「学校に行こう」と思っているのに、朝になると体が動かない。制服に着替えようとすると涙が出る。友達や先生に会うことを考えるだけで苦しくなる。そんな子どもの様子を見て、どう声をかければよいのか悩んでいる保護者は少なくありません。
学校に行きたくない理由は、友人関係やいじめ、勉強の遅れ、集団生活への負担、心身の不調などさまざまです。本人にも理由をうまく説明できない場合があり、単純に「学校が嫌い」「怠けている」と判断することはできません。2026年現在、文部科学省の最新公表データでも、小中学校の不登校児童生徒数は過去最多となっています。大切なのは、無理に登校させることだけを目標にせず、子どもの状態を理解し、安心して学び続けられる環境を探すことです。
【2026年最新】不登校の現状は?文部科学省の調査で見えた実態

2026年11月時点で確認できる最新の公表済み確定値は、文部科学省が2025年10月29日に公表し、2026年1月16日に一部修正した「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果です。
この調査によると、令和6年度の小中学校における不登校児童生徒数は353,970人。前年度の346,482人から7,488人増加し、過去最多となりました。
- 小学校:137,704人
- 中学校:216,266人
- 小中学校合計:353,970人
- 前年度からの増加率:2.2%
小中学校の不登校児童生徒数は12年連続で増加しています。ただし、前年度の増加率15.9%と比較すると、令和6年度は2.2%に低下しました。新たに不登校となった児童生徒数や、不登校が継続する割合にも低下が見られています。
一方、高等学校の不登校生徒数は67,782人で、前年度の68,770人から988人減少しました。小中学校と高校では異なる傾向が見られるため、すべての年代で同じ状況にあるわけではありません。
なお、2026年11月時点の最新値という表現は、2026年に調査された人数という意味ではありません。公表済みの最新統計は令和6年度の実績です。年度と公表年を区別して読むことが大切です。
不登校とは何か?30日以上の欠席が一つの基準文部科学省の統計では、不登校児童生徒は、心理的、情緒的、身体的、社会的な要因や背景によって登校しない、あるいは登校したくてもできない状況にあり、年度間に連続または断続して30日以上欠席した児童生徒として扱われます。病気や経済的理由による欠席は、この統計上の不登校から除かれます。
ただし、30日という数字は統計上の基準です。30日欠席するまで相談できないという意味ではありません。朝の登校しぶりが続く、学校の話題になると強い不安を示すといった段階でも、学校や専門機関に相談して構いません。
不登校の背景として把握された主な項目文部科学省の令和6年度調査では、不登校の児童生徒について学校が把握した事実として、次の項目が多く報告されています。
- 学校生活に対してやる気が出ない等の相談:30.1%
- 生活リズムの不調に関する相談:25.0%
- 不安・抑うつの相談:24.3%
- 学業の不振や頻繁な宿題の未提出:15.6%
これらは学校が把握した相談や状況の割合であり、不登校の原因を一つに特定した数値ではありません。複数の項目が当てはまる場合もあります。
注目したいのは、友人関係や学業だけでなく、生活リズムや精神的な不安も大きな割合を占めていることです。不登校を理解するには、学校で起きていることだけでなく、家庭での生活や本人の心身の状態まで見る必要があります。
【なぜ学校に行けない?】学校に行きたくない理由と不登校につながる5つの背景
1. 友人関係やいじめによる精神的な負担学校に行きたくない理由として、友人関係の問題は見逃せません。
仲のよかった友達との関係が変わった、グループ内で孤立している、休み時間に一緒に過ごす相手がいない、SNSで悪口を言われているなど、本人にとって学校が安心できる場所ではなくなっているケースがあります。
