2026年1月12日、中山競馬場で行われたニューイヤーステークスは、横山典弘騎手が騎乗した4番人気のカピリナが優勝した。勝ちタイムは1分32秒2。2着ダノンエアズロックとはクビ差、3着ファンダムとはさらにクビ差という、上位3頭が僅差で争う接戦となった。
注目されたのは、1番人気ファンダムを含む実力馬がそろった一戦で、4番人気のカピリナがどのように勝利をつかんだのかという点だ。レース着順、単勝オッズ、コーナー通過順位、上がり3F、払戻金を照らし合わせると、先行したダノンエアズロックと中団から伸びたカピリナの対照的な競馬が浮かび上がる。
【ニューイヤーステークス2026結果】カピリナが1分32秒2で接戦を制す

2026年のニューイヤーステークスは、1月12日(月曜)、JRA中山競馬場の11Rとして開催された。
レース条件は4歳以上オープンの国際競走で、競走区分はリステッド(L)。芝1600mの右回り外回りコースを使用し、14頭が出走した。
当日の天候は晴れ、芝の馬場状態は良。発走時刻は15時30分だった。
勝利したのは、美浦・田島俊明厩舎のカピリナ。横山典弘騎手とのコンビで、2着馬にクビ差をつけてゴールした。
2026年ニューイヤーステークスの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年1月12日(月) |
| 競馬場 | 中山競馬場 |
| レース番号 | 11R |
| 発走時刻 | 15時30分 |
| 距離 | 芝1600m・右外 |
| 競走区分 | リステッド競走 |
| 出走頭数 | 14頭 |
| 天候 | 晴 |
| 馬場状態 | 良 |
| 優勝馬 | カピリナ |
| 騎手 | 横山典弘 |
| 勝ちタイム | 1分32秒2 |
JRAの公式競走成績によると、カピリナは57kgを背負い、馬体重480kg(前走比マイナス2kg)で出走。レーティングは106だった。
2着ダノンエアズロックは508kg(マイナス4kg)、3着ファンダムは492kg(プラス22kg)。上位3頭はいずれも57kgを背負っていた。
今回の結果で注目したいのは、単純な人気順では決着しなかったことだ。1番人気ファンダムが3着に入り、2番人気ダノンエアズロックが2着。そして4番人気カピリナが勝利を手にした。
【上位3頭を徹底比較】着差・上がり3F・コーナー通過順位の違い
今回のレースを深く理解するには、ゴール時の着順だけでなく、道中の位置取りと最後の600mの脚を比較する必要がある。
特にカピリナ、ダノンエアズロック、ファンダムの3頭は、それぞれ異なる位置取りから上位争いに加わった。
1着カピリナ:中団から抜け出した末脚が勝利を呼ぶカピリナは2コーナー9番手、3コーナー9番手、4コーナー8番手で最後の直線に向かった。
序盤から先頭を追いかける形ではなく、中団で流れに乗りながら脚を温存。直線では推定上がり3F33秒5の末脚を発揮した。
これは上位3頭の中で最も速い数字だ。
横山典弘騎手とのコンビで、前を行く馬との差を詰め、最終的にクビ差で先頭を確保した。
勝ちタイムは1分32秒2。4番人気という評価を覆す結果となったが、単なる人気薄の激走というより、道中の位置取りと終盤の脚がかみ合った勝利だった。
2着ダノンエアズロック:先行力を生かして最後まで抵抗ダノンエアズロックは津村明秀騎手が騎乗。
コーナー通過順位は2-2-2で、レース序盤から先行集団の好位置を維持していた。
勝ちタイムはカピリナと同じ1分32秒2。推定上がり3Fは34秒0だった。
最後まで勝ち馬に食い下がったものの、ゴールではクビ差の2着。前々で競馬を進める安定感を示した一方、終盤の末脚ではカピリナに及ばなかった。
単勝3.6倍の2番人気という事前評価に近い走りを見せた馬でもある。
3着ファンダム:1番人気の実力を示すもあと一歩ファンダムは北村宏司騎手とのコンビで出走した。
単勝3.0倍の1番人気に支持され、上位争いの中心として注目を集めていた。
コーナー通過順位は5-8-5。3コーナーでは一度8番手まで位置を下げたものの、4コーナーでは5番手に進出している。
推定上がり3Fは33秒7。勝ち馬の33秒5には及ばなかったが、十分に速い末脚を見せた。
最終的には1分32秒3で3着。ダノンエアズロックからクビ差、カピリナからは2つのクビ差という結果だった。
なお、ファンダムは今回、前走から22kg増の492kgで出走していた。これは公式成績に記録された馬体重の変化であり、それだけで好不調を判断することはできない。
