2026年11月現在、新潟大賞典の過去10年(2017~2026年)を振り返ると、1番人気の苦戦と中穴馬の活躍が際立っている。特に2026年5月16日に開催された第48回では、7番人気のグランディアが優勝。3連単は81万10円という高配当になった。
2017年から2026年までの歴代優勝馬には、シリウスコルト、ヤマニンサルバム、カラテ、レッドガラン、サンレイポケットなどが名を連ねる。過去10年の1番人気は0勝・2着1回・3着2回。一方、7~9番人気から5頭の勝ち馬が出ており、人気だけでは予想しにくいハンデ重賞であることが分かる。
この記事では、歴代優勝馬、過去10年の上位入線馬と3連単配当、2025年・2026年の全着順、人気別・枠順別・年齢別データを整理。新潟芝2000m外回りのコース特性も踏まえ、波乱が生まれる背景を詳しく解説する。
【2017~2026年】新潟大賞典の過去10年結果と歴代優勝馬一覧

まずは、2017年から2026年までの新潟大賞典の歴代優勝馬と、各年の上位3頭を確認したい。
過去10開催の結果を並べると、1番人気よりも中穴馬の活躍が目立つ。特に2018年、2020年、2025年、2026年は3連単の配当が大きく、波乱の象徴となる結果だった。
過去10年の1~3着・3連単配当出典:JRAの各年公式競走成績、過去10年の競馬データ集計。人気は単勝人気。配当は100円あたり。
歴代優勝馬から見える3つの特徴1. 7番人気の優勝が目立つ
2026年のグランディア、2024年のヤマニンサルバム、2022年のレッドガラン、2019年のメールドグラースなど、7番人気の優勝が複数回ある。
人気上位だけで決着する重賞とは異なり、中穴馬が勝ち切るケースが多い。
2. 10番人気以下の馬にも勝機がある
2020年には10番人気のトーセンスーリヤが優勝。3着にも14番人気のプレシャスブルーが入った。
人気薄の馬が複数上位に入る展開は、3連単の高配当につながる典型例だ。
3. 連覇や特定の人気への集中は見られない
10年間の優勝馬はすべて異なる。特定の馬が長期間にわたって勝ち続けるというより、その年の状態や斤量、展開が結果に影響する競走となっている。
【2026年最新結果】グランディアが7番人気で優勝!2025年はシリウスコルトが制覇
過去10年のなかでも、2026年と2025年は特に注目したい。
2年連続で1番人気が勝利を逃し、異なるタイプの伏兵馬が勝ち切ったからだ。
2026年5月16日:グランディアが81万10円の波乱を演出第48回 新潟大賞典(GⅢ)
優勝:グランディア
7番人気
西村淳也騎手・57kg・1分58秒9
2026年5月16日、新潟競馬場で行われた第48回新潟大賞典は、グランディアが優勝した。
2着には12番人気のバレエマスター、3着には9番人気のフクノブルーレイクが入線。1番人気のドゥラドーレスは4着だった。
勝ち馬のグランディアは7番人気。上位3頭がすべて1~3番人気以外という結果になり、波乱の決着となった。
JRA公式成績によると、勝ち時計は1分58秒9。グランディアは57kgを背負い、最後の直線で末脚を伸ばした。2着バレエマスターとの差はクビだった。
2026年の主な払戻金
| 券種 | 払戻金 |
|---|---|
| 単勝 | 1,530円 |
| 馬連 | 25,100円 |
| 馬単 | 49,410円 |
| 3連複 | 109,690円 |
| 3連単 | 810,010円 |
3連単は1449番人気の組み合わせ。12番人気のバレエマスターが2着に入ったことも、配当を大きく押し上げた要因だった。
なお、1番人気ドゥラドーレスは4着、2番人気シュガークンは15着。上位人気馬が苦戦する一方で、中穴・人気薄の馬が上位を占めた。
2026年の全着順・レース結果JRA公式競走成績に基づく15頭の着順は次のとおり。
1. 1着:グランディア(7番人気)
2. 2着:バレエマスター(12番人気)
3. 3着:フクノブルーレイク(9番人気)
4. 4着:ドゥラドーレス(1番人気)
5. 5着:ヤマニンブークリエ(6番人気)
6. 6着:トーセンリョウ(8番人気)
