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【正体を徹底解剖】火薬田ドンを演じているのはビートたけし!

伊部 拓海 伊部 拓海 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
目次

火薬田ドンの正体は、お笑いタレント・映画監督として知られるビートたけし本人です。

別の俳優や覆面タレントが演じているわけではありません。ビートたけしが独特のメイクと衣装を身につけ、架空の花火職人に扮しています。

キャラクターの主な特徴は次のとおりです。

項目 内容
キャラクター名 火薬田ドン
演者 ビートたけし
初登場 2008年
登場番組 FNS27時間テレビ
職業設定 江戸っ子の花火職人
外見 金髪パンチパーマ、太い眉とヒゲ、サングラス
お決まりの展開 花火の打ち上げに失敗して爆発、全身すすだらけになる
主な共演者 明石家さんま、西山喜久恵ら
火薬田ドンとビートたけしの関係

火薬田ドンは、ビートたけしの数あるテレビキャラクターの中でも、独立した出番と世界観を持つ存在です。

2015年に琉球新報が掲載した北野武本人へのインタビューでは、本人が火薬田ドンを生み出した経緯について語っています。

当時、明石家さんまとトークをするだけではなく、自分だけの独立した出番を作りたかったこと、過去に演じた鬼瓦権造とは異なる新しいキャラクターを考えたことが背景にありました。

そこで思いついたのが、爆発を芸の中心に据えた花火師という設定です。

つまり、火薬田ドンは単なる番組スタッフ発案の着ぐるみキャラクターではなく、ビートたけし自身の芸人としての発想が強く反映されたキャラクターなのです。

【誕生秘話】2008年に火薬田ドンが生まれた理由とは?

火薬田ドン

火薬田ドンが初めて登場したのは、2008年の『FNS27時間テレビ!!みんな笑顔のひょうきん夢列島!!』です。

この年は明石家さんまが総合司会を担当し、フジテレビのバラエティー番組らしい、豪華な出演者と往年の人気キャラクターを組み合わせた構成が展開されました。

三宅恵介氏の依頼から始まった企画

誕生の経緯を詳しく明かしたのが、2018年9月8日にオリコンニュースが掲載した三宅恵介氏へのインタビューです。

三宅氏は当時の総合演出を担当。『オレたちひょうきん族』『あっぱれさんま大先生』『ライオンのごきげんよう』などを手がけたテレビマンです。

三宅氏によると、2008年の番組で明石家さんまに総合司会を依頼した後、ビートたけしにも参加してほしいと考えました。

偶然会ったたけし本人に出演を依頼したところ、たけしは考えた末に、全国中継での出演を希望したといいます。

その場には小堺一機と放送作家の高平哲郎も居合わせていました。

こうして、火薬田ドンの基本的な出演スタイルが誕生しました。

なぜ花火職人という設定だったのか?

ここにはビートたけしらしい発想があります。

従来のトーク番組では、出演者同士が会話を交わし、話題を広げていくのが基本です。しかし、火薬田ドンはその流れに従いません。

独立した場所から突然登場し、花火を打ち上げようとして失敗し、爆発を起こす。

トークの流れに合わせるのではなく、トークそのものを中断させる存在です。

この構造によって、さんまの進行とたけしの自由奔放な芸風がぶつかり合い、予測不能な笑いが生まれました。

また、鬼瓦権造とは違うキャラクターを作りたいという本人の意向も、花火師という設定につながっています。

火薬田ドンは芸人・ビートたけしの自由な出番だった

琉球新報のインタビューでは、火薬田ドンを始めた時期について、映画監督としての活動との関係にも触れられています。

当時の北野武は映画『アキレスと亀』を発表した時期で、その後には『アウトレイジ』へとつながる作品活動を展開していきます。

映画監督として緻密な演出を行う一方、テレビでは身体を張ったドタバタ芸を披露する。

この振れ幅こそ、火薬田ドンの面白さを理解するうえで見逃せないポイントです。

【中継の仕組み】火薬田ドンはなぜ突然現れて爆発するのか?

