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入浴剤入りのお風呂は追い焚きできる?メーカー別の注意点と安全な使い方を徹底解説

黒田 宗一郎 黒田 宗一郎 • 更新: • 公開: • 読了約 26 分
目次

入浴剤を入れたお風呂を追い焚きしても大丈夫なのか。気になるのは、給湯器や風呂釜、追い焚き配管への影響です。実際、入浴剤には追い焚きに対応した製品がある一方、硫黄・塩分・にごり成分・発泡成分などを含み、機器の腐食や配管の詰まりにつながる可能性がある製品もあります。

2026年11月現在、リンナイ、ノーリツ、パロマ、三菱電機、パナソニック、ダイキン、コロナなどのメーカーは、それぞれの給湯器やエコキュートについて入浴剤の使用条件を案内しています。ただし、同じ入浴剤シリーズでも機種や成分、発売時期によって使用可否が異なるため、商品名だけで判断するのは危険です。追い焚きの仕組みから、避けたい成分、メーカー別の違い、誤って追い焚きした場合の対処法まで整理します。

【まず結論】入浴剤を入れたお風呂は追い焚きしても大丈夫?

入浴剤追い焚き

入浴剤を使用したお風呂でも、給湯器メーカーが認めている製品であれば追い焚きできる場合があります。ただし、すべての入浴剤が対応しているわけではありません。

判断の基本は、入浴剤のパッケージに記載された使用条件と、給湯器本体の取扱説明書を照合することです。入浴剤メーカーが「追い焚き対応」と表示していても、自宅の給湯器がその成分に対応しているとは限りません。

そもそも追い焚き機能はどんな仕組み?

追い焚きとは、浴槽に張ったお湯を給湯器側へ循環させ、熱交換器などで温め直して浴槽に戻す機能です。

一般的な循環式では、浴槽の循環口からお湯を吸い込み、追い焚き配管を通して機器内部へ送り、加熱したお湯を再び浴槽へ戻します。

エコキュートの場合は、貯湯タンクのお湯と浴槽のお湯が熱交換器を介して熱をやり取りする方式があります。三菱電機の取扱説明書でも、浴槽側とタンク側の回路は独立しており、浴槽のお湯が貯湯タンクに入らない構造が説明されています。

ここで押さえておきたいのは、追い焚きでは入浴剤を含んだ浴槽のお湯が、循環配管やポンプなどの機器部品に接触するという点です。貯湯タンクに浴槽のお湯が入らない構造でも、追い焚き配管や循環部品への影響がなくなるわけではありません。

入浴剤によって故障リスクが変わる理由

給湯器の故障につながる主な要因は、腐食、異物の蓄積、循環不良の3つです。

  • 腐食:硫黄や塩分、強い酸・アルカリなどが金属部品や配管に影響する。
  • 目詰まり:溶け残りや粉末、にごり成分がフィルターや循環経路に蓄積する。
  • 循環不良:発泡成分による気泡の混入などで、ポンプや循環機能に支障が出る可能性がある。

こうした問題は、一度の使用ですぐに故障するとは限りません。しかし、対応していない入浴剤を繰り返し使用すると、配管内部の汚れや金属部品への負担が蓄積するおそれがあります。

ノーリツも公式FAQで、入浴剤の種類によって給湯機器や風呂釜に影響する可能性を説明しています。

【成分別に検証】追い焚きできない入浴剤と注意したい5つのタイプ

入浴剤を選ぶ際は、パッケージの色や香りよりも成分表示を確認することが大切です。見た目が似ている製品でも、配合成分によって機器への影響は変わります。

1.硫黄入り・温泉成分入りの入浴剤

特に注意したいのが硫黄成分を含む入浴剤です。

温泉地で販売されている湯の花など、硫黄を含む製品は金属部品の腐食につながる可能性があります。給湯器内部の熱交換器や追い焚き配管に影響するため、メーカーが使用を禁止しているケースがあります。

