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人間洗濯機万博の現在地は?2026年の価格・体験場所・仕組みと販売状況を徹底解説

高杉 葵 高杉 葵 • 更新: • 公開: • 読了約 24 分
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2025年の大阪・関西万博で大きな話題を集めた「ミライ人間洗濯機」。カプセルの中に座るだけで全身を洗浄し、心電図などの生体データに合わせて映像や音楽まで変化するという、これまでの入浴の常識を覆す装置だ。実はそのルーツは、1970年の大阪万博で三洋電機が展示した初代「人間洗濯機」にある。

2026年11月現在、ミライ人間洗濯機は万博限定の展示物ではない。開発会社の株式会社サイエンスによる一般販売が始まり、販売価格は税込6,000万円。加えて、箕面温泉スパーガーデンでは2026年10月1日から一般利用がスタートし、東京・池袋などでも体験の機会が設けられている。55年越しの構想は、いまどこまで実用化されたのか。歴史、洗浄技術、価格、評判、体験予約の方法まで詳しく解説する。

【まず結論】人間洗濯機万博で話題になったミライ人間洗濯機とは?

人間洗濯機万博

ミライ人間洗濯機は、株式会社サイエンスが開発したカプセル型の全自動入浴装置だ。2025年大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン1階アトリウムに展示され、身体を洗うだけでなく、入浴中の心身の状態に応じてリラックスできる空間を提供する仕組みが注目を集めた。

最大の特徴は、利用者が装置内の椅子に座り、身体をお湯に浸けるだけで洗浄工程が進むこと。身体をゴシゴシこする従来の入浴とは異なり、微細な泡と専用の水流を使って全身を洗い上げる。

万博での体験実績は1,227人、満足度98.3%

株式会社サイエンスが2025年11月に公開した体験データによると、大阪・関西万博でミライ人間洗濯機を実際に体験した人は1,227人。入浴後のアンケートでは、回答者847人のうち98.3%が「大満足」または「満足」と評価した。

この数字は、体験者全員を対象にした満足度ではなく、アンケートに回答した847人を母数とする集計だ。それでも、実際に入浴した人たちから高い評価を得たことは、万博の話題性だけでは説明できない成果といえる。

同社が公表した自由回答には、肌の滑らかさや非日常的な体験、介護・福祉への応用を期待する声が含まれている。

「宇宙船に乗ったような気分でした」

これは同社が紹介した体験者アンケートの回答の一つだ。従来の浴室とは異なるカプセル空間そのものも、体験価値を構成する要素になっている。

単なる全自動シャワーではない

ミライ人間洗濯機のコンセプトは「カラダもココロも自動で洗われる」。身体の洗浄と心身のリラクゼーションを一つの装置で実現しようとしている。

特に注目したいのが、入浴中に心電図をモニタリングする機能だ。センサーが取得した情報をもとに映像や音楽を変化させ、利用者の状態に合わせた演出を行う。

つまり、この装置が目指すのは、身体を清潔にするためだけの入浴から、身体のケアと休息を同時に提供する入浴への転換である。

【歴史を検証】1970年大阪万博の三洋電機製「人間洗濯機」が原点だった

ミライ人間洗濯機を理解するうえで欠かせないのが、1970年に開催された日本万国博覧会、通称・大阪万博の存在だ。

当時、三洋電機グループが出展した「サンヨー館」では、未来の家庭生活を提案する展示の一つとして「ウルトラソニックバス」が公開された。これが、後に人間洗濯機と呼ばれるようになった初代モデルである。

初代モデルは超音波とマッサージボールで身体を洗う構想

万博記念公園の公式解説によると、初代人間洗濯機は流線型のカプセルに座っているだけで、マッサージボールや超音波によって自動的に入浴を済ませられる全自動バスとして紹介されていた。

当時の展示は、単なる奇抜な家電の提案ではない。家事や生活の自動化が進んだ未来に、人間の入浴そのものも機械に任せられるのではないかという発想だった。

ただし、展示されたことと一般家庭に普及したことは別である。初代モデルは当時の技術やコストなどの課題もあり、広く実用化されるには至らなかった。

55年後、当時の夢を現代技術で再構築

2025年の大阪・関西万博でこの構想を現代に蘇らせたのが株式会社サイエンスだ。同社はシャワーヘッド「ミラブル」などで知られ、ファインバブル技術を中心に水の洗浄性能を研究・開発している。

