2026年3月7日、東京ドームで行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドの日本対韓国戦は、侍ジャパンが韓国代表を8対6で破る劇的な逆転勝利となった。韓国が初回に3点を先制し、日本が追いかける展開から、鈴木誠也の2本塁打、大谷翔平の一発、吉田正尚の本塁打など、日本打線が合計4本のホームランを放って試合をひっくり返した。
特に注目されたのは、3回に飛び出した3者連続ではなく、1イニング3本のホームランと、同点で迎えた7回の勝ち越し攻撃だ。韓国の先発コ・ヨンピョを攻略した日本は、最後まで追いすがる韓国を振り切った。試合の全得点経過、ホームランの詳細、投手リレー、勝敗を分けたポイント、WBCにおける日韓の歴代対戦成績まで振り返る。
【試合結果】日本対韓国のWBC2026は8対6!東京ドームで繰り広げられた逆転劇

2026年3月7日・WBC東京プール1次ラウンド
8 − 6
日本
8
韓国
6
開催日
2026年3月7日(土)
試合開始
19時00分
球場
東京ドーム
観客数
42,318人
勝利投手
種市篤暉
セーブ
大勢
試合時間:3時間4分。侍ジャパン公式記録。
2026年大会の東京プールで行われたこの試合は、日本と韓国がともに上位進出を目指す重要な一戦だった。
韓国は初回から積極的な攻撃を仕掛け、日本の先発・菊池雄星を攻め立てる。いきなり3点を奪われた日本にとって、立ち上がりから厳しい試合となった。
しかし、日本はその裏に鈴木誠也の2ランホームランで2点を返す。続く3回には大谷翔平、鈴木、吉田正尚が次々とスタンドへ打球を運び、5対3と逆転した。
4回には韓国の金慧成(キム・ヘソン)に2ランを浴びて同点に戻されたものの、日本は7回に再び勝ち越し。最終的には8対6で逃げ切った。
侍ジャパン公式の試合記録では、日本は7安打、韓国は9安打。安打数では韓国が上回っていたが、日本は4本塁打と四球を生かした攻撃で得点を積み重ねた。
【試合速報・全得点経過】韓国の初回3得点から日本はどう逆転した?
この試合を理解するうえで重要なのは、得点が動いた3つの場面だ。
- 1回:韓国が3点を先制、日本は鈴木の2ランで反撃。
- 3回:大谷、鈴木、吉田の3本塁打で日本が逆転。
- 7回:鈴木の押し出し四球と吉田の2点適時打で勝ち越し。
日本の先発は菊池雄星。韓国は初回から得点圏に走者を進め、強い打球で日本の守備を揺さぶった。
最初に得点したのは李政厚(イ・ジョンフ)。適時打で韓国が先制すると、続く文保景(ムン・ボギョン)が2点適時二塁打を放ち、スコアは一気に3対0となった。
日本は序盤から3点を追う苦しい状況に追い込まれた。
1回裏・鈴木誠也の2ランで反撃開始しかし、その直後に試合の空気を変えたのが鈴木誠也だった。
韓国の先発コ・ヨンピョから右方向へ2ランホームランを放ち、日本は3対2と1点差に迫る。
初回の大量失点によって生まれた流れを、わずか1打席で引き戻した一発だった。
3回裏・大谷翔平、鈴木誠也、吉田正尚が3連発試合最大の見せ場は3回だった。
まず大谷翔平がコ・ヨンピョから右中間方向へソロホームランを放ち、3対3の同点に追いつく。
MLB公式の試合レポートによると、この打席で大谷は3球連続のカーブを投げられ、最後の球が甘く入ったところを逃さなかった。打球は右中間スタンドへ飛び込んだ。
大谷は本塁打を放った後、ベンチに向かって落ち着くようなジェスチャーを見せた。本人は、同点になったことを伝え、チームに冷静さを促す意図だったと説明している。
続いて鈴木誠也が、この試合2本目となるソロホームランを左中間へ運ぶ。
さらに吉田正尚もソロホームランを放ち、日本は一気に5対3と逆転した。
この3回の攻撃は、日本の長打力を象徴する場面となった。
4回表・韓国の金慧成が2ランで再び同点日本が逆転したことで試合が決まったわけではない。
4回、韓国の金慧成が日本の2番手・伊藤大海から2ランホームランを放つ。
スコアは5対5。日本がつかんだリードは、わずか1イニングで消えた。
その後は両チームの投手が踏ん張り、6回終了時点でも同点のまま。試合は終盤の勝負へと移っていく。
7回裏・鈴木の押し出し四球と吉田の2点適時打勝敗を決定づけたのは7回だった。
