2026年現在、日本のヒップホップグループ「RHYMESTER(ライムスター)」の現メンバーは、宇多丸、Mummy-D、DJ JINの3人です。1989年に宇多丸とMummy-Dの2人で結成され、1994年にDJ JINが正式加入。2007年の活動休止を経て2009年に本格的な活動を再開し、現在も日本のヒップホップシーンを代表するグループとして活動を続けています。
3人はそれぞれ異なる専門性を持っています。宇多丸はラップとラジオ、Mummy-Dはラップ・作曲・プロデュースとグループ全体のディレクション、DJ JINはDJプレイとサウンドプロデュースを担当。2026年にはSOIL&“PIMP”SESSIONSとの初のコラボレーション・ミニアルバム『Jazzy Conversations Vol.1』も発表されました。ここでは、各メンバーのプロフィールや経歴、加入時期、活動休止の背景、そして2026年11月以降の最新動向まで詳しく解説します。
【2026年最新】ライムスターの現メンバーは宇多丸・Mummy-D・DJ JINの3人

ライムスターは、1989年に結成された日本のヒップホップグループです。正式表記はRHYMESTER。日本語ラップの黎明期から活動し、長年にわたってシーンを牽引してきました。
2026年11月6日現在、公式プロフィールに掲載されているメンバーは次の3人です。
宇多丸:グループのラッパーと文化発信を担う存在宇多丸は1969年東京都生まれ。ライムスターのラッパーであり、ラジオパーソナリティとしても広く知られています。
1989年に大学でMummy-Dと出会い、ライムスターを結成。日本でヒップホップやラップがまだ一般的ではなかった時代から、日本語でラップを成立させるための表現方法を模索してきました。
音楽活動と並行して雑誌ライターとしても活動し、日本と海外のヒップホップ文化を紹介。単に楽曲を発表するだけでなく、ヒップホップを取り巻く文化や背景を言葉で伝える役割も果たしてきました。
ラジオ分野ではTBSラジオの『アフター6ジャンクション2』を担当。2009年には第46回ギャラクシー賞のDJパーソナリティ賞を受賞しています。
映画や音楽など幅広いカルチャーへの知識と批評性も、宇多丸の大きな特徴です。ライムスターの活動においても、言葉の選択や社会への視点を担う重要な存在となっています。
Mummy-D:ラップ・作曲・プロデュースを担うグループの司令塔Mummy-Dは1970年、神奈川県横浜市生まれ。本名は坂間大介です。公式プロフィールでは、マボロシの活動において本名を使用したことが紹介されています。
ライムスターではラッパーを担当する一方、サウンドプロデューサー、作曲家、編曲家としても活動しています。作編曲家としての名義はMr. Drunkです。
特に注目したいのは、グループ全体のトータルディレクションを担っている点です。楽曲制作だけでなく、作品全体の方向性や音楽的な完成度をまとめる司令塔としての役割を持っています。
2004年にはSUPER BUTTER DOGのギタリスト・竹内朋康とラップ+ギターのユニット「マボロシ」を結成。2008年までに3枚のアルバムを発表しました。
加えて、椎名林檎やスガシカオなど、ヒップホップ以外のアーティストの作品にも参加。ラップの枠を超えた音楽制作の実績を積み重ねています。
2024年3月には初のソロアルバム『Bars of My Life』をリリース。2026年も楽曲制作や俳優活動など、幅広い分野で活動しています。
DJ JIN:ライブのグルーヴとサウンドを支えるDJ・プロデューサーDJ JINは1973年、神奈川県横浜市生まれ。ライムスターのDJおよびサウンドプロデューサーです。
1989年の結成メンバーではなく、大学在学中にメンバーと出会い、1994年に正式加入しました。
DJ JINが加入したことで、ライムスターのライブはDJプレイを含めた立体的なパフォーマンスへと発展。公式プロフィールでも、DJとしてライブクオリティを向上させ、「キング・オブ・ステージ」という異名を確立する要因になったと紹介されています。
また、グループ内での活動にとどまらず、DJ・サウンドプロデューサー集団「breakthrough」を主宰。クラブイベントや楽曲制作を通じて、国内外のクラブミュージックとも接点を持っています。
DJ JINの魅力は、選曲やターンテーブルの技術だけではありません。幅広い音楽知識を生かして既存の音楽素材を再解釈し、新しいサウンドへと組み立てるプロデュース能力にもあります。
【プロフィール比較】3人の経歴・本名・役割はどう違う?
