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【会社の正体】夢グループは2003年設立の芸能事務所から始まった

伊部 拓海 伊部 拓海 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
目次

夢グループの歴史を理解するには、現在の通販CMだけでなく、設立当初の芸能事業に注目する必要があります。

夢グループの会社概要

株式会社夢グループの公式会社概要によると、代表取締役社長は石田重廣氏。本社は東京都文京区にあり、設立は2003年2月、資本金は3,000万円です。

公式サイトに掲載された従業員数は90名(2025年現在)。全国紙や地方紙、テレビ・ラジオなどを通じた広告展開にも取り組んでいます。

前身は「有限会社あずさ2号」

夢グループの前身は、兄弟デュオ「狩人」にちなんだ有限会社あずさ2号です。

石田社長は、もともと芸能界の出身ではありません。広告や通信販売に関わる仕事を経て、芸能プロダクションの経営にも進出しました。狩人を所属させるために設立したのが、あずさ2号だったのです。

その後、2006年4月に株式会社夢グループへ社名を変更。現在の企業ブランドにつながる体制が整いました。夢グループの公式通販サイトにも、この設立と社名変更の経緯が記載されています。

つまり、夢グループは最初から通販専門会社として誕生したわけではありません。芸能事業を出発点に、広告と通信販売を組み合わせながら事業領域を広げてきた企業です。

【事業内容】通販・芸能プロダクション・コンサートの3本柱

夢グループとは

夢グループの公式会社概要に記載されている事業は、通信販売、広告代理業務、イベント企画、芸能プロダクションなどです。

テレビで見る通販CMは、その事業の一部にすぎません。商品を販売するだけでなく、広告を制作し、出演者をマネジメントし、自社でコンサートを企画する仕組みを持っています。

1.通信販売事業

夢グループの知名度を大きく押し上げたのが通信販売です。

公式通販サイトでは、家電商品、生活用品、寝具、衣料品、カラオケ、食品、CD・DVD、季節商品など幅広いカテゴリーを取り扱っています。

テレビCMや新聞広告を見た消費者が電話やインターネットで注文する販売スタイルが特徴です。特に、テレビを日常的に視聴する中高年層に商品を届ける広告展開を得意としています。

2.広告代理業務

夢グループは自社商品の宣伝だけでなく、カタログへの広告掲載や商品へのカタログ同梱などの広告関連業務も手掛けています。

新聞、テレビ、ラジオ、ダイレクトメールといった複数の媒体を活用している点が特徴です。

通販事業で蓄積した広告制作や顧客への販売ノウハウを、広告関連業務にも生かせることが事業上の強みになっています。

3.芸能プロダクション事業

夢グループは芸能事務所として、歌手やタレントのマネジメントも行っています。

昭和歌謡を代表する歌手から、現在活動するアーティストまで幅広い所属者を抱えていることが特徴です。

所属歌手をコンサートに出演させ、テレビCMや広告にも起用することで、芸能事業と通販事業が相互に結び付いています。

4.イベント企画・夢コンサート事業

全国各地で歌謡曲やポップスを中心としたコンサートを企画・主催しています。

公式サイトでは「夢スター春・秋」などの公演情報を掲載。往年のヒット曲を知る世代が、懐かしい歌手のステージを楽しめる構成になっています。

5.健康ランド事業と関連企業

公式会社概要には健康ランド事業も掲載されています。ただし、現在は休止中で、施設は受注・配送センターとして稼働していると説明されています。

また、関連企業として株式会社ユーコー、有限会社白井貿易、株式会社未来が掲載されています。

【人物相関・関係性】石田重廣社長と保科有里はどんな関係?