開発の背景には、サイエンスの青山恭明会長が1970年の大阪万博で初代人間洗濯機を見て、自分も入ってみたいと思ったというエピソードがある。子どもの頃に見た未来の装置を、今度は自分たちの技術で実現するという構想が、2025年の出展につながった。

また、今回の開発では大阪大学産業科学研究所の神吉輝夫准教授との共同研究・開発も行われた。ファインバブル技術と生体計測技術を融合させたことが、初代モデルにはなかった大きな進化である。

さらに2026年には、初代ウルトラソニックバスの実物にも新たな動きがあった。パナソニックホールディングスが保管していた実機を国立科学博物館に寄贈し、同館では常設展示を予定していると読売新聞が報じている。初代モデルも、万博の歴史を伝える産業技術資料として次の時代へ引き継がれることになった。

【技術を解説】ファインバブル洗浄と生体センサー・心電波形の仕組み

ミライ人間洗濯機の技術的な特徴は、大きく分けて二つある。一つは微細な泡を利用した洗浄技術、もう一つは心電図などの生体情報を利用したリラクゼーション機能だ。

マイクロバブルとウルトラファインバブルの違い

株式会社サイエンスが採用するファインバブルとは、一般的な泡よりもはるかに小さな気泡の総称だ。一般社団法人ファインバブル産業会の定義では、直径100マイクロメートル未満の気泡を指す。

ファインバブルは、気泡の大きさによって次の2種類に分類される。

  • マイクロバブル:直径1マイクロメートル以上、100マイクロメートル未満。水中で白く濁って見えることがある。
  • ウルトラファインバブル:直径1マイクロメートル未満。肉眼ではほとんど確認できず、水中に長く存在できる性質を持つ。

洗浄の仕組みも同じではない。マイクロバブルは汚れに付着して浮上させる働きがあり、ウルトラファインバブルは微細な汚れに付着して剥離を助ける性質がある。ただし、ウルトラファインバブル自体が汚れを浮上させるわけではないため、実際の洗浄では水流などの作用も重要になる。

身体と顔・頭で異なる洗浄工程

ミライ人間洗濯機では、身体と顔・頭で異なる洗浄技術を使い分ける。

首から下の身体にはマイクロバブルを含んだお湯を使用する。利用者が湯船に浸かっている間に、皮脂や汚れなどを落とす仕組みだ。

一方、顔や頭にはウルトラファインバブルを含む水流を利用する。頭部については洗浄するかどうかを選択できる仕様となっている。

つまり、泡を大量に発生させればすべての汚れが落ちるという単純な仕組みではなく、泡の大きさと水流の役割を分けて洗浄効率を高めている。

生体センサーが心電図を測定し、映像や音楽を変える

もう一つの特徴が、背面に設置された生体センサーだ。入浴中の心電図、すなわち心電波形をモニタリングし、心身の状態や疲労度などを把握する仕組みが採用されている。

取得したデータは、前方のモニターなどに表示される。加えて、その状態に応じて映像や音楽を切り替えることで、リラックスしやすい空間をつくる。

  • 気分が落ち込んでいると判断された場合:明るい気分を促す映像を再生。
  • 興奮状態と判断された場合:落ち着いた気分を促す映像を再生。
  • 入浴中:生体情報をセンシングし、状態に合わせた演出を行う。

この機能は、身体を洗う行為にリラクゼーションという価値を加えるものだ。心電図を利用しているからといって、医療機関の検査や病気の診断を代替するものではない。健康状態の可視化と入浴中の演出を組み合わせたウェルネス機能として捉えるのが適切だ。

入浴開始から終了までの6段階

サイエンスの公式説明に基づく基本的な入浴工程は次のとおりだ。

  1. 自動給水:カプセルに入り、カバーが閉じると胸の下あたりまでお湯が注がれる。
  2. 身体の洗浄:マイクロバブルを含んだお湯で首から下を洗う。
  3. 健康状態のセンシング:心電図を測定し、状態をモニターに表示する。
  4. 顔・頭の洗浄:ウルトラファインバブルを含む水流で洗浄する。
  5. 映像・音楽の再生:生体情報に応じた演出でリラックスを促す。
  6. 自動排水・乾燥:お湯を排出し、送風による乾燥を行う。

公式説明では基本的な入浴体験は約15分。なお、乾燥工程は完全乾燥を保証するものではなく、終了後にはタオルやドライヤーも必要となる。

【歴代モデル比較】三洋電機の初代から2026年の販売モデルまで

人間洗濯機という名称が共通していても、1970年の初代モデルと2025年のミライ人間洗濯機では、技術も目的も大きく異なる。また、2026年には介護・福祉分野への普及を想定した別製品も展開されている。

