2026年の両チームの対戦成績を整理すると、広島が中日に対して明確な勝ち越しを記録した。日刊スポーツのシーズン最終戦スコアにも、広島16勝9敗0分けと記載されている。
2026年 対戦成績

広島東洋カープ16勝
9敗・0分
中日ドラゴンズ9勝
16敗・0分
広島の対戦勝率
.640
対戦試合数
25試合
勝ち越し数
7試合
出典:日刊スポーツ、2026年度対戦集計。
注目すべきなのは、広島が25試合で16勝を挙げながら、チーム全体の得点では中日を下回っていることだ。
2026年の対戦集計では、広島の総得点は91、中日は96。中日が5点上回っている。それでも広島が勝ち越した背景には、球場ごとの成績差と、接戦をものにする試合運びがあった。
また、両チームの年間順位と直接対決の結果は分けて考える必要がある。広島はシーズン全体で61勝78敗4分の4位、中日は60勝81敗2分の6位だった。直接対決での広島の優位は、リーグ全体での圧倒的な強さを意味するものではない。
【全25試合の日程と勝敗】3月開幕から10月1日までの全記録
2026年の広島中日戦は、3月27日に開幕した。
開幕カードでは広島が3連勝。その後、中日が巻き返す時期もあったが、広島は夏場の本拠地開催で勝ち星を重ね、最終的に16勝9敗で対戦を終えた。
以下はNPBの2026年度公式戦結果を基に整理した全25試合の記録だ。スコアはすべて広島の得点を先に表記している。
2026年3月〜5月:広島が開幕から主導権- 3月27日(マツダ):広島6-5中日 ○
- 3月28日(マツダ):広島2-1中日 ○
- 3月29日(マツダ):広島1-0中日 ○
- 4月14日(豊橋):広島2-6中日 ●
- 4月15日(バンテリンドーム):広島5-2中日 ○
- 5月1日(マツダ):広島7-3中日 ○
- 5月2日(マツダ):広島0-4中日 ●
- 5月22日(バンテリンドーム):広島2-6中日 ●
- 5月23日(バンテリンドーム):広島5-3中日 ○
- 5月24日(バンテリンドーム):広島5-3中日 ○
開幕3連戦は広島がすべて1点差以内で勝利。特に3月29日の1対0は、投手戦を制した試合だった。
4月14日の豊橋開催では中日が6対2で勝利し、広島の連勝を止めた。ただし、翌日のバンテリンドームでは広島が5対2で勝ち、カードを1勝1敗で終えている。
5月22日から24日の3連戦では、中日が初戦を取ったものの、広島が続く2試合を連取した。
2026年7月〜8月:本拠地で広島が勝ち星を積み上げる- 7月10日(バンテリンドーム):広島1-10中日 ●
- 7月11日(バンテリンドーム):広島1-8中日 ●
- 7月12日(バンテリンドーム):広島5-1中日 ○
- 7月31日(マツダ):広島3-1中日 ○
- 8月1日(マツダ):広島1-7中日 ●
- 8月2日(マツダ):広島4-3中日 ○
- 8月18日(マツダ):広島11-4中日 ○
- 8月19日(マツダ):広島4-1中日 ○
- 8月20日(マツダ):広島2-1中日 ○
7月10日、11日は中日が連続して大差で勝利した。広島にとっては、敵地での試合運びに課題が残るカードだった。
一方、7月31日から8月20日までのマツダスタジアム開催では、広島が7試合中6勝を挙げている。
8月18日の11対4は、この期間の象徴的な試合だ。打線が複数得点を重ね、投手戦とは異なる形で中日を突き放した。
2026年9月〜10月:最終局面とシーズン決着- 9月1日(バンテリンドーム):広島5-1中日 ○
- 9月2日(バンテリンドーム):広島4-5中日 ●
- 9月3日(バンテリンドーム):広島5-2中日 ○
- 9月20日(バンテリンドーム):広島5-8中日 ●
- 9月21日(バンテリンドーム):広島0-10中日 ●
- 10月1日(マツダ):広島5-1中日 ○
9月の敵地開催では、広島は最初の3連戦を2勝1敗で終えた。
しかし、9月20日と21日は中日が連勝。特に21日の10対0は、中日が攻撃面で大きな存在感を示した試合だった。
その後、10月1日の最終戦では広島が5対1で勝利。最後の直接対決を白星で締めくくった。
【球場別で明暗】マツダ10勝2敗・ビジター6勝7敗の理由
2026年の対戦を分析するうえで、最も重要なのがホーム・ビジター成績だ。
広島はマツダスタジアムで圧倒的な成績を残した一方、敵地では負け越している。
マツダスタジアム10勝2敗
12試合・広島の勝率 .833
ビジター6勝7敗
13試合・広島の勝率 .462
この差は単なる偶然として片づけられない。