夢グループを語るうえで欠かせないのが、石田重廣社長と歌手・保科有里のコンビです。

CMでは、社長が商品価格を提示し、保科が「もっと安くして」とお願いする。そのやり取りが定番になっています。

2人の関係については、インターネット上で愛人説が話題になったこともあります。しかし、確認できる公的な立場は、会社の代表者と所属歌手という仕事上の関係です。

石田重廣社長の経歴

石田重廣氏は1958年生まれ、福島県福島市出身です。19歳で上京し、広告関連の仕事などを経験した後、芸能事業や通信販売事業を展開してきました。

2022年には保科有里とのデュエット曲「夢と…未来へ」で歌手デビュー。自ら作詞を担当し、保科がペンネーム「YURI」名義で作曲しました。

経営者でありながら、自らCMに出演し、商品を紹介し、音楽活動にも取り組むという多面的な人物です。

保科有里のプロフィールと経歴

保科有里は石川県金沢市出身の歌手です。1993年に「神無月に抱かれて」でデビューし、長年にわたって歌手活動を続けています。

夢グループに所属してからは、コンサート出演や歌手活動に加え、石田社長と共演するテレビ通販CMでも知名度を高めました。

朝日新聞のインタビューでは、保科が30年以上のキャリアを持つ歌手であることや、石田社長との音楽活動について紹介されています。

石田社長と保科有里の関係を整理
人物・項目 確認できる関係・事実 石田重廣 株式会社夢グループ代表取締役社長。創業者であり、CM出演者でもある。 保科有里 夢グループ所属歌手。1993年デビュー。石田社長とCMや音楽活動で共演。 2人のCM 社長と商品紹介役という設定で、値下げ交渉の掛け合いを展開。 音楽活動 2022年にデュエット曲「夢と…未来へ」を発売。ユニット名は「夢 石田社長と有里」。 愛人説 仕事上のパートナー。石田社長は良きビジネスパートナーという趣旨で説明し、保科も従業員として働いていると話している。

2024年11月にはBSフジの番組で愛人説について質問され、石田社長は保科を「良きパートナー」と説明。保科も従業員として働いていると答えています。

文春オンラインのインタビューでも、保科は石田社長が自分のマネージャーとしてテレビ局を回ってくれたことや、歌手として活動する機会を広げてくれたことを語っています。

CMの親密な演出と、実際の仕事上の関係を混同しないことが大切です。

【CMの人気の秘密】なぜ夢グループの通販CMは印象に残るのか?

夢グループのCMは、一般的な大手企業のテレビ広告とはかなり違います。

洗練された映像や豪華な演出よりも、出演者の個性、独特な話し方、商品を前面に押し出した説明が印象に残ります。

理由1:石田社長自身が出演している

一般的な通販CMでは、プロの司会者やタレントが商品を紹介するケースが多く見られます。

一方、夢グループでは社長本人が出演し、商品を説明します。

石田社長は文春オンラインのインタビューで、CMの構成や演出を自ら考え、自社スタジオで制作していることを明かしています。

高額な広告制作費をかけるのではなく、商品を伝えることを優先する姿勢が、現在の独特なCMスタイルにつながっています。

理由2:保科有里との掛け合いが独特

「社長、もっと安くして~」とお願いする保科と、最初は価格を提示しながら最終的に値下げする石田社長。

この分かりやすい構図が、CMの大きな特徴です。

保科の甘えるような口調と、石田社長の朴訥とした話し方には対照的な面白さがあります。

視聴者は商品情報だけでなく、2人のやり取りそのものを楽しめるため、CMの内容を記憶しやすくなっています。

理由3:完璧すぎない演出が差別化につながる

夢グループのCMは、一般的な広告と比べると演出が素朴です。セリフの言い回しやテンポも独特で、見る人によっては不自然に感じることもあります。

しかし、その完成されすぎていない雰囲気こそが、他社の通販広告との違いを生み出しています。

広告が大量に流れるテレビの中で、視聴者の記憶に残るには、必ずしも豪華な映像が必要とは限りません。夢グループは出演者のキャラクターと繰り返し使える演出によって、独自の広告ブランドを築いています。

理由4:商品と価格が分かりやすい

夢グループのCMでは、商品の用途や特徴、販売価格などが比較的ストレートに説明されます。

難しい専門用語や複雑なストーリーを使わず、生活に関係する商品を身近な言葉で紹介する点も特徴です。

加えて、2026年には日清食品の商品紹介や静岡銀行の宝くじ付き定期預金のプロモーションなど、通販以外の企業とのコラボレーションにも出演しています。

CMで培った知名度を、他業種の広告にも活用する動きが広がっています。

【所属タレントと夢コンサート】昭和のスターを全国の舞台へ

夢グループが一般的な通販会社と大きく異なるのは、芸能プロダクションとコンサート事業を自社で運営している点です。

夢グループの所属タレント

公式の所属タレント一覧には、次のような歌手・アーティストが掲載されています。

- 石田重廣
- 千昌夫
- 黒沢年雄
- チェリッシュ
- 三善英史
- 平浩二
- 狩人(加藤久仁彦・高道)
- 保科有里
- ZERO
- 二代目橋幸夫yH2
- 進公平
- 徳岡純平
- 小牧勇太

なお、橋幸夫については、公式所属タレントページに2025年9月4日に82歳で永眠したとの告知が掲載されています。現在の活動中の出演者と混同しないよう注意が必要です。

夢コンサートとは?