【全14頭のレース着順一覧】タイム・騎手・上がり3Fを確認
2026年のニューイヤーステークスには14頭が出走した。
JRAの公式成績をもとに、全馬の着順とタイム、コーナー通過順位、推定上がり3Fを整理した。
以下の通過順位は、2コーナー、3コーナー、4コーナーの順番である。
| 着順 | 馬名・騎手 | タイム・着差 | 通過順位 | 上がり3F |
|---|---|---|---|---|
| 1 | カピリナ・横山典弘 | 1:32.2 | 9-9-8 | 33.5 |
| 2 | ダノンエアズロック・津村明秀 | 1:32.2(クビ) | 2-2-2 | 34.0 |
| 3 | ファンダム・北村宏司 | 1:32.3(クビ) | 5-8-5 | 33.7 |
| 4 | ランフォーヴァウ・石川裕紀人 | 1:32.4(1馬身) | 1-1-1 | 34.5 |
| 5 | タシット・三浦皇成 | 1:32.6(1馬身) | 5-5-4 | 34.2 |
| 6 | ゾンニッヒ・荻野極 | 1:32.6(クビ) | 9-13-13 | 33.5 |
| 7 | ゴンバデカーブース・佐々木大輔 | 1:32.8(1馬身1/4) | 11-14-14 | 33.4 |
| 8 | オニャンコポン・菅原明良 | 1:32.8(クビ) | 8-10-9 | 34.0 |
| 9 | リラボニート・戸崎圭太 | 1:32.9(1/2馬身) | 5-5-5 | 34.5 |
| 10 | ダイシンヤマト・吉田豊 | 1:32.9(クビ) | 11-11-11 | 34.0 |
| 11 | シルトホルン・大野拓弥 | 1:33.4(3馬身) | 2-4-2 | 35.1 |
| 12 | ハクサンバード・小崎綾也 | 1:33.6(1馬身1/4) | 2-2-5 | 35.4 |
| 13 | アケルナルスター・丹内祐次 | 1:33.7(クビ) | 14-11-11 | 34.7 |
| 14 | エエヤン・杉原誠人 | 1:34.6(5馬身) | 13-5-9 | 36.2 |
1つ目は、先行した馬だけで決まったレースではなかったことだ。
4着ランフォーヴァウは1-1-1と逃げる競馬を見せたが、最後は4着。対照的に、9番手付近で進めたカピリナが勝利した。
2つ目は、上がり3Fの数字が着順と必ずしも一致しないこと。
6着ゾンニッヒは33秒5、7着ゴンバデカーブースは33秒4を記録している。カピリナより速い、あるいは同等の末脚を使った馬がいたにもかかわらず、勝ち切ることはできなかった。
3つ目は、道中の位置取りと直線での伸びをセットで見る必要があることだ。
上がり3Fだけで競走能力を判断するのではなく、どの位置から脚を使ったのかまで確認すると、レースの内容がより明確になる。
【ラップタイムを分析】中山芝1600mでカピリナが生かした持続力
ニューイヤーステークスの舞台となった中山芝1600mは、単純な直線の瞬発力だけでは攻略しにくいコースだ。
JRAのコース紹介によると、中山芝コースは高低差5.3m。外回りコースの直線距離は310mで、ゴール前には高低差2.2mの急坂が待ち構えている。
JRA-VANのコース解説でも、芝1600mはスタート地点から最初のコーナーまでの距離が短く、先行争いが激しくなりやすいコースとして説明されている。
2026年のラップタイム今回のレースの200mごとのラップは次のとおり。
| 距離 | ラップ | 累計タイム |
|---|---|---|
| 200m | 12.0秒 | 12.0秒 |
| 400m | 11.3秒 | 23.3秒 |
| 600m | 11.5秒 | 34.8秒 |
| 800m | 11.7秒 | 46.5秒 |
| 1000m | 11.4秒 | 57.9秒 |
| 1200m | 11.6秒 | 1:09.5 |
| 1400m | 11.2秒 | 1:20.7 |
| 1600m | 11.5秒 | 1:32.2 |
レース全体の上がりは4F45秒7、3F34秒3だった。
前半600mは34秒8、最後の600mは34秒3。前半から一定のスピードが求められ、終盤も大きく減速しない流れだったことが分かる。
なぜカピリナの末脚が生きたのか今回のカピリナは、2コーナーから4コーナーにかけて9番手、9番手、8番手と進出の機会をうかがっていた。
先行していたダノンエアズロックとは対照的な位置取りだ。