日本は犠打や四球などで走者をため、満塁の好機をつくる。大谷への申告敬遠も絡み、韓国投手陣は一つのアウトを取ることにも苦労する展開となった。
ここで鈴木誠也が押し出し四球を選び、日本が6対5と勝ち越し。
続く吉田正尚が中前へ2点適時打を放ち、8対5とリードを広げた。
注目したいのは、鈴木がこの場面でホームランを狙わず、四球を選んだことだ。すでに2本塁打を放っていた鈴木が、勝負どころでは出塁を優先したことが決定的な追加点につながった。
8回・韓国が1点を返すも日本が逃げ切る8回には韓国の金周元(キム・ジュウォン)が中前適時打を放ち、8対6と2点差に迫る。
さらに韓国は満塁のチャンスをつくったが、日本の松本裕樹が金慧成を見逃し三振に仕留め、追加点を許さなかった。
9回は大勢が登板。韓国打線を無失点に抑え、日本が8対6で勝利した。
【ホームラン・選手別データ】日本の4本塁打と両チームの得点を比較
この試合では、日本の4本塁打が大きな注目を集めた。
ただし、単純にホームランだけで勝負が決まったわけではない。7回の四球と適時打も含めて、打線全体が得点につながる攻撃を展開した点が特徴だ。
日本のホームラン一覧| 回 | 選手 | 相手投手 | 内容 | 得点 |
|---|---|---|---|---|
| 1回 | 鈴木誠也 | コ・ヨンピョ | 2ラン | 2点 |
| 3回 | 大谷翔平 | コ・ヨンピョ | ソロ | 1点 |
| 3回 | 鈴木誠也 | コ・ヨンピョ | ソロ | 1点 |
| 3回 | 吉田正尚 | チョ・ビョンヒョン | ソロ | 1点 |
日本は4本のホームランで合計5得点を記録した。
鈴木は2本塁打、4打点。大谷は1本塁打、1打点。吉田は1本塁打に加えて、7回の2点適時打も記録し、合計3打点を挙げた。
両チームの主要スタッツ| 項目 | 日本 | 韓国 |
|---|---|---|
| 得点 | 8 | 6 |
| 安打 | 7 | 9 |
| 本塁打 | 4 | 1 |
| 四球 | 6 | 3 |
| 三振(攻撃側) | 8 | 15 |
| 失策 | 0 | 0 |
※侍ジャパン公式スコア記録に基づく。
この数字から読み取れるのは、日本が韓国より少ない安打で多くの得点を挙げたことだ。
日本はホームランによって一気に得点を稼ぎ、さらに6つの四球で攻撃の機会を増やした。韓国は9安打を放ったものの、15三振を喫しており、好機を得点に結びつけられない場面もあった。
侍ジャパンの主要出場選手と試合での役割2026年の侍ジャパンは、2026年2月26日に発表された代表選手を中心に編成された。
| 選手 | ポジション・役割 | 韓国戦でのポイント |
|---|---|---|
| 大谷翔平 | 指名打者 | 3回に同点ソロ |
| 鈴木誠也 | 外野手 | 2本塁打、4打点 |
| 吉田正尚 | 外野手 | 本塁打と2点適時打、3打点 |
| 菊池雄星 | 先発投手 | 3回3失点 |
| 伊藤大海 | 中継ぎ投手 | 3回を投げ6奪三振 |
| 種市篤暉 | 中継ぎ投手 | 1回無失点、3奪三振 |
| 松本裕樹 | 中継ぎ投手 | 8回のピンチをしのぐ |
| 大勢 | 抑え投手 | 9回を無失点で締める |
この試合では、野手の長打力だけでなく、投手陣の役割分担も勝利を支えた。
【勝敗を分けた理由】日本が韓国に勝てた3つの決定的ポイント
8対6という結果だけを見ると、両チームの打力が拮抗した試合に見える。
しかし、試合内容を詳しく見ると、日本には韓国と異なる3つの強みがあった。
1. 大谷と鈴木を中心とする長打力最も分かりやすい違いはホームランの数だ。
日本は4本、韓国は1本。特に日本は3回に3本塁打を集中させ、逆転に成功した。
大谷の一発で同点に追いつき、鈴木の2本目で勝ち越し、吉田の一発でさらに追加点を挙げる。この連続攻撃によって韓国の投手起用にも影響が生まれた。
韓国の先発コ・ヨンピョは2回2/3を投げ、3本塁打を含む4失点で降板。3回の攻撃が韓国にとって大きな誤算となった。
2. 7回に長打ではなく出塁で勝ち越したこの試合で特に評価したいのは7回の攻撃だ。
