2026年度の女子日本代表は、アウトサイドヒッター、ミドルブロッカー、セッター、リベロの4ポジションで構成される。
4月15日に発表された37人の内訳は、アウトサイドヒッター14人、ミドルブロッカー10人、セッター8人、リベロ5人。選手の所属は発表当日の情報を基準に整理した。
アウトサイドヒッター(OH)14人攻撃の中心となるポジション。スパイクだけでなく、サーブレシーブや守備も担う。
1. 和田由紀子:NECレッドロケッツ川崎
2. 石川真佑:日本バレーボール協会(代表登録上)
3. 佐藤淑乃:NECレッドロケッツ川崎
4. 鴫原ひなた:クインシーズ刈谷
5. 川添美優:PFUブルーキャッツ石川かほく
6. 宮部愛芽世:大阪マーヴェラス
7. 廣田あい:NECレッドロケッツ川崎
8. 北窓絢音:SAGA久光スプリングス
9. 大森咲愛:筑波大学
10. 秋本美空:ドレスナーSC(ドイツ)
11. 佐藤彩夏:東京女子体育大学
12. 志摩美古都:大阪マーヴェラス
13. 忠願寺莉桜:東九州龍谷高校
14. 大雲舞子:八王子実践高校
ネット際のブロックとクイック攻撃を担う。相手の攻撃を止める高さと、素早い判断が求められる。
1. 荒木彩花:SAGA久光スプリングス
2. 島村春世:日本バレーボール協会(代表登録上)
3. 山田二千華:NECレッドロケッツ川崎
4. 山口真季:KUROBEアクアフェアリーズ富山
5. 宮部藍梨:ヴィクトリーナ姫路
6. 本田凜:東レアローズ滋賀
7. 井上未唯奈:SAGA久光スプリングス
8. 馬場柚希:筑波大学
9. 甲萌香:NECレッドロケッツ川崎
10. 山下裕子:共栄学園高校
セッターは攻撃を組み立てる司令塔。レシーブされたボールをどのアタッカーに配球するかを判断し、チーム全体の攻撃リズムをつくる。
1. 関菜々巳:UYBAバレー・ブスト・アルシーツィオ(イタリア)
2. 栄絵里香:SAGA久光スプリングス
3. 中川つかさ:NECレッドロケッツ川崎
4. 塩出仁美:大阪マーヴェラス
5. 花岡千聡:東レアローズ滋賀
6. 松井珠己:PFUブルーキャッツ石川かほく
7. 二宮みずき:ヴィクトリーナ姫路
8. 小林天音:下北沢成徳高校
リベロは守備専門のポジション。相手の強烈なスパイクやサーブを拾い、攻撃につながる正確なレシーブを供給する。
1. 小島満菜美:LOVBソルトレークバレーボール(アメリカ)
2. 岩澤実育:埼玉上尾メディックス
3. 福留慧美:ヴィクトリーナ姫路
4. 西崎愛菜:大阪マーヴェラス
5. 西村弥菜美:SAGA久光スプリングス
出典:日本バレーボール協会、月刊バレーボール。所属は2026年4月15日の登録メンバー発表時点。
なお、所属チームはシーズン中の移籍などによって変わる。2026年11月時点のJVA現行登録ページでは、石川真佑はエジザジュバシュ(トルコ)、和田由紀子はUYBAバレー・ブスト・アルシーツィオ(イタリア)、佐藤淑乃はヴェロ・バレー・ミラノ(イタリア)として掲載されている。発表当日の所属と現在の所属は分けて確認したい。
【ポジション別の人数と選手の関係】37人の構成から見える代表の狙い

今回の登録メンバーで特徴的なのは、攻撃を担うアウトサイドヒッターが14人と最も多いことだ。
一方、セッターは8人、ミドルブロッカーは10人、リベロは5人。各ポジションに複数の候補を配置し、さまざまな組み合わせを試せる構成になっている。
4ポジションの人数と役割| ポジション | 人数 | 主な役割 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| アウトサイドヒッター | 14人 | 攻撃・レシーブ | 攻守両面の選手層 |
| ミドルブロッカー | 10人 | ブロック・速攻 | 高さとネット際の守備 |
| セッター | 8人 | トス・攻撃の組み立て | 配球と試合運び |
| リベロ | 5人 | レシーブ・守備 | 守備の安定性 |
| エンティティ | 代表での位置づけ | 関係する大会・役割 |
