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【病気との関係】高血圧・糖尿病を放置すると寿命に影響する理由

黒田 宗一郎 黒田 宗一郎 • 更新: • 公開: • 読了約 12 分
目次

生活習慣と寿命の関係を考えるうえで、特に注意したいのが高血圧と糖尿病です。

どちらも初期には自覚症状が乏しい一方、長期間にわたって血管に負担をかけ、重大な病気につながる可能性があります。

高血圧は脳卒中や心疾患の大きな危険因子

高血圧は、血管に強い圧力がかかり続ける状態です。

長期間放置すると血管の壁が厚く硬くなり、動脈硬化が進行することがあります。

その結果、次のような病気につながる可能性があります。

- 脳梗塞
- 脳出血
- くも膜下出血
- 心筋梗塞
- 心不全
- 腎機能の低下

厚生労働省のe-ヘルスネットによると、脳卒中の最大の原因は高血圧です。また、高血圧の重要な生活習慣要因として、食塩の過剰摂取が挙げられています。

2025年の日本人の死亡統計でも、心疾患は悪性新生物に次ぐ主要な死因となっています。

血圧が高い状態を放置しないことは、将来的な重大疾患を防ぐための基本的な対策です。

糖尿病は血管や腎臓にも影響する

糖尿病は、血液中のブドウ糖が慢性的に高くなる病気です。

血糖値が高い状態が続くと、血管が傷つき、全身のさまざまな臓器に影響が及びます。

代表的な合併症は次の3つです。

- 糖尿病性網膜症: 目の血管が傷つき、視力低下や失明につながる可能性がある。
- 糖尿病性腎症: 腎臓の機能が低下し、進行すると透析が必要になる場合がある。
- 糖尿病性神経障害: 手足のしびれや感覚の低下などが起こる。

加えて、糖尿病は動脈硬化を進行させ、脳卒中や心筋梗塞などのリスクを高めます。

厚生労働省が2025年12月に公表した令和6年国民健康・栄養調査では、糖尿病が強く疑われる人は約1,100万人と推計されています。

糖尿病は、発症後の血糖管理だけでなく、早期発見と継続的な治療が欠かせない病気です。

遺伝や体質によっても早世リスクは変わる

生活習慣を改善していても、病気になる人はいます。

その理由の一つが、遺伝的要因や体質の違いです。

例えば、次のような条件は健康リスクに関係します。

- 家族に若年で心筋梗塞や脳卒中を発症した人がいる
- 遺伝的に特定のがんにかかりやすい
- アルコールを分解する能力が低い
- 先天的な心臓や血管の疾患がある
- 加齢によって身体機能が低下している

また、収入、労働環境、居住地域、医療機関へのアクセスなどの社会環境も、健康状態に影響します。

例えば、長時間労働によって睡眠時間が不足したり、経済的な事情から健康的な食事を継続しにくかったりするケースもあります。

つまり、早世リスクは本人の努力だけで決まるものではありません。

生活習慣、遺伝、年齢、社会環境、医療へのアクセスが重なって、個人の健康状態が形成されていくという視点が大切です。

【早死にを防ぐ方法】寿命を延ばすために実践したい7つの生活習慣

早く死ぬ人

早世リスクを下げるために、特別な健康法や高額なサプリメントが必要なわけではありません。

まずは、医学的な根拠が蓄積されている基本的な生活習慣を整えることが大切です。

1. 禁煙して受動喫煙も避ける

最初に取り組みたいのが禁煙です。

喫煙は肺がんだけでなく、心疾患、脳卒中、COPDなど、複数の重大疾患と因果関係が確認されています。

自力で禁煙することが難しい場合は、禁煙外来などの医療的なサポートを利用する方法もあります。

家族や職場の人が吸う場合には、受動喫煙を避ける環境づくりも意識しましょう。

2. 飲酒量を把握して減らす

お酒を飲む習慣がある人は、飲酒量を純アルコール量で把握しましょう。

特に注意したいのは、短時間に大量に飲むことや、毎日の飲酒が習慣化していることです。

飲酒量を減らすことが難しい場合は、医療機関や専門の相談窓口に相談する方法もあります。

飲酒によって不眠や不安を解消しようとする習慣も避けたいところです。

3. 毎日の歩行時間を増やす

運動不足を解消するには、ウォーキングなどの有酸素運動が取り入れやすい方法です。

厚生労働省の成人向け運動ガイドでは、1日約8,000歩を目安とする身体活動が推奨されています。

ただし、体力や年齢、持病によって適切な運動量は異なります。

運動習慣がない場合は、次のような小さな行動から始めましょう。

- 近所への買い物は徒歩で行く
- エレベーターより階段を使う
- 食後に10分程度歩く
- 仕事中は定期的に立ち上がる
- 週2〜3回、無理のない筋力トレーニングを行う

運動を始める際は、現在の体調や持病を考慮することも忘れてはいけません。

4. 減塩と栄養バランスを意識する

毎日の食事では、塩分の摂りすぎを避けることが重要です。

特に、ラーメンやうどんの汁、漬物、加工食品、塩分の多い調味料などは、知らないうちに食塩摂取量を増やす原因になります。

実践したい要点は次のとおりです。

- 麺類のスープを飲み干さない
- 醤油や塩を使いすぎない
- 野菜を1日350g以上を目標に取り入れる
- 魚や大豆製品を積極的に食べる
- 主食・主菜・副菜を組み合わせる
- 甘い飲料や過剰な間食を控える