中山の直線は長くないため、後方から追い込む馬には、直線に入ってから一気に加速するだけでなく、コーナーからスムーズに前との差を詰める能力も求められる。
カピリナは4コーナーで8番手まで進出し、直線で33秒5の脚を使った。
ここで注目すべきなのは、単に最後の600mが速かったという点ではない。コーナーでの位置取りを維持しながら、ゴールまで伸び続けたことが勝利につながったと考えられる。
一方、ダノンエアズロックは前方から粘り込み、ファンダムも一度下げた位置から再び上位へ進出した。
3頭の異なる競馬が、最後のクビ差をめぐる争いを生み出した。
今回のニューイヤーステークスでは、1番人気のファンダムではなく、4番人気のカピリナが勝利した。
上位3頭の単勝オッズは以下のとおり。
| 馬名 | 単勝オッズ | 人気 | 着順 |
|---|---|---|---|
| カピリナ | 6.9倍 | 4番人気 | 1着 |
| ダノンエアズロック | 3.6倍 | 2番人気 | 2着 |
| ファンダム | 3.0倍 | 1番人気 | 3着 |
カピリナは1番人気ではなかったものの、単勝690円という配当を記録した。
2026年ニューイヤーステークスの払戻金一覧JRAの公式発表による払戻金は次のとおり。
| 券種 | 組み合わせ | 払戻金 |
|---|---|---|
| 単勝 | 4番 | 690円 |
| 複勝 | 4番 | 200円 |
| 複勝 | 1番 | 150円 |
| 複勝 | 8番 | 160円 |
| 枠連 | 1-3 | 870円 |
| 馬連 | 1-4 | 1,140円 |
| ワイド | 1-4 | 440円 |
| ワイド | 4-8 | 620円 |
| ワイド | 1-8 | 350円 |
| 馬単 | 4-1 | 2,660円 |
| 3連複 | 1-4-8 | 1,410円 |
| 3連単 | 4-1-8 | 10,090円 |
最も注目したいのは3連単の10,090円だ。
1着カピリナ、2着ダノンエアズロック、3着ファンダムという組み合わせで、22番人気の配当となった。
3連複は1,410円で、こちらは1番人気。つまり、上位3頭を組み合わせる予想自体は比較的支持されていた一方、勝ち馬をカピリナとする予想には一定の難しさがあった。
特にファンダムを1着候補として評価していた人にとっては、3着という結果が馬券の明暗を分けた。
今回の結果は、人気上位馬の実力を認めながらも、馬券では勝ち切る馬を見極める必要があることを示している。
【リステッド競走としての意味】カピリナの勝利とレースの評価
ニューイヤーステークスは、単なる年始のオープン特別ではない。
JRAの競馬用語辞典によると、リステッド競走とは競走体系上、重賞競走に次ぐ重要なレースを指す。レース名の後ろには「L」と表記される。
JRAのクラス分けでは、リステッドはオープン特別より上位に位置づけられ、GⅢ、GⅡ、GⅠへと続く競走体系の一角を担っている。
今回の上位馬が示した実力今回の上位3頭のレーティングは以下のとおりだった。
- カピリナ:106
- ダノンエアズロック:105
- ファンダム:106
勝ち馬のカピリナは106という評価を受け、3着ファンダムと同じ数値だった。
着順だけを見るとカピリナが明確に上回ったように見えるが、レーティングは競走内容を評価する別の指標である。
実際、3頭のタイム差はわずかで、最後まで能力差が大きく開いたレースではなかった。
カピリナのプロフィールJRAの勝馬紹介によると、カピリナは2021年4月25日生まれの牝馬。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 馬名 | カピリナ |
| 性別・年齢 | 牝5 |
| 父 | ダンカーク |
| 母 | ライトリーチューン |
| 騎手 | 横山典弘 |
| 調教師 | 田島俊明 |
| 馬主 | (株)ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン |
| 生産牧場 | 谷岡牧場 |
| 2026年ニューイヤーSの馬体重 | 480kg |
今回の勝利によって、カピリナは中山芝1600mのリステッド競走で結果を残した。
今後の評価を考える際には、今回のような中団からの競馬だけでなく、異なる展開や相手関係でも同じ末脚を発揮できるかが注目点になる。