火薬田ドンの最大の特徴は、番組内の中継企画として登場する演出です。

一般的なバラエティー番組では、出演者がスタジオに集まり、進行役の指示に従って企画を進めます。

ところが火薬田ドンの場合は、スタジオの進行とは別の場所から登場します。

基本となるお約束の流れ

火薬田ドンの中継には、繰り返し使われてきたお決まりのパターンがあります。

1. 番組の進行中に火薬田ドンの中継が始まる。
2. 花火職人の火薬田ドンが登場する。
3. 大きな花火玉を打ち上げようとする。
4. 作業中に転倒するなどの失敗が起こる。
5. 花火玉の暴発や爆発が発生する。
6. 最後には全身すすだらけになった火薬田ドンが現れる。

琉球新報が2015年に紹介したキャラクター解説でも、巨大な花火玉にぶつかられて水に落ち、爆発後にすすだらけで姿を見せるという基本的な流れが説明されています。

本当に生中継だったのか?

ここは誤解されやすいポイントです。

火薬田ドンは「中継」という形式を使っていますが、毎回すべてがリアルタイムの生中継だったわけではありません。

2018年のオリコンニュースでは、火薬田ドンの収録現場への密着取材が紹介されています。

また、2017年と2018年の『FNS27時間テレビ』は事前収録形式を採用していました。

したがって、番組内で中継として放送されていることと、実際の撮影が生放送で行われていることは区別する必要があります。

この演出の面白さは、必ずしも生放送であることだけに依存していません。

むしろ、番組の本筋から外れた場所で勝手に騒動を起こし、スタジオの出演者がそれに反応するという構造そのものが笑いを生み出しています。

舞台裏を支えた三宅恵介氏

火薬田ドンのシリーズを理解するうえで欠かせないのが、三宅恵介氏の存在です。

単にたけしを出演させるのではなく、たけしが自由に暴れられる独立したコーナーを用意する。

そして、その映像を番組全体の流れに組み込む。

この演出によって、火薬田ドンは単発のギャグではなく、毎年の登場を楽しみにできるシリーズへと成長しました。

【歴代出演・年表】2008年から2026年までの活動を整理

火薬田ドンの歴史を振り返ると、毎年登場していた時期、引退を宣言した時期、番組そのものが休止した時期があることが分かります。

年 出来事 ポイント
2008年 初登場 『FNS27時間テレビ』で誕生
2013年 DVD発売 『火薬田ドン物語(仮)』
2015年 LINEスタンプ発売 火薬田ファミリー全24種類
2017年 引退式 「また来年!」というオチ
2018年 登場・舞台裏取材 三宅恵介氏が誕生秘話を語る
2019年 出演 2023年の復活までの最後の登場時期
2020~2022年 番組休止 コロナ禍による放送見送り
2023年 4年ぶりに復活 弟子の火薬田小ドンも登場
2024年 出演なし 番組は放送されたが登場せず
2025年 出演なし 『FNS27時間テレビ』自体が放送見送り
2026年 出演なし 番組の放送断念が報道された

2013年にはDVDまで発売

火薬田ドンの人気を示す代表的な実績が、2013年10月2日に発売されたDVDです。

タイトルは『FNS27時間テレビ「ビートたけし中継」presents 火薬田ドン物語(仮)』。

ポニーキャニオンから発売され、収録時間は約71分です。

火薬田ドンの過去の中継映像だけでなく、犬田ワン、猫田ニャン、牛田モウ、ハブ田ヒル、海田ニョロなど、ビートたけしが生み出したキャラクターも登場します。

加えて、鬼瓦権造などの過去のキャラクターに関係する映像も収録されています。

オリコンの作品情報では、DVDの週間ランキング最高順位は9位と記録されています。

テレビの一コーナーが独立した映像作品として商品化されたことは、火薬田ドンが単なる一発ネタではなかったことを示す実績です。

【引退宣言の真相】2017年と2023年の引退は本当だった?