夢コンサートは、夢グループが主催する歌謡曲やポップスを中心とした公演です。

代表的な公演の一つが「夢スター春・秋」。昭和歌謡を彩った歌手たちが出演する大型ユニット形式のコンサートで、懐かしいヒット曲を生のステージで楽しめます。

出演者は会場によって異なるため、観覧を希望する場合は公演ごとの出演者情報を確認する必要があります。

2026年11月現在の公演状況

2026年11月6日時点で、公式の夢コンサート公演ページには、12月以降の公演予定が掲載されています。

例えば、2026年12月には栃木県、茨城県、岐阜県、愛知県などで「夢スター春・秋」の公演が予定されています。

加えて、2027年1月以降の公演予定も掲載されており、全国規模でのコンサート展開が続いています。

2026年の夢グループ最新活動

2026年の夢グループは、通販CMや歌謡コンサート以外にも活動の幅を広げています。

- 2026年2月:ゲーム「バイオハザード レクイエム」とのコラボ企画を展開。
- 2026年3月:石田社長と保科有里が日清食品の新商品発表会に登壇。
- 2026年5月:2人の冠ラジオ番組「石田社長・保科有里の いきます!やります!まかせます!」がラジオ大阪でスタート。
- 2026年8月:静岡銀行の宝くじ付き定期預金を紹介するコラボ動画を公開。
- 2026年10月:映画「バイオハザード」とのコラボ動画を公開。

これらは公式の活動一覧や保科有里の公式サイト、各企業の発表で確認できる活動です。

特に注目したいのは、テレビ通販で知られる2人が、ゲーム、映画、金融商品、食品など異なる分野の広告にも出演していることです。夢グループのCMスタイルそのものが、企業や商品の宣伝に活用できるコンテンツになっています。

【評判と注意点】夢グループの商品は本当に安い?購入前に知るべきこと

夢グループの評判を考える際には、CMの面白さと、通販商品の購入満足度を分けて考える必要があります。

CMが印象的であることと、すべての商品が誰にとってもお得であることは同じではありません。

通販商品のメリット

夢グループの通販には、次のような特徴があります。

- テレビや新聞を通じて商品情報を得られる。
- 家電や生活用品など日常的に使う商品を探せる。
- 電話注文に対応しており、ネット通販に慣れていない人も利用できる。
- 商品によっては比較的手頃な価格で購入できる。
- 商品の使い方や特徴をテレビCMで確認できる。

特に、新聞広告やテレビ通販を日常的に利用する人にとっては、商品を探しやすい販売スタイルです。

注意点1:表示価格だけで判断しない

通販で重要なのは、画面や広告に表示された商品価格だけではありません。

送料、手数料、支払い方法、配送条件などを含めた総額で比較する必要があります。

夢グループの公式通販サイトでも、送料は商品や地域によって異なる場合があると案内されています。

注意点2:返品条件を確認する

公式通販の利用案内では、家電商品について不良品以外の返品は不可とされ、不良品については交換対応と説明されています。

また、コンサートチケットについても、商品の特性上キャンセル不可という条件が掲載されています。

商品カテゴリーや販売窓口によって条件が異なる可能性があるため、注文前に購入先の最新規約を確認することが大切です。

注意点3:2025年に消費者庁から課徴金納付命令

夢グループの評判を検証するうえで、避けて通れないのが2025年3月21日に発表された消費者庁の行政上の措置です。

消費者庁は株式会社夢グループに対し、「立体マスク30枚セット」の広告表示をめぐり、6,589万円の課徴金納付命令を発出しました。

対象となったのは、2020年3月から4月にかけて行われたマスク販売の広告です。

広告には「本日の広告の有効期限5日間」などと表示され、広告掲載日から5日間だけ、税別3,600円で追加費用なしに購入できるかのような印象を与えていました。

しかし、実際には送料や手数料が別途必要であり、広告掲載日から5日間を過ぎても同じ条件で購入できたことが問題となりました。

この表示について、消費者庁は景品表示法上の有利誤認表示に当たるとして課徴金納付命令を出しています。

当時、夢グループは報道機関の取材に対して、認定に納得できない部分があり、不服申し立てを検討すると回答していました。

この件は、CMの印象や知名度とは別に、通信販売企業として価格表示や広告の正確性が問われた事例です。

夢グループの通販はどんな人に向いている?