それぞれの関係を整理すると、次のようになる。

年代・モデル 開発・関係企業 主な技術・特徴 現在の位置づけ
1970年・ウルトラソニックバス 三洋電機 超音波、マッサージボールを使った全自動入浴構想 初代モデル。実機は2026年に国立科学博物館へ寄贈
2025年・ミライ人間洗濯機 株式会社サイエンス、大阪大学産業科学研究所との共同研究・開発 ファインバブル洗浄、心電図センシング、映像・音楽による演出 大阪・関西万博で展示。2026年から税込6,000万円で販売
2026年・販売展開モデル 株式会社サイエンス、ヤマダホールディングス 万博での体験を商業施設・ホテル・温浴施設などへ展開 全国のヤマダデンキ店舗で注文受付
2026年・ミラブル アシストバス 株式会社サイエンス 介護・福祉向けの入浴支援、またぎ動作を抑えた設計 税込159万5,000円の別製品として展開
6,000万円の完全版と159万5,000円の介護向けモデルは別物

ここで注意したいのが、ミライ人間洗濯機とミラブル アシストバスを混同しないことだ。

ミラブル アシストバスは、サイエンスが万博で示した入浴技術を介護・福祉の現場に応用するために開発した入浴装置である。メーカー希望小売価格は税込159万5,000円。設置工事費などは別途必要となる。

6,000万円のカプセル型モデルと同一の製品ではなく、目的も構造も異なる。前者は未来型の全自動入浴体験を象徴する装置、後者は介護現場での入浴支援を目指した実用モデルという位置づけだ。

この違いを理解すると、人間洗濯機の開発が単なる高額な話題商品にとどまらず、介護負担の軽減という社会的課題にも向かっていることが見えてくる。

【2026年最新】人間洗濯機の価格は6,000万円!販売状況と万博後の現在

ミライ人間洗濯機の一般販売を発表したのは、開発元の株式会社サイエンスと販売面で提携したヤマダホールディングスだ。

サイエンスは2025年10月10日に販売決定を発表。当初は大阪・関西万博の展示用に制作した一点ものだったが、会期中に国内外から購入希望が寄せられたことを受け、量産体制を整える方針を示した。

販売価格6,000万円に含まれるもの

ヤマダホールディングスの2026年2月26日付公式発表によると、ミライ人間洗濯機の販売価格は税込6,000万円。同日から販売が始まり、全国のヤマダデンキ店舗で注文を受け付けている。

この価格には本体だけでなく、標準工事費と購入1年後のメンテナンス費用が含まれている。

一般的な家庭用浴槽やシャワー設備と比べると、極めて高額な製品だ。設置には専用設備や給排水などの環境が必要となるため、購入を検討する場合は店舗で設置条件を確認する必要がある。

ヤマダデンキ LABI池袋本店で展示・販売を開始

2026年2月26日、量販店で初めての店頭展開が始まったのが、東京都豊島区のヤマダデンキ LABI池袋本店だ。

同店では実機の展示と購入相談に加え、実際に入浴できる体験イベントも実施されている。体験は常時自由に入れる方式ではなく、期間を区切った抽選制だ。

2026年11月5日時点で確認できる直近の募集では、応募期間は10月10日から11月1日まで。体験実施日は11月10日、12日、17日、19日、24日の各日18時から予定されている。募集はすでに終了しており、次回の募集日程は今後の公式案内を確認する必要がある。

つまり、LABI池袋本店は展示・購入相談の拠点であり、体験については抽選イベントへの参加が基本となる。

万博後の導入状況は国内外へ拡大

2026年4月に開催された大阪・関西万博の成果報告会で、サイエンスはミライ人間洗濯機の導入状況について、国内約10台、米国アトランタに5台の導入が進んでいると説明した。

加えて、ホテルやマンションサロン、家電量販店への導入に加え、2026年10月には箕面温泉スパーガーデンで一般利用が始まった。

万博終了とともに役割を終えた展示物ではなく、宿泊施設、温浴施設、商業施設、介護分野へ用途を広げている段階にある。

ただし、6,000万円の完全版を一般家庭に普及させるには、設置費用や設備条件が大きな障壁となる。今後の普及を考えるうえでは、介護向けの社会実装モデルや施設導入の動向も重要になる。