火薬田ドンを検索する人が特に気になるのが、引退宣言の真相です。

実際に2017年と2023年の2回、引退を宣言する演出がありました。

ただし、どちらも番組内のコントとして展開されたもので、正式な芸能活動終了を意味するものではありません。

2017年:引退式を開催したのに、まさかの結末

2017年9月10日未明、火薬田ドンは『FNS27時間テレビ』の中で引退式を行いました。

デイリースポーツの報道によると、金髪パンチパーマにサングラス、黒い紋付き姿で登場。

重大発表として引退式を発表し、体力の限界や孫からの厳しい言葉などを理由に挙げました。

過去9年間の出演を振り返りながら、最後の花火を打ち上げようとする展開になります。

しかし、ここでもお約束の失敗が発生。

花火が暴発し、小屋が崩壊するという騒動になりました。

そして最後に映し出されたのが、倒れた小屋の壁に書かれた「また来年!」という文字でした。

引退を宣言しておきながら、翌年の登場を予告するような結末。

この演出自体が火薬田ドンらしい笑いになっていました。

2023年:4年ぶりの復活でも再び引退宣言

2023年7月22日から23日にかけて放送された『FNS27時間テレビ』で、火薬田ドンが4年ぶりに復活しました。

このとき登場したのが、弟子の火薬田小ドンです。

2023年7月23日付のオリコンニュースによると、火薬田ドンは再び引退を宣言。

理由を問われる場面では、火薬の調合で手が震えるといった高齢化を思わせるネタを使い、大喜利形式で笑いを生み出しました。

加えて、弟子の火薬田小ドンが登場し、後継者を思わせる展開も用意されました。

火薬田小ドンは正式な後継者なのか?

火薬田小ドンは2023年の番組で登場した弟子という設定のキャラクターです。

しかし、2026年11月現在、火薬田ドンの正式な引退や、小ドンへの世代交代が確定したという公式発表は確認できません。

そのため、2023年の引退宣言も、実際の引退発表というよりシリーズの伝統的なギャグとして捉えるのが自然です。

【2026年現在】火薬田ドンは復活する?2024~2026年の出演状況

2026年現在の火薬田ドンを理解するには、キャラクター単体ではなく、出演の舞台となる『FNS27時間テレビ』の状況を確認する必要があります。

2024年:27時間テレビは放送されたが火薬田ドンは不在

2024年7月20日から21日に放送された『FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!』では、火薬田ドンは登場しませんでした。

この年は霜降り明星、チョコレートプラネット、ハナコが総合司会を担当。

一方、従来の深夜企画「明石家さんまのラブメイト10」がラインアップから外れました。

スポニチの2024年7月21日の報道でも、火薬田ドンが登場しなかったことが取り上げられています。

つまり、2024年の不出演は引退が確定したためではなく、番組構成の変更とも関係していたと考えられます。

2025年:番組そのものが放送見送り

2025年2月21日、フジテレビは公式番組サイトで『FNS27時間テレビ2025』の放送見送りを発表しました。

一連の問題を受けた総合的な判断によるもので、2025年は火薬田ドンが出演する番組自体がありませんでした。

2026年:放送断念が報道され、復活の機会はなかった

2026年5月11日、スポニチはフジテレビが『FNS27時間テレビ』を前年に続いて放送しないことを決めたと報道しました。

記事では、スポンサーの確保や大型番組の制作費、番組制作体制の変更などが背景として説明されています。

一方、翌12日の社長会見では、清水賢治社長が番組について個人的には実施したい意向を示しながらも、開催は現時点で未決定と説明しました。

この2つの情報は区別する必要があります。

- スポニチ:2026年の放送断念を報道。
- フジテレビ社長:2026年5月12日時点では開催未決定と説明。
- 2026年夏:番組は放送されず、火薬田ドンの新規出演もなし。

したがって、2026年11月6日現在、火薬田ドンの新作出演や復活が決まったという発表は確認できません。

火薬田ドンが引退したから登場しないのではなく、出演する番組の放送機会そのものが失われていることが大きな背景です。

火薬田ファミリーと鬼瓦権造の関係

火薬田ドンを調べると、鬼瓦権造や牛田モウといった名前もよく登場します。

これらはビートたけしがフジテレビの番組などで生み出してきたキャラクターです。

特に鬼瓦権造は、『オレたちひょうきん族』などで知られる、火薬田ドンとは別のキャラクターです。

2015年には、フジテレビがビートたけし監修のLINEスタンプ「ビートたけしの火薬田ファミリー」を発売しました。

セットには次のようなキャラクターが含まれていました。

- 火薬田ドン
- 鬼瓦権造
- 牛田モウ
- 犬田ワン
- 猫田ニャン
- カラス田カア
- サギ田トキ

当時の公式発表によると、スタンプは全24種類の動くスタンプで、価格は200円(税込)または100コインでした。

なお、「火薬田ファミリー」という名称はキャラクターをまとめた商品上の呼称であり、登場人物が実際の家族という意味ではありません。

LINEスタンプは今も確認できる?