「天然温泉」「温泉気分」「本格温泉」などの表示だけでは判断できません。実際の成分を確認する必要があります。

2.塩分・バスソルト入りの入浴剤

バスソルトや塩化ナトリウムを含む入浴剤も注意が必要です。

塩分は金属部品の腐食につながる可能性があり、追い焚き機能付きの給湯器やエコキュートでは使用を制限している機種があります。

特に海外製のバスソルトや天然塩を使用した製品は、香りや美容効果だけで選ばず、給湯器側の使用条件を確認してください。

3.にごり湯・乳白色タイプの入浴剤

乳白色や白濁したお湯になる入浴剤は、見た目が魅力的でも追い焚きには注意が必要です。

製品によっては酸化チタンや炭酸カルシウムなどの成分が含まれています。こうした成分が配管や循環口フィルターに付着すると、目詰まりや機器内部の劣化につながる可能性があります。

ノーリツは、乳白色や白濁する入浴剤について、無機系酸化チタンが含まれる場合があり、繰り返し使用すると給湯機器や風呂釜の内部を劣化させる可能性があると説明しています。

ただし、にごり湯がすべてのメーカーで一律に使用禁止というわけではありません。ダイキンのように、特定の推奨シリーズではにごり湯タイプも対応としている例があります。機種ごとの条件を優先してください。

4.炭酸・発泡系の入浴剤

炭酸ガスによって泡が発生する入浴剤は、メーカーによって扱いが異なります。

ノーリツは、発泡系入浴剤について、ガスが発生している間は追い焚きをしないよう案内しています。泡が循環経路に入り込むと、異音やエアがみが発生し、循環機能が正常に働かなくなる可能性があるためです。

一方、リンナイは発泡系やバスバブルなどを使用不可として案内しています。つまり、泡が消えれば必ず追い焚きできるという共通ルールはありません。

炭酸系入浴剤を使用する場合は、発泡が終わった後も含めて、自宅の給湯器がその製品を認めているか確認してください。

5.生薬・ミルク・とろみ・食品系の入浴剤

葉や茎などの固形物を含む生薬系、ミルク成分を配合したもの、とろみのある入浴剤も注意が必要です。

溶け残った成分や固形物が循環口やフィルターに付着すると、配管の詰まりやポンプの動作不良につながる可能性があります。

また、牛乳やお茶、ゆずなどを直接浴槽に入れる使い方もおすすめできません。ノーリツは、飲料や食物を入浴剤として使用する場合、追い焚き・保温を避け、使用後は速やかに排水して配管内を洗浄するよう案内しています。

【メーカー別比較】リンナイ・ノーリツ・パロマ・エコキュートの使用条件

入浴剤と追い焚きの相性を考えるうえで、最も重要なのが給湯器メーカーの公式ルールです。

2026年11月時点で確認できる各社の公式FAQや製品資料を比較すると、共通する禁止成分がある一方、対応する入浴剤シリーズや発泡・にごりタイプの扱いには違いがあります。

給湯器メーカー別の入浴剤対応一覧
メーカー 使用可能な製品・条件の例 注意点・使用を避けたい成分
リンナイ バスクリン、バスロマンの一部。指定のバスオイル製品など 発泡系、バスバブル、硫黄、酸、アルカリ、塩分、にごり、粉末配合、ミルク、とろみ、生薬などは使用不可
ノーリツ 完全に溶けて浴槽の底が見える程度の透明感があり、対応表示のある製品 にごり湯、硫黄、塩系は追い焚き・保温を避ける。発泡中の追い焚きは禁止
パロマ 製品の取扱説明書で認められた入浴剤 硫黄・酸・アルカリ、泡の出るもの、固形物、沈殿するものなどに注意
三菱電機 機種・シリーズに応じたバブ、バスロマン、バスクリンなど フルオートでは炭酸発泡、炭酸カルシウム、硫黄、塩化ナトリウム、シリカなどに注意
パナソニック フルオートでは推奨シリーズの一部。給湯専用・セミオートは仕様を確認 にごりタイプ、推奨外の発泡系、硫黄、酸、アルカリ、塩分、とろみ、生薬などを避ける
ダイキン バブ、温泡、バスロマン、きき湯、バスクリン、ソフレ、日本の名湯などの推奨品 推奨外の酸・アルカリ・硫黄・塩、固形物入り生薬、とろみ系などを避ける
コロナ バブ、バスクリン、バスロマン、きき湯、温泡などの指定製品 にごりタイプ、推奨外の発泡系、硫黄、酸、アルカリ、塩分などを避ける。マイクロバブル内蔵機種は入浴剤自体が使用不可