【体験場所2026年最新】箕面温泉スパーガーデン・池袋・道頓堀など

「万博には行けなかったけれど、一度は人間洗濯機に入ってみたい」という人にとって、気になるのは現在の体験場所だろう。

2026年11月現在、体験できる場所は万博会場から全国のホテルや温浴施設などに広がっている。なかでも注目なのが、2026年10月に一般利用が始まった箕面温泉スパーガーデンだ。

箕面温泉スパーガーデン:2026年10月1日から一般利用開始

株式会社サイエンスは2026年9月29日、ミライ人間洗濯機を大江戸温泉物語 箕面温泉スパーガーデンに導入すると発表した。利用開始日は2026年10月1日。温浴施設で一般利用が始まる初の事例として発表されている。

利用条件は以下のとおりだ。

  • 利用料金:1室11,000円(税込)
  • 利用時間:1枠90分
  • 機器の稼働時間:1回20分
  • 利用人数:2~4名
  • 対象年齢:中学生以上
  • 受付場所:館内1階の浴場案内所
  • 予約方法:当日先着順。事前予約不可

利用枠は1日8枠で、開始時刻は7時30分、9時30分、11時30分、13時30分、15時30分、17時30分、19時30分、21時30分となっている。

ただし、7時30分の枠は宿泊者限定で、ホテルフロントでの先着受付となる。それ以外の枠は、入館後に1階の浴場案内所で申し込む方式だ。

重要なのは、電話やインターネットで事前予約できないという点。利用したい場合は、当日に施設へ行き、空き枠を確認する必要がある。

また、1室11,000円とは別に箕面温泉スパーガーデンの入館料が必要になる。未成年者だけでの利用はできず、保護者の同伴が求められる。

ヤマダデンキ LABI池袋本店:展示見学と抽選体験

東京都内で注目されているのが、ヤマダデンキ LABI池袋本店だ。

2026年2月26日から実機展示と販売が始まっており、万博で話題になった装置を間近で確認できる。購入を考えている法人や施設運営者にとっても、相談できる場所となっている。

体験については抽選制で、応募期間と実施日が設定される。11月5日時点では、直近の募集が終了しているため、次回イベントの発表を待つ必要がある。

展示を見ることと、実際に入浴することは別なので、来店前に体験イベントの開催状況を確認しておきたい。

道頓堀クリスタルホテルⅢ:WEB予約で体験

大阪市中央区の道頓堀クリスタルホテルⅢでも、ミライ人間洗濯機を体験できる。

株式会社リゾートライフの公式発表によると、2025年12月に稼働を開始した施設で、1室90分の利用料金は18,000円から。2~4名で利用でき、1人当たりの入浴時間は約20分となっている。

箕面温泉とは異なり、こちらはWEB予約方式。宿泊とは別に体験プランを申し込めるため、予定を決めて利用したい人に向いている。

レーベンサロン池袋:マンションギャラリーで未来の入浴を体験

東京都豊島区のレーベンサロン池袋にも導入されている。

タカラレーベンは、マンションの水まわり設備や快適な住環境を提案する取り組みの一環として、ミライ人間洗濯機を導入した。2026年1月から一般向けの体験予約を開始し、マンションサロンで未来の入浴を体験できる機会を設けている。

予約の受付状況は時期によって変わるため、公式の体験予約窓口で確認する必要がある。

エスコンフィールドHOKKAIDOホテル北広島駅前:北海道でも体験可能

北海道では、エスコンフィールドHOKKAIDOホテル北広島駅前の貸切サウナ施設「Stem Sauna Lab.」に導入されている。

2026年3月31日から利用が始まった施設で、サウナや水風呂、外気浴と組み合わせた体験が特徴だ。発表された料金は2~3名で12,000円、追加1名につき2,200円。最大7名まで利用できる。

水着着用などの条件があり、予約ページでは宿泊者限定の案内が掲載されている。利用条件は申し込み前に施設へ確認しておきたい。

【評判と本音】ミライ人間洗濯機は本当に満足できる?メリットと注意点

ミライ人間洗濯機は、万博での話題性に加え、実際に体験した人の満足度も高かった。一方で、6,000万円という価格や、通常の入浴と異なる利用条件など、購入・体験前に知っておきたいポイントもある。

評価されている3つのポイント

1. 身体をこすらずに洗えること。

ファインバブルを利用した洗浄によって、身体を強くこする工程を減らせる点が特徴だ。肌への刺激を抑えながら入浴できることは、身体を洗う動作に負担を感じる人にとって魅力となる。

