判断に置き換えるだけでは不十分です。

実際の予想では、以下の順番で馬を評価することをおすすめします。

判断基準1:東京ダート1600mへの適性を最優先する

最初に確認したいのは、東京ダート1600mでどのような競馬をしているかです。

特に重要なのは次のポイントです。

- 芝スタートでスムーズに加速できるか
- 左回りのコースで安定した成績を残しているか
- 長い直線で末脚を持続できるか
- 上り坂で減速せずに走れるか

東京ダート1600mで実績のある馬は、単純な距離適性以上の強みを持つ可能性があります。

判断基準2:4~6歳を中心に、7歳以上も実績で評価する

過去10年の勝ち馬はすべて4~6歳です。

この数字から、まずは4~6歳馬を中心に検討するのが合理的です。

ただし、7歳以上だからといって無条件に消すのはおすすめできません。

2026年には7歳のウィルソンテソーロが2着に入りました。年齢による衰えだけでなく、過去のGⅠ実績や近走のパフォーマンスを確認することが大切です。

判断基準3:前走の距離とレース内容をセットで見る

1400mと1800mからの臨戦馬が好成績を残しているのは事実です。

しかし、2026年のコスタノヴァは1600mの武蔵野ステークスから勝利しました。

そのため、前走距離だけで判断するのではなく、前走でどれだけ力を発揮できたかを確認してください。

特に注目したいのは、以下の条件です。

- 前走で上位に入っている
- 前走で敗れていても、展開や距離が合わなかった可能性がある
- 今回の距離でパフォーマンスを上げられる
- 前走からの間隔やローテーションに無理がない

判断基準4:人気薄の馬は展開と適性を重視する

2024年のペプチドナイルは11番人気で優勝しました。

このような波乱を考えるとき、単純に人気がない馬を買い目に加えるだけでは意味がありません。

東京ダート1600mに適性があるか、前走の内容に巻き返しの余地があるか、展開が向きそうかを確認する必要があります。

特に前走で着順を落としていても、今回の舞台で能力を発揮できる馬は注意したい存在です。

予想で避けたい3つの思い込み
よくある思い込み 実際の過去成績から分かること
1番人気なら安心 1番人気の優勝は4回。凡走もある
7歳以上は買えない 2026年に7歳馬が2着
前走1400mか1800m以外は不利 2026年は1600mから優勝

データは馬を絞り込むための材料です。最終的には、出走馬の能力、コース適性、当日の馬場、展開を合わせて判断が必要です。

【フェブラリーステークスの過去成績】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:フェブラリーステークスの歴代優勝馬で連覇した馬は誰ですか?

GⅠ昇格後に連覇した馬は、コパノリッキー(2014・2015年)、カフェファラオ(2021・2022年)、コスタノヴァ(2025・2026年)の3頭です。

Q2:フェブラリーステークスの過去10年で最も高い払戻金はいくらですか?

2017~2026年では、2024年の3連単1,530,500円が最高です。ペプチドナイルが11番人気で勝利し、2着ガイアフォース、3着セキフウという結果でした。

Q3:フェブラリーステークスは何歳の馬が強いですか?

過去10年では4~6歳馬が10勝すべてを占めています。特に5歳馬は3着以内が11回で、年齢別の好走回数が最多です。

Q4:前走は何メートルの馬が有利ですか?

2017~2026年の勝ち馬では、前走1800mが5勝、1400mが4勝、1600mが1勝です。1400mと1800mが中心ですが、2026年には武蔵野ステークス(1600m)からコスタノヴァが優勝しました。

Q5:2026年のフェブラリーステークスの優勝馬は誰ですか?

2026年2月22日に開催された第43回の優勝馬はコスタノヴァです。C.ルメール騎手とのコンビで、1分35秒4のタイムを記録して連覇を達成しました。

Q6:2026年のフェブラリーステークスでウィルソンテソーロとダブルハートボンドは何着でしたか?

ウィルソンテソーロが2着、ダブルハートボンドが3着でした。1番人気のダブルハートボンドは最後まで優勝争いに加わりましたが、コスタノヴァとウィルソンテソーロに続く結果となりました。

フェブラリーステークスは、1984年の創設から40年以上の歴史を持つダート競馬の重要なGⅠ競走です。

2026年にはコスタノヴァが連覇を達成し、カフェファラオ、コパノリッキーに続く歴史的な記録を残しました。

過去10年の成績から見えてくる要点は、次のとおりです。

- 4~6歳馬が10年連続で優勝馬を出している
- 1番人気と2番人気がそれぞれ4勝
- 前走1400mと1800mからの優勝が多い
- 根岸ステークスとチャンピオンズカップは主要な臨戦過程
- 2024年には11番人気のペプチドナイルが優勝
- 2026年にはコスタノヴァが1600mから連覇を達成

特に重要なのは、過去の数字に当てはまる馬を探すだけでなく、なぜその馬が東京ダート1600mで力を発揮できるのかを考えることです。

次回以降の予想では、人気や年齢だけでなく、芝スタートへの対応、長い直線での持続力、前走からの状態変化を総合的に確認したいところです。

コスタノヴァの連覇が示したように、フェブラリーステークスでは東京ダート1600mへの適性と、展開に対応できる総合力が大きな鍵を握ります。 歴代優勝馬と過去10年のデータを比較することが、次のダート王を見極めるための有力な手掛かりになります。

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