7. 7着:セキトバイースト(5番人気)
8. 8着:ホールネス(10番人気)
9. 9着:グランドカリナン(14番人気)
10. 10着:アンゴラブラック(3番人気)
11. 11着:シュトルーヴェ(13番人気)
12. 12着:ラインベック(15番人気)
13. 13着:サフィラ(11番人気)
14. 14着:シンハナーダ(4番人気)
15. 15着:シュガークン(2番人気)
優勝:シリウスコルト
8番人気
古川吉洋騎手・57kg・2分00秒5
2025年5月17日の第47回は、稍重の芝2000mで開催された。
勝ったのは8番人気のシリウスコルト。道中で先頭を進み、そのまま押し切る競馬で重賞タイトルを獲得した。
2着は3番人気のサブマリーナ、3着は10番人気のハピ。1番人気だったレガーロデルシエロは10着に敗れた。
2025年の主な払戻金
| 券種 | 払戻金 |
|---|---|
| 単勝 | 1,960円 |
| 馬連 | 5,910円 |
| 馬単 | 12,230円 |
| 3連複 | 56,220円 |
| 3連単 | 399,750円 |
3連単は1333番人気。勝ち馬が8番人気、3着馬が10番人気という組み合わせが高配当を生んだ。
2025年の全着順・レース結果16頭の着順は以下のとおり。
1. 1着:シリウスコルト(8番人気)
2. 2着:サブマリーナ(3番人気)
3. 3着:ハピ(10番人気)
4. 4着:グランドカリナン(7番人気)
5. 5着:ボーンディスウェイ(6番人気)
6. 6着:オールナット(4番人気)
7. 7着:カネフラ(14番人気)
8. 8着:ディマイザキッド(2番人気)
9. 9着:マイネルメモリー(11番人気)
10. 10着:レガーロデルシエロ(1番人気)
11. 11着:パラレルヴィジョン(15番人気)
12. 12着:サイルーン(5番人気)
13. 13着:ショウナンアデイブ(12番人気)
14. 14着:マテンロウオリオン(9番人気)
15. 15着:エピファニー(13番人気)
16. 16着:フライライクバード(16番人気)
【人気別データ】新潟大賞典は1番人気が過去10年未勝利!狙い目は何番人気?
新潟大賞典の予想で見逃せないのが、単勝人気別の成績だ。
過去10年のデータでは、1番人気が一度も優勝していない。加えて、2番人気も勝利がなく、上位人気への過度な信頼は禁物となっている。
1番人気の成績は0-1-2-72017~2026年の1番人気の成績は次のとおり。
| 項目 | 成績 |
|---|---|
| 1着 | 0回 |
| 2着 | 1回 |
| 3着 | 2回 |
| 4着以下 | 7回 |
| 勝率 | 0% |
| 複勝率 | 30% |
2着に入ったのは2021年のポタジェ。3着に入ったのは2017年のメートルダールと2019年のロシュフォールだ。
2026年はドゥラドーレスが4着、2025年はレガーロデルシエロが10着。近年も1番人気の苦戦が続いている。
人気別の成績を比較| 単勝人気 | 1着-2着-3着-着外 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 1番人気 | 0-1-2-7 | 0% | 30% |
| 2番人気 | 0-1-1-8 | 0% | 20% |
| 3番人気 | 2-4-0-4 | 20% | 60% |
| 4~6番人気 | 2-0-1-27 | 7% | 10% |
| 7~9番人気 | 5-2-2-21 | 17% | 30% |
| 10番人気以下 | 1-2-4-59 | 2% | 11% |
ここで特に注目したいのが、7~9番人気の成績だ。
このグループは過去10年で5勝。勝率17%、複勝率30%となっており、単勝人気別では最も多くの勝ち馬を送り出している。
一方、3番人気も2勝、複勝率60%と安定している。
つまり、新潟大賞典では単純に人気薄を狙えばよいわけではない。3番人気の安定感と、7~9番人気の勝ち切る力を組み合わせて考えることが重要になる。