2. 入浴中のリラクゼーション。

心電図のセンシングに合わせて映像や音楽が変化するため、単に身体を洗うだけでは得られない没入感がある。万博のアンケートでも、非日常的な空間やリラックス感を評価する回答が紹介されている。

3. 介護・福祉分野への応用可能性。

入浴介助は、介護を受ける人だけでなく介助する側にも身体的な負担がかかる。自動洗浄や入浴動作の支援技術が進めば、介護現場の負担軽減につながる可能性がある。

購入・体験前に理解しておきたい注意点
  • 6,000万円という販売価格は一般家庭向けとしては非常に高額。
  • 大型装置のため、設置スペースや給排水などの設備条件を確認する必要がある。
  • ファインバブルによる洗浄は、すべての汚れや皮膚トラブルを解決する医療技術ではない。
  • 心電図センシングはリラクゼーション演出などに活用される機能であり、医療診断の代わりにはならない。
  • 体験施設によって予約方法、料金、年齢制限、服装が異なる。

特に注意したいのは、万博での体験満足度98.3%という数字を、すべての利用者が同じ効果を実感できるという意味に受け取らないことだ。これは体験後のアンケート結果であり、医学的な効果や長期的な健康改善を証明する数値ではない。

未来の入浴を楽しみたい人には魅力的な装置だが、身体の洗浄効果や健康改善だけを目的に高額な導入を決めるのではなく、実際の機能と導入目的を照らし合わせることが大切だ。

【人間洗濯機万博の現在】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:人間洗濯機は1970年の大阪万博にもあったの?
A1:あった。三洋電機がサンヨー館で「ウルトラソニックバス」を展示していた。超音波とマッサージボールを利用する全自動入浴装置で、2025年のミライ人間洗濯機はその構想を現代技術で進化させたものだ。

Q2:ミライ人間洗濯機の価格はいくら?
A2:2026年2月26日から販売されている完全版の価格は税込6,000万円。標準工事費と購入1年後のメンテナンス費用を含む。介護向けのミラブル アシストバスは別製品で、税込159万5,000円となっている。

Q3:2026年現在、人間洗濯機に一般の人が入れる場所は?
A3:箕面温泉スパーガーデン、道頓堀クリスタルホテルⅢ、レーベンサロン池袋、エスコンフィールドHOKKAIDOホテル北広島駅前などで体験の機会が設けられている。また、ヤマダデンキ LABI池袋本店では抽選イベントが実施されている。施設ごとに利用条件が異なる。

Q4:箕面温泉スパーガーデンは予約なしで利用できる?
A4:できる。2026年10月1日から一般利用が始まり、館内1階の浴場案内所で当日先着順に申し込む方式だ。料金は1室90分11,000円で2~4名まで利用可能。別途入館料が必要となる。

Q5:人間洗濯機は本当に身体を洗ってくれるの?
A5:ファインバブルを含むお湯や水流によって、身体や顔・頭の洗浄を自動で行う仕組みだ。ただし、洗浄効果には個人差や利用条件があり、完全に乾燥するわけでもない。通常の入浴後と同様、必要に応じてタオルやドライヤーを使用する。

人間洗濯機万博の話題を振り返ると、1970年の三洋電機によるウルトラソニックバスから、2025年のミライ人間洗濯機まで、55年にわたる技術と発想の継承が見えてくる。

2026年には株式会社サイエンスによる一般販売が始まり、ヤマダデンキで税込6,000万円の販売がスタート。加えて、箕面温泉スパーガーデンでの一般利用や、ホテル、マンションサロンへの導入も進んでいる。

この装置の本質は、単に人間を自動で洗う機械を作ったことではない。ファインバブルによる洗浄、生体センサーによる状態の把握、映像と音楽によるリラクゼーションを組み合わせ、入浴を新しいウェルネス体験へと変えようとしている点にある。

今後の焦点は、6,000万円の完全版をどれだけ販売できるかだけではない。介護・福祉施設への応用、設備の小型化、導入コストの低減など、実際の生活課題を解決できる形で技術を広げられるかが問われる。

万博で描かれた未来の入浴は、すでに展示会場を飛び出している。まず体験してみたい人は箕面温泉スパーガーデンの当日受付や各施設の予約条件を確認し、購入を考える人は完全版と介護向けモデルの違いを理解したうえで検討したい。1970年に描かれた夢が、これからどこまで日常の暮らしに近づくのか。その進化はまだ続いている。