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【池袋駅西口再開発】2027年度の事業認可と東武百貨店の建て替え・解体予定

水沢 陽菜 水沢 陽菜 • 更新: • 公開: • 読了約 11 分
目次

東武百貨店池袋店の将来を考えるうえで、最も重要なのが池袋駅西口地区の再開発です。

この計画は、単なる商業施設のリニューアルではありません。駅周辺の交通環境、商業施設、オフィス、宿泊施設、歩行者空間などを一体的に整備する大規模な都市再開発です。

池袋駅西口再開発は2つの事業で構成される

豊島区が公表している資料によると、再開発は主に次の2地区に分かれています。

① 池袋駅西口地区第一種市街地再開発事業

池袋西口公園を含む約4.5ヘクタールの区域です。劇場通りやみずき通り周辺を含み、老朽化した建物の更新、駅前広場の整備、歩行者空間の改善などを目的としています。

施行者は、仮称・池袋駅西口地区市街地再開発組合です。

② 池袋駅直上西地区第一種市街地再開発事業

こちらは東武東上線池袋駅と、駅直上にある東武百貨店の一部を含む約1.6ヘクタールの区域です。

施行者として予定されているのは東武鉄道株式会社です。駅機能と商業機能を更新し、駅と周辺の街をつなぐ歩行者空間を整備する計画となっています。

2地区を合わせた再開発区域は約6.1ヘクタールです。都市計画決定は2024年11月11日に告示されています。

2027年度の事業認可は何を意味する?

2026年5月26日に公表された東武鉄道の決算説明資料では、池袋駅西口再開発について、東武鉄道が単独で施行する街区の施工会社が内定したことと、2027年度の事業認可に向けて検討を深めていることが説明されています。

加えて、2026年6月1日付の建設通信新聞も、東武鉄道の単独施行街区で施工者が内定し、2027年度の事業認可を経て2030年度の着工を目指す計画を報じています。

ここで押さえておきたいのは、2027年度というのは全館閉店の予定年ではなく、再開発事業の認可を目指す時期だということです。

都市計画決定、事業認可、権利変換計画認可、既存施設の解体、建築工事は、それぞれ異なる手続き・工程です。2027年度に事業認可を目指すからといって、その年度に東武百貨店が全面閉店することを意味しません。

建て替え・解体はいつ始まる?最新スケジュール

2026年7月の建通新聞の報道では、池袋駅西口再開発の全体完成時期は、当初計画の2043年度から2048年度へと5年後ろ倒しになったとされています。

建設費の高騰や技術者不足などが計画変更の背景です。既存施設の解体から新施設の建設まで、長期間にわたる事業になる見通しです。

報道されている主な工程



2027年度

本組合設立・事業計画認可などを目指す段階


2030~2032年度

既存施設の解体を進める予定。東武鉄道の施行街区では、既存ビルの中央館について2030~2031年度に設備改修、2031~2032年度に既存施設の解体を計画


2033年度

主要な建築工事の開始予定


2033~2046年度

東武鉄道が担当するB棟低層部の建設や駅改良工事を進める計画


2040~2048年度

A棟の建築工事を進める予定


2048年度

再開発全体の完成予定

なお、これらは再開発全体の工程であり、各店舗の営業終了日を示すものではありません。建物の解体予定と百貨店の営業終了時期は分けて確認する必要があります。

再開発後はどのような施設になる?

東京都環境局の環境影響評価資料では、計画区域全体について、敷地面積約33,430平方メートル、延床面積約582,700平方メートル、高さ約270メートルの高層建築物を含む計画が示されています。

主な用途として想定されているのは、次の施設です。

- 商業施設
- オフィス
- ホテルなどの宿泊施設
- 住宅
- 駅施設
- 公共公益施設
- 駐車場

また、東武鉄道の計画では、池袋駅のホームを現在の3面3線から3面4線に変更する駅改良も盛り込まれています。線路上空には広場空間を整備する構想もあります。

つまり、今回の再開発は百貨店の建て替えだけを目的としたものではありません。池袋駅を中心とする交通・商業・都市機能をまとめて更新するプロジェクトです。

【現在の営業状況】営業時間とB2F食品フロアのリニューアル

東武百貨店池袋閉店

全館閉店の公式発表が確認できない一方、現在の営業状況を把握するには、各フロアの営業時間と改装情報を確認することが大切です。

東武百貨店池袋店の営業時間

公式の営業時間案内に掲載されている基本的な営業時間は次のとおりです。

フロア 基本営業時間
B2F~3F 10:00~20:00
4F~8F 10:00~19:00
一部専門店 10:00~20:00
11F~15F レストラン街スパイス 11:00~22:00

一部店舗では営業時間が異なります。また、催事や施設休業日、店舗ごとの事情によって変更されることもあります。来店前には東武百貨店の公式営業時間案内を確認するのが確実です。