3人は同じグループに所属していますが、音楽制作における専門分野は明確に異なります。それぞれの強みが組み合わさることで、ライムスター独自のサウンドとライブパフォーマンスが生まれています。
| メンバー | プロフィール | 主な役割・活動 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 宇多丸 | 1969年東京都生まれ | ラッパー、ラジオパーソナリティ | 言葉の表現力、批評性、文化発信 |
| Mummy-D | 1970年横浜市生まれ。本名・坂間大介 | ラッパー、プロデューサー、作編曲家、役者 | 楽曲制作、サウンド構築、総合ディレクション |
| DJ JIN | 1973年横浜市生まれ | DJ、プロデューサー | ターンテーブル、選曲、サウンドプロデュース |
この役割分担は、単純にラップ担当とDJ担当に分けられるものではありません。
宇多丸が言葉による表現を担い、Mummy-Dが楽曲全体の構成や方向性を組み立て、DJ JINがビートや音楽的なグルーヴを支える。3人がそれぞれの専門領域を持ちながら、最終的にはグループとして一つの作品を完成させています。
特にMummy-DのトータルディレクションとDJ JINのサウンドプロデュースは、ライムスターの音楽性を理解するうえで重要です。ラップだけではなく、トラックやライブ演出まで含めた総合的な音楽表現が、長年支持されてきた理由の一つです。
【結成から現在まで】1989年・1994年・2007年・2009年の重要な転換点
ライムスターの歴史を理解するには、結成、DJ JINの加入、活動休止、そして再始動という4つの転換点を押さえる必要があります。
1989年:宇多丸とMummy-Dの2人で結成1989年、大学2年生だった宇多丸と、新入生だったMummy-Dが出会い、ライムスターを結成しました。
当時の日本では、ヒップホップは現在ほど一般に浸透していませんでした。日本語でラップをする際の表現方法や、どのようなテーマを扱うべきかについても、確立されたモデルは少ない状況でした。
2人は楽曲制作やライブ活動を通じて試行錯誤を続け、日本語ラップの表現を切り開いていきます。
1993年:アルバム『俺に言わせりゃ』でインディーズデビュー結成から4年後の1993年4月25日、アルバム『俺に言わせりゃ』を発表し、インディーズデビューを果たしました。
まだ現在の3人体制が完成する前の時期ですが、グループとしての活動基盤を築いた重要な作品です。
1994年:DJ JINが正式加入1994年、DJ JINが正式メンバーとして加入しました。
これによって、宇多丸とMummy-Dの2MCにDJ JINが加わる現在の基本構成が完成。ライブにおける音楽的な厚みや展開力が増し、パフォーマンスを強みとするグループへと発展しました。
1996年〜2001年:キング・オブ・ステージとして存在感を確立1996年3月12日には、渋谷クラブクアトロで初のワンマンライブ「King of Stage」を開催しました。
1998年にはシングル「B-BOYイズム」を発表。翌1999年のアルバム『リスペクト』のヒットによって、日本のヒップホップを代表する存在として広く認識されるようになります。
2001年には活動の場をメジャーへ移し、アルバム『ウワサの真相』をリリースしました。
2007年:日本武道館公演を最後にグループ活動を一時休止2007年3月31日、ライムスターは日本武道館で単独公演「KING OF STAGE Vol.7」を開催しました。
大きな節目となったこの公演を最後に、グループとしての活動を一時休止します。
休止の背景には、メンバーそれぞれの個人活動に加え、グループとして次の作品や方向性を見直す必要性がありました。
当時のインタビューでは、Mummy-Dが一度立ち止まって活動を振り返ることや、次のアルバムへ向けて新しい方向性を見つけることの意味を語っています。DJ JINもソロの仕事に取り組める時期だったと説明しています。
したがって、この出来事はメンバーの脱退やグループの解散とは異なります。実際、休止期間中もメンバーはそれぞれの分野で活動を続けていました。
2009年:シングル「ONCE AGAIN」で本格再始動2009年10月14日、シングル「ONCE AGAIN」をリリースし、本格的な活動を再開しました。
再始動に先立って、同年夏にはROCK IN JAPAN FESTIVALやSUMMER SONICなどの音楽フェスにも出演しています。
2009年11月には結成20周年イベント「R20〜RHYMESTER 20th. Anniversary」を開催。その後、2010年にアルバム『マニフェスト』を発表し、新たな時代のライムスターとして活動を本格化させました。
2015年のCINRAのインタビューでは、Mummy-Dが活動再開後の変化について、ヒップホップのシーンの内側だけでなく、ポップミュージック全体の中で一人のミュージシャンとして勝負する意識が強くなったと説明しています。
活動休止は単なる空白期間ではありませんでした。個々の経験をグループに持ち帰ることで、音楽的な視野を広げる転換点になったのです。