いじめが関係している場合、本人は保護者に話したくても話せないことがあります。「心配をかけたくない」「告げ口したと思われたくない」「学校に知られたらもっと状況が悪くなる」と考えている可能性もあるためです。
特に注意したいのは、いじめが目に見える暴力だけではないことです。仲間外れ、無視、からかい、SNS上での嫌がらせなども、子どもの心理的な負担になります。
子どもが特定の友達やクラスの話題を避けるようになった場合、無理に詳細を聞き出すのではなく、安心して話せる時間を確保することが先決です。
2. 勉強の遅れや授業についていけない不安勉強が分からなくなることも、学校に行きたくなくなる大きな要因です。
授業の内容についていけない、テストの点数が下がった、宿題が終わらない、先生から注意されることが増えたなど、学習面のつまずきが積み重なると、教室にいること自体が苦痛になる場合があります。
一度欠席すると、授業の進度についていけなくなることもあります。すると「授業が分からないから行きたくない」「休んだ分を取り戻せないから、さらに行きづらい」という悪循環が生まれます。
この場合、勉強を一気に取り戻そうとする必要はありません。本人が取り組める教科や単元から始め、学習への自信を少しずつ回復させることが大切です。
3. 朝になると体調が悪くなる心身の不調朝になると頭痛や腹痛、吐き気、めまいなどを訴える子どももいます。休日には比較的元気なのに、登校日になると体調が悪くなることもあります。
このような状態を見て、周囲が「学校に行きたくないから仮病を使っている」と判断するのは危険です。
心身のストレスが身体症状として現れている可能性があるほか、起立性調節障害、睡眠の問題、消化器系の不調など、医学的な原因が隠れている場合もあります。
日本小児科学会が扱う小児の起立性調節障害では、朝起きられない、立ちくらみ、頭痛などが問題となり、学校生活に影響することがあります。必要に応じて小児科などで診察を受け、身体面からも状態を確認してください。
4. 集団生活や学校の環境が合わない学校では、決められた時間割に従って行動し、多くの人と同じ空間で過ごす必要があります。
大人数の教室が苦手な子ども、音や光などの刺激に敏感な子ども、急な予定変更が苦手な子どもにとって、学校生活そのものが大きな負担になる場合があります。
発達特性や感覚面の特徴が関係するケースもありますが、それだけで不登校の原因を説明できるわけではありません。本人の特性と学校環境の相性を確認し、座席や教室、授業への参加方法などを調整することが有効な場合があります。
5. 生活リズムの乱れや将来への不安夜更かしや睡眠不足、昼夜逆転などによって朝起きられなくなると、登校することが難しくなります。
一方で、生活リズムの乱れは不登校の原因であると同時に、学校に行けなくなった後に生じる結果でもあります。最初から生活習慣だけを責めると、本人の負担が大きくなります。
また、進級や進学、受験、将来の進路に対する不安が強くなり、学校に行くこと自体がプレッシャーになるケースもあります。
背景と初期サインを整理すると、必要な支援が見えてくる学校に行けない状況では、表面に現れている行動だけでなく、その背景を見極めることが重要です。
| 見られるサイン | 考えられる背景 | 初期の対応 |
|---|---|---|
| 友達や学校の話を避ける | 友人関係、いじめ、孤立 | 本人の話を聞き、安全確保を優先する |
| 宿題をしなくなる、授業を嫌がる | 学習の遅れ、授業への不安 | 学習量を調整し、個別の支援を相談する |
| 朝の頭痛、腹痛、吐き気 | ストレス、睡眠の問題、身体疾患など | 体調を記録し、小児科などに相談する |
| 朝起きられない、夜眠れない | 生活リズムの乱れ、心理的負担 | 睡眠と日中の過ごし方を確認する |
| 登校前に泣く、強い不安を示す | 学校環境への恐怖、緊張、心身の不調 | 登校を急かさず、安心できる環境をつくる |
一つのサインだけで不登校になると判断する必要はありません。ただし、複数の変化が重なったり、本人の苦痛が続いたりしている場合は、早めに支援につなげることが大切です。
【不登校の初期サイン】朝になると体調が悪い子どもに見られる変化とは?
