戦力外通告を受けた選手の進路は一様ではない。2026年の巨人では、現役続行を希望する選手、引退を決めた選手、育成契約での再出発を目指す選手に分かれている。
山田龍聖は現役続行を希望は2021年ドラフト2位で入団した左腕投手だ。
一度育成契約を経験した後、2025年に支配下登録へ復帰。しかし、2026年は一軍登板が2試合にとどまり、10月5日に来季の契約を結ばない旨の通知を受けた。
本人は現役続行を希望している。左腕投手としての能力を評価する球団が現れるか、今後の動向に注目したい。
郡拓也は捕手として新天地を模索は2016年ドラフト7位で日本ハムに入団。2024年3月、トレードで巨人に移籍した。
捕手だけでなく内外野も守れるユーティリティー性を持つ選手だったが、巨人では捕手陣の競争もあり、2026年は一軍出場がなかった。
10月5日に戦力外通告を受けた後、現役続行を希望していると報じられた。移籍先が決まれば、複数ポジションを守れる強みが生きる可能性もある。
岡田悠希は現役続行を希望は2021年ドラフト5位で入団した外野手だ。
2022年には33試合に出場し、2023年にはプロ初本塁打も記録した。
2026年は8月9日のヤクルト戦で決勝打を放つ活躍もあったが、一軍出場は3試合にとどまり、打率.143。10月5日に戦力外通告を受けた。
山田、郡と同様に現役続行を希望している。
板東湧梧は現役引退を決断投手・30歳・2018年ドラフト4位
板東はソフトバンクで7年間プレーした後、2026年に育成選手として巨人へ加入した。
巨人で迎えたシーズンは、支配下登録を勝ち取るための挑戦だった。
二軍では29試合に登板し、5勝2敗、防御率2.74という成績を残した。しかし、一軍昇格と支配下登録は実現しなかった。
9月30日に来季の契約を結ばないと発表され、同日、今季限りで現役を引退する決断を明らかにした。
プロ通算では一軍114試合に登板し、10勝11敗、22ホールド、1セーブ、防御率2.91を記録している。
引退については、悔しさが大きかったと率直な思いを語った一方、巨人でプレーした最後の1年については、新しい環境で多くの人に出会えた充実感も明かした。
今後については、当時は未定としていた。
松井颯は現役続行を希望も2026年9月30日に戦力外通告を受けた選手の一人だ。
明星大学から2022年育成ドラフト1位で入団し、2023年に支配下登録を勝ち取った。
特筆すべきは、2023年5月21日の中日戦だ。プロ初登板・初先発で初勝利を挙げ、育成ドラフト出身の新人投手が初登板で勝利を記録するという球団史上初の快挙を達成した。
その後は一軍での出場機会が減り、育成契約へ移行。2026年も支配下復帰はかなわなかった。
戦力外通告後は現役続行を希望し、NPBを第一の選択肢として新天地を探す考えを示した。
石田隼都・森本哲星は現役引退へ9月30日に戦力外通告を受けた選手では、石田隼都と森本哲星も現役引退を決断したと報じられている。
石田は東海大相模高校時代にセンバツ優勝を経験し、2021年ドラフト4位で巨人に入団した左腕。度重なる故障に苦しみ、一軍登板を果たせないまま現役生活に区切りをつけた。
森本も育成選手として巨人でプレーしたが、今回の契約終了を機に引退することになった。
一方、富田龍、吉村優聖歩、喜多隆介、北村流音、田上優弥、フランシス・グズマンらについては、それぞれの今後の進路を個別に確認する必要がある。戦力外通告を受けたという事実だけで、引退や他球団移籍を決めつけることはできない。
【なぜ巨人は戦力外を通告した?】2026年の成績とチーム編成から背景を分析

今回の巨人の戦力外通告を理解するには、個々の選手の成績だけでなく、チーム全体の状況を見る必要がある。