※上記はメーカーが公開している代表的な使用条件の整理です。全機種共通の保証ではありません。実際の使用可否は製品型番と取扱説明書で確認してください。

リンナイ:使える入浴剤が具体的に指定されている

リンナイの公式FAQ「給湯器|お風呂に使用できる入浴剤は?」は、2019年3月26日公開、2025年3月21日更新の案内です。

使用可能なものとして、次の製品を例示しています。

  • バスクリン(にごりタイプ・パウダー配合タイプを除く)
  • バスロマン(にごりタイプ・パウダー配合タイプを除く)
  • FOO TOKYO プレミアムナイトバスオイル
  • 生活の木 バスオイル ストーリーテリング

一方、発泡系、バスバブル、生薬、ミルク配合、とろみ系、硫黄・酸・アルカリ・塩分を含む製品などは機器故障の原因になるとして使用を禁止しています。

特に注目したいのは、同じブランドでもにごりタイプやパウダー配合タイプは対象外になる点です。ブランド名だけで判断しないようにしましょう。

ノーリツ:透明感とパッケージ表示を重視

ノーリツの公式FAQでは、お湯に完全に溶け、浴槽の底が見える程度の透明感があるものを使用可能な入浴剤の目安として示しています。

また、パッケージに「ふろがまや浴槽をいためません」「全自動強制循環式ふろがまにもお使いいただけます」といった表示があることも判断材料です。

にごり湯や腐食性のある入浴剤は追い焚き・保温を控え、発泡系はガスが発生している間に追い焚きしないよう案内しています。

使用後の追い焚き配管洗浄も推奨しています。

パロマ:硫黄・酸・泡・沈殿物に注意

パロマの製品取扱説明書では、硫黄や酸を含む入浴剤について、熱交換器などの腐食や性能低下につながる可能性を説明しています。

薬草やゆず入りの製品は固形物がフィルターや機器内部に詰まる可能性があり、乳白色や白濁する製品についても沈殿物による動作不良や異音に注意するよう案内しています。

また、泡の出る入浴剤については、循環不良や追い焚きができなくなる可能性が示されています。パロマは機種ごとに取扱説明書が異なるため、現在使用している型番の説明書を優先してください。

三菱電機:フルオートとエコオートで条件が違う

三菱電機のエコキュートは、シリーズや機種によって使用できる入浴剤が異なります。

公式案内では、2010年発売以降の対象機種でバブシリーズ、2018年発売以降の対象機種でバスロマンやバスクリンシリーズなどが使用可能な例として挙げられています。ただし、にごりタイプやシリカパウダー配合タイプなどは対象外です。

また、フルオートでは炭酸ガスによる発泡、炭酸カルシウム、硫黄、塩化ナトリウム、シリカ成分などが使用不可の対象として挙げられています。エコオートでは禁止成分の条件が異なります。

加えて、特定のPシリーズでは指定された泡入浴剤を使用できる例外もあります。泡が出る入浴剤をすべて禁止とするのではなく、対象機種と製品の組み合わせで判断する必要があります。

パナソニック・ダイキン・コロナ:推奨シリーズを確認

パナソニックの2026年春エコキュート総合カタログでは、給湯専用タイプなどとフルオートタイプで入浴剤の条件を分けています。フルオートではバブ、バスクリン、きき湯、バスロマン、旅の宿などの推奨品が例示され、にごりタイプやパウダー配合タイプなどは除外されています。

入浴剤を使う場合は自動配管洗浄を「入」にすること、複数の入浴剤を同時に使用しないことも案内されています。

ダイキンはバブ、温泡、バスロマン、きき湯、バスクリン、ソフレ、日本の名湯などを推奨品として紹介しています。使用時には自動配管洗浄を有効にし、推奨外の硫黄・塩・酸・アルカリを含む製品や、とろみ成分・固形物入り生薬を避けるよう説明しています。

コロナも指定された入浴剤シリーズを案内していますが、マイクロバブルユニット内蔵エコキュートでは入浴剤自体が使用できないとしています。

このように、エコキュートだから入浴剤を使えないというわけではありません。しかし、一般的なガス給湯器よりも対応条件が細かい場合があり、機種ごとの確認が欠かせません。