なお、腎臓病などがある場合、カリウムの摂取量について医師の指示が必要なことがあります。

5. 睡眠時間と睡眠の質を改善する

睡眠不足を解消するためには、就寝時刻と起床時刻をできるだけ一定にすることが役立ちます。

また、寝る直前の飲酒やカフェイン摂取、スマートフォンの長時間使用なども見直したい習慣です。

成人は6時間以上を一つの目安とし、自分に必要な睡眠時間を確保しましょう。

いびきや日中の強い眠気が続く場合は、睡眠時無呼吸症候群などの可能性も考え、医療機関に相談してください。

6. 健康診断を毎年受ける

自覚症状がないからといって、健康状態に問題がないとは限りません。

定期的に確認したい項目には、次のものがあります。

- 血圧
- 血糖値
- HbA1c
- LDL・HDLコレステロール
- 肝機能
- 腎機能
- 尿検査

健康診断で異常を指摘された場合には、結果を放置せず、必要に応じて精密検査や治療を受けましょう。

特定健診は40〜74歳を対象とする制度ですが、40歳未満でも職場や自治体の健康診断を活用することができます。

7. 体重を適正範囲に保ち、心身の健康も大切にする

肥満は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などのリスクを高める要因です。

一方で、極端なダイエットや低栄養も健康を損なう可能性があります。

大切なのは、無理な体重減少ではなく、適正体重を維持することです。

また、慢性的なストレスやうつ状態なども、睡眠や食生活、運動習慣に影響します。

気持ちの不調が長く続く場合には、休養を取るだけでなく、必要に応じて専門家の支援を受けることも検討しましょう。

【寿命の本当の意味】平均寿命と健康寿命の違いを知る

早く死ぬかどうかという話題では、平均寿命だけに注目しがちです。

しかし、実際には何歳まで生きるかだけでなく、健康な状態で何歳まで生活できるかも重要です。

ここで知っておきたいのが、平均寿命と健康寿命の違いです。

平均寿命とは何か

平均寿命とは、0歳の人の平均余命を指します。

簡単にいえば、その年の死亡状況が今後も続くと仮定した場合に、新生児が平均して何年生きると期待されるかを示す統計です。

2025年の日本人の平均寿命は、男性81.35歳、女性87.33歳でした。

健康寿命とは何か

健康寿命は、健康上の問題によって日常生活が制限されることなく生活できる期間を意味します。

厚生労働省が公表している最新の2022年(令和4年)の数値は、次のとおりです。


2022年の平均寿命と健康寿命


男性・平均寿命

81.05歳


健康寿命との差:8.49年


女性・平均寿命

87.09歳


健康寿命との差:11.63年


男性・健康寿命

72.57歳




女性・健康寿命

75.45歳




出典:厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」。2022年の平均寿命と健康寿命を比較した数値。

この差は、日常生活に制限のある期間を示す指標です。

つまり、寿命を延ばすだけでなく、健康寿命を延ばすことも大切なのです。

2025年の平均寿命が延びても、生活習慣の改善が必要な理由

2025年の平均寿命は前年より男性0.25年、女性0.20年延びました。

しかし、平均寿命が延びたからといって、すべての人が健康で長生きできるようになったわけではありません。

慢性疾患を抱えながら生活する期間や、介護が必要になる期間を短くするためには、生活習慣の改善と病気の早期発見が欠かせません。

2026年時点で注目したいのは、単に長生きすることではなく、自立した生活を維持できる期間を延ばすという考え方です。

【早く死ぬ人に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:早く死ぬ人には共通する性格や特徴がありますか?

A1:早死にする人に共通する特定の性格は、医学的に確立されていません。喫煙、多量飲酒、運動不足、睡眠不足などは健康リスクと関連していますが、性格や外見だけで寿命を判断することはできません。

Q2:睡眠時間が短い人は早死にしやすいのでしょうか?

A2:慢性的な睡眠不足は、高血圧、糖尿病、心疾患などのリスクと関連しています。厚生労働省は成人に6時間以上を目安とした睡眠を推奨しています。ただし、必要な睡眠時間には個人差があります。

Q3:お酒を毎日飲む人は寿命が短くなるのでしょうか?

A3:飲酒量や体質、健康状態によって影響は異なります。多量飲酒は肝疾患、がん、高血圧などのリスクを高めます。少量なら必ず安全というわけでもありません。飲酒量を減らし、飲まない選択も含めて健康を考えることが大切です。

【プロの結論】早く死ぬ人の特徴を探すより、変えられる健康リスクに目を向ける

「早く死ぬ人」という検索キーワードからは、寿命を左右する共通点を知りたいという疑問が読み取れます。

公的統計や健康研究から見えてくるのは、寿命には多くの要因が関係しており、特定の特徴だけで早死にを判断できないという事実です。

特に注意したいのは、喫煙、多量飲酒、身体活動不足、塩分の過剰摂取、睡眠不足、生活習慣病の放置です。

一方、これらのリスクには、禁煙、節酒、運動、食生活の改善、健康診断、適切な治療などによって軽減できるものがあります。

判断基準として覚えておきたいのは、次の3点です。

1. 生活習慣を確認する: 喫煙、飲酒、食事、運動、睡眠を振り返る。
2. 健康状態を数値で確認する: 血圧、血糖値、脂質、肝機能などを定期的にチェックする。
3. 異常を放置しない: 健診結果に問題があれば、医療機関で適切な検査や治療を受ける。

何歳まで生きられるかを正確に予測することはできません。しかし、将来の健康リスクを減らすために、今日からできることはあります。

長生きだけを目標にするのではなく、元気に自分らしい生活を送れる時間を増やすこと。それが、早世リスクを考えるうえで本当に大切な視点です。

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コンテンツディレクター 黒田 宗一郎
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グルメ・レシピ担当。材料と手順は必ず再現検証し、出典を明記します。

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