3連単配当は10万円超えが6回過去10年の3連単配当を集計すると、平均は約28万3,301円、中央値は11万700円。
10万円を超えた開催は10回中6回だった。
特に高額だったのは次の4開催。
- 2026年:810,010円
- 2018年:581,000円
- 2020年:560,090円
- 2025年:399,750円
2026年の81万10円は、今回の集計期間で最高額となる。
新潟大賞典では、上位人気馬が勝ち切れないだけでなく、2着・3着にも人気薄が入り込むケースがある。3連単を考える場合は、1着候補だけでなく、相手候補の幅も意識したい。
【枠順・年齢別データ】1枠と8枠が3勝!5歳馬にも注目
人気別成績に続いて確認したいのが、枠順と年齢だ。
新潟大賞典は新潟芝2000mの外回りを使用するため、単純に内枠有利・外枠不利と決めつけられない。
枠順別成績は1枠が勝率トップ過去10年の枠順別成績は以下のとおり。
| 枠順 | 1着-2着-3着-着外 | 勝率 |
|---|---|---|
| 1枠 | 3-1-2-11 | 18% |
| 2枠 | 2-0-0-17 | 11% |
| 3枠 | 0-2-2-16 | 0% |
| 4枠 | 1-0-0-19 | 5% |
| 5枠 | 1-1-1-17 | 5% |
| 6枠 | 0-3-2-15 | 0% |
| 7枠 | 0-3-2-15 | 0% |
| 8枠 | 3-0-1-16 | 15% |
1枠は3勝で勝率18%。8枠も3勝を挙げている。
この数字から分かるのは、内枠だけに勝ち馬が集中しているわけではないということだ。
特に8枠は勝率こそ1枠を下回るものの、過去10年で3勝。外枠だからという理由だけで評価を下げるのは早計だろう。
年齢別成績は4歳・5歳をチェック年齢別のデータでは、4歳馬と5歳馬が注目対象となる。
| 年齢 | 1着-2着-3着-着外 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 4歳 | 2-5-3-22 | 6% | 31% |
| 5歳 | 3-2-2-33 | 8% | 18% |
| 6歳 | 1-1-5-32 | 3% | 18% |
| 7歳以上 | 3-2-0-37 | 7% | 12% |
5歳馬は勝率8%で、この区分ではトップ。4歳馬は複勝率31%と安定感がある。
ただし、7歳以上の馬も軽視できない。
2026年のグランディアは7歳、2023年のカラテも7歳、2022年のレッドガランも7歳で優勝している。
年齢だけでベテラン馬を消すのではなく、過去の重賞実績や現在の状態、斤量とのバランスを確認したい。
【コース分析】新潟芝2000m外回りとハンデ戦が波乱を生む理由
新潟大賞典の傾向を理解するには、レースが行われる舞台の特徴も欠かせない。
新潟芝2000m外回りは、JRAの競馬場のなかでも特徴的なコースだ。
JRA最長クラスの658.7mの直線JRA公式のコース紹介によると、新潟芝外回りの直線距離は658.7m。
芝2000m外回りは、2コーナー奥のポケットからスタートし、最初の3コーナーまで約950mの長い直線が続く。
加えて、コーナーは2つだけ。3~4コーナーにはスパイラルカーブと緩やかな下りがあり、最後は長い直線での勝負になる。
JRAのコース解説でも、外回りは序盤から中盤にかけて比較的ゆったり流れ、直線で末脚を競う展開が多いと説明されている。
この形状から、予想では次のポイントが重要になる。
- 長い直線で持続的に脚を使えるか
- 直線に向くまでに無駄な脚を使っていないか
- 仕掛けのタイミングが適切か
- 馬群のなかで進路を確保できるか
ただし、直線が長いからといって追い込み馬だけが有利になるわけではない。
2025年のシリウスコルトは先頭から押し切り、2026年のグランディアは中団から末脚を伸ばして勝利した。
異なる脚質の馬が勝っていることからも、展開や馬の能力によって結果が変わるコースだと分かる。
ハンデ戦だからこそ斤量差が重要新潟大賞典は4歳以上の馬が出走するハンデキャップ競走。