【失敗しない見分け方】追い焚き対応入浴剤を選ぶ4つのチェックポイント

店頭や通販で入浴剤を購入するときは、パッケージの表示を確認することが第一歩です。ただし、入浴剤側の表示だけで最終判断するのは避けてください。

チェック1:「追い焚き対応」の表示を確認する

最初に確認したいのは、次のような表示です。

  • 追い焚き機能付きのお風呂に対応
  • 風呂釜を傷めない
  • 全自動強制循環式ふろがまに使用可能
  • 硫黄を含まない

ただし、これらの表示があっても自宅の給湯器で使用できるとは限りません。メーカー側が特定の成分や製品を禁止している場合は、その指示が優先されます。

チェック2:成分表示を確認する

続いて、硫黄、塩化ナトリウム、酸化チタン、炭酸カルシウムなどの成分を確認します。

また、成分がすべて表示されていない、あるいは使用可否が判断できない場合は、入浴剤メーカーと給湯器メーカーの両方に問い合わせる方法があります。

チェック3:透明感と溶け残りを確認する

ノーリツは浴槽の底が見える程度の透明感を目安として案内しています。入浴剤が完全に溶けることも重要です。

ただし、透明だから必ず安全という意味ではありません。透明な製品でも硫黄や塩分などを含んでいれば使用できない場合があります。

チェック4:給湯器の型番と取扱説明書を照合する

最も確実なのは、給湯器本体や浴室リモコンの型番を確認し、メーカーの公式サイトで該当機種の取扱説明書を調べることです。

確認する項目は次のとおりです。

  • 給湯器のメーカーと型番
  • ガス給湯器かエコキュートか
  • フルオート・オート・給湯専用のどれか
  • 入浴剤の使用可能なシリーズ
  • 禁止成分や発泡・にごりタイプの条件
  • 自動配管洗浄の設定方法

特に中古住宅や賃貸住宅では、給湯器のメーカーと浴槽のメーカーが異なることがあります。浴槽メーカーが使用可能としている入浴剤でも、給湯器側では使用できないケースがあるため注意してください。

【入浴剤を入れて追い焚きしてしまった】故障を防ぐための対処法

誤って使用不可の入浴剤を入れたまま追い焚きしてしまっても、すぐに給湯器が故障したと決まるわけではありません。

大切なのは、そのまま運転を続けず、できるだけ早く浴槽と配管の状態を整えることです。

まず追い焚き・自動保温を停止する

入浴剤の成分が不適合だと気づいたら、追い焚きと自動保温を停止してください。

そのまま何度も追い焚きを繰り返すと、入浴剤を含むお湯が配管内を循環する回数が増えてしまいます。

浴槽のお湯を排水する

続いて、入浴剤入りのお湯を排水します。

浴槽内に入浴剤が残らないよう、浴槽の内側も水で洗い流してください。色の濃い入浴剤や粉末が残りやすい製品は、排水口や循環口周辺も確認します。

メーカー指定の配管洗浄を行う

排水後は、自宅の給湯器に搭載された配管クリーン機能を確認します。

ノーリツの「ふろ配管クリーン」は、新しいお湯を使って追い焚き配管内に残ったお湯を洗い流す機能です。機種によって手動・自動の操作方法が異なります。

パナソニックも、入浴剤入りのお湯で追い焚きしてしまった場合の対処として、クリーン機能の使用や、新しいきれいなお湯を張って循環させる方法を紹介しています。

ただし、機種によって洗浄方法が異なるため、取扱説明書の手順に従ってください。

異音やエラーが出たら運転を中止する

次のような症状がある場合は、無理に使用を続けないでください。

  • 追い焚き中に普段と違う音がする
  • 循環口からお湯が出てこない
  • 追い焚きが途中で停止する
  • リモコンにエラーコードが表示される
  • お湯の温度が正常に上がらない
  • 配管や機器周辺から水漏れがある

このような場合はメーカーの修理窓口や設置業者に相談してください。異音や循環不良がある状態で何度も運転を試すことは避けましょう。

なお、一度の誤使用だけで高額な修理が必要になるとは限りません。使用した入浴剤の製品名、成分、追い焚きした時間、発生した症状を整理しておくと、問い合わせ時に状況を伝えやすくなります。