マツダスタジアムでは打線と投手陣が機能マツダスタジアムでは、広島は12試合で10勝を挙げた。
ホームでの得点は合計46点、失点は31点。得失点差はプラス15となる。
開幕3連勝に加え、8月18日から20日の3連勝、最終戦の5対1など、複数の時期にわたって安定した結果を残した。
ビジターでは大量失点が課題敵地13試合では、広島の得点45に対して失点65。得失点差はマイナス20だった。
特に7月10日の1対10、7月11日の1対8、9月21日の0対10という試合が、ビジター成績に大きく影響している。
ただし、ここで注意したい点がある。
ビジター13試合すべてがバンテリンドーム開催ではない。
4月14日の豊橋開催が1試合含まれている。したがって、バンテリンドーム単独の成績は12試合6勝6敗。ビジター全体の6勝7敗とは区別する必要がある。
この違いを理解しておくと、球場別の対戦成績をより正確に読み取れる。
【打撃・投手指標を比較】得点、OPS、防御率が示す本当の力関係
勝敗だけを見れば広島が優勢だが、打撃と投手の指標を比較すると、異なる側面が見えてくる。
2026年の全25試合を対象にした対戦集計では、中日が打率、長打率、OPS、チーム防御率で広島を上回っている。
2026年広島対中日・比較データ出典:2026年両球団の対戦詳細集計。
中日は攻撃指標で優位だった打率は広島の.231に対して中日が.255。OPSも広島の.662に対して中日が.715だった。
本塁打数も中日が24本、広島が20本と、中日が4本上回っている。
総得点でも中日が5点多い。
つまり、直接対決で広島が勝ち越したからといって、打撃面で広島が中日を圧倒していたわけではない。
広島は勝利を積み重ねることに成功一方、広島はホームで10勝2敗という成績を残した。
25試合全体の得失点差は広島がマイナス5だが、ホームではプラス15。敵地でのマイナス20を、本拠地での貯金によって補った形だ。
この数字から読み取れるのは、広島の対中日戦における強みが、単純な打撃力の差ではなく、開催地によって変化する試合運びと勝敗の積み上げにあったことだ。
【床田寛樹と大野雄大】先発投手の対戦成績と最終戦の勝負
2026年の広島中日戦を振り返るうえで、先発投手の成績も見逃せない。
広島の床田寛樹と中日の大野雄大は、それぞれ対戦相手別の成績に特徴が表れている。
床田寛樹は中日戦で3勝0敗防御率2.03
40投球回・20奪三振・WHIP1.00
床田は2026年の中日戦で6試合に先発し、3勝0敗、防御率2.03を記録した。
40イニングを投げて被安打33、与四球7、奪三振20。WHIPは1.00だった。
中日打線に対して安定した投球を続け、対戦相手別の成績でも好結果を残している。
大野雄大は広島戦で3勝2敗防御率3.35
43投球回・24奪三振・WHIP1.30
大野は広島戦で7試合に先発し、3勝2敗、防御率3.35を記録した。
43イニングで39安打、8本塁打を許し、17四球、24奪三振という内容だった。
床田と比較すると、防御率とWHIPでは床田が優位に立っている。ただし、大野も広島戦で3勝を挙げており、一方的に攻略されたわけではない。
10月1日の最終戦は床田が完投勝利2026年10月1日、マツダスタジアムで行われた25回戦は、広島5対1中日で決着した。
2026年10月1日・25回戦
広島
5
-
中日
1
| チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
| 広島 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | X |
勝利投手
床田寛樹(8勝6敗)
敗戦投手
大野雄大(10勝7敗)
観客数
18,915人
出典:NPB公式試合速報。
試合の流れを決めたのは、広島の中軸を含む打線の一発だった。
- 3回裏: 中村奨成が大野から先制2ランを放つ。
- 6回裏: 菊池涼介の犠牲フライと坂倉将吾のソロ本塁打で2点を追加。
- 7回表: 中日・細川成也が25号ソロを放ち、1点を返す。
- 7回裏: 中村奨成の適時打で広島が再び加点。
中村奨成はこの試合で2安打3打点。坂倉も本塁打を放ち、広島の得点を支えた。
床田は9回を投げ切り、被安打5、失点1、奪三振5、無四球。投球数106球で完投勝利を収めた。
対する大野は6回を投げ、5安打4失点。中村奨成と坂倉に本塁打を許し、敗戦投手となった。
この最終戦は、床田の中日戦での安定感と、広島打線が得点機を確実に生かしたことを象徴する試合だった。
【放送・配信と速報の確認方法】2026年の広島中日戦はどこで見られた?
