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【各編の違いを比較】Part 1・Part 2・完結編は何を描いたのか

倉持 玲奈 倉持 玲奈 • 更新: • 公開: • 読了約 13 分
目次

同じファイナルシーズンでも、それぞれの編には異なる役割がある。単に放送回数を分けただけではなく、物語の視点や展開も大きく変化している。

The Final Season Part 1:壁の外の世界とマーレの実情

Part 1では、物語の舞台がパラディ島の外へと広がる。

これまで人類の敵として描かれてきた巨人や、その背後にある世界の構造が明らかになり、マーレという国家や戦士たちの事情が描かれる。

特に注目したいのは、ライナーやガビ、ファルコといった人物の存在だ。

これまでのシリーズとは異なる視点から物語を描くことで、善悪を単純に分けられない世界の複雑さが浮かび上がる。

Part 1は全16話で、第60話から第75話までに相当する。

The Final Season Part 2:エレンの決断と地鳴らし

Part 2では、エレン・イェーガーの行動が物語の中心になる。

パラディ島の未来、世界との対立、仲間たちの選択が複雑に絡み合い、作品全体のテーマである自由と犠牲がより強く描かれる。

特に地鳴らしの発動は、シリーズを通じて積み重ねられてきた対立を決定的な局面へと進める出来事だ。

第76話から第87話までの全12話で構成され、Part 1と合わせて28話となる。

完結編・前編:最後の戦いが始まる

2023年3月に放送された前編は、地鳴らしによって世界が危機に陥るなか、エレンを止めようとする仲間たちの戦いを描く。

テレビシリーズの通常の1話構成ではなく、約1時間のスペシャル番組として制作された。

ミカサ、アルミン、ジャン、コニー、ライナー、アニ、ピークたちが最後の戦いに向かう展開は、長年のシリーズを見続けてきた視聴者にとって大きな転換点となった。

完結編・後編:10年間のアニメシリーズが迎えた結末

2023年11月の後編では、エレンをめぐる最後の戦いと、主要人物たちの物語の結末が描かれた。

2013年のテレビアニメ第1期から続いてきたエレン、ミカサ、アルミンの物語が、ついに最終局面を迎える。

後編は85分スペシャル。通常のテレビアニメ1話分とは異なる長さで、シリーズの最後を締めくくった。

【MAPPA制作への変更】ファイナルシーズンで制作会社が変わった理由

進撃の巨人ファイナルシーズン終わらない


制作会社:

The Final Seasonからアニメーション制作を担当。監督は林祐一郎、シリーズ構成は瀬古浩司、キャラクターデザインは岸友洋が担当した。

ファイナルシーズンを語るうえで見逃せないのが、アニメーション制作会社の変更だ。

Season 1からSeason 3までの制作を担ったのはWIT STUDIOだったが、2020年5月29日、The Final SeasonからMAPPAが制作を担当することが公式発表された。

監督も林祐一郎に交代し、新しい制作スタッフによって最終章が制作されることになった。

WIT STUDIOからMAPPAへの引き継ぎ

公式発表に掲載された関係者のコメントからは、単純に制作会社だけが変更されたのではなく、これまでの作品づくりを引き継ぐための協力体制があったことが分かる。

Season 1の監督を務め、Season 2・3では総監督を担当した荒木哲郎も、MAPPAと林監督への引き継ぎについて前向きなコメントを寄せていた。

一方、新たに監督を担当した林祐一郎も、これまでのシリーズの品質とスタッフの熱量を可能な限り引き継ぐ意向を示している。

この制作体制の変更は、ファイナルシーズンの大きな転換点だった。

ただし、制作会社の変更がPart 1・Part 2や完結編の分割を直接引き起こしたとする公式説明はない。制作体制の変更と放送スケジュールの分割は、別の事実として理解する必要がある。

MAPPA制作になって何が変わった?

主なスタッフの担当は次のとおり。

- 監督:林祐一郎
- シリーズ構成:瀬古浩司
- キャラクターデザイン:岸友洋
- 音楽:澤野弘之、KOHTA YAMAMOTO
- アニメーション制作:MAPPA

特に、Part 1からPart 2・完結編にかけて、3DCG監督や美術監督などの担当者にも変更が見られる。

作品の後半では、大規模な戦闘や地鳴らしなど、映像表現の負荷が大きい場面が増えていく。

そのため、制作スタッフの仕事や映像表現にも注目すると、最終章を違った角度から楽しめる。

【88話~94話の正体】完結編の各話版は新作なのか?

完結編を調べていると、テレビ放送の前編・後編とは別に、第88話から第94話という表記を目にする。

ここで混乱しやすいのが、各話版の存在だ。

各話版は前後編を7話に分割した配信形式

2023年10月28日、アニメ公式サイトは完結編の各話版を配信すると発表した。

これは前編・後編の映像を分割し、通常のエピソード形式で楽しめるようにしたものだ。

加えて、テレビ放送版とは異なるオープニング・エンディング映像が追加されている。

- オープニングテーマ:Linked Horizon「最後の巨人」
- エンディングテーマ:ヒグチアイ「いってらっしゃい」

配信スケジュールは以下のように設定された。

- 2023年11月5日:第88話~第90話
- 2023年11月19日:第91話~第94話

Lemino、dアニメストア、Netflix、TELASA、U-NEXT、Amazon Prime Video、DMM TV、ABEMAなどで順次配信された。

88話~94話は追加の続編ではない

ここは特に重要だ。

各話版は、完結編の前編・後編を分割したものであり、2023年11月の最終回後に新しいストーリーが7話追加されたわけではない。

つまり、次のように区別できる。

表記 意味
第1話~第87話 通常のテレビシリーズ
完結編・前編 約1時間の特別番組
完結編・後編 85分の特別番組
第88話~第94話 完結編を分割した各話版

各話版には独自のOP・ED映像があるため、テレビ放送版とは違った楽しみ方ができる。

ただし、ストーリーそのものを別の続編として捉える必要はない。

【2024年以降の展開】映画や2026年の公式活動で物語は再開した?

