「村井地震予知は本当に当たるのか」「GPSの地殻変動から巨大地震の発生を事前に捉えられるのか」。こうした疑問の中心にあるのが、東京大学名誉教授の村井俊治氏が関わる地震予測と、一般社団法人JESEA(地震科学探査機構)が提供する「MEGA地震予測」です。
このサービスは、国土地理院の電子基準点などから得られるGNSS(全球測位衛星システム)の観測データを分析し、地表の異常な動きから地震発生の可能性を探るものです。一方、気象庁や日本地震学会が説明する地震予知の科学的な限界と、JESEAが公表する予測情報には、評価の前提に違いがあります。2026年の最新情報を踏まえ、予測の仕組み、実績、的中率の見方、料金、科学的な課題まで整理します。
【村井俊治とは何者?】地震予測を始めた経緯とJESEAの関係

村井俊治氏は、東京大学工学部を卒業し、東京大学生産技術研究所などで測量工学や空間情報工学を研究してきた人物です。1983年に東京大学教授に就任し、国際写真測量・リモートセンシング学会の会長などを歴任しました。
JESEAの公式プロフィールによると、2017年には測量工学分野で顕著な功績を残した「世界の10人」に選出されています。アジアのリモートセンシング分野でも知られ、測量技術を地震予測に応用する研究を進めてきました。
地震予測に取り組むきっかけは2002年です。村井氏はJESEAのインタビューで、荒木春視博士からGPSを利用した地震予測の共同研究に誘われたことが出発点だったと説明しています。
地震学そのものではなく、人工衛星を使った測量技術を出発点にしている点が、村井氏の研究の特徴です。地表の位置を継続的に測定し、通常とは異なる変動が発生していないかを調べるという考え方です。
2011年の東日本大震災とMEGA地震予測の誕生村井氏はインタビューで、2011年の東日本大震災が発生する約6か月前、東北地方の地表に異常な変動を確認していたと説明しています。ただし、当時はデータ提供企業との守秘義務契約があり、情報を公表できなかったと振り返っています。
これは村井氏本人による研究経緯の説明であり、震災を事前に公的な警報として予測していたという意味ではありません。実際に当時どの範囲を対象として、どのような条件で予測していたかという点は、後年の説明と区別する必要があります。
その後、2013年1月に橘田寿宏氏、谷川俊彦氏らとともにJESEAを設立。同年2月7日には「週刊MEGA地震予測」の発行を開始しました。現在のアプリサービスにつながる活動の始まりです。
村井俊治・JESEA・MEGA地震予測の関係それぞれの役割を整理すると、村井氏は研究手法を確立した専門家であり、JESEAはその研究を基に予測情報を提供する組織、MEGA地震予測は利用者向けの情報配信サービスという位置づけになります。
| エンティティ | 役割・関係 | 確認できる事実 |
|---|---|---|
| 村井俊治氏 | 研究・技術監修 | 東京大学名誉教授。測量工学・空間情報工学の専門家 |
| 荒木春視博士 | 共同研究のきっかけ | 2002年にGPSを利用した地震予測研究を提案 |
| JESEA | 予測情報の提供主体 | 2013年設立。地震予測サービスを運営 |
| MEGA地震予測 | 情報配信サービス | 地殻変動などを分析した予測情報を提供 |
| 国土地理院 | 観測データの基盤 | 全国の電子基準点によるGNSS観測を実施 |
| 気象庁 | 公的な地震観測・防災情報 | 地震活動や地震予知の科学的な限界について情報を公開 |
| 日本地震学会 | 学術的な見解 | 地震予測・予知の定義や科学的検証の課題を解説 |
この関係で重要なのは、村井氏の専門家としての経歴と、MEGA地震予測というサービスの予測性能は別々に評価すべきだという点です。測量工学の実績があることは、地震予測の的中率を自動的に保証するものではありません。
【GPS地殻変動の仕組み】MEGA地震予測は何を観測している?