【歴代メンバーと関係性】初期メンバーと現在の3人体制を比較
ライムスターのメンバー構成については、結成当初から3人だったと誤解されることがあります。しかし、公式略年表を確認すると、結成時と現在では構成が異なります。
重要なのは、1989年の結成時に宇多丸とMummy-Dが中心となり、1994年にDJ JINが正式加入したという流れです。
歴代メンバーの変遷を整理すると、次のようになります。
| 時期 | メンバー構成 | 主な出来事 | 体制の特徴 |
|---|---|---|---|
| 1989年 | 宇多丸・Mummy-D | グループ結成 | 2MCを中心としたスタート |
| 1993年 | 宇多丸・Mummy-Dを中心とする活動 | 『俺に言わせりゃ』でインディーズデビュー | 初期の音楽性を確立 |
| 1994年 | 宇多丸・Mummy-D・DJ JIN | DJ JIN正式加入 | 現在につながる3人体制が成立 |
| 2007年〜2009年 | 3人それぞれが個人活動 | 2007年に一時休止、2009年に再始動 | グループ活動を一時的に休止 |
| 2009年〜2026年 | 宇多丸・Mummy-D・DJ JIN | 「ONCE AGAIN」で本格再開 | 3人体制で継続的に活動 |
この変遷から分かるのは、ライムスターの歴史においてDJ JINの加入が大きな転換点だったことです。
また、2007年の活動休止をメンバー交代や脱退と混同するのも正確ではありません。現在の公式プロフィールに掲載されているメンバーは、宇多丸、Mummy-D、DJ JINの3人です。
なお、ライブにサポートミュージシャンが参加する場合もあります。後述する「RHYMESTER AND THE BOOM BAPS」では8人編成が採用されていますが、これは正式メンバーが8人になったという意味ではありません。
【2026年最新活動】キング・オブ・ステージとSOIL&“PIMP”SESSIONSとの新展開
2026年のライムスターは、グループとしてのライブ活動と、メンバー個人の活動を並行して展開しています。特に注目されるのが、ライブシリーズ「KING OF STAGE」と、SOIL&“PIMP”SESSIONSとのコラボレーションです。
2026年11月・12月:RHYMESTER AND THE BOOM BAPSの公演2026年11月6日時点で、公式ライブ情報には次の公演が掲載されています。
- 11月28日・29日:BLUE NOTE TOKYO「King of Stage at Blue Note Tokyo 2026」
- 12月5日:Billboard Live OSAKA「King of Stage at Billboard Live OSAKA 2026」
- 12月19日:町田市民ホール「CITY GARDEN in MACHIDA」
なかでも注目したいのが、RHYMESTER AND THE BOOM BAPS名義のライブです。
この公演では、宇多丸とMummy-Dの2MC、DJ JINの1DJを核として、5人のミュージシャンを加えた総勢8人のバンド編成を採用しています。
通常のヒップホップライブとは異なり、生演奏によるファンクやジャズのグルーヴとラップが融合するステージです。キング・オブ・ステージという呼び名を、バンド編成という形でも発展させていることが分かります。
2026年12月23日:『Jazzy Conversations Vol.1』発売予定2026年10月29日、ビクターエンタテインメントから大きな発表がありました。
RHYMESTERとSOIL&“PIMP”SESSIONSによる初のコラボレーション・ミニアルバム『Jazzy Conversations Vol.1』が、2026年12月23日に発売されることが決定しました。
両者はこれまでにもライブやフェス、楽曲制作を通じて交流してきました。
2013年にはSOIL&“PIMP”SESSIONSのアルバム『CIRCLES』で「ジャズィ・カンヴァセイション」を発表。2022年にはドラマ『初恋の悪魔』の最終章テーマ曲「初恋の悪魔 -Dance With The Devil-」でも共演しています。
今回の作品は、そうした音楽的な交流を一つの作品集として結実させたものです。
公式発表によると、全7曲を収録。主な収録内容は次のとおりです。
- 「Intro」:DJ JINプロデュース
- 「Time To Wake Up」:新曲
- 「No Pasa Nada」:新曲
- 「Interlude Breaks」
- 「フラッシュバック、夏。(Late Summer Version)」
- 「B-BOYイズム(Death Jazz Version)」
- 「初恋の悪魔 -Dance With The Devil-(完全版)」
特に「No Pasa Nada」は、サルサのアンサンブルを取り入れた楽曲として紹介されています。ヒップホップとジャズの融合に加え、ラテン音楽の要素も楽しめる構成です。