購入を検討する場合は、次のような基準で判断するとよいでしょう。

向いている人

- テレビ通販や新聞広告で商品を探すのが好きな人
- 家電や生活用品を手頃な価格で探している人
- 電話で注文できる通販を利用したい人
- 商品の特徴や価格を確認してから購入したい人

慎重に検討したい人

- 商品を実店舗で確認してから購入したい人
- 不良品以外の返品ができない条件を避けたい人
- 送料や追加費用を含めて他社と細かく比較したい人
- 購入後のキャンセルや返品の柔軟性を重視する人

評判を判断する際には、CMの好き嫌いだけでなく、商品ごとの仕様、総額、保証、返品条件を確認することが欠かせません。

【プロの結論】夢グループの本当の強みは通販と芸能を結ぶ独自の仕組み

夢グループの事業を整理すると、単なるテレビ通販会社でも、一般的な芸能事務所でもないことが分かります。

同社の特徴は、通販、広告、芸能マネジメント、コンサートという複数の事業を一つの企業ブランドのもとで展開していることです。

その仕組みを整理すると、次のようになります。

夢グループの事業連携モデル

芸能プロダクションで歌手・タレントをマネジメント

↓

所属タレントを通販CMや広告に起用

↓

テレビ・新聞を通じて商品と企業ブランドを認知させる

↓

通信販売で商品を販売

↓

夢コンサートで所属歌手や往年のスターの活動機会を広げる

石田社長と保科有里のコンビは、この事業構造を象徴する存在です。

通販CMで知名度を獲得した2人が、音楽活動や他社とのコラボレーションにも進出する。加えて、所属歌手は夢コンサートなどのイベントで活躍する。こうした連携が、夢グループの独自性を支えています。

一方で、2025年の課徴金納付命令が示すように、知名度の高い企業ほど広告表示や消費者への説明責任が問われます。今後の事業拡大には、親しみやすい広告だけでなく、価格表示や購入条件に対する信頼の積み重ねも欠かせません。

【夢グループとは】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:夢グループは通販会社ですか?芸能事務所ですか?
A1:両方です。通信販売、広告代理業務、イベント企画、芸能プロダクションを展開しています。通販だけを行う企業ではありません。

Q2:夢グループはいつ設立されましたか?
A2:2003年2月です。前身は有限会社あずさ2号で、2006年4月に株式会社夢グループへ社名変更しました。

Q3:石田重廣社長と保科有里は結婚しているのですか?
A3:2人は夢グループの社長と所属歌手という仕事上のパートナーです。愛人説が話題になりましたが、本人たちは良きビジネスパートナー、従業員という趣旨で説明しています。

Q4:夢グループのCMが人気なのはなぜですか?
A4:石田社長と保科有里の独特な掛け合い、親しみやすい商品紹介、素朴な映像演出などが特徴です。大手企業の広告とは違う個性が、視聴者の記憶に残っています。

Q5:夢グループの商品はどこで購入できますか?
A5:公式通販サイトや電話注文などで購入できます。家電、生活用品、寝具、衣料品、食品、CD・DVDなどを扱っています。送料や返品条件は商品ごとに確認してください。

Q6:夢グループは2026年現在も活動していますか?
A6:活動しています。2026年にはコンサートの開催に加え、日清食品や静岡銀行とのコラボレーション、ラジオ番組、映画とのタイアップなどを展開しています。

Q7:夢コンサートとは何ですか?
A7:夢グループが企画・主催する歌謡曲やポップスを中心としたコンサートです。「夢スター春・秋」など、昭和歌謡を代表する歌手が出演する公演があります。出演者や開催地は公演ごとに異なります。

夢グループとは、2003年に有限会社あずさ2号としてスタートし、2006年に現在の社名へ変更した企業です。

代表取締役社長の石田重廣氏を中心に、通信販売、広告代理業、芸能プロダクション、コンサート企画などを展開しています。

石田社長と保科有里のCMは、単なる商品広告を超えた企業の看板コンテンツになりました。2人の掛け合いをきっかけに会社を知り、通販商品や夢コンサートに興味を持つ人もいるでしょう。

2026年現在は、映画やゲームとのコラボ、企業広告、ラジオ出演などにも活動領域を広げています。

ただし、通販を利用する際には、価格だけでなく送料や返品条件、商品仕様を確認が必要です。2025年の課徴金納付命令も踏まえ、広告の印象と実際の購入条件を分けて判断する必要があります。

夢グループの正体は、通販と芸能を組み合わせ、商品を売る仕組みと人を楽しませる仕組みを同時に運営する企業です。その独特な経営スタイルが、2026年現在も幅広い世代から注目される理由の一つになっています。

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コンテンツディレクター 伊部 拓海
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映画・ドラマ担当。公開資料と一次報道を照合し、ネタバレの扱いには線引きルールを設けています。

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