|---|---|---|
| 石川真佑 | アウトサイドヒッター・主将 | 年間代表、VNL |
| 和田由紀子 | アウトサイドヒッター | VNL、アジア大会 |
| 佐藤淑乃 | アウトサイドヒッター | VNL、アジア大会 |
| 関菜々巳 | セッター | VNL、アジア大会主将 |
| フェルハト・アクバシュ | 代表監督 | 年間の選手選考・チーム強化 |
| ネーションズリーグ2026 | 国際大会 | 登録メンバーから大会選抜 |
| 第20回アジア競技大会 | 国際総合競技大会 | 12人の出場メンバー |
この関係から分かるのは、年間代表の主将と大会ごとの主将が必ずしも同じではないということだ。石川は年間代表とVNLで主将を務めた一方、アジア大会では関菜々巳が主将を務めた。
また、37人という人数は単純に控え選手を多く確保したという意味ではない。国際大会の日程、コンディション、ポジションごとの競争、対戦相手との相性などを踏まえて選考するための年間強化体制と見るべきだ。
【初選出14人を解説】高校生からベテランまで新戦力が集結
2026年度の女子日本代表で大きな話題になったのが、14人の初選出だ。
今回の選考では、すでに国内リーグで経験を積んだ選手だけでなく、大学生や高校生も名を連ねた。
2026年度に初選出された14人セッター
- 栄絵里香(SAGA久光スプリングス)
- 花岡千聡(東レアローズ滋賀)
- 二宮みずき(ヴィクトリーナ姫路)
- 小林天音(下北沢成徳高校)
アウトサイドヒッター
- 鴫原ひなた(クインシーズ刈谷)
- 川添美優(PFUブルーキャッツ石川かほく)
- 大森咲愛(筑波大学)
- 佐藤彩夏(東京女子体育大学)
- 忠願寺莉桜(東九州龍谷高校)
- 大雲舞子(八王子実践高校)
ミドルブロッカー
- 井上未唯奈(SAGA久光スプリングス)
- 馬場柚希(筑波大学)
- 甲萌香(NECレッドロケッツ川崎)
- 山下裕子(共栄学園高校)
以上が、2026年4月の登録発表で初選出とされた14人だ。
注目は高校生4人の選出高校生から選ばれた4選手
忠願寺莉桜
アウトサイドヒッター/東九州龍谷高校
2025年のU19女子世界選手権大会にも出場した選手。高校年代で培った国際経験をA代表で生かせるかが注目された。
山下裕子
ミドルブロッカー/共栄学園高校
184cmの身長を持つミドルブロッカー。ネット際での高さを生かしたプレーが期待される。
大雲舞子
アウトサイドヒッター/八王子実践高校
高校2年生での代表登録。184cmという高さも特徴の一つだ。
小林天音
セッター/下北沢成徳高校
178cmの大型セッター。若い年代から代表レベルの経験を積む機会を得た。
月刊バレーボールの発表記事では、忠願寺、山下、大雲、小林の4人が高校生として選ばれたことが紹介された。高校生の段階で年間代表に登録されたことは、次世代の強化という面でも注目に値する。
35歳の栄絵里香も初選出若手だけでなく、経験豊富な選手が初めてA代表に選ばれたことも特徴的だ。
栄絵里香は1991年4月3日生まれ。2026年の初選出時点で35歳のセッターである。
代表初選出という点では高校生と同じだが、これまでの競技経験を持つ選手が加わることで、セッター陣の競争やチーム内のコミュニケーションにも新たな選択肢が生まれる。
つまり、2026年度の14人は単なる若手中心の入れ替えではない。経験豊富な選手と将来性のある選手を同時に加えた、幅のある選考だった。
【石川真佑・和田由紀子・佐藤淑乃】2026年の注目選手とアクバシュ監督
37人の中でも、チームの軸として特に注目されるのが石川真佑、和田由紀子、佐藤淑乃の3人だ。
石川真佑:チームをまとめる主将
アウトサイドヒッター/2000年5月14日生まれ/174cm
代表の攻撃を担う中心選手。2026年度も主将に指名され、VNLでは背番号4を着用した。
石川の特徴は、攻撃面だけでなく、チーム全体をまとめる役割も担っていることだ。
2026年度の登録発表でも昨年度に続いて主将を務めることが明らかになった。国際大会の経験を持つ選手として、新戦力の多いチームをまとめる存在になっている。