日本は4本塁打を記録したものの、最後の勝ち越しはホームランではなかった。
満塁から鈴木が押し出し四球を選び、吉田が2点適時打を放った。
ホームランを狙うだけでなく、相手の制球難を利用して出塁し、次の打者につなぐ。これが8対6という結果を生んだ重要な要因だった。
MLB公式の試合レポートでも、鈴木の2本塁打だけでなく、7回の押し出し四球が勝利を決定づけたプレーとして取り上げられている。
3. 種市篤暉の3者連続三振が試合の流れを変えた打撃だけでなく、投手陣の働きも見逃せない。
日本は菊池雄星が3回3失点、伊藤大海が3回2失点と、序盤から中盤にかけて韓国打線に得点を許した。
その後、7回に登板した種市篤暉が韓国打線を3者連続三振に抑えた。
1イニングを無失点で切り抜けたことで、日本は終盤のリードを維持するための重要な時間を得た。
8回には松本裕樹が満塁の危機を招いたものの、最後は金慧成を三振に仕留める。9回は大勢が締めくくった。
勝利投手は種市、セーブは大勢。日本の勝利は、強力打線と投手陣の継投がかみ合った結果だった。
【韓国代表の実力と先発投手】コ・ヨンピョ攻略が試合の分岐点に
韓国代表も決して一方的に押されていたわけではない。
初回に3点を奪い、4回には金慧成の2ランで同点に追いつくなど、攻撃面では日本に十分な圧力をかけていた。
韓国の先発コ・ヨンピョはどんな投手だった?先発を務めたのは高永表(コ・ヨンピョ)。
日本戦では2回2/3を投げ、被安打3、被本塁打3、4失点、4奪三振という内容だった。
初回の鈴木の2ランに続き、3回には大谷、鈴木に連続して本塁打を浴びた。さらに交代後も吉田にソロホームランを許したため、韓国は早い段階で継投を迫られた。
韓国打線で存在感を見せた選手韓国側で特に目立ったのは次の選手たちだ。
- 李政厚(イ・ジョンフ): 初回の先制適時打などで攻撃をけん引。
- 文保景(ムン・ボギョン): 初回に2点適時二塁打。
- 金慧成(キム・ヘソン): 4回に2ランホームラン。
- 金周元(キム・ジュウォン): 8回に適時打を放ち、終盤の追い上げに貢献。
韓国は9安打を放ち、日本の9回までの守備を苦しめた。
ただし、得点圏での攻撃や終盤の好機を生かし切れず、最終的には2点差で敗れた。
韓国の敗因は投手力だけだったのか?この試合を韓国の先発投手だけの問題として捉えるのは適切ではない。
コ・ヨンピョが3本塁打を浴びたことは大きかったが、勝敗を決定づけたのは7回の継投後の制球だった。
満塁の場面で鈴木に押し出し四球を与え、吉田にも2点適時打を許した。長打を警戒するあまり、走者をためてしまったことが失点につながった。
つまり、韓国にとっての課題は日本の長打力を抑えることだけでなく、終盤の走者を背負った状況で失点を防ぐことにもあった。
【日韓の歴代対戦成績と2026年順位表】今回の勝利が持つ意味
WBCの日韓戦は、単なる1次ラウンドの試合以上の注目を集めるカードだ。
両国は過去の大会でも何度も対戦しており、2006年と2009年には大会の重要な局面で激突している。
WBCにおける日本対韓国の歴代対戦2026年大会終了時点で、WBC本大会における日韓の対戦成績は、日本の6勝4敗となっている。
| 大会 | 対戦の概要 | 結果 |
|---|---|---|
| 2006年 | 1次ラウンド・2次ラウンド・準決勝で対戦 | 韓国2勝、日本1勝 |
| 2009年 | 1次ラウンドから決勝まで複数回対戦 | 日本3勝、韓国2勝 |
| 2013年 | 対戦なし | ― |
| 2017年 | 対戦なし | ― |
| 2023年 | 1次ラウンドで対戦 | 日本13対4韓国 |
| 2026年 | 1次ラウンドで対戦 | 日本8対6韓国 |
※WBC本大会の対戦に限定。五輪、プレミア12、親善試合などは含まない。
2006年と2009年は韓国が日本を苦しめた時期でもあった。しかし、2009年の決勝で日本が延長戦を制して以降、2023年、2026年と日本が勝利を重ねている。
2026年の8対6は、こうした日韓のWBC対戦史における日本の優位をさらに広げる結果となった。
2026年WBCプールCの最終順位日本と韓国が所属したのは、東京ドームで開催されたプールCだ。