発売形態は完全数量限定盤で、価格は税込2,860円。7インチアナログジャケットサイズの2つ折り紙ジャケット仕様です。東京・大阪で開催されるスペシャルライブのチケット先行抽選予約受付シリアルナンバーと、オリジナルステッカーも封入されます。
2027年にはコラボレーションライブも開催予定アルバムの発売に続き、RHYMESTERとSOIL&“PIMP”SESSIONSによる「LIVE Conversations Vol.1」の開催も発表されています。
- 2027年3月19日・20日:東京キネマ倶楽部
- 2027年4月11日:大阪市中央公会堂
アルバムだけでなく、ライブでも両者の音楽的な掛け合わせを楽しめる展開です。
メンバー個人の2026年の活動も活発グループ活動以外にも、各メンバーはそれぞれの専門分野で活動しています。
宇多丸はTBSラジオ『アフター6ジャンクション2』のパーソナリティを継続。音楽や映画などのカルチャーを伝える活動を行っています。
Mummy-Dは2026年8月12日にpekoとのシングル「巡る」をリリース。さらに10月8日には、蕎麦インフルエンサーらと新会社「ずずず」を設立し、日本の蕎麦文化を次世代や海外へ届ける活動を発表しました。
DJ JINはDJ・プロデューサーとして活動を続け、ライムスターの音楽制作とライブを支えています。主宰するbreakthroughを通じたクラブミュージックの活動も、個人の重要な活動領域です。
このように、2026年のライムスターは3人がグループの活動を維持しながら、それぞれ異なる分野にも活動領域を広げています。
【ライムスターのメンバーに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:ライムスターの現在のメンバーは何人ですか?
A1:2026年現在、宇多丸、Mummy-D、DJ JINの3人です。宇多丸とMummy-Dが1989年に結成し、1994年にDJ JINが正式加入しました。
Q2:ライムスターの初期メンバーは誰ですか?
A2:1989年の結成メンバーは宇多丸とMummy-Dです。DJ JINは1994年に正式加入しており、結成当初からのメンバーではありません。
Q3:Mummy-Dの本名は何ですか?
A3:本名は坂間大介です。公式プロフィールでは、マボロシの活動で本名を使用したことが紹介されています。作編曲家としてはMr. Drunkという名義も使用しています。
Q4:DJ JINはいつライムスターに加入しましたか?
A4:1994年です。正式加入によってライブのクオリティが向上し、現在の2MC+1DJという基本体制が確立されました。
Q5:ライムスターは解散したことがありますか?
A5:2007年にグループ活動を一時休止しましたが、解散やメンバー脱退とは異なります。2009年10月のシングル「ONCE AGAIN」で本格的に活動を再開しています。
Q6:ライムスターの「キング・オブ・ステージ」とは何ですか?
A6:ライブパフォーマンスに定評があるライムスターの通称です。ラップ、DJプレイ、トーク、観客との一体感を重視したステージが特徴です。1996年には初のワンマンライブ「King of Stage」を開催しています。
Q7:2026年のライムスターの最新アルバムは何ですか?
A7:2026年12月23日発売予定の『Jazzy Conversations Vol.1』です。SOIL&“PIMP”SESSIONSとの初のコラボレーション・ミニアルバムで、全7曲を収録予定です。2026年11月6日時点では発売前です。
ライムスターの現メンバーは、宇多丸、Mummy-D、DJ JINの3人です。
1989年に宇多丸とMummy-Dが結成し、1994年にDJ JINが加入。2007年の活動休止と2009年の再始動を経て、現在まで同じ3人を中心とした体制を維持しています。
3人の役割を整理すると、次のようになります。
- 宇多丸:ラップと言葉の表現、ラジオを通じたカルチャー発信。
- Mummy-D:ラップ、作曲、編曲、プロデュース、グループ全体のディレクション。
- DJ JIN:DJプレイ、ターンテーブル、サウンドプロデュース。
また、2026年は「KING OF STAGE」のライブ活動に加え、SOIL&“PIMP”SESSIONSとの『Jazzy Conversations Vol.1』という新しい挑戦も控えています。
ライムスターを理解する際に大切なのは、メンバーの人数だけでなく、3人がどのような専門性を持ち、どのように一つの音楽を作り上げているかを見ることです。
1989年の結成から37年目を迎えた2026年。個人活動を充実させながら、グループとして新しい音楽的な可能性を追求する3人の姿は、長く活動を続けるヒップホップグループの一つのモデルになっています。
今後も「キング・オブ・ステージ」としてのライブパフォーマンスと、ジャンルを横断するコラボレーションの両面から、ライムスターの活動に注目したいところです。
主な確認資料:RHYMESTER公式プロフィール・公式略年表・公式ライブ情報、ビクターエンタテインメントの作品情報および2026年10月29日付発表、CINRAの2015年インタビュー。