GPSだけではなくGNSSを利用する観測システムMEGA地震予測の中心となるのは、人工衛星から位置情報を取得するGNSSの観測データです。
GNSSとは、GPSを含む全球測位衛星システムの総称です。JESEAの説明によると、現在の観測にはアメリカのGPS、ロシアのGLONASS、日本の準天頂衛星などが利用されています。
日本国内には国土地理院が設置した電子基準点が約1,300か所あります。これらの観測点では、人工衛星からの信号を受信し、緯度・経度・楕円体高などの位置情報を継続的に測定しています。
JESEAの観測解説では、電子基準点のデータは30秒間隔で取得され、観測精度は5mmオーダーと説明されています。こうした継続的な測定によって、地表がどの方向にどれほど移動したのかを分析できる仕組みです。
地表の異常変動を5つの観点から分析JESEAの公式説明では、地表の変化を次の5つの観点から分析しています。
- 週間異常変動:1週間以内の短期的な位置変化を調べる。
- 隆起・沈降:約2年間の高さの変化を比較し、上昇や下降の傾向を調べる。
- 水平ベクトル異常変動:水平方向の移動を矢印で表し、方向や変化の大きさを確認する。
- 累積変位:長期的に蓄積する位置の変化を追跡する。
- 東西・北南の異常変動:水平方向の変化を成分別に可視化する。
単純に地面が上昇したか下降したかを見るだけではありません。上下方向と水平方向を組み合わせ、短期的な変化と長期的な変化を比較することが特徴です。
また、2026年時点のJESEA公式案内では、GPSによる地殻変動解析に加え、ダイナミックAI解析、搬送波位相解析、インフラサウンド、地磁気の擾乱、衛星データなど、10種類以上の観測・解析手法を組み合わせると説明しています。
観測データがあることと、地震を予測できることは別問題ここで押さえたいのが、GNSSによる地殻変動の観測自体と、その変動から将来の地震を予測する技術は別の問題だということです。
電子基準点が地表の動きを精密に捉えられることは、測量技術として確立されています。しかし、観測された変化が地震の前兆なのか、気象や地下水など別の要因によるものなのかを判断するには、追加の分析が必要です。
JESEA自身も、電子基準点の座標データにはノイズが含まれると説明しています。大雨、大雪、積雪、季節や時間帯による温度変化、周囲の樹木による電波障害などが、測定結果に影響する場合があるためです。
つまり、観測された座標の変化をすべて地殻変動と判断することはできません。ノイズを除去したうえで、地震との関係をどのように判定するかが、予測技術の核心になります。
JESEAは過去のM6以上の地震162件を独自に調査し、すべてに何らかの前兆現象が見られたと公表しています。ただし、これは同機構による過去の地震を対象とした分析結果です。地震が発生しなかった場合に異常がどれほど観測されたのかという検証も、予測性能を判断するうえで欠かせません。
【村井地震予知の的中率は?】過去の実績と2026年の地震を検証
JESEAが公表している過去3年間の的中率MEGA地震予測の評価で最も注目されるのが、ピンポイント予測の的中率です。
JESEAの公式発表によると、ピンポイント予測の年間実績は次のようになっています。
| 対象年 | 予測件数 | 的中件数 | 公表的中率 |
|---|---|---|---|
| 2022年 | 21件 | 15件 | 71.4% |
| 2023年 | 18件 | 14件 | 77.8% |
| 2024年 | 29件 | 23件 | 79.3% |
3年間の合計では、68件の予測に対して52件が的中扱いとなります。単純合算した的中率は約76.5%です。
ただし、この数値はJESEAが公表する独自の判定基準によるものです。第三者機関が同一条件で再計算した客観的な精度指標と同じものとして扱うことはできません。
的中の定義には許容範囲が設けられているJESEAが2026年7月の地震情報で公表した的中判定基準は、次の3項目です。
- 時期:予測期間の終了後1週間以内も許容する。
- 地域:予測エリアの外側30km以内も許容する。
- 規模:予測マグニチュードより0.5以内の下振れを許容し、上振れも的中扱いとする。
この定義を理解せずに的中率だけを見ると、実際の予測範囲を誤解する可能性があります。
特に注目したいのが、マグニチュードの上振れも的中扱いになる点です。予測した規模より実際の地震が大きかった場合でも、一定の条件下で成功と評価されます。
また、的中率を正しく評価するには、予測したものの地震が起きなかったケース、警戒対象外で発生した地震、複数の予測エリアが重なった場合なども含めて検証する必要があります。
2026年7月28日の熊本県熊本地方の地震2026年7月28日には、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1、最大震度7の地震が発生しました。
JESEAは、発生に先立つ7月3日に九州地方周辺を対象とした予測を配信していたと公表しています。
- 予測配信日:2026年7月3日