家庭で気づきやすい5つのSOSサイン子どもは自分の気持ちをうまく言葉にできないことがあります。そのため、保護者が日常生活の変化からSOSを察知が必要です。
- 朝起きられなくなる:以前より起床が難しくなり、登校準備が進まなくなる。
- 頭痛や腹痛を訴える:特に登校前や朝の時間帯に身体症状が現れる。
- 睡眠や食欲が変化する:夜眠れない、食事を取らない、食べ過ぎるなどの変化がある。
- 会話や表情が減る:学校や友達の話題を避け、以前より元気がなくなる。
- 学校の準備を嫌がる:制服やランドセルを見ると不安になったり、登校前に泣いたりする。
厚生労働省も、家族が気づきやすい心のSOSサインとして、朝起きられない、睡眠リズムの乱れ、食欲の変化、頭痛や腹痛などを紹介しています。
朝だけ体調が悪い場合に確認したいこと朝の体調不良が続く場合、次のような点を整理してみてください。
- 休日と平日で症状に違いがあるか。
- 何時ごろから頭痛や腹痛が始まるか。
- 睡眠時間や就寝時刻に変化があるか。
- 学校の特定の授業や行事の前に症状が強くなるか。
- 食欲や体重、活動量に変化があるか。
こうした記録は、医療機関やスクールカウンセラーに相談するときにも役立ちます。
特に、強い頭痛、繰り返す嘔吐、失神、急激な体重減少、食事や水分が取れない状態などがある場合は、登校の問題だけとして扱わず、速やかに医療機関へ相談してください。
無理に登校させると何が起きる?子どもの状態を十分に確認しないまま、毎朝無理に登校させようとすると、親子の衝突が増えたり、学校に対する恐怖心が強まったりする可能性があります。
もちろん、すべての登校の声かけが悪いわけではありません。本人が安心できる状況であれば、短時間の登校や別室での学習など、小さな目標を一緒に考えることもできます。
大切なのは、登校することを本人の回復の条件にしないことです。まず心身の状態を整え、安心して過ごせる時間を確保することが、その後の選択肢を広げます。
【親の声かけ・対応】学校に行きたくない子どもに保護者ができること
最初に必要なのは、理由を問い詰めないこと子どもから「学校に行きたくない」と言われたとき、保護者は驚きや不安を感じる可能性があります。
「どうして行けないの?」「明日は絶対に行きなさい」「みんな頑張っているよ」と言いたくなることもあるでしょう。しかし、本人がすでに限界を感じている場合、こうした言葉はプレッシャーになりかねません。
まずは、学校に行けないという事実を受け止めることが大切です。
家庭で使いやすい声かけの例
- 「朝からつらかったんだね」
- 「無理に今すぐ答えを出さなくてもいいよ」
- 「何か困っていることがあれば、いつでも話してね」
- 「学校のこと、一緒に考えていこう」
- 「今日はどう過ごせば少し楽になりそう?」
これらの言葉に共通するのは、子どもの気持ちを否定せず、解決を急がないことです。
家庭で整えたい3つのポイント1. 安心して休める環境をつくる
学校に行けない日も、家庭が安心できる場所であることが大切です。欠席したことを責めたり、学校の話ばかりしたりせず、本人が落ち着いて過ごせる時間を確保してください。
2. 生活リズムは少しずつ整える
睡眠、食事、入浴、日中の活動など、できることから生活のリズムを整えます。ただし、すぐに早起きや規則正しい生活を強制する必要はありません。本人の体調に合わせて調整しましょう。
3. 学校とのつながりを保つ
本人が望む範囲で、担任やスクールカウンセラーと情報を共有します。連絡頻度や方法についても、本人の負担にならない形を相談してください。
保護者が避けたい対応- 他の子どもと比較して責める。
- 欠席を怠けや甘えと決めつける。
- 本人が話したくないのに理由を何度も聞く。
- 学校に行けばすべて解決すると考える。
- 勉強の遅れや将来への不安を毎日繰り返し伝える。
また、保護者自身が一人で問題を抱え込む必要もありません。家族だけで対応し続けると、疲労や焦りが強くなり、子どもとの関係にも影響する場合があります。
学校や自治体の相談窓口を活用し、保護者自身も支援を受けることが大切です。
【学校以外の学び方】教育支援センター・フリースクール・オンライン学習を比較
学校に行けないからといって、学ぶ機会まで失われるわけではありません。2026年現在、学校内外には複数の学習・支援の選択肢があります。
1. 教育支援センター教育支援センターは、主に自治体の教育委員会などが設置する、不登校の児童生徒を支援する公的な施設です。以前は適応指導教室と呼ばれていた施設もあります。