【風呂釜・配管の洗浄方法】入浴剤使用後のお手入れと汚れの予防

入浴剤を使った後は、浴槽だけでなく追い焚き配管にも目を向けることが大切です。

浴槽のお湯を排水しても、循環配管の内部には一定量のお湯が残ることがあります。皮脂や入浴剤の成分が残ると、汚れの蓄積や衛生面の問題につながります。

1.自動配管洗浄を有効にする

自動配管洗浄機能がある場合は、設定が「入」になっているか確認してください。

この機能は、浴槽の排水時などに新しい水やお湯を使って配管内を洗い流すものです。ダイキンやパナソニックなどのエコキュートにも搭載されている機種があります。

ただし、自動配管洗浄は日常的なすすぎを補助する機能であり、固着した汚れをすべて除去できるわけではありません。

2.循環口フィルターを掃除する

浴槽内の循環口には、髪の毛や細かなゴミなどを取り除くフィルターが付いている場合があります。

フィルターが汚れると、お湯の循環が悪くなったり、追い焚きに時間がかかったりすることがあります。

取り外し可能なタイプは、取扱説明書に従って外し、水洗いなどで汚れを落としてください。無理に分解したり、鋭利な道具でこすったりするのは避けましょう。

3.市販の風呂釜洗浄剤を使用する

配管内部の汚れが気になる場合は、風呂釜専用の洗浄剤を使用する方法があります。

ただし、洗浄剤にも1つ穴用・2つ穴用などの種類があり、対応する給湯器も異なります。製品の使用説明書と給湯器メーカーの注意事項を確認してください。

ノーリツは、市販の風呂釜洗浄剤を使用する際、説明書に従って洗浄し、使用後は十分にすすぐよう案内しています。洗浄中に異音が発生する場合は使用を控え、修理を依頼するよう説明しています。

4.浴槽と浴室を速やかに洗い流す

入浴剤の色素や油分などが浴槽に残ると、変色や汚れの原因になることがあります。

LIXILは、入浴後にお湯を放置せず、浴槽や浴室内を速やかに洗い流すよう案内しています。濃い色の入浴剤は色残りする場合もあるため、早めのお手入れが有効です。

配管洗浄の頻度はどう考える?

配管洗浄の頻度は、メーカーや機種、使用状況によって異なります。

毎日の排水時には自動配管洗浄を利用し、定期的な本格洗浄はメーカーが指定する周期に従うのが基本です。

ダイキンは、同社エコキュートの案内で半年に1回以上の洗浄剤を使用した配管洗浄を紹介しています。ただし、この頻度をすべてのメーカーや給湯器にそのまま当てはめることはできません。

また、洗浄剤を使用した後は、必ず指定されたすすぎ運転を行ってください。

【プロの結論】入浴剤と追い焚きを安全に両立するための判断基準

入浴剤と追い焚きを両立させるうえで、覚えておきたいのは「入浴剤のブランド」より「給湯器との適合性」を優先することです。

人気商品だから安全、透明だから大丈夫、中性だから問題ない、といった単純な判断では不十分です。

追い焚き対応の入浴剤が向いている人
  • 入浴剤を使いながら翌日も同じ浴槽のお湯を温め直したい人
  • メーカー推奨の製品を選べる人
  • 入浴後の排水や配管洗浄を習慣にできる人
  • 自宅の給湯器の型番や使用条件を把握している人
追い焚きと併用しない方がよいケース
  • 硫黄や塩分を含む入浴剤を使いたい人
  • メーカーが使用を禁止している発泡・にごりタイプを使いたい人
  • 固形物や溶け残りが多い入浴剤を使いたい人
  • 給湯器の型番や使用条件が分からない人
  • 給湯器に異音やエラーなどの不具合がある人

こうした場合は、入浴剤を使用するときに追い焚きをしない方法もあります。新しいお湯を張る、メーカーが認めた高温たし湯機能を使うなど、機種に応じた代替方法を検討してください。

意外と見落としやすい3つの誤解

誤解1:入浴剤のパッケージに「追い焚き対応」とあれば、どの給湯器でも使える。

実際には給湯器メーカー側の制限があります。入浴剤側と給湯器側の両方の条件を満たす必要があります。

誤解2:エコキュートは入浴剤を使えない。

これは正確ではありません。パナソニック、ダイキン、三菱電機、コロナなどは、対象機種で使用できる入浴剤を案内しています。ただし、機種によって使用条件は異なります。

誤解3:一度追い焚きしてしまったら、給湯器は必ず故障する。

これも正確ではありません。故障リスクは成分や使用状況、機器の状態によって異なります。早めに排水・洗浄し、異常があればメーカーに相談することが大切です。

入浴剤と追い焚きに関するよくある質問(FAQ)