- 予測エリア:九州地方周辺
- 予測時期:8月5日まで
- 予測規模:M5.5±0.5
- 実際の地震:2026年7月28日、M7.1
発生時期と地域は予測範囲に重なり、実際の規模は予測値を大きく上回りました。JESEAの公表する判定基準では、規模の上振れも的中扱いとなります。
この事例は、同機構が事前に予測情報を出していたという点で注目されます。一方、予測されたM5.5±0.5と実際のM7.1には大きな開きがあります。発生の可能性を示す情報と、地震の規模まで正確に言い当てる技術は分けて評価する必要があります。
2026年8月23日の茨城県南部の地震もう一つの事例が、2026年8月23日に発生した茨城県南部を震源とするM5.9、最大震度5弱の地震です。
JESEAは7月15日の配信で、関東地方・中部地方周辺を対象とした予測を公表していました。
- 予測配信日:2026年7月15日
- 予測エリア:関東地方・中部地方周辺
- 予測時期:9月16日まで
- 予測規模:M6.5±0.5
- 実際の地震:2026年8月23日、M5.9
発生時期と地域は予測の範囲内にありますが、実際のM5.9は予測中心値のM6.5を下回っています。公表された許容条件に照らしても、予測の中心値と実際の規模の差を確認する必要があります。
こうした事例を比較すると、地震が発生したかどうかだけでなく、事前に示した予測範囲がどれほど具体的だったのかが重要になります。
2025年・2026年の年間的中率はどう見るべきか2026年11月時点で確認できるJESEAの公式発表には、2022~2024年の年間的中率が掲載されています。一方、2025年および2026年の年間実績については、同じ形式で比較できる確定集計が確認できません。
2026年の個別地震については、JESEAが発生前の予測内容と発生後の地震情報を公表しています。しかし、個別の成功事例だけから年間の予測性能を判断することはできません。
重要なのは、成功した事例だけでなく、予測が外れた事例も同じ基準で集計した継続的な記録です。
【気象庁・日本地震学会の見解】村井地震予知に科学的根拠はある?
地震予知と地震予測は同じ意味ではない村井地震予知を理解するうえで、まず整理したいのが「地震予知」と「地震予測」の違いです。
日本地震学会は2026年6月に改訂したFAQで、地震予測を地震の発生時間・場所・マグニチュードの一部またはすべてを事前に推定することと説明しています。
一方、地震予知は、地震予測の中でも特に確度が高く、警報につながるものという位置づけです。
つまり、地震が起きる可能性のある地域を数か月単位で示すことと、発生日時・場所・規模を限定して警報を出せることは、科学的な意味が異なります。
気象庁は日時と場所を特定した予知に慎重気象庁は、地震予知には発生する時、場所、大きさの3要素を精度よく限定する必要があると説明しています。
例えば、1週間以内に東京直下でM6~7の地震が発生するといった具体的な予測が大切です。しかし、現在の科学的知見では、そのような確度の高い地震予測は難しいというのが公式見解です。
これは村井氏やJESEAの個別サービスを名指しで否定したものではありません。地震予測全般についての気象庁の科学的な立場です。
日本地震学会が指摘する最大の課題は再現性日本地震学会のFAQでは、前兆現象を利用した予測について、十分な数のデータによる確立と検証が必要だと説明しています。
特に大きな地震は発生頻度が低く、統計的な検証が難しいという問題があります。同学会によれば、M7クラスの地震は日本周辺で平均して年間1回程度、M5クラスは年間50~100回程度です。
加えて、観測データに異常が出た後、偶然その地域や周辺で地震が起きることもあります。予測対象の地域や時間の幅を広く設定すると、偶然の一致でも的中したように見える可能性があります。
そのため、単に過去の地震の前に異常が観測されたという事実だけでは、予測手法の有効性を証明できません。地震が起きなかった場合にも同じ基準で分析する必要があります。
村井氏の研究は学術的にどこまで評価されている?村井氏とJESEAの研究については、学術誌に掲載された論文も存在します。JESEAは2022年、村井氏と郭広猛博士による英文論文2編が、Asian Journal of Geoinformaticsの査読論文として受理されたと発表しました。
論文のテーマは、過去の巨大地震の周期性を利用した予測と、気象衛星画像を利用した地震予測です。
ただし、論文が存在することと、現在提供されているGPSベースのピンポイント予測の約8割という的中率が、独立した第三者によって実証されていることは同じではありません。
評価する際には、論文の研究対象、使用したデータ、検証方法、予測サービスで実際に使われるアルゴリズムを区別する必要があります。
村井氏の測量工学分野での実績を尊重しつつ、地震予測技術については、地震学の専門家による再現可能な検証がどこまで進んでいるかを確認することが大切です。
【村井地震予知の評判と月額料金】MEGA地震予測を利用する価値は?