2026年の巨人はリーグ2位でシーズン終了NPB公式の2026年セ・リーグ最終順位によると、巨人は143試合で76勝64敗3分け、勝率.543。阪神に2.5ゲーム差の2位だった。
チーム打率は.234、防御率は2.80。
つまり、今回の選手整理はチームが最下位に沈んだことによる緊急の再建という状況ではない。
上位争いを続けながら、次のシーズンに向けて選手層を見直す局面だったと考えられる。
一軍出場機会とポジション争い今回の発表で共通して見られるのが、一軍での出場機会を十分に確保できなかった選手が多いことだ。
例えば、次のような状況があった。
- 湯浅大:2026年の一軍出場は4試合
- 浅野翔吾:9試合出場で、右膝の手術も経験
- 北浦竜次:13試合登板、防御率8.03
- 山田龍聖:一軍登板2試合
- 郡拓也:2026年の一軍出場なし
- 岡田悠希:一軍出場3試合
もちろん、これらの数字だけで球団の判断理由をすべて説明できるわけではない。
しかし、プロ野球の支配下登録枠には限りがあり、各ポジションで複数の選手が競争する。若手の育成、既存選手の成長、故障からの復帰、補強の可能性などを総合的に考えれば、契約の見直しが行われる背景は理解できる。
育成選手の整理と支配下登録枠の関係2026年の発表で目立つのが、育成選手に関する動きだ。
育成選手は、支配下登録を目指しながら技術や身体能力を伸ばす立場にある。
巨人のように一軍で優勝争いを続ける球団では、二軍・三軍の選手にも長期的な育成計画が必要になる。
その一方、一定期間プレーしても支配下登録に届かなかった場合、契約の見直しが行われる。
今回の板東湧梧のように、二軍で好成績を残しても支配下昇格に届かないケースがあることは、育成制度の厳しさを示している。
また、浅野や北浦のように自由契約を経て育成契約を打診されるケースは、選手を完全に手放すのではなく、契約形態を変更して再起の機会を残す編成上の判断として理解できる。
ただし、こうした背景分析と、球団が個々の選手に伝えた正式な理由は区別しなければならない。
【巨人の戦力外選手の移籍先・現在の去就】11月6日時点の最新状況
読者が最も気になるのは、結局どの選手がどこへ行くのかという点だろう。
2026年11月6日時点での状況を整理すると、次のようになる。
進路が決まった主な選手
- 湯浅大:現役引退、巨人三軍内野守備兼走塁コーチ就任
- 板東湧梧:現役引退
- 石田隼都:現役引退
- 森本哲星:現役引退
現役続行を希望している選手
- 山田龍聖:他球団での現役続行を希望
- 郡拓也:現役続行を希望
- 岡田悠希:現役続行を希望
- 松井颯:現役続行を希望、NPBを第一の選択肢としている
育成契約での再出発が報じられている選手
- 浅野翔吾
- 北浦竜次
- 萩尾匡也
- 松浦慶斗
- 鈴木大和
- 知念大成
- 三塚琉生
- 宇都宮葵星
後者については、育成契約の打診見込みという報道と、実際の契約成立を区別する必要がある。
現役続行を希望する選手についても、他球団への移籍先が決まったと発表されたわけではない。
今後の動向を追う際には、次の3つの発表を確認したい。
1. 球団による新規獲得・入団発表
2. 育成契約または支配下契約の正式発表
3. 選手本人による現役引退の表明
戦力外通告のニュースだけでは、選手の野球人生がどこで終わるのかまでは分からない。移籍先の決定や再契約の発表まで追うことで、初めて一連の動きが見えてくる。
【プロの結論】2026年の巨人の戦力外通告で押さえるべき3つのポイント
2026年の巨人の選手整理には、単なる退団発表だけでは捉えられない3つの特徴がある。
第一に、戦力外通告と自由契約を混同しないこと。
湯浅大と浅野翔吾は同じ10月25日に発表されたが、契約上の扱いは異なる。湯浅は来季契約を結ばない旨の通知を受け、最終的に現役を引退した。一方、浅野は自由契約となり、育成契約の打診が報じられている。