Q1:入浴剤を入れたお風呂は、何時間後なら追い焚きできますか?
A1:一律に何時間経過すれば安全という基準はありません。発泡成分が消えた後でも、リンナイのように発泡系自体を使用不可としているメーカーがあります。時間ではなく、製品と給湯器の適合条件で判断してください。

Q2:中性入浴剤なら追い焚きしても問題ありませんか?
A2:中性であることは選択の目安になりますが、それだけでは安全とは判断できません。硫黄、塩分、固形物、にごり成分など、ほかの配合成分も確認する必要があります。

Q3:バブやバスクリンは追い焚きできますか?
A3:対象機種で使用できる製品があります。ただし、同じブランドでもにごりタイプやパウダー配合タイプなどは使用できない場合があります。給湯器メーカーの推奨製品一覧と商品パッケージを確認してください。

Q4:エコキュートでも入浴剤を使えますか?
A4:使用できる機種はあります。パナソニック、ダイキン、三菱電機、コロナなどは推奨製品や使用条件を公開しています。ただし、フルオート・オート・給湯専用などの違いや、マイクロバブル機能の有無にも注意が必要です。

Q5:硫黄入りの入浴剤を使ってしまった場合はどうすればよいですか?
A5:追い焚きや自動保温を停止し、浴槽のお湯を排水してください。その後、給湯器の取扱説明書に従って配管洗浄を行います。異音やエラーがある場合は、メーカーの修理窓口に相談してください。

Q6:入浴剤を使用した後、毎回風呂釜洗浄剤で掃除する必要がありますか?
A6:毎回必ず洗浄剤を使用する必要があるとは限りません。自動配管洗浄や通常の排水後のすすぎを基本とし、洗浄剤による本格的な掃除はメーカー指定の頻度と方法に従ってください。

Q7:入浴剤を入れたまま翌朝までお湯を残しても大丈夫ですか?
A7:給湯器の対応条件に加え、衛生面にも注意が必要です。皮脂や汚れが混ざった残り湯は細菌が増殖しやすく、配管内部にも汚れが残る可能性があります。入浴後は速やかに排水・洗浄する方法がおすすめです。

入浴剤を入れたお風呂でも、給湯器メーカーが認めた製品であれば追い焚きできる場合があります。しかし、硫黄・塩分・酸・アルカリ・にごり成分・固形物・一部の発泡成分などは、給湯器や風呂釜、循環配管に影響する可能性があるため注意が必要です。

特に、リンナイやノーリツなどのガス給湯器と、三菱電機・パナソニック・ダイキン・コロナなどのエコキュートでは、使用可能な入浴剤や禁止成分の条件が異なります。同じメーカーでも機種や製造時期によって対応が変わることがあります。

安全に入浴剤を楽しむために、次の3点を習慣にしてください。

  • 購入前:入浴剤の成分と追い焚き対応表示を確認する。
  • 使用前:自宅の給湯器の型番と取扱説明書を照合する。
  • 使用後:速やかに排水し、自動配管洗浄や循環口のお手入れを行う。

入浴剤の楽しみ方を制限する必要はありません。自宅の給湯器に合った製品を選び、正しい使い方とお手入れを続けることが、快適なバスタイムと給湯設備の長期使用につながります。

迷ったときは、入浴剤メーカーの表示だけで判断せず、給湯器メーカーの公式FAQや取扱説明書を確認すること。それが、追い焚きによる思わぬトラブルを防ぐ最も確実な方法です。

主な公式確認資料
- リンナイ「お風呂に使用できる入浴剤は?」(2025年3月21日更新)
- ノーリツ「使用できる入浴剤の種類」
- パナソニック「エコキュート総合カタログ 2026春」
- 三菱電機「エコキュートに使用できる入浴剤」
- ダイキン「エコキュート利用時の適切な入浴剤選び」
- コロナ「おふろに入浴剤を使用できますか」
- LIXIL「入浴剤を使用できますか?」

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コンテンツディレクター 黒田 宗一郎
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グルメ・レシピ担当。材料と手順は必ず再現検証し、出典を明記します。

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