利用者の評価は予測精度とアプリの使いやすさで分かれるMEGA地震予測の評判を考える際には、予測内容への評価と、サービスとしての使い勝手を分けて見る必要があります。
AppleのApp Storeでは、MEGA地震予測の評価は5段階中2.3、評価件数は187件となっています(確認時点の掲載情報)。
レビューには、予測情報を防災意識の向上に役立てているという肯定的な意見があります。特に、地震への不安が強い地域の利用者にとって、日常的に地殻変動情報を確認できることが安心感につながっているという声が見られます。
一方、警戒エリアが広く感じられること、アプリの操作性、ログインや決済後の不具合などを指摘する意見もあります。
ただし、アプリの評価点数は利用者満足度の指標であり、地震予測の科学的な正確さを直接示すものではありません。予測精度を判断する場合は、利用者レビューではなく、予測の公開履歴と検証データを優先すべきです。
2026年9月25日のリニューアルで料金体系が変更2026年の大きな変更点が、MEGA地震予測のサービスリニューアルと料金改定です。
JESEAは2026年8月26日に利用料金と利用規約の変更を発表し、9月25日にリニューアルを完了しました。従来の月額380円から、複数のプランを設ける料金体系に変更されています。
| プラン | 月額料金(税込) | 注意点 |
|---|---|---|
| Lite | 380円 | 対象者限定。任意選択は不可 |
| Basic | 520円 | 従来の基本機能を引き続き利用可能 |
| Pro | 2,980円 | 新設された上位プラン |
従来の月額380円で利用していた会員は、規約改定後にBasicプランへ移行し、月額520円が適用される仕組みです。Liteプランは対象者が限定されており、誰でも自由に選べるわけではありません。
公式のサービス紹介ページでは、WEB版、iOS・Androidアプリ版、メールマガジン版などの提供形態が案内されています。WEB版とアプリ版では、今週の地震予測、動画解説、地殻変動マップなどを確認できます。
また、初回無料期間の有無や課金開始時期は申込方法によって異なります。アプリストア経由の契約とWEB経由の契約では、利用期間や決済条件にも違いがあるため、申し込み前に確認が必要です。
月額料金を払う価値があるのはどんな人?MEGA地震予測は、地震の前兆とされる情報を継続的に確認し、防災意識を高めたい人には情報収集の選択肢になります。
一方、地震発生日時を正確に知らせてくれるサービスとして期待する人や、通知が出たら避難すればよいと考える人には向きません。
特に注意したいのは、有料サービスを利用していることと、地震から安全を確保できることは別だという点です。地震予測情報は防災行動の補助として受け止め、気象庁や自治体の公式情報を優先する必要があります。
【プロの結論】村井地震予知を信頼するための判断基準
評価すべきなのは「的中した回数」だけではない村井地震予知を評価する際、最も重要なのは、的中した地震の数だけに注目しないことです。
予測の性能を確かめるには、少なくとも次の項目を確認する必要があります。
- 予測の事前公開:地震発生前に予測内容が記録され、後から変更できない状態になっているか。
- 時間の精度:予測期間が数日なのか、1か月なのか、数か月なのか。
- 地域の精度:都道府県単位なのか、広域なのか、震源に近い地域まで限定できているのか。
- 規模の精度:予測したマグニチュードと実際のマグニチュードの差はどの程度か。
- 外れた事例の公開:地震が発生しなかった予測や、警戒範囲外で発生した地震も集計されているか。
- 第三者による検証:予測手法や的中率を、独立した研究者が同じデータから再現できるか。
特に重要なのが、成功事例と失敗事例を同じ条件で評価することです。予測した地域で地震が起きた場合だけを数えると、広い地域を長期間警戒対象にした予測ほど有利になってしまいます。
MEGA地震予測の強みと限界MEGA地震予測の強みは、全国規模の電子基準点データを利用し、地表の位置変化を継続的に分析するという観測基盤にあります。衛星測位による地殻変動の可視化は、地球科学や測量分野でも重要な技術です。
一方で、地表の異常変動と地震発生との因果関係、前兆現象の再現性、予測期間や地域の精度などには、さらなる検証が必要です。
JESEAが公表する的中率は興味深いデータですが、現状では、その数値だけを根拠に地震予知技術が確立したと判断することはできません。
地震予測情報と防災対策は分けて考える実際の防災では、特定の予測情報が出るかどうかにかかわらず、日常的な備えを続けることが基本です。
家具の固定、非常食や飲料水の備蓄、避難経路の確認、家族との連絡方法の共有などは、地震予測の的中率に左右されない対策です。
また、地震発生後の情報については、気象庁の地震情報や自治体の避難情報を優先してください。南海トラフ地震に関する情報なども、公式に定められた発表内容と意味を理解しておく必要があります。
MEGA地震予測を利用する場合も、予測情報をきっかけに防災を見直すという使い方が現実的です。
【村井地震予知に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:村井俊治氏の地震予知は本当に当たるのですか?