「ビートたけしの火薬田ファミリー」はLINE STOREにも掲載されている商品です。

当時の発売情報と現在の商品ページは区別して確認する必要がありますが、火薬田ドンのキャラクターがテレビ放送以外にも展開されていたことを示す資料の一つです。

単なる番組内の一発ネタではなく、商品として独立したキャラクター展開が行われた点も特徴です。

【プロの結論】火薬田ドンが長く愛された本当の理由

火薬田ドンの面白さは、爆発や転倒という視覚的なギャグだけではありません。

その本質は、ビートたけしという芸人の存在感と、番組の進行をあえて乱す演出の組み合わせにあります。

特に重要なのは、次の3点です。

1. キャラクターの独立性

火薬田ドンは、司会者の指示に従うだけの出演者ではありません。自分の世界観を持ち、独自の展開で番組に割り込みます。

2. 繰り返しを楽しめる構造

爆発、失敗、すすだらけという定番の流れがあるからこそ、視聴者は次に何が起こるかを期待できます。

3. 引退宣言すら笑いに変える仕掛け

2017年も2023年も引退を宣言しながら、完全な別れには至りませんでした。この繰り返しが、シリーズならではの期待感を生み出しています。

火薬田ドンは、毎回新しいことをしなければ成立しないキャラクターではありません。お約束を守りながら、その年の番組や世相に合わせて変化するところに強みがあります。

【よくある質問】火薬田ドンに関するFAQ

Q1:火薬田ドンの正体は誰ですか?

A1:ビートたけしです。2008年の『FNS27時間テレビ』で誕生した、江戸っ子の花火職人という設定のキャラクターです。

Q2:火薬田ドンは2017年に本当に引退したのですか?

A2:正式な引退ではありません。2017年の引退式はコントとして演出され、最後には「また来年!」という文字が登場しました。

Q3:火薬田ドンは2023年に復活したのですか?

A3:はい。2023年7月の『FNS27時間テレビ』で4年ぶりに復活し、弟子の火薬田小ドンも登場しました。

Q4:火薬田ドンは2024年の27時間テレビに出演しましたか?

A4:出演していません。2024年は番組自体は放送されましたが、火薬田ドンの登場はありませんでした。

Q5:火薬田ドンは2026年現在、引退していますか?

A5:正式な引退発表は確認できません。2026年は『FNS27時間テレビ』が放送されなかったため、新規出演もありませんでした。

Q6:火薬田ドンと鬼瓦権造は同じキャラクターですか?

A6:違います。どちらもビートたけしが演じるキャラクターですが、設定や登場した番組が異なります。LINEスタンプでは同じ火薬田ファミリーの商品に収録されました。

Q7:火薬田ドンのLINEスタンプはありますか?

A7:あります。2015年3月に「ビートたけしの火薬田ファミリー」として発売され、火薬田ドンや鬼瓦権造などを含む全24種類の動くスタンプが提供されました。

火薬田ドンは、2008年にビートたけしと三宅恵介氏らの発想から誕生した、『FNS27時間テレビ』を代表する名物キャラクターです。

2017年の引退式、2023年の4年ぶりの復活と弟子・小ドンの登場など、引退をめぐる演出もシリーズの大きな見どころになってきました。

しかし、2024年は出演せず、2025年と2026年は番組自体が放送されませんでした。2026年11月現在、火薬田ドンの正式な引退や次回出演について確定した発表はありません。

今後の注目点は、まず『FNS27時間テレビ』が再び開催されるかどうかです。番組が復活すれば、火薬田ドンの再登場を期待する余地もあります。

引退宣言をしても、爆発しても、すすだらけになっても、最後には笑いを残していく。火薬田ドンは、ビートたけしならではの自由な芸風と、フジテレビの長時間バラエティーの歴史を象徴する存在です。

その「また来年!」が、いつか再びテレビ画面に響くのか。今後の番組発表が待たれます。

主な参考資料:フジテレビ公式プレスリリース、オリコンニュース(2018年・2023年・2026年)、デイリースポーツ(2017年)、琉球新報(2015年)、スポニチ(2024年・2026年)、ポニーキャニオン作品情報。

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コンテンツディレクター 伊部 拓海
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映画・ドラマ担当。公開資料と一次報道を照合し、ネタバレの扱いには線引きルールを設けています。

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