2023年にテレビアニメが完結した後も、『進撃の巨人』関連の映像作品やイベントは続いている。

そのため、2026年になっても「まだファイナルシーズンが終わっていないのでは」と感じる人がいるかもしれない。

2024年公開の劇場版「THE LAST ATTACK」

2024年11月8日には、劇場版『進撃の巨人』完結編 THE LAST ATTACKが公開された。

この映画は、2023年に放送された完結編の前編・後編を再構築した作品だ。

本編カットのブラッシュアップや5.1chサラウンド音響など、映画館での鑑賞を意識した仕上がりになっている。

テレビ放送の内容を単純にそのまま上映するのではなく、劇場用の長編作品として再構成した点が特徴だ。

また、映画のエンドクレジット後には、原作コミックスの巻末に掲載されていた「進撃のスクールカースト」をもとにした新作映像も追加された。

ただし、これは本編の物語を続ける新シーズンではなく、作品世界を別の角度から楽しめる特別映像である。

2026年も公式チャンネルや劇場上映の動きがある

2026年9月9日には、『進撃の巨人』公式YouTubeチャンネルが開設された。

同日からSeason 1の期間限定公開も始まり、作品を改めて視聴できる機会が設けられた。

加えて、2026年9月の公式発表では、2027年に劇場版『進撃の巨人』完結編 THE LAST ATTACKをSCREEN X・4DX・ULTRA 4DXで上映する予定も告知されている。

これらは作品の再展開や上映機会の拡大に関する動きだ。

2026年現在も関連企画は続いているが、テレビアニメの本編が未完結という意味ではない。

【プロの結論】進撃の巨人を最後まで楽しむために知っておきたいこと

今回の放送経緯から分かるのは、「ファイナルシーズン」という名称だけでは作品の完結時期を判断できないということだ。

作品の視聴状況を正しく把握するには、シリーズ名、話数、放送形式の3つを分けて考える必要がある。

特に、初めて視聴する人には次の判断基準がおすすめだ。

1. 物語を最初から最後まで追いたい人

Season 1から順番に視聴し、The Final Season Part 1、Part 2、完結編の前編・後編へ進むのが分かりやすい。

2. すでに第87話まで見終わっている人

次に見るべきなのは完結編の前編・後編。第88話から第94話までの各話版を選んでも、同じ最終章の物語を追える。

3. すでにテレビ放送版を見た人

劇場版THE LAST ATTACKを選べば、完結編を映画館向けに再構築した映像と音響で楽しめる。

一方、完結編の各話版と劇場版を新しい続編だと思って視聴すると、期待する内容と異なる可能性がある。

作品を楽しむうえでは、何を見たいのかによって視聴形式を選ぶことが大切だ。

【進撃の巨人のファイナルシーズンが終わらない】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:進撃の巨人のファイナルシーズンはいつ完結しましたか?

A1:テレビアニメの最終回は2023年11月4日(土)24時からNHK総合で放送された完結編(後編)です。実際には11月5日午前0時からの放送にあたります。

Q2:ファイナルシーズンは全何話ですか?

A2:Part 1が16話、Part 2が12話で、合計28話です。その後に完結編の前編・後編が制作され、配信では第88話~第94話の各話版も公開されました。

Q3:完結編の前編と後編はどちらから見ればいいですか?

A3:前編から後編の順番で視聴してください。前編が最後の戦いの始まりを描き、後編でエレンたちの物語が完結します。

Q4:2024年の劇場版は新しいストーリーですか?

A4:基本的には2023年放送の完結編の前後編を再構築した映画です。新シーズンや本編の続編ではありません。ただし、エンドクレジット後には「進撃のスクールカースト」の新作映像が追加されています。

Q5:2026年現在、進撃の巨人の続編はありますか?

A5:テレビアニメ本編の物語は2023年に完結しています。2026年には公式YouTubeチャンネルの開設や関連作品の上映企画が発表されていますが、これらは本編の未完結を意味するものではありません。

『進撃の巨人』のファイナルシーズンが終わらないと感じられた最大の理由は、2020年から2023年にかけてPart 1、Part 2、完結編の前編・後編という4段階で放送されたことにある。

Part 1とPart 2は合計28話。その後、2023年3月に前編、同年11月に後編が放送され、エレンたちの物語は正式に完結した。

さらに2023年11月には第88話~第94話の各話版も配信され、2024年には劇場版THE LAST ATTACKも公開。2026年には公式チャンネルや再上映企画など、新たな関連展開が続いている。

したがって、現在の正しい理解は、「ファイナルシーズンは長期間にわたって段階的に放送されたが、テレビアニメの本編は2023年11月に完結済み」ということだ。

まだ最後まで視聴していない人は、Part 1から完結編の後編まで順番に追えば、エレン、ミカサ、アルミンたちがたどり着いた物語の結末まで楽しめる。

主な情報源:『進撃の巨人』公式ポータルサイト、TVアニメ公式サイト、MAPPA公式サイト、ポニーキャニオン公式発表。

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倉持 玲奈

テクノロジー分野を担当。一次情報(公式発表・公式サイト)と発表日を必ず確認し、推測は推測と明記する編集方針に従っています。

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