日大三のエースを語るなら、過去の甲子園で活躍した投手にも触れておきたい。
同校は春夏合わせて3度の甲子園優勝を誇る伝統校。歴代の投手には、プロ野球や社会人野球でも活躍した選手がいる。
2001年夏の優勝投手・近藤一樹2001年夏・第83回全国高校野球選手権大会
2001年の優勝メンバーで背番号1を背負った右腕。卒業後は近鉄、オリックス、ヤクルトなどでプレーした。
2001年の日大三は、決勝で近江を5対2で破り、10年ぶりの夏の全国制覇を果たした。
2011年夏・第93回全国高校野球選手権大会
2011年の優勝チームを支えたエース。右腕から繰り出す直球とシンカーを武器に、全国の強豪を抑えた。
2011年の決勝では光星学院を11対0で破り、吉永は5安打完封。日大三にとって2度目の夏の甲子園優勝を支えた。
直近の大きな転換点は2025年夏だ。
日大三は第107回全国高校野球選手権大会で準優勝。決勝では沖縄尚学に敗れたものの、全国の頂点を争うチーム力を見せた。
この大会では、2026年のエースとなる根本智希も2年生としてベンチ入りし、準決勝の県岐阜商戦で先発を経験している。
2025年の準優勝メンバーから2026年の背番号1へ。この流れを見ると、根本は日大三の投手陣を引き継ぐ立場にいたことが分かる。
日大三の歴代エースに共通するのは、単に球速や奪三振数で評価されるだけではなく、大舞台でチームを勝利に導く役割を担ってきたことだ。
2027年に向けて溝大駕らが目指すのも、こうした伝統を引き継ぐ投手としての成長になる。
【プロの結論】日大三の次期エースを見極める4つのポイント

2026年の投手陣を分析すると、根本智希から次世代への移行は進んでいるものの、後継者が確定した段階ではない。
今後、日大三のエース候補を見極める際には、次の4点が重要になる。
① 制球力と四球の少なさ
溝大駕は夏の翔陽戦で3イニング4奪三振を記録した一方、四球も3つ与えた。強豪校との試合では走者をためない投球が必要になるため、制球の改善が成長の目安になる。
② 先発としてのスタミナ
3イニングの好投と、7~9イニングを投げ切る能力は別物だ。先発候補には、試合後半でも球威と制球を維持できるかが問われる。
③ 救援での対応力
2026年夏の日大三は、複数の投手を起用して勝ち上がった。新チームでも、先発だけでなく救援で結果を出せる投手が重要になる。
④ 公式戦での継続的な実績
練習試合での好投や一度の快投だけでは、エースの座を判断できない。秋、春、夏と大会を重ねる中で、強豪相手にも安定した成績を残せるかが大切だ。
特に2026年秋は東京都大会本大会に進めなかったため、投手個人の実績を比較する材料も限られている。
今後の注目は溝大駕だけではない。新たに台頭する投手や、夏にベンチ入りしていた若手がどこまで成長するかも見逃せない。
【日大三高エース】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の日大三高のエースは誰ですか?
2026年夏は背番号1の根本智希がエース格として起用された。夏の西東京大会では2試合に登板し、6イニング無失点を記録している。秋の新チームでは投手陣が再編されており、次期エースは確定していない。
Q2:根本智希の2026年夏の投手成績は?
一球速報.comの大会別記録では、2登板、6イニング、被安打3、奪三振4、与四球4、失点0、防御率0.00。工学院大付戦では5イニングを無失点で投げた。
Q3:横田航弥と溝大駕は新チームのエース候補ですか?
学年を区別する必要がある。横田航弥は2026年夏の時点で3年生のため、秋の新チームには残らない。一方、溝大駕は1年生で、翔陽戦では3イニング1安打無失点と好投している。次世代の投手候補として注目できる選手だ。
2026年の日大三高エースを振り返ると、夏の背番号1を担った根本智希が、前年の甲子園経験を生かして投手陣を支えたことが大きなポイントだった。西東京大会では準決勝まで勝ち上がり、ベスト4を記録。創価に4対7で敗れたものの、根本自身は夏の大会で6イニング無失点という成績を残した。
次世代については、横田航弥と溝大駕を同じ立場で比較することはできない。横田は3年生として夏の投手陣を支えた卒業世代であり、溝は1年生で先発を経験した将来の候補だ。
加えて、秋季東京都大会では日大豊山に5対6で敗れ、1次予選で敗退。新チームの投手陣は、まだ再構築の途中にある。
【プロの結論】 日大三の次期エースを判断する最大の基準は、背番号や一度の好投ではなく、強豪相手に先発として試合をつくれるか、そして継投の中で安定した役割を果たせるかだ。溝大駕の成長に加え、新たな投手の台頭にも注目したい。歴代の近藤一樹、吉永健太朗らが築いた甲子園の実績を、次の世代がどのように引き継ぐのか。2027年に向けた日大三の投手陣づくりが楽しみだ。
主な参照資料:日本大学第三高等学校の大会報告、東京都高等学校野球連盟、スポーツナビ、一球速報.com、日刊スポーツ、高校野球ドットコム。