第二に、育成契約は選手にとって再起の機会にもなること。
支配下登録から外れることは厳しい現実だが、育成契約によって同じ球団でプレーを続けられる可能性がある。特に故障からの復帰を目指す浅野のような選手にとっては、競技生活を続けるための重要な選択肢だ。
第三に、戦力外通告は選手の価値そのものを否定するものではないこと。
板東は一軍通算114試合の登板実績を残した投手であり、湯浅は140試合に出場した守備のスペシャリストだった。プロの世界では、その時点のチーム事情や選手起用、将来の編成方針によって契約が判断される。
巨人での契約終了は、必ずしも野球人生の終わりではない。
湯浅のように指導者として新しい道を歩む選手もいれば、山田や郡のように現役続行を目指す選手もいる。選手それぞれの決断を追うことが、今回のニュースを正しく理解する鍵になる。
【巨人の戦力外通告2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年に巨人から戦力外通告を受けた主な選手は誰ですか?
A1:9月30日の育成9選手、10月1日のフランシス・グズマン、10月5日の山田龍聖・郡拓也・岡田悠希、10月25日の湯浅大などが主な対象です。萩尾匡也、松浦慶斗、浅野翔吾らは自由契約として発表された選手で、区別して確認する必要があります。
Q2:湯浅大は引退した後、何をしていますか?
A2:2026年11月6日に巨人の三軍内野守備兼走塁コーチへの就任が正式発表されました。11月7日の秋季練習から合流する予定です。
Q3:浅野翔吾は巨人を退団するのですか?
A3:10月25日に自由契約となりましたが、育成契約を打診する見込みと報じられています。自由契約の通知だけで、他球団への移籍や巨人との再契約が確定したわけではありません。
Q4:山田龍聖、郡拓也、岡田悠希は引退するのですか?
A4:3選手とも戦力外通告後に現役続行を希望していると報じられています。2026年11月6日時点で、次の所属球団が正式決定したという発表は確認できません。
Q5:北浦竜次はなぜ自由契約になったのですか?
A5:巨人加入1年目の2026年は一軍13試合に登板し、防御率8.03、2ホールドでした。期待された成績を残せなかったことが背景として考えられます。育成契約を打診する見込みと報じられています。
Q6:板東湧梧は巨人を戦力外になって引退したのですか?
A6:2026年9月30日に来季の契約を結ばないと通知され、同日に現役引退を決断しました。今後については、引退を発表した時点では未定とされていました。
2026年の読売ジャイアンツでは、9月30日から10月25日にかけて、戦力外通告や自由契約など多くの選手の契約に関する発表が行われた。
なかでも大きな転機となったのが、湯浅大の現役引退と三軍コーチ就任だ。26歳で選手生活に区切りをつけ、今度は若手を育てる立場として巨人に残ることになった。
一方、浅野翔吾や北浦竜次らは自由契約後の育成契約が注目されている。山田龍聖、郡拓也、岡田悠希は現役続行を希望し、板東湧梧は現役引退を選択した。
同じ巨人の退団関連ニュースでも、選手によって意味も将来も大きく違う。
2027年シーズンに向けて注目したいのは、浅野らの再契約の行方、現役続行を希望する選手の移籍先、そして湯浅が指導者としてどのような役割を果たすかという3点だ。
2026年の戦力外通告は、巨人でプレーした選手たちの野球人生がそれぞれ異なる方向へ進み始めた節目となった。
情報基準日:2026年11月6日。主な情報源:読売ジャイアンツの球団発表、日本野球機構(NPB)公式公示、日刊スポーツ、スポーツ報知、デイリースポーツ、共同通信。