和田由紀子:攻撃の選択肢を広げるアウトサイドヒッターアウトサイドヒッター/2002年1月8日生まれ/175cm
2025年のネーションズリーグや世界選手権での活躍を経て、2026年度も代表に選出された。
和田は、攻撃力を持つアウトサイドヒッターとして注目される選手だ。
2026年はイタリアのUYBAバレー・ブスト・アルシーツィオに所属。海外リーグでの経験も重ねながら、日本代表の攻撃を支えている。
佐藤淑乃:攻撃の中心を担う若手主力アウトサイドヒッター/2001年11月12日生まれ/178cm
2025年の代表活動で存在感を示し、2026年度も継続して選出された。
佐藤は高さと攻撃力を備えたアウトサイドヒッター。和田と同じく海外クラブでプレーしており、2026年はイタリアのヴェロ・バレー・ミラノに所属している。
石川、和田、佐藤の3人は、2026年度の代表を語るうえで外せない存在だ。
フェルハト・アクバシュ監督の選考方針女子日本代表監督
2026年度も引き続き指揮を執り、37人の登録メンバーを選出した。
アクバシュ監督の選考で注目したいのは、ベテランと若手を同じ代表枠に組み込んだことだ。
初選出14人の中には、35歳のセッター栄絵里香から高校生まで幅広い世代が含まれる。既存の主力を軸にしながら、将来の代表を担う選手にも国際舞台を経験させる構成になっている。
また、2024年のパリ五輪に出場した林琴奈やセッターの岩崎こよみは、今回の37人には含まれなかった。過去の実績だけではなく、その年度のチーム編成や選考方針によって顔ぶれが変わることを示す事例だ。
【VNLとアジア大会のメンバーは違う?】2026年の大会別選考を比較
2026年度の日本女子バレーで、特に間違えやすいのが年間登録メンバーと大会別メンバーの違いだ。
37人の登録が発表された後、ネーションズリーグでは大会登録メンバーが組まれ、さらに第20回アジア競技大会では12人が選ばれた。
ネーションズリーグ2026のメンバーVNLは各国の代表チームが参加する国際大会で、2026年は6月から7月にかけて開催された。
JVAの大会登録ページには、女子日本代表の選手が26人掲載されている。年間登録37人全員が一度に同じ試合へ出場するわけではなく、各週の試合に応じた選手起用が行われた。
主な登録選手は次のとおり。
- 和田由紀子
- 石川真佑
- 佐藤淑乃
- 関菜々巳
- 荒木彩花
- 島村春世
- 山田二千華
- 宮部藍梨
- 鴫原ひなた
- 宮部愛芽世
- 廣田あい
- 北窓絢音
- 秋本美空
- 福留慧美
- 小島満菜美
- 中川つかさ
このほか、栄絵里香、川添美優、井上未唯奈、花岡千聡、甲萌香、志摩美古都、松井珠己、西村弥菜美らも大会登録ページに掲載された。
VNL2026の日本は最終順位7位。準々決勝ではブラジルにセットカウント1対3で敗れた。
第20回アジア競技大会は12人を選出2026年9月に愛知・名古屋で開催された第20回アジア競技大会では、女子日本代表は12人で大会に臨んだ。
JVAが公表したメンバーは以下のとおり。
アウトサイドヒッター(6人)
- 和田由紀子
- 佐藤淑乃
- 鴫原ひなた
- 廣田あい
- 北窓絢音
- 秋本美空
ミドルブロッカー(3人)
- 山田二千華
- 山口真季
- 井上未唯奈
セッター(2人)
- 関菜々巳
- 塩出仁美
リベロ(1人)
- 西崎愛菜
アジア大会では石川真佑や福留慧美らがメンバーから外れ、関菜々巳が主将を務めた。VNLの登録メンバーと同じ選手が全員参加するわけではないことが分かる。
大会の結果は、決勝で中国に0対3で敗れ、日本は銀メダル。準決勝では韓国を3対0で破って決勝に進んでいた。
37人・VNL・アジア大会の違い| 比較項目 | 年間登録 | VNL2026 | アジア大会 |
|---|---|---|---|
| 人数 | 37人 | 26人掲載 | 12人 |
| 目的 | 年間の強化・選考候補 | 国際リーグ戦 | アジア大会でのメダル獲得 |
