両球団の2026年を振り返るうえで、先発投手の働きも見逃せない。
特に注目したいのが、東京ヤクルトスワローズの山野太一と横浜DeNAベイスターズの東克樹だ。両投手はともに12勝を挙げ、チームの先発ローテーションを支えた。
山野太一は防御率2.33でリーグ上位
- 登板:25試合
- 勝利・敗北:12勝4敗
- 投球回:162回1/3
- 奪三振:152
山野は2026年に12勝4敗、防御率2.33という好成績を残した。162回1/3を投げ、152奪三振を記録。規定投球回以上の投手の中でもリーグ上位の防御率だった。
特に注目すべきは、25試合の先発登板で安定して投球回を稼いだ点だ。先発投手が長いイニングを投げることは、救援投手の負担を軽減するうえでも重要になる。
東克樹は12勝、防御率2.40でDeNAをけん引
- 登板:25試合
- 勝利・敗北:12勝6敗
- 投球回:161回1/3
- 奪三振:120
DeNAの東克樹も25試合に先発し、12勝6敗、防御率2.40を記録した。
山野と比較すると、勝利数は同じ12勝。防御率では山野がわずかに上回ったが、投球回も161回1/3とほぼ同水準だった。
一方、チーム全体の防御率ではDeNAが3.27、ヤクルトが3.68。エース級の投手が互角の数字を残していても、チーム全体の投手成績には差が生じている。
このことから、2026年の両球団を比較する際には、エースの能力だけでなく、先発陣全体の厚みや救援陣を含む投手運用にも目を向ける必要がある。
【年度別対戦成績・歴代記録】2026年の勝ち越しは転換点か

2026年の13勝12敗という数字は、過去数年間の対戦成績と比較すると、さらに意味が見えてくる。
東京ヤクルトスワローズと横浜DeNAベイスターズの対戦は、前身球団の記録を含めると長い歴史を持つ。
2021年から2026年までの年度別成績過去の年度別対戦成績を見ると、ヤクルトが優勢だった時期と、DeNAが優勢だった時期が交互に現れている。
- 2021年: ヤクルト17勝6敗2分
- 2022年: ヤクルト16勝9敗
- 2023年: ヤクルト10勝14敗1分
- 2024年: ヤクルト10勝15敗
- 2025年: ヤクルト8勝16敗1分
- 2026年: ヤクルト13勝12敗
特に注目したいのは2025年から2026年への変化だ。
2025年はDeNAが16勝を挙げ、ヤクルトに8勝差をつけた。ところが2026年にはヤクルトが13勝を挙げ、勝ち越しに転じている。
2023年から3年連続で負け越していたヤクルトにとって、2026年は対DeNA戦の流れを変えたシーズンだった。
歴代通算対戦成績ではヤクルトがリード2026年終了時点のレギュラーシーズン通算対戦成績は、次のとおりだ。
- 総試合数:1,968試合
- ヤクルトの勝利:973勝
- DeNAの勝利:935勝
- 引き分け:60試合
- ヤクルトの勝率:.510
前身球団との対戦記録を含む集計では、ヤクルトが通算でも上回っている。
ただし、歴代通算成績と直近数年間の対戦傾向は分けて考えたい。通算ではヤクルトが優位でも、2023年から2025年にかけてはDeNAが3年連続で勝ち越していた。
2026年の13勝12敗は、歴史的な通算成績の延長というより、直近の対戦傾向が変わったことを示す結果として捉えられる。
【セ・リーグ順位2026】直接対決の勝ち越しだけでは順位を逆転できなかった理由
ヤクルトがDeNAとの直接対決で勝ち越したにもかかわらず、最終順位では2つの差がついた。
2026年のセ・リーグ最終順位は、DeNAが3位、ヤクルトが5位。両球団のシーズン成績には明確な差があった。
DeNAは71勝、ヤクルトは61勝DeNAは143試合で71勝69敗3分、勝率.507。勝ち越し2つでシーズンを終えた。
一方、ヤクルトは61勝80敗2分。勝率は.432で、19試合の負け越しだった。