実績や能力などを考慮して各馬の負担重量が設定されるため、実績馬が重い斤量を背負う一方、勢いのある伏兵馬が比較的軽い斤量で出走することもある。
2026年の上位3頭を見ると、その特徴が分かりやすい。
- グランディア:57kg
- バレエマスター:55kg
- フクノブルーレイク:53kg
3着のフクノブルーレイクは53kgだった。
一方、58kgのドゥラドーレスは4着。59kgのシュトルーヴェは11着だった。
もちろん、斤量だけで着順が決まるわけではない。馬の能力や当日のコンディション、展開などが複雑に絡み合う。
それでも、実績馬の人気や知名度だけで判断せず、斤量とのバランスを確認することはハンデ戦の基本となる。
【プロの結論】過去データから導く予想の判断基準2017~2026年のデータから、注目したい判断基準は3つある。
第一に、1番人気を絶対視しないこと。
過去10年で1番人気は0勝。複勝率も30%にとどまる。人気が高いという理由だけで軸馬を決めるのはリスクがある。
第二に、7~9番人気の実力馬を見落とさないこと。
この人気帯は過去10年で5勝。特に7番人気の優勝が複数回ある。近走の着順だけでなく、距離適性や過去の重賞実績を確認したい。
第三に、コース適性と斤量を組み合わせて評価すること。
新潟芝2000m外回りは、長い直線と2つのコーナーが特徴。末脚の持続力や仕掛けのタイミングが重要になる。
そのうえで、ハンデによる斤量差が能力比較を難しくする。
過去の人気別成績だけで馬券を組み立てるのではなく、コース適性・斤量・脚質・近走内容を合わせて判断することが、波乱の多い新潟大賞典を読み解くポイントとなる。
【新潟大賞典の過去】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:新潟大賞典の過去10年で最も高い3連単配当はいくら?
2026年の810,010円。7番人気グランディア、12番人気バレエマスター、9番人気フクノブルーレイクの組み合わせで決着した。
Q2:新潟大賞典は1番人気が強いレース?
過去10年では1番人気が0-1-2-7で、勝率0%、複勝率30%。1番人気を過信できない傾向がある。
Q3:新潟大賞典の歴代優勝馬で2025年と2026年は誰?
2025年はシリウスコルト、2026年はグランディア。シリウスコルトは8番人気、グランディアは7番人気での優勝だった。
Q4:新潟大賞典で狙い目となる人気は?
過去10年の集計では7~9番人気が5勝で最多。3番人気も2勝、複勝率60%と安定している。
Q5:新潟大賞典はなぜ荒れやすい?
ハンデ戦で斤量差があり、長い直線を持つ新潟芝2000m外回りが舞台となるため。実績馬が人気どおりに勝ち切れない一方、中穴馬が展開や斤量を生かして上位に入るケースがある。
Q6:新潟大賞典の枠順で有利なのは?
過去10年では1枠が3勝、勝率18%でトップ。8枠も3勝しており、外枠にも好走例がある。枠順だけでなく脚質や展開との組み合わせが重要だ。
2017~2026年の新潟大賞典を振り返ると、1番人気が10年間で一度も勝っていないという特徴が浮かび上がる。
一方、7~9番人気は5勝。2026年には7番人気のグランディアが優勝し、3連単81万10円という高配当を記録した。2025年も8番人気のシリウスコルトが勝利しており、中穴馬の活躍は近年も続いている。
予想の際に押さえておきたいのは、次のポイントだ。
- 1番人気の過去10年の勝率は0%
- 7~9番人気は過去10年で5勝
- 1枠と8枠はそれぞれ3勝
- 4歳馬は複勝率、5歳馬は勝率に注目
- 新潟芝2000m外回りの長い直線とハンデを考慮する
新潟大賞典は、単純な実績比較や人気順だけでは読み切れない重賞だ。過去の結果を参考にしながら、出走馬の状態、斤量、コース適性を総合的に評価したい。
2027年以降も、中穴馬の台頭や人気馬の巻き返しがあるのか。歴代優勝馬と配当の推移を追い続けることで、このレースならではの波乱の構造がより見えてくる。
主な参考資料:JRA公式「レース成績データ」「新潟競馬場コース紹介」、2017~2026年新潟大賞典競走成績、競馬データ集計資料。