B2F食品フロアでは2026年秋にリニューアル工事

2026年秋に注目したいのが、地下2階食品フロアの改装です。

2026年9月3日には、食品売場に出店する妻家房が、東武百貨店池袋店B2のリニューアル工事について告知しています。売場の改装が実際に進められていることを示す情報です。

加えて、2026年10月3日付の池袋タイムズの現地取材では、地下2階の一部に新しい食のエリアを設けるための工事が進んでいることが報じられました。

同記事によると、改装対象エリアでは店舗の移転や一時休業が発生しており、キャピタルコーヒー、多々楽達屋、九州屋などは別の場所で営業を続けていました。愛国製茶と日本製茶も移設対象として紹介されています。

また、焼鳥日本一、青山一品、佃の佃煮については、記事掲載時点で営業休止中とされています。工事は2026年11月中旬まで行われる予定と報じられました。

B2Fの改装は閉店ではなく売場の再編

この動きは、全館閉店説を考えるうえでも重要です。

地下2階では、いい菜&ゼストプラスやうなぎ日本一などが退店した一方、別の店舗が移設営業し、既存の食品専門店も営業を続けています。東武百貨店の公式フロアマップにも、浅草今半、RF1、妻家房、魚の北辰、御座候、日本製茶などのショップが掲載されています。

したがって、B2Fの変化を地下食品フロア全体の閉鎖と捉えるのは正確ではありません。

新しい食のエリアの導入や既存店舗の移設は、現在の施設を営業しながら売場の魅力を更新していく動きとして理解できます。

今後、改装後の新規出店や営業再開が発表されれば、閉店の噂を判断するうえでも重要な材料になります。

【東武百貨店池袋閉店】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:東武百貨店池袋店は2026年中に閉店しますか?
A1:2026年11月5日時点で、東武百貨店池袋店の全館閉店を告知する公式発表は確認できません。グラティエやROJI日本橋 by KOKUBUなどの営業終了は、個別テナントの退店情報です。

Q2:東武百貨店池袋店の建物は解体される予定ですか?
A2:池袋駅直上西地区の再開発では、東武百貨店の一部を含む区域で既存施設の更新・解体が計画されています。報道されている工程では2031~2032年度に東武鉄道の施行街区で既存施設の解体を予定しています。ただし、百貨店全館の具体的な閉店日や営業終了日は公表されていません。

Q3:グラティエ、ROJI日本橋、サイアム セラドンはまだ営業していますか?
A3:東武百貨店の公式案内では、グラティエは2026年10月31日、ROJI日本橋 by KOKUBUは10月14日、サイアム セラドンは10月6日にそれぞれ営業を終了しています。

Q4:池袋駅西口再開発はいつ始まりますか?
A4:2027年度の事業認可を目指して準備が進んでいます。2026年7月の報道では、既存施設の解体開始を2030年度、本体工事の開始を2033年度とする工程が示されています。全体完成は2048年度の予定です。

Q5:東武百貨店池袋店は現在も通常営業していますか?
A5:公式サイトでは引き続き各フロアのショップ情報と営業時間が案内されています。ただし、個別店舗の退店やB2Fの改装に伴う移転・休業があります。目的の店舗については個別の営業状況を確認してください。

2026年11月5日時点で、東武百貨店池袋店の全館閉店が公式に発表された事実は確認できません。

一方で、2026年にはグラティエ、ROJI日本橋 by KOKUBU、サイアム セラドンをはじめ、多くのテナントが営業を終了しています。B2F食品フロアでも改装工事が進み、店舗の移転や営業休止など、利用者が実感できる変化が起きています。

加えて、東武鉄道が主体となる池袋駅直上西地区の再開発は、東武百貨店の一部を含む重要な計画です。2027年度の事業認可を目指し、将来的には既存施設の解体や新たな複合施設の整備が予定されています。

今後の動向を見極める際には、次の3点を確認が必要です。

1. 東武百貨店の公式発表:全館閉店、長期休業、営業形態変更などの正式な告知があるか。
2. テナントの営業終了情報:個別店舗の退店なのか、フロア全体の閉鎖なのか。
3. 再開発の進捗:2027年度の事業認可、権利変換計画、解体工事の具体的な時期が確定するか。

池袋駅西口の再開発は、街の景観や駅の使い勝手、商業施設のあり方を大きく変える長期プロジェクトです。東武百貨店池袋店についても、単純な閉店・存続の二択ではなく、現在の営業から将来の施設更新へどのように移行するのかが焦点になります。

長年にわたって池袋の買い物や食事を支えてきた百貨店だけに、利用者にとっては気になるニュースです。今後は個別店舗の閉店情報だけで判断せず、東武百貨店と東武鉄道、豊島区による公式発表をそれぞれ確認することが、正確な情報をつかむ近道です。

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水沢 陽菜

美容・健康カテゴリを担当。引用元の研究・公的機関の資料を確認したうえで、誰にでも読める形に整えます。

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