施設によって異なりますが、学習支援、教育相談、体験活動、集団活動などを行っています。
学校の教室に入ることが難しい子どもでも、別の場所で少人数から学習や交流を始められることが特徴です。
利用条件や活動内容は自治体ごとに異なるため、住んでいる地域の教育委員会に問い合わせてください。
2. 校内教育支援センター校内教育支援センターは、在籍している学校の中に設置された、通常の教室とは別の学習・居場所です。
教室で大勢の生徒と一緒に過ごすことが難しい場合でも、別室で学習したり、支援員や教員と関わったりできる場合があります。
学校とのつながりを保ちやすく、本人の状態に合わせて通常の授業への参加を検討できる点が特徴です。
3. フリースクールフリースクールは、民間団体や個人などが運営する、学校に行きづらい子どものための学びや居場所です。
一般的な学校のように一律の時間割で学ぶ施設もあれば、自由な活動や体験を中心にした施設もあります。
フリースクールを選ぶ際には、次の点を確認しておきましょう。
- 子どもの性格や希望に合った活動内容か。
- スタッフの専門性や相談体制は十分か。
- いじめやトラブルへの対応方針があるか。
- 利用料金や通所頻度は家庭の負担にならないか。
- 在籍校との連携や出席扱いについて相談できるか。
フリースクールは民間施設のため、費用や支援内容に差があります。実際に見学し、子ども自身が安心できる場所かどうかを確かめることが大切です。
4. オンライン学習・自宅学習外出すること自体が難しい場合には、自宅でオンライン教材や通信教育、学校の配信授業などを活用する方法があります。
自分のペースで学習を進められるため、体調や心理状態に合わせやすいことがメリットです。
ただし、オンライン教材を利用しただけで、自動的に学校の出席として認められるわけではありません。
オンライン学習を出席扱いにするための条件文部科学省は、一定の要件を満たした場合に、不登校の児童生徒が自宅でICTなどを活用して行った学習活動を、指導要録上の出席扱いとする仕組みを設けています。
主な確認事項は次のとおりです。
- 保護者と在籍校の間で十分な連携・協力関係があること。
- ICTを活用した学習活動が適切に行われていること。
- 訪問などによる対面指導が適切に行われること。
- 学習内容や方法が本人の自立に役立つと判断されること。
- 学校外の公的機関や民間施設で相談・指導を受けることが難しい場合など、制度の要件に該当すること。
また、2024年8月29日には、不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果を成績評価に反映するための制度が明確化されました。義務教育段階では、学校の教育課程に照らして適切な学習であることなど、所定の要件を満たす必要があります。
つまり、出席扱いと成績評価は別々に確認する必要があります。教材を利用しているだけで自動的に両方が認められるわけではありません。
学校長や教育委員会に、利用する教材、学習計画、学習記録、対面指導の方法などを相談しましょう。
実際にどのくらいの子どもが学校外で学んでいる?文部科学省の令和6年度調査では、学校外の機関などで専門的な相談・指導を受け、指導要録上の出席扱いとなった児童生徒は42,978人でした。
また、自宅でICTなどを活用した学習活動を行い、出席扱いとなった児童生徒は13,261人です。
加えて、自宅や学校外の機関などでの学習成果が指導要録に反映された児童生徒は81,467人でした。
こうした数字からも、学校以外の場所で学びながら、在籍校との関係を維持している子どもが一定数いることが分かります。
【学校に行く意味とは?】登校だけをゴールにしない教育と社会的自立
学校に行くことで得られるもの学校には、教科の知識を身につけるだけでなく、さまざまな人と関わり、社会生活の基礎を学ぶ役割があります。
具体的には、次のような経験が挙げられます。
- 学習機会:国語、数学、理科、社会などの体系的な学習。
- 人間関係:友人や先生との交流を通じたコミュニケーション。
- 社会性:集団生活の中での協力や役割分担。
- 体験活動:部活動、学校行事、文化祭、体育祭など。
- 進路支援:進学や将来の選択について相談できる環境。
学校は、子どもが成長するための重要な場所です。しかし、すべての子どもにとって、現在の学校環境が最適とは限りません。
学校に行かないことと、学ぶことを諦めることは違う文部科学省は、2019年10月25日の不登校支援に関する通知で、不登校を問題行動と受け取らないよう配慮することや、本人と保護者の意思を尊重することを示しています。