2026年の広島中日戦は、開催球場や主催球団によってテレビ放送・ネット配信の扱いが異なっていた。
特に広島主催試合については、J SPORTSが放送・オンデマンド配信を実施している。
10月1日の最終戦の放送・配信| 視聴方法 | 2026年10月1日の情報 |
|---|---|
| J SPORTS 1 | 17時55分から生中継 |
| J SPORTSオンデマンド | 配信予定あり |
| ABEMA | J SPORTS STADIUM2026の番組掲載あり |
| J SPORTS再放送 | 同日23時、翌日9時30分の放送予定 |
J SPORTSの番組情報では、10月1日の試合は解説・安部友裕、実況・廣瀬隼也、リポーター・福島睦で放送された。
ABEMAにも同試合の番組ページが掲載されていた。
なお、2026年11月現在、10月1日の試合は終了している。過去試合の映像を視聴できるかどうかは、各サービスのアーカイブ公開状況や契約条件によって異なる。
また、J SPORTSでは広島主催試合の一部について、視聴環境や放送権上の制限が告知されていた。契約サービスによって視聴可否が異なるため、番組ごとの確認が必要だ。
試合速報を確認するなら試合中のリアルタイム情報や終了後の記録を確認する場合は、次の情報が役立つ。
- NPB公式:イニングスコア、勝敗投手、打撃・投手成績
- 中日ドラゴンズ公式:スコアボードと試合情報
- スポーツナビ:試合速報、戦評、ハイライト
- 日刊スポーツ:ニッカン式スコアと選手別打撃成績
速報を確認するときは、試合中の暫定スコアと試合終了後の確定記録を区別することが大切だ。特に勝敗投手や本塁打数は、最終記録で確認したい。
【広島中日戦に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年の広島対中日の対戦成績は何勝何敗ですか?
A1:全25試合で広島が16勝9敗、引き分けなしです。広島が7つ勝ち越しました。
Q2:2026年10月1日の広島中日戦の結果は?
A2:マツダスタジアムで行われ、広島が5対1で勝利しました。床田寛樹が9回1失点で完投し、大野雄大が敗戦投手となりました。
Q3:マツダスタジアムとバンテリンドームではどちらが広島に有利でしたか?
A3:マツダスタジアムでは広島が10勝2敗と大きく勝ち越しました。ビジター全体では6勝7敗です。なお、ビジターには豊橋開催の1試合も含まれ、バンテリンドーム単独では6勝6敗でした。
2026年の広島中日戦は、広島が16勝9敗で勝ち越したシーズンとなった。
しかし、25試合のデータを細かく見ると、勝敗と攻撃・投手指標は必ずしも一致していない。
中日は打率.255、OPS.715、チーム防御率3.23と、対戦集計上では複数の指標で広島を上回った。それでも、広島はマツダスタジアムで10勝2敗という強さを発揮し、直接対決の勝ち越しを確保した。
床田寛樹の中日戦3勝0敗という安定感も、広島の優位を支えた要素だ。10月1日の最終戦で9回1失点の完投勝利を収めたことは、その象徴的な出来事だった。
【プロの結論】勝敗だけでなく球場別・投手別の数字を見る今回の対戦から押さえておきたい評価基準は3つある。
1. 年間勝敗: 25試合で16勝9敗という直接対決の結果。
2. 球場別成績: マツダでの10勝2敗と、ビジターでの6勝7敗という明確な差。
3. 個人成績: 床田の中日戦3勝0敗と、大野の広島戦3勝2敗という先発投手の実績。
16勝9敗という数字だけを見て、広島がすべての面で中日を上回ったと判断するのは早計だ。得点力やOPSでは中日が優勢であり、広島の勝ち越しにはホームでの強さが大きく関係していた。
2027年以降の両チームの対戦を展望する際にも、広島は敵地での失点抑制、中日はマツダスタジアムでの試合運びが注目点になる。
2026年の広島中日戦は、広島の勝負強さと、中日の攻撃力という異なる特徴が数字に表れた25試合だった。