先発投手が試合を作っても、終盤のリリーフが崩れれば勝利は遠のく。巨人のブルペンを評価する際には、セットアッパー、ワンポイント、ロングリリーフ、クローザーの役割を分けて考える必要がある。
2026年の救援陣で特に目立ったのは、ライデル・マルティネス、田中瑛斗、中川皓太、船迫大雅、大勢の5人だ。
巨人の抑えは大勢?2026年の実際の守護神背番号92・右投げ
- 登板57試合
- 5勝4敗
- 42セーブ
- 防御率1.38
- 奪三振56
2026年の巨人で、実際にクローザーとして最も大きな数字を残したのはマルティネスだった。
57試合に登板し、42セーブ、防御率1.38。セーブ数はチームの投手陣で最多であり、試合を締めくくる役割を数字で示した。
一方、
背番号15・右投げ
大勢の2026年成績は次の通り。
- 登板32試合
- 1勝1敗
- 3セーブ
- 22ホールド
- 防御率2.15
- 奪三振33
この数字から分かるのは、2026年の大勢はセーブを積み上げる役割だけでなく、試合終盤の重要な局面を担う救援投手として機能していたことだ。
「巨人の抑えは大勢」と固定的に考えるのは、2026年の実績とは一致しない。 少なくとも今季のセーブ実績ではマルティネスが守護神の中心だった。
中継ぎで存在感を示した田中瑛斗と中川皓太背番号45・右投げ
- 登板61試合
- 3勝3敗
- 42ホールド
- 防御率1.52
田中瑛斗は61試合に登板し、42ホールドポイントではなく、ホールド数42を記録。救援陣の中でも特に安定した数字を残した。
背番号41・左投げ
- 登板51試合
- 3勝1敗
- 24ホールド
- 防御率2.56
中川は左腕の救援投手として51試合に登板。右投手が多い救援陣において、左右のバランスを取る存在でもある。
加えて、船迫大雅は50試合で18ホールド、防御率2.29、堀田賢慎は41試合で13ホールド、防御率1.13を記録した。
救援陣は一人の投手に依存するのではなく、複数の投手が役割を分担している。マルティネスのセーブ数だけでは見えない、2026年の巨人ブルペンの強みだ。
【巨人の歴代エース】沢村から菅野、そして戸郷へ続く系譜

巨人の投手陣を語るうえで、歴代エースの存在は欠かせない。
巨人は長い球団史の中で、時代ごとにリーグを代表する先発投手を輩出してきた。
代表的な名前を挙げると、次のようになる。
巨人のV9時代を代表する投手。通算の実績と長年の先発としての存在感で知られる。
1980年代を代表する巨人のエース。力強い直球を武器に活躍した。
1990年代の巨人を支えた右腕。最多勝を複数回獲得した球団を代表する先発投手。
先発・救援の双方で実績を残し、MLBでも活躍した投手。
2010年代から2020年代にかけて巨人の先発陣を代表した存在。複数回の最多勝を記録した。
こうした歴代エースの実績を振り返ると、単に勝ち星が多いだけでなく、長いシーズンを通じて先発の柱になれることが共通点として見えてくる。
野球の年度別最多勝記録を整理したデータでも、斎藤雅樹、江川卓、菅野智之、堀内恒夫らは巨人の歴史を代表する投手として挙げられている。
2026年の戸郷・井上は次世代の柱になれるか歴代エースと2026年の投手陣を比較する際、注目したいのは先発としての継続性だ。
戸郷は実績を持つ先発投手として再び年間を通した登板数を伸ばせるかが課題になる。井上は147イニングを投げ、年間を通じて先発として働けることを示した。
竹丸も11勝を記録し、新たな先発候補から一歩進んだ存在感を示している。
過去のエースと同じ実績をすぐに求めるのではなく、複数年にわたって安定した成績を残せるかが、次の巨人のエースを評価する基準になる。
【プロの結論】2026年の巨人投手陣を評価する3つのポイント
2026年のジャイアンツのピッチャーを評価するなら、次の3点を押さえたい。
1. 先発は勝利数だけでなく投球回を見る
井上温大の147イニング、竹丸和幸の126回2/3は、シーズンを通じて先発の役割を果たしたことを示す数字だ。勝敗だけでなく、投球回数や奪三振、防御率を組み合わせて判断したい。
2. 抑えとセットアッパーを区別する
マルティネスの42セーブと大勢の22ホールドは、同じ救援投手でも役割が異なることを示している。救援陣全体を評価するには、セーブ数だけでなくホールド数や登板数も必要だ。
3. 育成選手の層もチーム力として考える
育成投手22人という選手層は、将来の支配下登録候補を抱えていることを意味する。冨重、林、堀江、西川らが今後どのように成長するかも、巨人の中長期的な投手編成を考えるうえで重要になる。
2026年の巨人投手陣は、井上・竹丸という新しい先発の柱、戸郷・田中将大らの実績ある先発陣、マルティネスを中心とした救援陣が、それぞれ異なる役割を担った構成だった。
【ジャイアンツのピッチャー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の巨人で一番活躍したピッチャーは誰?
A1:先発では井上温大が防御率2.02、147イニング、146奪三振を記録。竹丸和幸はチーム最多の11勝を挙げた。救援ではライデル・マルティネスが42セーブ、防御率1.38を記録している。
Q2:2026年の巨人の抑えは大勢?
A2:2026年のセーブ数ではライデル・マルティネスが42セーブでチーム最多。大勢は3セーブ、22ホールドで、終盤の重要な救援を担った。
Q3:戸郷翔征と山﨑伊織の2026年成績は?
A3:戸郷翔征は14試合で5勝3敗、防御率2.48。山﨑伊織は6試合で1勝1敗、防御率4.59だった。
Q4:巨人の育成投手は何人いる?
A4:2026年度のNPB選手一覧では22人。冨重英二郎、林燦、堀江正太郎、鈴木圭晋、千葉隆広などが掲載されている。
Q5:巨人の左投げのピッチャーには誰がいる?
A5:支配下投手では井上温大、竹丸和幸、中川皓太、高梨雄平、小笠原慎之介、横川凱、松浦慶斗らがいる。育成選手にも冨重英二郎、千葉隆広、吉村優聖歩などの左腕がいる。
2026年の読売ジャイアンツのピッチャーは、田中将大、戸郷翔征、山﨑伊織、大勢、西舘勇陽といった知名度の高い選手だけでなく、井上温大、竹丸和幸、田中瑛斗、ライデル・マルティネスらの実績にも注目すべきシーズンだった。
特に、先発では井上の防御率2.02と竹丸の11勝、救援ではマルティネスの42セーブと田中瑛斗の42ホールドが際立っている。
また、支配下投手34人と育成投手22人という選手層は、現在の戦力だけでなく、今後のチーム編成を考えるうえでも重要な情報だ。
2027年以降の巨人を追う際は、次の3つを継続して確認したい。
- 戸郷・山﨑が先発陣の中心としてどこまで登板数を伸ばすか
- 井上・竹丸が2026年の実績を継続できるか
- 育成投手から新たな支配下登録選手が生まれるか
歴代エースが築いてきた巨人の投手王国。その次の時代を担う投手が誰になるのか、2026年の成績は今後を占う重要な材料となっている。
主な参照資料:日本野球機構(NPB)2026年度選手一覧、支配下選手登録・育成選手登録、2026年度個人投手成績、2027年度育成選手保留者名簿。