決勝は2026年9月22日午後7時20分から、小牧市スポーツ公園総合体育館で行われた。日本は開催国として大きな期待を背負って中国と対戦したが、試合を通して中国の攻撃力とネット際の強さに苦しんだ。
日本バレーボール協会(JVA)の大会公式記録に掲載された最終スコアは次の通り。
2026年アジア競技大会・女子バレーボール決勝
日本 0-3 中国
第1セット:19-25
第2セット:20-25
第3セット:23-25
優勝:中国代表/準優勝:日本代表
3セットとも中国が先に25点へ到達した。日本は第3セットで大きなリードを奪う場面もあったが、最後まで押し切れず、逆転を許した。
この結果、中国はアジア大会3連覇を達成。日本は2023年杭州大会に続く2大会連続の銀メダルとなった。
【セット別に試合を検証】19-25、20-25、23-25の攻防

最終スコアだけを見ると中国のストレート勝ちだが、試合の流れを追うとセットごとに異なる展開があった。特に第3セットは、日本が勝利を目前にする時間帯もあっただけに、惜しまれる内容だった。
第1セット:19-25、日本は一度追いつくも中国の攻撃に苦戦序盤、日本は6-10とリードを許した。そこからミドルブロッカーの秋本美空がスパイクを決め、セッター関菜々巳もサービスエースを記録。佐藤淑乃の攻撃も加わり、12-12の同点まで追いついた。
しかし、中国は高さを生かした攻撃で再び主導権を握る。特に呉夢潔(ウー・モンジエ)の攻撃を止めきれず、日本は連続得点につなげられなかった。
秋本や佐藤らが得点を重ねて抵抗したものの、最後は中国が25-19でセットを先取した。日本にとっては、追いついた後に試合の流れを引き寄せきれなかったことが痛かった。
第2セット:20-25、追い上げる日本を中国が振り切る第2セットでは、立ち上がりから呉夢潔に連続得点を許し、日本は序盤に苦しい展開を強いられた。
和田由紀子や北窓絢音のスパイクで反撃し、北窓の攻撃や山田二千華のサービスエースでも得点を重ねた。佐藤淑乃の連続得点によって20-23まで迫り、セット終盤に望みをつないだ。
しかし、中国は長いラリーでも粘り強く守り、サーブで日本の攻撃を崩した。日本が追いつく前に中国が逃げ切り、25-20で第2セットも獲得した。
第3セット:23-25、日本が10-2とリードするも逆転負け最も注目したいのが第3セットだ。後がなくなった日本は佐藤、和田、北窓らの攻撃で勢いを見せ、序盤に10-2と大きくリードした。
15-12からは鴫原ひなたのスパイク、佐藤のバックアタックなどで18-12と点差を広げる。日本が流れをつかみ、試合を第4セットにつなげる可能性を感じさせた時間帯だった。
ところが、中国がここから反撃。日本は6連続失点を喫し、19-19の同点に追いつかれた。さらに21-22と逆転され、終盤の勝負どころで中国に主導権を握られる。
最後は呉夢潔のサービスエースが決まり、23-25。日本は第3セットも落とし、ストレート負けが決まった。
日本が最大8点のリードを守れなかったことは、決勝の勝敗を象徴する場面だった。リードを奪う攻撃力は示したものの、中国のサーブとブロックを中心とする立て直しに対応しきれなかった。
【日本対中国の勝敗を分けた要素】高さとブロックの差が明暗を分ける
今回の決勝を分析するうえで重要なのは、単純な攻撃力の比較だけではない。日本も攻撃得点では中国に大きく引き離されておらず、サーブ得点も同数だった。
中国バレーボール協会が公表した試合データでは、攻撃得点は中国47点、日本44点。サーブ得点は両チーム5点で並んだ。一方、ブロック得点は中国8点、日本2点と大きな差がついている。
つまり、勝敗を分けた明確な数字の一つがネット際の守備力だった。中国はブロックで日本の攻撃を抑え、そこから反撃につなげた。
個人では呉夢潔が両チーム最多の25得点を記録。庄宇珊も12得点を挙げ、中国の攻撃を支えた。
日本側は秋本美空、佐藤淑乃、和田由紀子らが得点を重ねたものの、相手の攻撃の中心となった呉を最後まで抑え込めなかった。
決勝に関係した主要チーム・選手の相関関係この関係を整理すると、日本の敗因を単に「攻撃が通らなかった」と片付けることはできない。日本には得点を奪う力があり、第3セットの序盤には中国を大きく引き離す場面もあった。問題は、相手の反撃を受けた後に試合の主導権を取り戻せなかった点にある。
【日本対韓国の準決勝】25-20、25-22、25-16で快勝
決勝の前日、9月21日に行われた日本対韓国の準決勝では、日本がセットカウント3-0で勝利した。
各セットの結果は以下の通り。
- 第1セット:日本25-20韓国
- 第2セット:日本25-22韓国
- 第3セット:日本25-16韓国
第1セットは5点差、第2セットは3点差と、序盤から中盤にかけては接戦だった。しかし、日本は各セットの終盤で得点を重ね、韓国にセットを渡さなかった。
特に秋本美空や和田由紀子らの攻撃が勝利に貢献した。韓国戦をストレートで突破した日本は、48年ぶりの金メダルまであと1勝という状況で決勝に進んだ。
一方、中国も準決勝でタイと対戦。こちらはフルセットにもつれ込む熱戦となり、中国が3-2で勝利した。
準決勝の結果だけを見ると、日本は3-0、中国は3-2で、それぞれ決勝に進出している。日本は韓国戦の勢いを持って中国に挑んだが、決勝では相手の高さとブロックを攻略できなかった。