| 主将 | 石川真佑 | 石川真佑 | 関菜々巳 |
| 選考の特徴 | 幅広い世代・ポジション | 週ごとの起用 | 大会用の12人に絞る |
| 2026年の結果 | 年間登録 | 最終7位 | 銀メダル |
※VNLの26人はJVA大会ページの掲載人数。各週の出場・リザーブは別途設定されている。
ここで押さえておきたいのは、37人は年間の登録枠、VNLは大会用の登録、アジア大会は実際に出場する12人という違いだ。
なお、8月に開催されたアジア選手権も別の大会である。アジア競技大会と混同しないようにしたい。
【プロの結論】2026年の女子日本代表は世代交代と大会別戦略が鍵
2026年度の日本女子バレー代表を読み解くうえで、注目すべき要点は3つある。
第一に、37人の登録は選手層の広さを示している。
14人の初選出には高校生4人が含まれ、栄絵里香のような経験豊富な選手も新たに加わった。年齢や代表歴だけで一律に評価するのではなく、それぞれのポジションで何ができるかを見る必要がある。
第二に、主力選手の役割は大会によって変わる。
石川真佑は年間代表とVNLの主将を務めたが、アジア大会では関菜々巳が主将となった。チーム編成や大会の目的によって、リーダーシップを担う選手も変わる。
第三に、登録人数だけで選手の評価を決めないことが大切だ。
年間登録から外れた選手が将来も代表に選ばれないという意味ではない。また、初選出された選手がすべての大会で出場機会を得るとも限らない。
読者が選手情報を確認するときは、次の順番で見ると混乱しにくい。
1. 年度代表登録メンバーに名前があるか
2. 出場したい大会の公式メンバーに入っているか
3. 試合ごとの登録やリザーブに含まれているか
4. 所属チームが発表時点から更新されていないか
この4点を区別すれば、ニュース記事で「代表選出」と報じられた意味を正しく理解できる。
【日本女子バレーのメンバー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年度の女子日本代表メンバーは何人?
A1:日本バレーボール協会が2026年4月15日に発表した年間登録メンバーは37人。初選出は14人だった。
Q2:2026年の女子日本代表のキャプテンは誰?
A2:年間代表とVNL2026では石川真佑が主将を務めた。第20回アジア競技大会ではセッターの関菜々巳が主将を担当した。
Q3:初選出された高校生は誰?
A3:忠願寺莉桜、山下裕子、大雲舞子、小林天音の4人。東九州龍谷高校、共栄学園高校、八王子実践高校、下北沢成徳高校から選ばれた。
Q4:37人全員がネーションズリーグに出場した?
A4:いいえ。年間登録37人とVNLの大会登録メンバーは異なる。JVAのVNL2026大会ページには26人が掲載され、週ごとの出場選手やリザーブも分けられている。
Q5:アジア大会の女子日本代表は何人だった?
A5:12人。アウトサイドヒッター6人、ミドルブロッカー3人、セッター2人、リベロ1人で構成された。日本は決勝で中国に敗れ、銀メダルを獲得した。
2026年度の女子日本代表は、石川真佑を主将に、和田由紀子、佐藤淑乃らの主力と、14人の初選出選手を含む37人でスタートした。
特に注目されたのは、高校生4人の選出と、35歳の栄絵里香の初選出だ。若手の育成と経験豊富な選手の活用を同時に進める選考が特徴となった。
その後、VNL2026では26人が大会ページに掲載され、日本は最終7位。第20回アジア競技大会では12人が選ばれ、銀メダルを獲得した。
2026年の女子日本代表を理解するうえで最も大切なのは、年間登録37人と各大会の出場メンバーを混同しないこと。
石川真佑ら主力の活躍だけでなく、初選出された若手がどのように経験を積み、次の代表チームを担っていくのか。今後の日本女子バレーを追う際にも、この世代構成と大会別選考が重要な見どころになる。
主な情報源:公益財団法人日本バレーボール協会、月刊バレーボール、バレーボールキング、TBS NEWS DIG。2026年11月5日時点で確認できる大会・代表情報を反映。