最終的な順位は次のとおり。
| 順位 | チーム | 勝敗 | 勝率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 日本 | 4勝0敗 | 1.000 |
| 2位 | 韓国 | 2勝2敗 | .500 |
| 3位 | オーストラリア | 2勝2敗 | .500 |
| 4位 | チャイニーズ・タイペイ | 2勝2敗 | .500 |
| 5位 | チェコ | 0勝4敗 | .000 |
日本は4戦全勝でプールCを首位通過。韓国も2位で準々決勝に進出した。
韓国は日本戦に敗れたものの、その後の試合で勝利を重ねて上位進出を決めている。
ただし、日本にとって2026年大会はここで終わらなかった。3月15日の準々決勝ではベネズエラに5対8で敗れ、連覇を逃した。大会そのものは3月17日の決勝でベネズエラがアメリカを3対2で破り、初優勝を飾っている。
つまり、韓国戦の勝利は1次ラウンドを全勝で突破するうえで大きな意味を持った一方、WBC全体の優勝を保証するものではなかった。
【プロの結論】日本対韓国戦で本当に評価すべき3つのポイント
今回の8対6という試合結果から、野球の試合を分析する際に押さえておきたいポイントが3つある。
第一に、安打数と得点は必ずしも比例しない。
韓国は日本より2本多い9安打を記録した。しかし、日本は4本塁打と6四球で8得点を挙げた。単純な安打数よりも、長打による得点効率と出塁の価値が結果に反映された試合だった。
第二に、強打者はホームランだけで評価すべきではない。
鈴木誠也は2本塁打を放っただけでなく、7回には押し出し四球を選んだ。長打を打てる選手が、勝負どころで出塁を優先したことは、打者としての対応力を示している。
第三に、接戦では中継ぎ投手の1イニングが試合を左右する。
種市篤暉の3者連続三振、松本裕樹のピンチ脱出、大勢の最終回の投球。先発投手が苦しい内容だった試合でも、後続の投手が役割を果たせば勝利につながる。
日本対韓国戦は、大谷や鈴木のホームランだけでなく、こうした攻撃と守備の積み重ねによって決着した試合だった。
【日本対韓国のWBC2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年3月7日の日本対韓国戦の結果は?
A1:日本が韓国に8対6で勝利した。東京ドームで行われたWBC1次ラウンドの試合で、観客数は42,318人だった。
Q2:大谷翔平は韓国戦でホームランを打った?
A2:打った。3回に韓国の先発コ・ヨンピョからソロホームランを放ち、3対3の同点に追いついた。
Q3:鈴木誠也は韓国戦で何本ホームランを打った?
A3:2本。1回に2ラン、3回にソロホームランを放ち、合計4打点を記録した。7回には押し出し四球でも打点を挙げている。
Q4:日本と韓国の試合で勝利投手とセーブを記録したのは誰?
A4:勝利投手は種市篤暉、セーブは大勢。敗戦投手は韓国の朴英賢(パク・ヨンヒョン)だった。
Q5:韓国の先発投手は誰だった?
A5:コ・ヨンピョ(高永表)。2回2/3を投げ、3本塁打を含む4失点を記録した。
Q6:2026年WBCの日韓対戦成績は日本がリードしている?
A6:WBC本大会の通算対戦成績は日本の6勝4敗。2026年の8対6の勝利によって、日本がリードを広げた。
Q7:2026年WBCで日本と韓国はどこまで勝ち進んだ?
A7:日本はプールCを4勝0敗で首位通過し、韓国も2位で準々決勝へ進出した。ただし、日本は準々決勝でベネズエラに5対8で敗退。韓国も準々決勝でドミニカ共和国に敗れた。
2026年3月7日のWBC日本対韓国戦は、初回に3点を失った日本が、鈴木誠也の2本塁打、大谷翔平の同点弾、吉田正尚の一発で逆転した試合だった。
加えて、7回には鈴木の押し出し四球と吉田の2点適時打で勝ち越し。種市篤暉の好投、松本裕樹のピンチ脱出、大勢のセーブによって、最終的に8対6で勝利した。
この試合の最大の見どころは、4本のホームランだけではない。強打者が四球を選び、後続が適時打で走者を返し、投手陣が終盤の失点を防ぐという、侍ジャパンの総合力が表れたことにある。
日韓のライバル対決としても、WBCの歴史に残る打撃戦の一つとなった。