不登校というだけで問題行動であると受け取られないような配慮が必要
加えて、支援の目標は単に学校へ登校させることではなく、児童生徒が自らの進路を主体的に捉え、社会的に自立することだとされています。
不登校の時期が休養や自分を見つめ直す時間として意味を持つ場合もあります。一方、学習の遅れや進路選択への影響といった課題もあるため、休むことと学びを継続することの両方を考える必要があります。
【プロの結論】登校できるかより、安心して成長できるかで判断する学校に行く意味は、出席日数を増やすことだけではありません。知識を身につけ、人との関係を築き、自分の将来を選ぶ力を育てることにあります。
そのため、現在の教室に通うことが難しい子どもには、学校内の別室、教育支援センター、フリースクール、オンライン学習など、複数の選択肢を検討することができます。
支援方法を選ぶときは、次の3点を判断基準にしてください。
- 本人の安心:その場所で不安や緊張が軽減されるか。
- 学習の継続:無理のないペースで学習機会を確保できるか。
- 将来への接続:在籍校や支援機関との連携、進学や社会的自立への道筋があるか。
学校に行けない子どもに必要なのは、登校を強制することでも、学びをすべて止めることでもありません。今の本人に合った環境を整え、心身の回復と成長を支えることです。
【学校に行こう・不登校に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:学校に行きたくないと言われたら、無理に行かせないほうがよいですか?
A1:まずは本人の気持ちや体調を確認し、無理に登校させることを急がないでください。いじめや身体的な不調など、緊急に対応すべき問題がないかも確認し、必要に応じて学校や医療機関に相談しましょう。
Q2:朝になると頭痛や腹痛が起きるのは不登校のサインですか?
A2:学校への不安やストレスが関係している可能性はありますが、身体的な病気や起立性調節障害などが原因の場合もあります。症状が繰り返される場合は、小児科などで相談してください。
Q3:不登校でも勉強の遅れを取り戻せますか?
A3:取り戻すことは可能です。オンライン教材、通信教育、教育支援センター、フリースクールなどを利用し、本人の理解度に合わせて学習を進められます。最初からすべての授業内容を取り戻そうとせず、基礎から段階的に取り組むことが大切です。
Q4:フリースクールに通えば学校の出席扱いになりますか?
A4:一定の要件を満たし、在籍校の校長が適切と判断した場合には、出席扱いとなることがあります。ただし、すべての施設や利用者が自動的に対象になるわけではありません。事前に在籍校と相談してください。
Q5:不登校について無料で相談できる窓口はありますか?
A5:あります。学校のスクールカウンセラー、自治体の教育支援センター、教育委員会などが相談先になります。また、文部科学省の「24時間子供SOSダイヤル」0120-0-78310は、夜間や休日を含めて24時間相談できる全国共通の窓口です。
「学校に行こう」と思っても足が向かない背景には、友人関係やいじめ、学習の遅れ、生活リズムの乱れ、心身の不調など、さまざまな要因があります。本人自身も理由を整理できず、苦しんでいる場合があります。
2026年11月時点で公表されている最新の文部科学省調査では、小中学校の不登校児童生徒数は353,970人に達しています。不登校は特定の子どもだけに起こる問題ではなく、学校や家庭、社会全体で支援を考える必要がある課題です。
家庭では、まず子どもの話を否定せず、安心して過ごせる環境を整えることが大切です。必要に応じて、学校、スクールカウンセラー、医療機関、教育支援センターなどに相談してください。
また、学校以外にもフリースクールやオンライン学習などの選択肢があります。条件を満たせば出席扱いや成績評価につながる制度も利用できます。
学校に行くことだけが、子どもの成長を測る基準ではありません。今は休む必要があるのか、環境を変えるべきなのか、別の場所で学ぶことが合っているのか。一人ひとりの状態に合わせて考えることが、将来への大切な一歩になります。
主な根拠資料: 文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」、文部科学省の不登校支援通知・出席扱い制度、厚生労働省の心のSOSサインに関する資料、日本小児科学会の起立性調節障害に関する資料。