横山典弘騎手の騎乗に関する公式記録今回のレースには、もう一つ押さえておきたい公式記録がある。
JRAの競走中の出来事欄には、横山典弘騎手が最後の直線コースで外側に斜行したことについて、過怠金1万円を科されたと記載されている。
被害馬として記載されたのは1番のダノンエアズロックだった。
つまり、今回の1着カピリナと2着ダノンエアズロックの接戦を振り返る際には、確定着順だけでなく、この裁定記録もレースの公式情報として確認しておきたい。
騎手への制裁と競走成績は別の情報であり、両方を把握することでレースの全体像がより正確になる。
【プロの結論】ニューイヤーステークス2026から読み解く勝敗のポイント
今回のレースを競馬のデータ分析という視点から振り返ると、重要なのは次の3点だ。
第一に、勝ちタイムだけで着順を判断しないこと。
カピリナとダノンエアズロックは、どちらも1分32秒2だった。しかし、実際の着順はクビ差でカピリナが先着している。
競馬では表示タイムが同じでも着差によって順位が決まる。タイムだけを見て同着と判断するのは誤りだ。
第二に、上がり3Fと通過順位を組み合わせて評価すること。
カピリナは9-9-8から33秒5。ダノンエアズロックは2-2-2から34秒0だった。
この数字を並べると、先行して粘った馬と中団から伸びた馬の違いが明確になる。
また、6着ゾンニッヒや7着ゴンバデカーブースのように、速い上がりを記録しても着順が伴わないケースがある。
上がり3Fだけを予想の決め手にするのではなく、道中の位置取り、展開、コース形態を含めて判断することが大切だ。
第三に、人気と実際の競走内容を分けて考えること。
1番人気ファンダムは3着だったが、上がり3F33秒7を記録している。能力を発揮できなかったと単純に片づけられる内容ではない。
反対に、4番人気カピリナは中団から末脚を伸ばし、勝利という最も重要な結果を残した。
競馬の結果を振り返る際には、人気順だけで馬の能力を評価するのではなく、レース中にどのような競馬をしたのかを確認することが欠かせない。
【ニューイヤーステークス2026に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:ニューイヤーステークス2026の優勝馬は誰ですか?
A1:カピリナです。2026年1月12日に中山競馬場で開催されたニューイヤーステークスで、横山典弘騎手を背に1分32秒2で優勝しました。4番人気からの勝利でした。
Q2:カピリナとダノンエアズロックの着差はどれくらいですか?
A2:クビ差です。両馬の勝ちタイムはともに1分32秒2でしたが、カピリナが先着しました。
Q3:ファンダムは何着でしたか?
A3:1番人気に支持されたファンダムは3着でした。北村宏司騎手が騎乗し、勝ち馬からクビ差の1分32秒3でゴールしています。推定上がり3Fは33秒7でした。
Q4:ニューイヤーステークス2026の単勝配当はいくらですか?
A4:カピリナの単勝配当は690円です。単勝オッズは6.9倍で、4番人気でした。
Q5:3連単の払戻金はいくらでしたか?
A5:4→1→8の組み合わせで、10,090円でした。1着カピリナ、2着ダノンエアズロック、3着ファンダムの順です。
Q6:ニューイヤーステークスはGⅢ競走ですか?
A6:いいえ。ニューイヤーステークスはリステッド競走(L)です。JRAの競走体系では重賞競走に次ぐ重要な競走として位置づけられています。
2026年1月12日のニューイヤーステークスは、カピリナが1分32秒2で優勝した。
2着ダノンエアズロックとはクビ差、3着ファンダムともクビ差。上位3頭の実力が拮抗した接戦だった。
特に印象的なのは、カピリナが中団から進出し、上がり3F33秒5の末脚で勝ち切ったことだ。先行したダノンエアズロックの粘り、1番人気ファンダムの追い上げも含め、各馬の競馬が結果に反映された一戦となった。
払戻金は単勝690円、馬連1,140円、3連単10,090円。人気と着順の違いが配当にも表れている。
【プロの結論】
今回の結果から学べるのは、競馬のレース分析では「着順・タイム・通過順位・上がり3F・人気」を切り離さずに見ることが大切だという点だ。
ニューイヤーステークス2026は、カピリナの勝利という結果だけでなく、中山芝1600mにおける位置取りと末脚の重要性を改めて示したレースだった。
今後のカピリナ、ダノンエアズロック、ファンダムの走りを評価する際にも、今回の接戦の内容は比較材料として押さえておきたい。