勝利数だけでも10勝差があり、敗戦数では11試合の差がついている。25試合の直接対決で1勝上回ることと、143試合のリーグ戦で安定して勝つことは別の課題だった。
得失点差が示すチーム力の違いより重要なのが得失点差だ。
DeNAは557得点、512失点で、得失点差はプラス45。対してヤクルトは449得点、568失点でマイナス119だった。
両球団の得失点差には164点もの開きがある。
DeNAは攻撃で点を取り、投手陣が失点を抑えるという基本的なチームバランスを維持していた。一方、ヤクルトは盗塁数で優位だったものの、得点力と失点抑制の両方に課題を残した。
この差が最終順位にも反映されたと考えられる。
ヤクルトが来季に向けて改善したいポイント2026年の数字から考えると、ヤクルトにとって重要なのは、直接対決での勝ち越しをシーズン全体の勝率向上につなげることだ。
特に注目したいのは次の3点。
1. 長打力の向上: 83本塁打から得点力をどう引き上げるか。
2. 投手陣の安定: チーム防御率3.68を改善し、失点を減らせるか。
3. 走塁の活用: 98盗塁という強みを得点に結び付けられるか。
DeNAについては、125本塁打という攻撃力とチーム防御率3.27を維持しながら、ヤクルトとの直接対決で取りこぼした試合を減らせるかが注目点になる。
両球団の2026年は、単純に順位だけで優劣を決めるのではなく、直接対決と年間成績の違いを見比べることで、それぞれの課題が明確になるシーズンだった。
【ヤクルト対DeNAに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年のヤクルト対DeNAの対戦成績は?
A1:全25試合でヤクルトが13勝12敗と勝ち越した。引き分けはなく、勝率はヤクルト.520、DeNA.480だった。
Q2:2026年のセ・リーグ最終順位はどちらが上?
A2:DeNAが3位、ヤクルトが5位だった。DeNAは71勝69敗3分、ヤクルトは61勝80敗2分でシーズンを終えている。
Q3:2026年のチーム打率・本塁打数・OPSはどちらが上?
A3:いずれもDeNAが上回った。チーム打率はDeNA.246、ヤクルト.236。本塁打は125本対83本、OPSは.684対.631だった。
Q4:2026年の防御率はどちらが優秀?
A4:DeNAが3.27、ヤクルトが3.68で、DeNAが優位だった。対戦25試合に限っても、DeNAが3.21、ヤクルトが4.58だった。
Q5:2026年の先発投手で注目されたのは誰?
A5:ヤクルトの山野太一とDeNAの東克樹だ。山野は12勝4敗、防御率2.33、東は12勝6敗、防御率2.40を記録した。
Q6:歴代のヤクルト対DeNAの通算成績は?
A6:2026年終了時点で、前身球団を含むレギュラーシーズンの通算成績はヤクルト973勝、DeNA935勝、引き分け60試合。ヤクルトが勝ち越している。
2026年のヤクルト対DeNAを振り返ると、両球団の特徴は対照的だった。
ヤクルトは25試合で13勝12敗と勝ち越し、盗塁数でもDeNAを上回った。山野太一も12勝、防御率2.33という好成績を残し、先発の柱として存在感を示した。
一方、DeNAはチーム打率、本塁打数、OPS、防御率で優位に立ち、シーズン全体では71勝を挙げて3位に入った。東克樹の安定した投球も、チームを支える大きな要素だった。
今回の対戦から読み取れるのは、直接対決の相性と年間を通じたチームの総合力は別物だということだ。
2027年以降の両球団を比較する際も、勝敗だけでなく、得点力、長打力、投手陣の安定性、走塁、先発投手の稼働状況まで確認することが重要になる。
2026年はヤクルトが対DeNA戦で意地を見せ、DeNAがシーズン全体の安定感で上回った。次の対戦では、この力関係がどう変化するのかが大きな見どころになる。