A1:JESEAは2022年から2024年のピンポイント予測について、71.4~79.3%の的中率を公表しています。ただし、独自の判定基準による数値であり、第三者による独立検証済みの精度と同一視することはできません。
Q2:MEGA地震予測はGPSで地震の前兆を捉えるのですか?
A2:GPSを含むGNSSの観測データを利用し、地表の上下・水平方向の変化を分析しています。JESEAはAI解析や複数の物理現象の観測も組み合わせていると説明しています。ただし、観測された異常が必ず地震につながるわけではありません。
Q3:気象庁は村井地震予知を認めていますか?
A3:気象庁は、日時・場所・規模を高い精度で限定した地震予知は現在の科学的知見では難しいと説明しています。村井氏の個別手法について公式に認定したという意味ではありません。
Q4:MEGA地震予測の月額料金はいくらですか?
A4:2026年9月25日のリニューアル後は、Liteが月額380円、Basicが520円、Proが2,980円です。Liteは対象者限定で、任意に選択できるプランではありません。
Q5:村井俊治氏は地震学者なのですか?
A5:村井氏は測量工学・空間情報工学を専門とする東京大学名誉教授です。地震学を専門としてきた研究者とは専門分野が異なり、測量工学的なアプローチから地震予測の研究を進めています。
Q6:MEGA地震予測の情報だけで避難を判断してもよいですか?
A6:避難判断を有料の予測サービスだけに依存することはおすすめできません。気象庁や自治体が発表する公式情報、実際の揺れ、津波警報、避難指示などに従い、平常時から防災対策を進めることが重要です。
村井俊治氏が関わるMEGA地震予測は、GPSを含むGNSSの観測データを活用し、地表の異常変動から地震発生の可能性を探る独自の取り組みです。測量工学を地震予測に応用する発想には特徴があり、JESEAは2022~2024年のピンポイント予測について約7~8割の的中率を公表しています。
2026年には熊本県熊本地方や茨城県南部の地震について、発生前に予測を配信していた事例も公表されました。一方、予測期間や地域、マグニチュードの許容範囲を含めた評価基準を理解しなければ、的中率を正しく判断することはできません。
気象庁と日本地震学会が示す基本的な立場は、発生日時・場所・規模を正確に限定する地震予知は、現在の科学では難しいというものです。GNSSによる観測技術が確立されていることと、地震発生を高い精度で予測できることの間には、まだ検証すべき課題があります。
村井地震予知を全面的に信じるか、完全に否定するかという二択にする必要はありません。観測データの価値、予測の具体性、外れた事例の扱い、第三者による検証を確認しながら、情報の有用性を判断することが大切です。
地震は予測情報の有無にかかわらず発生します。MEGA地震予測を防災意識を高めるための補助情報として活用しつつ、日常的な備蓄や避難計画、公式の防災情報を軸に備えておくことが、2026年以降も変わらない現実的な対策です。
主な照合資料
- JESEA公式「地震の予測方法」「地震の観測と前兆現象」「村井俊治インタビュー」
- JESEA公式「2026年7月28日熊本県熊本地方の地震」「2026年8月23日茨城県南部の地震」
- JESEA公式「2026年9月25日サービスリニューアル・料金改定」
- 気象庁「地震予知について」
- 日本地震学会「地震予知と地震予測」「地震の噂」「前兆現象の発生メカニズムの解明は必要か」
- Apple App Store「MEGA地震予測 評価とレビュー」
※特に重要なのは、JESEA発表の的中率と、第三者が独立して検証した予測精度を区別している点です。これが記事全体の信頼性を左右します。