【女子バレー大会最終順位】中国が優勝、日本は2位
第20回アジア競技大会の女子バレーボールは、2026年9月22日に全日程を終了した。アジア各国・地域から14チームが参加し、メダル争いから順位決定戦まで行われた。
日本バレーボール協会の大会記録と最終日の順位決定戦の結果を照合すると、最終順位は次の通りとなる。
- 中国:金メダル
- 日本:銀メダル
- タイ:銅メダル
- 韓国
- チャイニーズタイペイ
- インドネシア
- ベトナム
- カザフスタン
- フィリピン
- ホンコンチャイナ
- モンゴル
- ネパール
- キルギス
- カタール
3位決定戦では、タイが韓国をセットカウント3-0で下した。スコアは25-20、25-19、25-23。タイは2大会連続の銅メダルを獲得している。
また、5位決定戦ではチャイニーズタイペイがインドネシアを3-0で破り、7位決定戦ではベトナムがカザフスタンを3-0で下した。
今回の大会では中国、日本、タイが表彰台を占め、韓国は4位。日本が準決勝で下した韓国は、銅メダルを懸けた試合でもタイに敗れた。
【プロの結論】銀メダルの価値と日本女子バレーが次に克服すべき課題
2026年の女子バレー決勝は、日本にとって悔しさの残る結果となった。自国開催で48年ぶりの金メダルを目指しながら、中国に敗れたことは大きな課題として残る。
ただし、銀メダルという結果を単純に失敗と評価するのも適切ではない。
1.日本の攻撃力は決勝でも通用していた中国バレーボール協会のデータでは、攻撃得点の差は47対44。日本は攻撃面で中国に大差をつけられたわけではない。
第3セットの序盤に10-2までリードを広げたことも、日本の攻撃力を示す材料だ。課題は、リードを奪った後の試合運びと、相手の反撃に対する対応だった。
2.ブロックとサーブへの対応が今後の課題中国との決勝で最も大きな差が表れたのはブロック得点だった。中国の8点に対して日本は2点。攻撃得点やサーブ得点と比べても、明確な差が数字に表れている。
身長や打点の差を考慮した攻撃の組み立て、ブロックを利用したコース選択、サーブレシーブから攻撃につなぐ精度など、改善すべき要点は具体的だ。
3.次の国際大会につながる経験日本は2023年杭州大会に続く銀メダルを獲得した。2大会連続で決勝に進出した実績は、アジアの上位を争う力を維持していることを示している。
一方、世界の強豪とタイトルを争うには、競った場面で相手の勢いを止める力が必要になる。今回の中国戦で経験した第3セットの逆転負けは、今後の強化を考えるうえで重要な検証材料になる。
試合後、山田二千華は日刊スポーツの取材に対して、次につなげたいという趣旨のコメントを残した。
「難しい状況ではあったけど、日本でできることは大きい。しっかり次につなげたい」
山田二千華/日刊スポーツ・2026年9月22日報道
悔しい銀メダルの先にあるのは、単なるリベンジではない。高さやパワーを持つ相手に対し、日本の持ち味である組織的な守備と攻撃の連係をどう生かすか。今回の決勝は、その課題を明確にした大会だった。
【女子バレー決勝2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年アジア競技大会の女子バレー決勝の結果は?
A1:2026年9月22日の決勝で、日本は中国にセットカウント0-3で敗れた。各セットのスコアは19-25、20-25、23-25。日本は銀メダル、中国は金メダルを獲得した。
Q2:日本対韓国の準決勝の結果は?
A2:2026年9月21日に行われ、日本が3-0で勝利した。セットスコアは25-20、25-22、25-16だった。
Q3:2026年アジア競技大会の女子バレー最終順位は?
A3:1位中国、2位日本、3位タイ、4位韓国。5位以下はチャイニーズタイペイ、インドネシア、ベトナム、カザフスタン、フィリピン、ホンコンチャイナ、モンゴル、ネパール、キルギス、カタールの順となった。
Q4:中国女子代表の優勝を決定づけた選手は?
A4:呉夢潔が両チーム最多の25得点を挙げた。特に第3セット終盤の攻撃とサービスエースが、日本の追い上げを阻む要点になった。
Q5:日本女子代表は何大会連続で銀メダルを獲得した?
A5:2023年杭州大会と2026年愛知・名古屋大会の2大会連続で銀メダルを獲得した。2026年大会では48年ぶりの金メダルを目指したが、中国に敗れて準優勝となった。
2026年9月22日に行われた第20回アジア競技大会の女子バレーボール決勝は、日本対中国の対戦となり、中国が3-0で勝利した。
日本のセットスコアは19-25、20-25、23-25。準決勝では韓国を3-0で破った日本だったが、決勝では中国のブロックと攻撃力に苦しみ、48年ぶりの金メダル獲得には届かなかった。
最終順位は中国が1位、日本が2位、タイが3位。中国は3連覇を達成し、日本は2大会連続の銀メダルとなった。
今回の決勝で特に印象的だったのは、第3セットの10-2という日本のリードと、その後の逆転劇だ。日本には中国を追い詰める攻撃力があった一方、相手の反撃を止めるブロックや終盤の対応に課題が残った。
銀メダルという成果を次の成長につなげられるか。今回の中国戦で得た経験は、日本女子バレーボール代表がアジアの頂点、そして世界の強豪と互角に戦うための重要な財産となる。